トランプ氏 ゼレンスキー氏の会談 ロシアやEUなどの受け止めは NHK 2025年3月1日 16時01分
アメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談を受けた、ロシア国内やEU=ヨーロッパ連合、各国の受け止めです。
ロシア外交筋「アメリカはウクライナを支援するだろう」
ロシアとアメリカの交渉で注目されている「ロシア直接投資基金」のドミトリエフ総裁は「歴史的な口論だ」とSNSに投稿しました。
さらに、ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長も、ゼレンスキー大統領を念頭に「恩知らずな豚が、豚小屋の主人から、しっかりと平手打ちをくらった」と強烈な皮肉を込めてSNSに投稿しました。
一方で、あるロシアの外交筋は「見苦しいやり取りだったが、個性の強い2人がぶつかりあったので、当然だとも言える。いずれにしても、アメリカはウクライナを支援するだろう」という冷静な見方も示しました。
《EU=ヨーロッパ連合や各国の受け止め》
EU委員長「ウクライナの平和のために ともに取り組み続ける」
EUのフォンデアライエン委員長はSNSで「強く、勇敢に、そして恐れないことだ。ゼレンスキー大統領、あなたは決してひとりではない。私たちはウクライナの公正で永続的な平和のために、あなたたちとともに取り組み続ける」と投稿し、ウクライナを支え続ける姿勢を強調しています。
ヨーロッパ各国首脳 ウクライナ支持を表明
ヨーロッパ各国の首脳は続々とウクライナへの支持を表明しています。
フランスのマクロン大統領は「ロシアという侵略者がいて戦っているウクライナの人々がいる。私たちがウクライナを支援し、ロシアに制裁を科してきたことは正しかった。最初から戦ってきた人々に敬意を払わなければならない。彼らは自分たちの尊厳や独立、子どもたち、そしてヨーロッパの安全保障のために戦っているからだ。このことを忘れてはならない」と述べて、ウクライナに寄り添う姿勢を示しました。
ウクライナの隣国で積極的に支援してきたポーランドのトゥスク首相は、SNSに「親愛なるゼレンスキー大統領、親愛なるウクライナの人々、あなたたちはひとりではない」と投稿しました。
スペインのサンチェス首相は、英語やウクライナ語、スペイン語で「ウクライナ、スペインはあなたたちを支える」としています。
北欧からはスウェーデンのクリステション首相が「スウェーデンはウクライナとともにある。あなたたちはみずからの自由だけでなく、ヨーロッパ全体の自由のために戦っている」と投稿しました。投稿の最後には、ウクライナ語で「ウクライナに勝利を!」と締めくくられています。
バルト三国のエストニアのミハル首相は「われわれの自由のために戦うゼレンスキー大統領とウクライナと結束する。常にだ。なぜならそれが正しいからだ」と投稿しました。
こうした首脳らの投稿に対し、ゼレンスキー大統領は「あなたの支援に感謝する」とひとつひとつ返信しています。
イタリアのメローニ首相は2月28日、ゼレンスキー大統領とトランプ大統領との会談が激しい口論に終わったあと、声明を発表し「西側諸国の分裂は、私たちを弱体化させ、私たちの衰退を望むものたちを有利にする」として、アメリカとヨーロッパ各国との間で溝が広がっていくことに懸念を示しました。
そのうえで「分裂は誰のためにもならない。アメリカとヨーロッパ、同盟国などとの間で早急に首脳会議を開き、ともに守ってきたウクライナをはじめとする大きな課題にどう対処するか、率直に話し合う必要がある」として、緊急の首脳会議を関係各国に提案する考えを明らかにしました。
石破首相「思いやりと忍耐に裏打ちされた外交 展開されるべき」
石破総理大臣は、東京 渋谷区で記者団に対し「やや意外な展開になったと思う。かなり感情的なやりとりも見受けられたが、平和を実現しそれぞれの利益を最大限に実現していくためには忍耐や思いやりもいる。感情をぶつけ合えばいいというものではなく、思いやりと忍耐に裏打ちされた外交が平和の実現のために展開されるべきだ」と述べました。
その上で「トランプ大統領もゼレンスキー大統領も一日も早い平和ということでは一致しており、日本としてはアメリカとウクライナ、あるいはG7の分断が進まないようにできる限りの努力をしていく」と述べました。
アメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談を受けた、ロシア国内やEU=ヨーロッパ連合、各国の受け止めです。
ロシア外交筋「アメリカはウクライナを支援するだろう」
ロシアとアメリカの交渉で注目されている「ロシア直接投資基金」のドミトリエフ総裁は「歴史的な口論だ」とSNSに投稿しました。
さらに、ロシア安全保障会議のメドベージェフ副議長も、ゼレンスキー大統領を念頭に「恩知らずな豚が、豚小屋の主人から、しっかりと平手打ちをくらった」と強烈な皮肉を込めてSNSに投稿しました。
一方で、あるロシアの外交筋は「見苦しいやり取りだったが、個性の強い2人がぶつかりあったので、当然だとも言える。いずれにしても、アメリカはウクライナを支援するだろう」という冷静な見方も示しました。
《EU=ヨーロッパ連合や各国の受け止め》
EU委員長「ウクライナの平和のために ともに取り組み続ける」
EUのフォンデアライエン委員長はSNSで「強く、勇敢に、そして恐れないことだ。ゼレンスキー大統領、あなたは決してひとりではない。私たちはウクライナの公正で永続的な平和のために、あなたたちとともに取り組み続ける」と投稿し、ウクライナを支え続ける姿勢を強調しています。
ヨーロッパ各国首脳 ウクライナ支持を表明
ヨーロッパ各国の首脳は続々とウクライナへの支持を表明しています。
フランスのマクロン大統領は「ロシアという侵略者がいて戦っているウクライナの人々がいる。私たちがウクライナを支援し、ロシアに制裁を科してきたことは正しかった。最初から戦ってきた人々に敬意を払わなければならない。彼らは自分たちの尊厳や独立、子どもたち、そしてヨーロッパの安全保障のために戦っているからだ。このことを忘れてはならない」と述べて、ウクライナに寄り添う姿勢を示しました。
ウクライナの隣国で積極的に支援してきたポーランドのトゥスク首相は、SNSに「親愛なるゼレンスキー大統領、親愛なるウクライナの人々、あなたたちはひとりではない」と投稿しました。
スペインのサンチェス首相は、英語やウクライナ語、スペイン語で「ウクライナ、スペインはあなたたちを支える」としています。
北欧からはスウェーデンのクリステション首相が「スウェーデンはウクライナとともにある。あなたたちはみずからの自由だけでなく、ヨーロッパ全体の自由のために戦っている」と投稿しました。投稿の最後には、ウクライナ語で「ウクライナに勝利を!」と締めくくられています。
バルト三国のエストニアのミハル首相は「われわれの自由のために戦うゼレンスキー大統領とウクライナと結束する。常にだ。なぜならそれが正しいからだ」と投稿しました。
こうした首脳らの投稿に対し、ゼレンスキー大統領は「あなたの支援に感謝する」とひとつひとつ返信しています。
イタリアのメローニ首相は2月28日、ゼレンスキー大統領とトランプ大統領との会談が激しい口論に終わったあと、声明を発表し「西側諸国の分裂は、私たちを弱体化させ、私たちの衰退を望むものたちを有利にする」として、アメリカとヨーロッパ各国との間で溝が広がっていくことに懸念を示しました。
そのうえで「分裂は誰のためにもならない。アメリカとヨーロッパ、同盟国などとの間で早急に首脳会議を開き、ともに守ってきたウクライナをはじめとする大きな課題にどう対処するか、率直に話し合う必要がある」として、緊急の首脳会議を関係各国に提案する考えを明らかにしました。
石破首相「思いやりと忍耐に裏打ちされた外交 展開されるべき」
石破総理大臣は、東京 渋谷区で記者団に対し「やや意外な展開になったと思う。かなり感情的なやりとりも見受けられたが、平和を実現しそれぞれの利益を最大限に実現していくためには忍耐や思いやりもいる。感情をぶつけ合えばいいというものではなく、思いやりと忍耐に裏打ちされた外交が平和の実現のために展開されるべきだ」と述べました。
その上で「トランプ大統領もゼレンスキー大統領も一日も早い平和ということでは一致しており、日本としてはアメリカとウクライナ、あるいはG7の分断が進まないようにできる限りの努力をしていく」と述べました。