8月9日、久しぶりに「特別史跡 三内丸山遺跡」に行ってきました。有名な巨大六本柱は変わることなく青空に向かい堂々と佇んでいました。今回は少し見方を変えて撮影してみましたが、近くで見るとますますその大きさ・高さ・太さにビックリしますね。これを作ったのが今から5500年前~4000年前の縄文人であることを思うと、彼らの技術・智恵に改めて感心してしまいます。
巨大六本柱01
巨大六本柱02
偶然にもこの日は特別説明会(第38次発掘調査最新情報展 新発見溝状遺構)があり、めったにお目にかかれない発掘現場を拝見できるということで早速参加しました。
女性研究員の懇切丁寧な説明を聞きながら、発掘現場を見て回っていると縄文時代に時間が戻った錯覚に陥ります。各時代ごとの地層がはっきりと重なりあい、その地層のところどころに縄文土器が突き刺さっているのがすぐ目の前にあるのです。思わず説明を聞き忘れるほど夢中になって覗き込んでしまいました。
遺構入口
研究員による説明を受ける
下の写真は今朝(8/10)発見されたばかりの「やじり」です。なんと研究員の方が本物を直接手の平に載せてくれました。小さいわりにはずっしりとした重さがあり、今でも使いそうな出来栄えに感激~!!!
発見されたばかりの「やじり」
発掘中の作業員の方々
下の写真は有名な「縄文ポシェット(レプリカ)」。 この中にはクルミのかけら(写真の左下)が一個入っていました。編み方は「網代(あじろ)編み」といわれ、今でもこの手法は使われているそうです。凄いですね!
縄文時遊館に展示されているレプリカ
この日は青森では珍しく昼前から30℃越えとなり、広大な三内丸山遺跡を炎天下散策していたらたっぷりと汗をかいてしまいました。熱中症対策として麦わら帽子を被り、持参した氷入りの水をガブガブ飲んでの1時間30分でしたが、まっ青な青空に白い雲が幾重にもたなびき、遠くに目をやると八甲田山の稜線がくっきりと浮かび上がり、足元はむせ返るような草の緑に目のやり場がないほどの自然美を満喫できました。
遺構より巨大六本柱を望む
今度は真冬に再訪したいものです。乞うご期待!?