1992年生まれのフレンチデピュティとともに当時全盛だったSS系やトニービン、ブライアンズタイムが占める日本国内の種牡馬事情に一石を投げかけた名種牡馬だった
とにかく小生の中では鮮烈な印象が残っているのです
イメージを覆し芝向きの大物を多数出した傑物
スピードが持ち味の名種牡馬「エンドスウィープ」を紹介
1998年に初年度産駒が2歳戦で33頭勝ち上がり、新種牡馬の北米新記録を樹立しました。自身は米G3を勝った程度の競走馬でしたが、父が米2歳牡馬チャンピオンのフォーティナイナー、母が米G1を勝ったブルームダンスという良血がモノをいい、種牡馬として成功しました。
5年目の種付けシーズン終了後に日本にやってくると、ダート向きの評価を覆してアドマイヤムーン(ジャパンC、宝塚記念、ドバイデューティフリー)、ラインクラフト(桜花賞、NHKマイルC)、スイープトウショウ(宝塚記念、秋華賞、エリザベス女王杯)といった芝向きの大物を出し、なおかつ距離の融通性も見せました。サンデーサイレンス牝馬との相性が抜群で、このパターンは芝を苦にせず距離的な融通性のある産駒を出す原動力となりました。
アメリカで誕生したサウスヴィグラス(JBCスプリント/父の初年度産駒)、プリサイスエンド、スウェプトオーヴァーボードといった後継種牡馬は、フォーティナイナー系らしいダート向きの特長を備えています。ダート向きのこれらのラインと、芝向きのアドマイヤムーンとで、父系のタイプは二分されています。いずれにしてもスピードが持ち味です。
※競走馬時代はアメリカ合衆国、カナダで走り、ハイランダーステークス[1]、ジャージーショアブリーダーズカップステークス(米G3)などを勝った。 種牡馬としては2000年に日本での供用が開始されたが2002年に急逝してしまったため(死因は転倒に伴う負傷の悪化による安楽死)、日本で供用後に誕生した産駒はわずか3世代と限られている。
代表産駒
1996年産
ナニーズスウィープ(サンタモニカハンデキャップ)
サウスヴィグラス(JBCスプリント、根岸ステークス2回、北海道スプリントカップ2回、かきつばた記念、黒船賞、クラスターカップ)
1997年産
スウェプトオーヴァーボード(メトロポリタンハンデキャップ、エンシェントタイトルブリーダーズカップハンデキャップ)
トリッピ(ヴォスバーグステークス)
プリサイスエンド(ベイショアS(米G3))
アルーリングアクト(小倉3歳ステークス)→(アルーリング一族の始祖牝馬)
1998年産
ダークエンディング(セリーニステークス)[2]
2000年産
アグネスウイング(シリウスステークス)
2001年産
スイープトウショウ(秋華賞、宝塚記念、エリザベス女王杯、京都大賞典、チューリップ賞、ファンタジーステークス)
フォーカルポイント(京成杯)
スウィープザボード(南部駒賞)
セトノヒット(ファイナルグランプリ、二十四万石賞、金杯)
2002年産
ラインクラフト(桜花賞、NHKマイルカップ、ファンタジーステークス、フィリーズレビュー、阪神牝馬ステークス)
アブソルートダンス(栄冠賞)
2003年産
アドマイヤムーン(ドバイデューティーフリー、宝塚記念、ジャパンカップ、京都記念、札幌記念、弥生賞、札幌2歳ステークス、共同通信杯)
フサイチミライ(兵庫サマークイーン賞、トゥインクルレディー賞、園田チャレンジカップ)
◆血統に関する疑問にズバリ回答!
「アメリカで種付け料が一番高い種牡馬はどの馬ですか?」
2024年の種付け料は、イントゥミスチーフとカーリンが25万ドル(約3600万円)で並んでいます。もう1頭、プライベート扱いですが、ガンランナーも25万ドルといわれています。つまり、イントゥミスチーフ、カーリン、ガンランナーの3頭が横並びで25万ドルの最高価格となります。
イントゥミスチーフは2019年以降、5年連続で北米チャンピオンサイアーの座にあり、今年も2位以下を大きく引き離して首位を独走しています。それを考えると、最高額とはいえ横並びに甘んじているのは不思議な気もします。
ちなみに日本では、メタマックス、ソニックスターなどJRAで出走した32頭の産駒のうち25頭が勝ち上がっています。勝ち上がり率はじつに78%。これは驚異的な数字です。しかし、重賞勝ち馬はまだ出ていません。