5日の夜になって、ようやく春子から電話が掛かってきた。
「ごめんなさい、遅くなってしまって、今東京駅に着いたの」
「そう、お疲れさん、むこうは寒かったでしょう」
「もう比較にならない位、東京は暖かくて楽だわ、あの早速だけど明日会えるかしら?」
「うん、今週は休みだからいつでも空いているよ」
「よかった、一様お土産も買ってきたから、新宿でいいですか」
「どこへでも行くよ」
「じゃあ楽しみにしています、話も一杯あるし」
急に華やかになり、寺井はやっと正月が来た気分になった。
街はバーゲンセールの宣伝やチラシが目につき慌しいが、二人にとっては久々の新宿でデートなのである。
「なんだかやっと会えた気分だよ」
「そうねえ・・・私にとって忙しく、大きく変化する年越しだったわ」
「叔父さんは良くしてくれたの」
「ええ、とっても、私に母の面影があるし、一人娘も嫁に行って都合で帰ってこれないから、一層の事うちの娘にならないか、なんて言ってくれて」
「そう、よかったね、詳しい話も納得するまで聞けたの」
「母と祖母については殆ど分かりました・・メールでお知らせした通りなんです、直接話すのが辛くて」
「よく分かります、あなたの気持ちは充分理解できます」
「私、音楽や踊りの好みは祖母の遺伝子を受け継いでいたんだ、という事は私のこれからの人生も波乱万丈になっていくのか、なんて考えたりして」
「今と時代背景が違うから比較にならないよ、家族の為に借金したり、そういう事はなかったでしょう」
「でも私、寺井さんを、好きになってしまったわ」
核心に近づくにつれ、寺井は言葉を失ってきた。
「私、後悔もしていないし、前に話したように、寺井さんの生活に迷惑や負担ができるだけ掛からない様、いつも気をつけているつもりなの」
「僕が優柔不断なんだよ」
「ごめんなさい、遅くなってしまって、今東京駅に着いたの」
「そう、お疲れさん、むこうは寒かったでしょう」
「もう比較にならない位、東京は暖かくて楽だわ、あの早速だけど明日会えるかしら?」
「うん、今週は休みだからいつでも空いているよ」
「よかった、一様お土産も買ってきたから、新宿でいいですか」
「どこへでも行くよ」
「じゃあ楽しみにしています、話も一杯あるし」
急に華やかになり、寺井はやっと正月が来た気分になった。
街はバーゲンセールの宣伝やチラシが目につき慌しいが、二人にとっては久々の新宿でデートなのである。
「なんだかやっと会えた気分だよ」
「そうねえ・・・私にとって忙しく、大きく変化する年越しだったわ」
「叔父さんは良くしてくれたの」
「ええ、とっても、私に母の面影があるし、一人娘も嫁に行って都合で帰ってこれないから、一層の事うちの娘にならないか、なんて言ってくれて」
「そう、よかったね、詳しい話も納得するまで聞けたの」
「母と祖母については殆ど分かりました・・メールでお知らせした通りなんです、直接話すのが辛くて」
「よく分かります、あなたの気持ちは充分理解できます」
「私、音楽や踊りの好みは祖母の遺伝子を受け継いでいたんだ、という事は私のこれからの人生も波乱万丈になっていくのか、なんて考えたりして」
「今と時代背景が違うから比較にならないよ、家族の為に借金したり、そういう事はなかったでしょう」
「でも私、寺井さんを、好きになってしまったわ」
核心に近づくにつれ、寺井は言葉を失ってきた。
「私、後悔もしていないし、前に話したように、寺井さんの生活に迷惑や負担ができるだけ掛からない様、いつも気をつけているつもりなの」
「僕が優柔不断なんだよ」
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