こと座 Lyra
画像①CSレンズによる「こと座」撮影。
こと座の電視観望を通じて、沢山の経験をさせてもらえた。メダカ部屋では、近くの街灯で1等星しか視認しにくい状況。アライメントでも苦しむ。5月後半からは、こと座の1等星ベガでの1スターアライメントで、こと座をはじめ、はくちょう座他の天体を電視観望することができた。「ベガが見える!」が電視観望開始の合図になっていた。
こと座の電視観望では、なんと言ってもM57リング星雲が観望できたことが良かった。FMA135を主砲としながら、ネットの先輩方の情報発信を基に、やっとMak127にレディーサをつけてディープスカイの観望を実施することができた。まだ天体の導入で苦労が多く十分に活用できない状況は続いているが、少しずつ活用度を上げていきたい。また、QBPフィルターⅢを活用できたことも大きい。月夜であっても電視観望できるので助かる。
M56球状星団や重星をMak127で観望できなかったことは残念であったが、来年の観望までには実力をつけリベンジしたい。
他に、M57のアノテーションでAstrometry.netを活用した際、他の人のM57を見れたことは良い経験になった。リングの周りに羽衣のような波打つフリルがつき、透明感あふれるM57の美しさに息を呑んだ。私には死ぬまで頑張っても無理な天体写真だが、自分で観望したおかげでその無類の美しさがわかる。ツイッターで流れてきた50時間露出写真のレベル。世の中には凄い人が沢山いる。
画像②(画像①の元画像)
画像③ステラナビゲータLiteによる観望位置
覚書)こと座衝突銀河NGC6745について(6月5日電視観望、記録しておかないとまた来年同じことを繰り返すので)
資料13により存在を知り、電視観望してみた。約13等で、露出15秒×39フレーム=585秒のライブスタック(gain380,offsets=120)。アスタップに読み込み、プレートソルブ、ディープスカイ・アノテーションをかけ驚く、写っていない(画像④)。色をいっぱい強調すると、かすかにわかる(画像⑤)。一度見ると小さな茶色シミの様な姿(画像⑥)が認識できるが、条件の悪い夜空とはいえ、口径3cmのFMA135では、これぐらいということを覚えておこう。電視観望するときは大きさや等級にも注意すること。まあ存在確認ができるだけFMA135は凄いともいえる。
画像④NGC6745(約500×460切り出し)
画像⑤NGC6745(約500×460切り出し)色強強調
画像⑥NGC6745(約500×460切り出し)
画像⑦ステラナビゲーターLiteによるデータ
参考資料
1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社
2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館
3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社
4)Player One CMOSカメラ | 株式会社サイトロンジャパン
5)Player One オプション製品一覧| 株式会社サイトロンジャパン
6)Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒~シュミット
10)電視観望の記録065(こと座 M57リング星雲ふたたび)
12)電視観望の記録077(こと座 ε Lyr、ζ Lyr)
撮影データ