よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録086(こぎつね座 Cr399コートハンガー)

2023-06-18 05:00:00 | NGC天体他

こぎつね座 Cr399(コリンダー399、コートハンガー)

画像①QBPフィルターⅢ使用、トリミングサイズ(2400×1400)

こぎつね座のCr399は、その星の並びから、コートハンガー星団と呼ばれているが、正確には星団では無く星群とでも呼ぶのが正しいらしい(星団とは、同じ星間ガスからできて同じ場所にあるものの定義に当てはまらないため)。Cr399コートハンガーでググルと、「アステリズム」という知らない言葉がまたでてきた。幸いWikipediaの項目にリンクがあり、そこからたどって説明を読む。「国際天文学連合から認定を受けていない非公式な天文集合体」とのこと。北斗七星、北十字(はくちょう座)、オリオン三つ星、コートハンガーなどが例として挙げられている。なるほどと納得。

パソコン画面でも、美しい。ハンガーのフック部分のオレンジと肩部分の青白色の対比が美しい。電視観望でこの美しさなら星座ビノでは無理でも、双眼鏡ならもっと美しいだろなと考えていると、『無駄遣いだめよ。1000円の単眼鏡使いなさい。』いつもの空耳が聞こえた・・・

ところで、コートハンガーは3回目の電視観望。過去2回はSynScanProの「ユーザーオブジェクト」から、α、δを入力して導入。少しでもより良くしようとして工夫したのが失敗。初心者は要らないことをしない方が無難と考え、今回は少しぐらいずれてもそのまま行く方針で臨む。アスタップで、ディープスカイ・アノテーションをかけると少しずれている(画像③)が、良しとしよう。

Wikipediaでは、コートハンガーのα(赤経)が、19h 25.4mと示されている。SynScanProでは、「 h m s」で入力を求める。前回は、40sと入力したような記憶がある。今回は、0.4×60=24で、60進法に直して入力した。あってるかな?自信なし。素人はこんなことでもつまずく。

なお、SharpCapProのディープスカイ・イメージ・アノテーション(画像④)では、こぎつね座5番星のαが19h25m13sと表示され、これを画面の中心に持ってくると旨くいきそうな気がするので、次回機会があれば、このデータで臨む。

またステラナビゲーターLiteでは、検索で「Cr399」「Cr 399」ではヒットしない。「コートハンガ一」でヒットした。説明では、『星空の目印』とある。なるほどと納得。『アステリズム』だと頭の中に『???』だが、星空の目印という知つている単語の組み合わせだとそんなに疑問に思わないということか。よく考えられている。(目印になっていない気もするが・・・)

 画像② 元画像

画像③アスタップによるプレートソルブ、α,δ grid表示、ディープスカイ・アノテーション

画像④SharpCapProによるディープスカイ・イメージ・アノテーション

画像⑤ステラナビゲーターLiteによる観望位置

 

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)Player One | 株式会社サイトロンジャパン

5)天体望遠鏡セット「VIRTUOSO GTiシリーズ」| Sky-Watcher

6)Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒~シュミット

7)Quad BP フィルター III~サイトロンジャパン

8)IR640PROフィルターⅡ~サイトロンジャパン

9)こぎつね座~Wikipedia

10)コリンダー399~Wikipedia

11)アステリズム~Wikipedia

撮影データ

2023年6月15日、所々に雲あり、中断多し
メダカ部屋観測所
こぎつね座 Cr399(コートハンガー)
FMA135+Neptune-CⅡ+VIRTUOSO-GTi+QBPフィルターⅢ
SharpCapPro4.0でLivestack、SnapShot png保存
RAW16、Area2712x1538、Offset=120、Gain=300
Exposure=4s×81frames=324s
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(なし)
Astapで、プレートソルブ、α,δ grid表示、Deepsky Annotation
Microsoftフォトで、トリミング等
花子フォトレタッチⅢで、各種加工