横綱・照ノ富士が現役引退の意向 優勝10回、序二段転落から再起も
大相撲の第73代横綱・照ノ富士(33)=本名・杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が現役を引退する意向を固めた。関係者が16日、明らかにした。
慢性的な両膝痛や持病の糖尿病に苦しんでいる照ノ富士は、3場所ぶりに復帰した初場所で序盤から苦戦が続いていた。初白星を挙げた2日目の13日には「自分の中でやれることをやって『ダメだったら……』という思いはあった」とも語り、進退を懸けた場所であることを自ら示唆していた。4日目の15日に2敗目を喫して2勝2敗となると、右膝と腰の痛みで翌16日から途中休場し、3場所連続の休場となっていた。
照ノ富士は2011年5月の技量審査場所で初土俵を踏み、初の幕内優勝を果たした15年夏場所後に大関に昇進。その後に左膝の故障に苦しんで大関から転落し、糖尿病の影響もあって休場を重ね、19年春場所には序二段まで落ちた。リハビリを経て再び番付を上げ、3回目の優勝を飾った21年春場所後に大関に復帰。同年名古屋場所後に横綱に昇進した。
優勝は通算10回。21年8月には親方になる条件の日本国籍を取得している。
(中略)
大関特例復帰を目指して臨んだ2017年11月場所は初日から4連敗を喫した後に「左膝外側半月板損傷で全治4週間」との診断書を日本相撲協会に提出し5日目以降を休場
左膝の痛み、糖尿病に加え腎臓結石も患っている状態に「膝はだましだまし、腎臓はやってみないとわからない」と治療方針を示していた。この時期にはC型肝炎を治療していたことも明らかにされた。照ノ富士自身は関取に復帰した際にこの時期について「ケガで番付が落ちたと思われてるみたいですけど、決してそうではないんです。膝のケガをしてからも大関を維持できていたから、ケガだけが原因じゃないんです。そこで糖尿病に罹ったり、C型肝炎にもなってしまった。あと腎臓結石も。どうしても力が出ないんですよ。元気な時なら、筋トレも稽古もやればやるほど良くなるのに、やればやるほど悪くなっていくんですから」と語った。また、医師から「このままいったら2年近くで死にますよ」と宣告もされていたことを後年照ノ富士が証言していた。
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この後2019年3月場所には「序二段」まで番付を落としたが節制と努力で2021年に「史上初の経歴で」大関に復活
2021年に外国人として7人目モンゴル人として5人目
大関陥落経験者者として42年ぶり二人目、さらに序の口 序二段まで陥落して復活後横綱になった「初の経験者」という歴史を刻んで平成生まれ初の第73代横綱に上り詰めた
※小生は大昔の栃錦初代若乃花の頃もモノクロTV時代にに見て知ってはいたが、その後の若貴時代辺りまでは結構相撲を見てたが、今の「別物大相撲時代」になってからはほとんど見ていない
しかしこの照ノ富士の「不屈の復活劇」はストーリーとして、そして「この男はすごい」という印象・感慨とともに記憶に残り続けるだろうと思っています
「こんな」横綱になった男、見たことも見ることももう無いだろうな
小生の小さな賞賛を贈りまする