百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

大豆ペプチド入り酵素オカラ!!

2007-09-20 23:49:21 | 循環
・お花や実のなる植物に最適!
・根張りがよくなる!!等
遺伝子組み換えではない大豆からとれた生おからを加水分解酵素にて乾燥させ、酵素オカラに!
そこに立命館大学の先生が見つけられた大豆ペプチド“ソイヤ”(販売元 アストグリーン)を添加したものが、この『大豆ペプチド入り酵素オカラ』です。
いつでもどこでも使いやすい、新しいタイプの有機農業資材です。
まだ販売しておりませんが、年内には発売予定ですので、一度、使ってみてください。

なんてん共同サービス

2007-09-19 22:46:01 | 季節
今日は、中小企業家同友会で株式会社なんてん共同サービスの溝口さんのお話を聴く機会に恵まれた。
株式会社という法人組織にされてはいるが、障害を持つ方々と共に歩んでおられ、どちらかというと社会福祉法人に近い構成員なのだが、あてがいぶちの“福祉”から離れ、自らが険しい中での自立と共生を目指しておられるその姿勢には感服する。
溝口さん曰く、「競争自体を頭から否定するのではなく、競争社会の中でこそ、磨かれる技術や品質があることを先ずは認識する。その上で、その競争社会に障害者を単独で放り込むのではなく、チームを組んで、共に技術を磨き品質の向上に努めることで、その競争社会の中でも存在が可能であることを小さな存在ではあるが徐々に地域に認めてきていただいた。」
互いが互いのことを認め合い、良さを発見するということは、障害者の方々との付き合いというより、一般社会の人との付き合い方の原点であり、時々その原点を忘れてしまう自分に憤りを感じる。
溝口さん曰く、「先ずは違いを認め合う。そして、それぞれの良さを活かし、共に働き、共に生きる!!“○○ならではの働き”が一人ひとりに出来る、○○さんにしかできない働きがみつかればしめたもの。」
また、特別なことではなく、ありのままをありのままに受け入れるその寛容さは、現代社会が忘れかけている共生の精神の真髄であり、あたりまえにあたりまえのことが出来る社会がやはり望ましい。
戦後の教育に問題があったのか、障害者と健常者が同じクラスで学ぶことが出来なくなったことで、なんとなく互いが特別視をするようになってしまった。同じ環境に育ったなら、互いの長所や短所を認め合い、もっと自然に共生ができたのかもしれない。「一緒に働こう!!」そんな呼びかけで、20数年前から、障害者としてというより普通の従業員として受け入れておられる企業があるという、まさにあたりまえのようにあたりまえのことを実践されているわけであり、そんな企業が特別視される社会のようでは、まだまだ日本は成熟社会を迎えることは出来そうにない。

   株式会社なんてん共同サービス www.nanten.org

家庭菜園

2007-09-18 22:02:18 | 環境
環境にやさしい、家庭菜園って・・・??
そもそも家庭菜園は、環境にやさしい?!
植物の栽培はそもそも二酸化炭素の削減に繋がるし、ヒートアイランド対策にもなる。
しかし、化学肥料中心の施肥設計では、少し疑問が残る。というのは、土壌にやはり無機の物質が残存する可能性が高く、本来環境視点等に立つと有機主体の家庭菜園をすることが望ましいのではないかと思うからだ。
施肥等も身近なたんぱく質や炭水化物を工夫して与えることや植物の活性剤も身近な有機性資源を再利用することで結構効果を上げることができる。肥料には植物の栄養となる物と土壌の多様性を保つ物があり、そのために役立つ成分が含まれている。植物の栄養となる物には、窒素・リン酸・カリの肥料三要素のほか、二次要素、微量要素などがあるが、そもそも肥料とは、土壌あるいは葉面に散布し植物の栄養となる物をいう。植物の生育にどうしても必要な元素(必須元素)は普通16種類(植物によってもっと多い場合もある)だが、植物がこれらを必要とする度合いにしたがい、三要素(窒素・リン・カリウム)、二次要素(カルシウム・マグネシウム・硫黄など)、微量要素(マンガン・ホウ素など)に分けて与えられれば、どんな植物もしっかり成長するといわれている。最近は無機でないと植物達は吸収できないという学説を唱える先生方は少なく、有機を如何に効果的に吸収させることが出来るかが、今後の植物栽培の大きなポイントになっている。
有機農業は、まだまだ科学されていないため、農家も慣行農法を捨ててみんなで勇気を持って有機にチャレンジすることはなかなか難しいが、家庭菜園程度の規模で、しっかり“愛情”を持って育てる自身のある方々と共に様々な試行錯誤を繰り返し、出来るだけ早く体系だった家庭菜園(有機のススメ)モデルをつくってみたい。

高山辰雄氏

2007-09-17 22:27:42 | 季節
先日14日、高山辰雄氏がお亡くなりになられた。享年95歳。
1987~1999年、「文芸春秋」の表紙の絵を手がけ、故杉山寧、故東山魁夷とともに日展『三山』とよばれる日本画家の巨匠の一人。
帝大の受験に失敗したり、戦時中に東京で被災にあったり、戦後最初の日展では落選し、どういう絵を目指すべきか試行錯誤を続ける。山本丘人に薦められて読んだゴーギャンの伝記から、売り絵が描けないゴーギャンの生き方に感銘し、「貧乏がこわくなくなった。画についても、入選、落選、特選等、○○賞に拘っていたちっぽけな自分を捨て、カタチや色を自らの好き勝手に描いてやれ!という覚悟が出来た。」という。様々な色彩感覚を身体全身で吸収し、自らの“光”を生み出す。宇宙や人間存在の神秘を語りかけるその世界は独特で、人間のかたちや風景をおぼろげに包み込み、追憶も誘う。精神や“気”を描く技法は、晩年も貫かれ、その生きる姿勢には感動を憶える。


植物の好きな音楽?!

2007-09-16 21:07:19 | 農業
モーツアルト音楽療法が健康に良いらしい。
モーツアルトの音楽は、実際に脳を刺激し、自律神経を活性化させるらしい。
一般に人の健康を支える生体機能には、刺激を与える高周波を豊富に含んでおり、高周波音はせき髄から脳にかけての神経系を効果的に刺激して、その結果健康を支える生体機能に良い影響を及ぼすと言われています。
クラッシックの中でもモーツアルトの音楽は3500ヘルツ以上の高周波を豊富に含んでいて、高周波が鍵になっているようです。
植物でもモーツアルトの曲を聴かせると実がたくさんなるという例やトマトの発育が早くなり、かつ甘くなるという例があるようです。
モーツアルトの作品には必ず“K”または“KV”がつけられています。これをケッヘルと呼びますが、このケッヘルを用いてモーツァルトの作品を丁寧に調べ、時系列に並べた人は、科学者であり、作家でもあり、作曲家、出版者でもあったウイーンの植物学者ルードビッヒ・フォン・ケッヘルであり、その名前から採られたようです。

農のある暮らし・・・素敵?!

2007-09-15 22:15:59 | 農業
人には各自に天職がある。之を知りて、之につくは当人に取り、社会全体に取り、最も幸福なことである。人生の成功とは実は他の事ではない、自分の天職を知って、之を実行することである。・・・・・内村鑑三は天職についてこう述べているという。
天職をみつけることは、なるほど大変なことかもしれない。ただし、大好きなこと(ご飯を食べるのも忘れるくらい好きなこと)って意外とあるもので、問題は大好きな事だけをして生活が実際に出来るか(お金が稼げるか!!!??)ということであり、実際に天職をみつけてそれにとことん打ち込んでいる人がどれだけいるかということなのではないか。
しかし、内村鑑三の言葉の意味するものを少し考えると、天職に打ち込むことは己にとっても、社会にとっても幸せなことならば、天職をみつければ(それが社会にとってためになる反社会性のあるものでない限り)それにとことん打ち込むことが大切であり、収入はなんとかなる(アトからついて来る??!!)!!と考えるべきなのではないか。
「動機善なりや、私心なかりしか」を常に問いかけ、足りるを知る生活の中で、決して贅沢は出来ないけれど、日々に感謝し農のある暮らしをおくることは、現代社会が忘れ去った豊かな感動を我々に教えてくれるものであり、こういう農ある暮らしのあり方をもっともっとたくさんの人達にいろいろなカタチで伝えていくことが私の天職とするならば、まだまだ収入は厳しいけれど、とことん頑張り、やりぬくことが“素敵な生き方”といえるのかもしれない。
天に持っていけるものは、人に与えたものだけ・・・・・聖書の言葉
ということは、私の座右の銘「忘己利他」に従い、もっともっと精進しなければならないということなのだろう。みんなにとって“素敵な明日”のために。

携帯電話の電磁波

2007-09-14 21:25:03 | 環境
携帯電話の電磁波は、身体に悪い影響を与えるといわれている。単純に携帯電話の電磁波は、電子レンジで使われているそのものと同じ高周波=マイクロ波とよばれており、熱上昇効果が強いのが特徴です。最近では長期間の使用により、遺伝子損傷や脳腫瘍を引き起こす可能性が疑われているほどです。
ヨーロッパ各国ではほぼ共通して、16歳未満の子供には使用を禁止すべきとしています。子供の脳は小さくて、頭蓋骨も薄いため、大人よりも電磁波が多量に頭の中に入ってしまう可能性が高く、しかも、子供の脳神経は発達途上で、より電磁波の影響を受けやすいといわれているのです。
さて、植物にはどういう影響をあたえているのか・・・
携帯電話基地局の近くのお宅の庭で見られた異変として
  ・トウモロコシの実の中心が房状に分裂。
  ・キュウリの実の中心部から葉が出る。
  ・コスモスのオシベから小さな花びらが出る。
また、違う場所のお宅でも
  ・トウモロコシの雄花に実が付く。
  ・タンポポやオオバコの巨大化。
という現象があるといわれるほど、植物にも悪影響を及ぼしています。
我々は有機物の表層マルチを駆使する中でなんとか電磁波の影響を少なくすることは出来ないかと思っていますが、まだまだ検証の段階です。


JAS有機???

2007-09-14 00:42:21 | 農業
JAS有機が危ない・・・
我々の有機農業の世界でつとに有名な福井県の有機水稲農家が、現在農水省から有機認証詐称で調査をされている。
JAS有機認証制度はこれで完全に、無意味化するのではないか。
おそらく、認証機関も責任をとることになるだろう。
詳細は、新聞記事以外に知る術を持ち得ないが、「三年ほど前から化学肥料を使って育てる苗と、使わない有機栽培の苗を一緒に育てており、家族が混ぜて植えてしまったようだ。家族経営なので管理が行き届かなかった・・・」といわれても・・・参ってしまう。明らかに、今まで支えていただいた消費者や共に歩んできた篤農家を愚弄するものであり、悲しい出来事では済まされない。
しかし、一方で本当の“農”のあり方にもう一度目線を移す必要があるのかもしれない。友人の中に本物の“無施肥水稲”を11年に亘って行っている者がいる。彼は本物であり、それは誰しもがやすやすと真似できる代物では決してない。しかし、消費者は本当にそういう農法を求めているのか、そういう血が滲むような農法から産まれたものを単なる貨幣で安易に購入しようとしているだけではないのか。
我々はある意味で、小規模農家がJAS有機の認証を受けることは、経費的にも手間的にも無意味だと思っている。しかし、大規模農家は、経費をかけても手間をかけてもわざわざJAS有機の認証を受け、消費者に少しでも理解の促進を図ろうとしている。アメリカの農家では、JAS有機の作物と遺伝子組み換え作物の価格差が2割にも満たなくなりつつあるため、全体的に遺伝子組み換え作物主体の栽培に移行してきているという。JAS有機の認証に対して少しでも多くの貨幣を積むことで“安全・安心”が買えると消費者の方々が安易に信じているのなら、今一度“農”の本質の理解をみんなでする必要がありそうだ。
有機農業はまだまだ未知の分野の“農”でその“農”を突き詰めるためには、自然界の大きな流れと自然の真理を追究する必要性がある。我々は、ある仮説を持ち様々な手法を検証しながら、一歩一歩具体的な手法を模索し続けている。ワザを技術にするためには、一人でも多くの方々と議論する場が必要であり、みんながよってたかって、暗黙知を技術に育てる必要がある.
誰がやってもほぼ同様の結果に至る有機農業の追求を早晩に行わないことにはJAS有機における加害者や被害者は今後もなくなることはないと思われるし、この機会に今一度JAS有機のあり方(有機農業推進法の定着も含め)について再考する良い機会としたい。

学外研修

2007-09-12 21:56:44 | 農業
サン愛ブレンドでは、8/27~9/14まで龍谷大学の理工学部の三回生の学生さんを、学外実習生として受け入れさせていただいた。会社のまだまだ体をなしていない弊社が学生さんを受け入れるとは・・・なんとも大胆な・・・コトなのですが。
学生さんからみて、弊社はどうみえるか??
農と食と環境に留意しながら未来を見据えたビジネスモデルについて、学生さんに賛同を得られるか??
普通の仕事と何が同じで、何が違うか??
学生さんからみて、やってみたい仕事になるか、ならないか??等々
今一度、この機会に会社(?!)として整理してみたいと思ってたので、学生さんには大変ご迷惑をおかけしたと思うのですが、受け入れさせていただくことにした。
実際、いろいろ仕事を手伝っていただいて、わかったことは、
・農業は本当に実社会とかけ離れた産業になってしまっている。←日々食しているものも、どう栽培されて、どう加工されているか、ほとんど知られていない。農業者の使うコトバもわかりづらい。
・きつい、きたない、きびしい、仕事のままでは、働きたい職場には決してならない。←残暑厳しい中でのハウス内の草刈等の作業は大変しんどい、本当に大変!!
・食や環境についての認識と“農”のもつ課題の認識のギャップ←食や環境についての危機意識は全体的に伝わっているが、農業のもつ課題は結構デフォルメされている。
等々、弊社としては大変いろいろな面で参考になる意見交換をさせていただいた。
また、結構現実的で前向きに勉学に勤しまれている学生さんには大変好感が持て、今後は社会に対してもう少し積極的にアプローチされても面白いと思うし、残された学生生活ではもっと羽根を伸ばし“生きる”を愉しむことも大切にされてはどうかと思った。
最後に「学生時代にしか出来ないことを精一杯頑張ってください!!」というコトバを、3週間毎日毎日汗していただいた学生さんに贈り、感謝の言葉に変えさせていただきたい。ありがとうございました!!!

韓国の食糧自給率

2007-09-11 21:32:45 | 農業
フランス130%、アメリカ119%、ドイツ91%、イギリス74%、なのに韓国と日本は49%と39%・・・・・それは謂わずと知れた食糧自給率のコト・・・・・なんとも困ったモンです。
日本と韓国の農業事情は似通っていると言われており、最近の自給率の低下傾向も同様の動きをみせている。唯一自給できていた米も、WTO農業交渉の結果次第では、競争力を失いかねない。そもそもWTOのまな板に農業をのせられた段階から、こうした事態は予測可能で、韓国においても、生鮮食品の輸入が増え、農業は大きな打撃を受けているという。
韓国の水稲は、1970年代には,一時期,高い収量が得られる「統一型品種」が広く栽培されていたが,現在では良食味多収性で複合抵抗性を持った「日本型品種」が多く育種され,それらの品種が70万ヘクタールの水田で栽培されているそうだ。イネの栽培はやはり、機械移植栽培が中心だが,一方で8日苗の乳苗移植,直播栽培,不耕起栽培も盛んに行われている点が日本と少々違うところのようで、有機農業もここ4,5年、技術指導も含めて積極的に推進されてきている。農村社会も日本と同様、老齢化が進み農業の担い手問題が深刻になっている一方で、こちらも日本と同様、食生活の西欧化が進み、一人あたりのお米の消費量は従来よりも26%も減っており,ウルグアイラウンド協定によるミニマムアクセスの影響があり,生産量の増加と消費の減少による米の在庫量の増加というなんともいえない苦しい問題に直面している様もまさに日本と同様なのです・・・・・なんとも困ったモノで。