イスラエル政府 ガザ地区への送電停止発表 人道状況の悪化懸念 NHK 2025年3月10日 19時22分
イスラエルとイスラム組織ハマスが、ガザ地区での停戦合意の第2段階への移行をめぐって対立する中、イスラエル政府はガザ地区への送電を即時停止すると発表し、人道状況のさらなる悪化が懸念されます。
イスラエルとハマスの停戦合意は第1段階として設定された6週間が過ぎたあと、イスラエル軍のガザ地区からの完全撤退や恒久的な停戦を目指す第2段階への移行をめぐって双方の主張が対立し、停戦の継続が危ぶまれています。
こうした中、イスラエルのコーヘン・エネルギー相は9日、ガザ地区への送電を即時停止するよう指示し、ハマスへの圧力をいっそう強めています。
これに対しハマスは、「送電停止などの措置は集団懲罰であり戦争犯罪だ」として強く非難しました。
また、パレスチナのメディアは、ガザ地区では送電停止によって下水処理ができなくなるなどと伝えていて、衛生環境や人道状況のさらなる悪化が懸念されます。
一方、イスラエル首相府は、仲介国カタールに10日から代表団を送ると発表したほか、アメリカのニュースサイト「アクシオス」は、トランプ政権の特使も近くカタールに派遣され、協議に加わる見通しだと伝えています。
トランプ政権は、ハマスに対して早期の人質の解放などを求め、圧力を強める一方で、直接交渉にも乗り出していて、停戦合意継続の糸口を見いだせるかが焦点となっています。
イスラエルとイスラム組織ハマスが、ガザ地区での停戦合意の第2段階への移行をめぐって対立する中、イスラエル政府はガザ地区への送電を即時停止すると発表し、人道状況のさらなる悪化が懸念されます。
イスラエルとハマスの停戦合意は第1段階として設定された6週間が過ぎたあと、イスラエル軍のガザ地区からの完全撤退や恒久的な停戦を目指す第2段階への移行をめぐって双方の主張が対立し、停戦の継続が危ぶまれています。
こうした中、イスラエルのコーヘン・エネルギー相は9日、ガザ地区への送電を即時停止するよう指示し、ハマスへの圧力をいっそう強めています。
これに対しハマスは、「送電停止などの措置は集団懲罰であり戦争犯罪だ」として強く非難しました。
また、パレスチナのメディアは、ガザ地区では送電停止によって下水処理ができなくなるなどと伝えていて、衛生環境や人道状況のさらなる悪化が懸念されます。
一方、イスラエル首相府は、仲介国カタールに10日から代表団を送ると発表したほか、アメリカのニュースサイト「アクシオス」は、トランプ政権の特使も近くカタールに派遣され、協議に加わる見通しだと伝えています。
トランプ政権は、ハマスに対して早期の人質の解放などを求め、圧力を強める一方で、直接交渉にも乗り出していて、停戦合意継続の糸口を見いだせるかが焦点となっています。