百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

食・住は伝統・文化!!

2006-02-17 00:37:12 | 農業
昨日は、駒澤大学の吉田教授のお話を聴く機会に恵まれた。
「食や住は文化なり」というものの、今の日本の食文化は危
機に瀕している。その地域の伝統や文化を感じる密着型の
食堂や居酒屋は影が薄め、何処へ行っても『○屋』『○ラサ
キ』等全国チェーンが主流で、多様性のあるべき食文化は、
規格化・標準化・低価格化の名のもとに、個性を喪失してし
まった。しかし時代は、また、転換期を迎えつつあり、和の
“食”は海外から独自の食文化として高く評価され始め、
「地産地消」「スローフード」というキーワードと共に再び
地域の食材や情を大切にしたコンパクトシティのコアとして出会い・
触れ合いの“場”の提供を目的に、それぞれの地域に根ざす
“食”を築くことになる。地域の伝統・資源・文化を活かし、
心を込めて加工し、お客さんに提供することが重要であり、個
性化を追求することで競争力がつき、その競争は価格競争か
ら逸脱した質の戦いとなり、決して他とは競合することなく、
個性を持った感性や文化は地域深耕を図ることになる。・・・
というようはお話だった。なーるほど、そういうことかッ!!!
やっぱり、個性ある地方づくりが大切なのだ!!!

朋美、ありがとう!!

2006-02-16 00:03:04 | Weblog
岡崎朋美さん、四位入賞、おめでとう!!
メダルには5/100秒届かなかったけど
存分にその力を発揮され、その集中力に
はいつもながら脱帽です。今大会の主将
としての責任感は試合後のインタビュー
でも「(みんなのために)メダルを獲りた
かった!」という言葉に充分感じとれるよ
うに、数々のプレッシャーに対してストイックに立
ち向かうその姿は中年のオヤジ達に大変大
きな元気を与えてくれます。
アインシュタイン以来の夢である「量子の
瞬間移動(テレポーテーション)」を世界
で初めて実験で実証した東大の古澤助教授
は『失敗を楽しめ!』『頭脳より根性!』
と言い切る。ここにもストイックなまでに追求
しつづけるオヤジの姿があった。
僕もまだまだこれから頑張りマース!!!

決算?!

2006-02-14 22:11:55 | 農業
百姓なのに・・・決算を??!!
百姓仲間3人で起こした会社の
最初の決算を今しているのです
が、これがなかなか大変!!??
僕みたいな小さな農家の申告は
結構簡単なのに、やっぱり会社
の決算となると・・・。借方とか
貸方とか、精算表とか試算表と
かいわれても、なかなかすぐに
は理解出来ないのです。
こんなことならどこかで簿記を
勉強しておくべきだった・・・。
こんなことになろうとは・・・。
まぁ、ぼちぼち・・・とは言っ
てられないので、何冊か本を読
んで、駄目なら、やっぱりどこ
かのソフトでも買ってもう一度
整理し直すか・・・。
これもまた、勉強、頑張るだわ
さッ!!!

放射冷却!!

2006-02-13 22:36:39 | 季節
今日のお天気はほんと暖かくて
過ごしやすかった!
春を思わせるような陽気で、早
朝の霜が嘘のよう・・。これから
は、三寒四温、暖かい日の合間
に寒の戻りがあったり、気をつけ
ないといけないのはやはり、早
朝の冷え込み!
冷え込みは月の冴えに注意。
この時期の農作業は前夜の月と気
温の変化に応じた臨機応変さが必
要になってくる。冴える月は、翌
朝の冷え込み・・・『放射冷却』
によるもの・・・を予測させ、気
温の変化は確実に植物の成育を促
す。
放射冷却というと難しく考えがち
ですが、・よく晴れて・風がなく・
乾燥した翌朝に起こる冷え込みの
ことで、日中に温められた大地から
夜のうちに大気に放出された熱は、
勢いよく放出されると放出される
ほど地熱を下げてしまい・・・異
常に冷たくなってしまうことを指
し、アウトドアで使用する非電化冷
蔵庫の原理のベースに活用されて
いるそうです。


魚粉、人気沸騰?!

2006-02-12 22:03:07 | 農業
最近、やたらと魚粉の注文を頂く。
昨年夏以降、滋賀県の地方卸売市
場の水産会社さんとタイアップし
て、私達は百姓仲間3人で小さな会
社を起こし、『魚のアラ⇒魚粉』へ
加工する小さな商いを始めたので
した。いろいろ苦労はありました
が、最近、春以降の作物の元肥に利
用したいという百姓仲間から問い
合わせを結構頂き、今は「やってよ
かった!!」と3人で小さく喜んでい
る次第です。
魚粉は、窒素分を多く含むだけでは
なく、昔、豊漁だった鰯を圃場に播
き、それぞれの土地の地力をあげた
農法・・・ミネラル分を大量に含む
・・・化学の作用だけではなく、微
生物の力を最大限に活かす・・・に
戻し、更に現代の科学の力を結集し
た中で“旨味成分”を如何に実物に
結集させるかを考える時の大切な有
機資材なのです。

陶芸教室開講

2006-02-10 21:22:47 | 農業
今日は久方振りに大阪で用事があり
都会へ出かけた。2件用事を済ませた
あと、2月から本町で陶芸教室を開講
した友人を訪ねた。
陶芸のキャリアは長いもののサラリーマンから
の転身で教室の開講となると何かと
不安なことも多いと思われるが、1日
体験入学の方々も多く、明るく清潔感
のある教室は夜まで賑わっていた。
それぞれのライフスタイルにあわせた受講ス
タイルは午前中は小さなお子様をお持ち
の若い主婦、午後は少し年配の男性や
女性、夕方は会社帰りのサラリーマンやOL
と様々なカタチでそれぞれのニーズに
応え、農業とは形こそ違うが土に馴
染みたい都会人の方々がたくさんお
られることを今一度、実感した。
僕達も、いろんな方がいろいろなスタイル
で農業に接することが出来るよう農場
を持ちたいものです。
尚、教室は
堀越陶房  本町教室
中央区安土町3-2-3 
    第一シルバービル3階306
http://www.horikoshi-tobo.com/ 
代表は 大橋一朗さん です。
お近くへお越しの際は、
   是非、お立ち寄りくださいませ。
   3月から本格的開講です!!! 
      

琵琶湖塾

2006-02-10 00:48:32 | Weblog
一昨日開かれた第八回目の琵琶湖塾
のゲストは堀紘一さんでした。著書
と同じように切れのある講演内容に
思わず感激いたしました。
若い頃から常に学びに積極的で、『毎
日学べることが嬉しい!』『毎日三つ
知らないことを学ぶ努力をしている!
』(教養は一日では、身につかない!)
と話され、
ホリエモンとの違いは
○「会社の価値と時価総額」どちらが先
 かが大きな違い!!
○商人道とは、倫理観がなくてはお客様
 に、決して支持されない!!
○デイトレーダーはヨーロッパにはいない!
 (ローマは一日にして成らず!)にあるが
決してベンチャーはホリエモンに代表されるも
のではなく、あえて言うならホリエモンが異端
で、ほとんどの社長は惜しまぬ努力をして
いるし、そういう彼らを支える為に起業した
とドリームインキュベータの設立秘話を語られた。
講演の中や塾長の田原総一朗氏との討論
の中で印象に残った言葉をいくつか紹介
すると
○答えを探す時は、まず問題は何かを考える
 ことが大切!
○新しいことにチャレンジする分失敗は多
 い・・・しかしその失敗が知恵となり、
 身につく。
○物事は3人で考えろ!!ひとりや2人だと
 片寄ってしまう。
○人の情と時代を知るために《年間120冊
 の本を読み、60本の映画を観る》!!
また、最後に塾生からの
「壁にぶち当たった時に対処方法は?」とい
う質問に対して、
「・初心に返る・仲間を大切にする・零戦
パイロット坂井三郎氏の『大空の侍』を読み返
す」と応えられ、
風邪をひかれ体調の悪い中であったにも関
わらずほぼ1時間45分話しっぱなしで椅子に
も腰掛けられず大変感激した次第です。
礼を尽くし、熱く生きる!!日々精進!!そんな
基本を学んだ気がします。

出張・お味噌づくり!!

2006-02-08 22:45:13 | 料理
本日は、お味噌づくりの出張サービス!!
出張サービスというとすごくお客様にとって
便利なようですが、決してお客様の立場に
立った企画ではなく、つくる側が少しでも
楽に・・・楽にというより、もっと楽しく!!
なればいいなぁというつくり手側の企画で、
今回そんな勝手な企画に賛同いただいた“
自然派レストラン・梅の木”さんでお昼前か
ら開催させて頂きました。
お客様にも参加していただきレストランの中
は暖房も切るほどの熱気でムンムン、少し
汗ばみながらしっかりお味噌をこね、みん
なで「腰が少し痛いね」っといいながら「で
も、楽しかった!!」と言って頂き、大満足。
また、来年もやりたいですネッ!!!
  自然派レストラン“梅の木”
  住所:守山市勝部4-3-1
  http:www.k2.dion.ne.jp/~umenoki/
  マクロビオテックのオーガニックレストランです!!
  ランチやディナー(要予約)に
           ご利用くだされ!

八百屋さん

2006-02-07 21:13:24 | 料理
百年以上も前から営業されている
伝統のある八百屋さんの話を聴く
機会に恵まれた・・・
でも少々がっくり・・
というのは「野菜は鮮度と質です!!
規格や等級、見栄えもありますが・
・・」とおっしゃるのを聞いて、今の
流通の在り方、消費者や農家とます
ます乖離していく分断された流通の
現状を垣間見た気がしたからです。
野菜達の栄養価は年々下がっていま
す。科学技術庁資源調査会編「五訂
日本食品標準成分表」によると、例
えば、ほうれん草のビタミンCは、50
年前の20~25%、トマトのビタミンC
は50年前の半分になっているといわれ
ています。そんな栄養価も収穫方法や
その時期、保存の方法等によって大き
な違いが生じます。
我々百姓はもっと土壌の力を活かした
農法を考え、大規模な栽培方法を見直
す必要があるかもしれません。流通は、
鮮度も大切ですが、力強い野菜をしっ
かり見分ける(形や大きさ、見栄えで
はなく)必要があり、そういう栽培農
家を育てる工夫も必要でしょう。消費
者も真の野菜づくりを支援する(いつ
でも、どこでも、誰もが・・・⇒ではな
く、季節感を大切にし、生産者と共に
歩む食の共同責任者的な)心意気が必
要な時期になっているのではないでし
ょうか。
先日お会いした滋賀県の朝宮で無農薬
のお茶づくりを始められ30年余りにな
る片木さんは「ペットボトルのお茶は
お茶ではありません、お茶はその場で
いれ、その場で互いに共に楽しむ、日
本の文化なのです。」とおっしゃって
おられました。
便利や合理化が文化や伝統を壊してい
く、食はただ単なる栄養補給では決し
ないはずなのですから。

大豆が危ない!!

2006-02-06 22:45:30 | 農業
大豆が危ない!!っていうとすぐに遺伝
子組み替え(GMO)の問題かと思われが
ちですが、今日は栽培している農家の方
から大豆をみてみることにします。
大豆は単純に栽培して儲かる作物ではあ
りません、まして減反政策のもとで補助
金がついていた時代ならいざ知らず、今
後は補助金もつかなくなり、反収3俵(収
量はお米の半分以下で販売価格は2/3、つ
まりお米の1/3以下にしかならない)の大
豆栽培に誰がチャレンジするのでしょうか。
しかし、いままで政府の方針でほとんどを
輸入(それもアメリカ)に頼っていましたが、
これからも同様に輸入大国でいられるかと
いうと大きな疑問が残ります。中国の輸入
量は日本の4倍以上にもなるそうです。(2
003/04年度には中国は2,300万トン、日本
は490万トンと推測されています)
でも、百姓からすると国産の大豆をつくる
となると600円/㌔は欲しい(現状の3~4倍)
ところなのです。日本の食文化は、お米に続
いて大豆といっていいほど大豆は重宝な食材
で豆腐、納豆、醤油、味噌と加工食品のみな
らず調味料に至るまで日本人の食卓にはなく
てはならないものになっているにも関わらず、
その自給率は5%にも満たないのが悲しい現状
なのです。その自給率の低さが結構危ない日本
の“食”の将来を暗示している気がします。
※「Genetically Modified Organisms」