ひとりよがり。

日々のことや思い出などを書きます。
個人的な覚え書き、日記のようなブログです。

「山おとことてぶくろ」のこと

2020-07-18 15:46:00 | 日記

大好きな絵本「山おとこのてぶくろ」松谷みよ子:ぶん 田島征三:え

田島征三さんの絵もとてもとても好きなので
子どもたちに読み聞かせをする時は
絵本で見せたい気持ちもありますが、
私は「語り」にします。

「山おとこのてぶくろ」は三楽章と最終章の四つの構成です。

「むかしこひとつかたりましょ」ではじまる第一楽章は、、

とうさんが山で木を切っている時に
「あーあ」ってあくびをします。
そうしたら
山おとこがあらわれて、一番上の娘のお月をさらってしまいます。
山おとこは
お月に「てぶくろを飲んでおけ」「部屋をのぞくな」と言い残して出かけます。
お月はてぶくろを床下に投げこんで
部屋を覗きます。
帰ってきた山おとこに約束を破ったことがばれて
お月は鍋でぐだぐだに煮られてしまいます。

第二楽章は、、
とうさんがやっぱりあくびをしたら
山おとこがあらわれます。
そして2番目の娘のお星をさらっていきます。
山おとこは
「てぶくろを飲んでおけ」「部屋をのぞくな」と言い残して
出かけます。
お星もてぶくろを放り投げ、部屋をのぞいて
山おとこにころされます。

第三楽章は、、
とうさんとかあさんは、やっぱりあくびをして
山おとこがあらわれます。
そして末の娘のお花をさらいます。
そうして
山おとこはお月とお星の時と同じように言い残して
出かけます。
お花は部屋をのぞき、そこで倒れている若者を助け
手ぶくろを飲み込みます。
そこへ
山おとこが帰ってきます。
、、、、、、
山おとこは「ごぼごぼとお湯のような涙をながします」
、、、、、、
最終章を心で泣く感じで、音楽でいうと転調します。

今は「語り」をする機会がありませんが
またいつか語りたい大好きなお話です。

 











かっぱの指人形

2020-07-18 13:22:00 | 日記
富安陽子作「まゆとかっぱ」にちなんで
かっぱの指人形を作りました。

数十年前にハンズで買った緑色の軍手が役に立ちました。
大好きな祖母からもらった毛糸は、かっぱの髪となり
母からもらった年代物のボタンは、頭のお皿と甲羅となりました。

上から見ると
きれいなお花になります。


背中はこんな感じです。




天気図のこと

2020-07-18 11:39:00 | 
「天気図が読めない」という状態が何年も続いていて、
その状態からなかなか進歩がなかったのですが、
やっと少し動き始めました。

天気のしくみについて根本からわからないので
動画サイトの中学生向けの理科の授業を見たりして
勉強をはじめました。

それでもまだ
はっきりはわかっていません。

天気図を見て
「低気圧がここにあるから天気はこうで
風向きと強さはこうで、波はこう、
低気圧はこういうルートで移動して
天気はこういう風に変化するから今日は大丈夫、、」
ということを
わかるようになりたいのですが、、

今日のこの雨も
昨日の夜に天気図を見て、
前線がここにあるから雨が降る、とか
低気圧がこの位置にあるから風や波はこう、、ということが
はっきり読めれば、
「もしかして小雨だったら海に行けるかもしれない」などと淡い期待を持つことも
ないのだと思います。
今日は前から予定していた「初めてのロール」の日だったのです。
 
昨夜は一応、海に入る準備を用意し
「ロール」の予習をしました。
でも、ひっくり返った状態のカヤックで
具体的にどんな風に身体を動かせば良いのかは
よくわかりません。

ただ、ネットで検索してみて
なんとなくわかったのは
「カヤックは自ら起きる力がある」ということで
漕ぎ手はその力を邪魔しないように協力する、ということでした。

私に「ロール」ができるのか不安で自信はないのですが、
でも同時に「絶対にできるようになる」という根強い気持ちも持っています、、

今度のロール講習を楽しみにします。





「青春夜話」のこと

2020-07-18 10:04:00 | 日記
「青春夜話」切通理作第一回監督作品
「25年間、映画批評を続けてきた切通理作が描くエロティックラブストーリー」

何年か前のことですが、
知り合いの知り合いがこの映画に関わった関係で
映画館で観ました。

映画館で映画を見たのは何年かぶりでした。
そして
正直に言うと
自分では絶対選ばない映画です。

でも
一言で言うと
「観てよかったなぁ」と言う映画でした。

おおまかに言うと
同じ高校の卒業生だった男女がちょっとしたきっかけで出会い、
夜の学校に忍び込んで「エロティックラブストリー」を展開すると言うお話です。
 
二人とも
学校生活では
弾けることができなかった過去を持ち、
大人になって就職してからも
なんとなく生きづらさみたいなものを抱えて生きている二人が
誰もいない夜の学校で
思いっきり弾けます。
 
そんな二人の物語や
用務員さんと先生の物語などが描かれているのですが、
ガード下で生活している男性が出てきます。

その人は
いつも変わらず同じ場所、ガード下にいて
そこで生活しているのですが、
彼の存在がこの映画の軸にような存在に思いました。

主人公の二人や
その他の人たちが
みんなそれぞれ
ガード下の閉じられた場所に居る彼の前を通り過ぎますが、
通り過ぎる時の彼との距離が違います。
明らかに避けて通り過ぎる人もいれば、
話しかける人もいたりします。

彼は
まるで
全てを知っていて、
みんなを見守るお地蔵様のようなのです。
映画は
彼を軸に
彼の前を通り過ぎる人たちの物語でした。

私がとても好きだった場面は
最後
主人公の男性が、朝、道を歩くシーンです。
映画の冒頭にも
彼が歩くシーンがあるのですが
明らかに違います。
彼の中で何かが大きく変わったことが
その清々しい表情と歩き方でわかります。

ちょっと気になったのは 
夜の学校の教室でのシーン。
こうこうと白い蛍光灯がついているのだけど、
教室の照明以上に
非情なくらい明るすぎて、
校内の他でのシーンとの対比で明るくしたのかもしれませんが
少し違和感がありました。

「青春夜話」
今でも「観てよかったなぁ」と思う心に残る映画です。






















「四角い虫の話」で思い出したもう一つの箱

2020-07-18 07:07:00 | 日記
佐藤さとるの「四角い虫の話」で思い出したもう一つの箱のことを書きます。

金色の文字が刻印された小さな桐の箱には
息子の臍の緒が入っていました。
出産の時、
助産院からいただいたものです。

私はその箱を
箪笥の一番上の引き出しに
大切にしまっていました。

ある日、
私は、箪笥に蟻の行列を見つけました。
まるで
埃の一粒みたいな小さな小さな蟻でした。

私はその蟻たちが
何の目的で箪笥にいるのか
突き止めることもせず
そのままにしていました。

そして
ある時
私は桐の箱を開けました。
すると
箱の中の臍の緒は跡形もなく消えていました。
本当に
なんの痕跡もなく、
きれいに消えていました。

その時
初めて
蟻たちの目的が息子の臍の緒だったことに気が付きましたが、
もう後の祭りです。

桐の箱はきちんとしまっていたはずなのに、
なぜ
蟻たちは臍の緒を発見できたのか

どうやって
箱の中に入ったのか、

箱の中で臍の緒を食べたのか

それとも
多くの蟻が少しずつかじって
協力して巣に運び出したのか、、

息子には
事情を話し謝りましたが、

未だに謎です。