ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

お勉強の日

2011-05-24 19:07:06 | 勉学
 3月で修了した県生涯大学のOBたちで結成している「卒業生学習会」の、今年度第1回のお勉強の日でした。

 午前の部は、T市にある県立病院の院長が、医師不足から閉院寸前までに至った医療現場の崩壊から学んだ結果、医師の育成と地域住民から支持される病院作りに苦労された話だった。多くの病院が千葉大付属病院からの医師の派遣に頼ってきたが、研修医制度の大きな改正の結果、大学病院自体が医師不足を来すこともあり、派遣医師の引き上げにあったと言う。
 この県立病院では、医師不足を解消する手段として、魅力あるシステムを構成して、研修医の誘致と育成を心掛けると同時に、地域の医療機関にも患者のカルテを公開することで、身近な医療機関で地域住民が治療を継続して受けられる体制を構築して旗艦病院としての負担減少にも役立てている。同時に患者は自宅で看取られて死を迎えられるのが理想だと説いている。十数名在籍していた内科医が2名にまで減少した事態から、現在は従前の様な医師を確保出来るようになっている。
 この院長先生の取り組まれた成果から、日本各地で発生して医師不足による、医療現場の混乱が解消出来る道筋が示されていると感心して聞かせて頂いた次第です。

 午後の部は、「更級日記」試論と題した、市原市生涯学習部の方の講義である。市原市にあった下総国府に赴任した菅原道真の5代の嫡孫の娘が市原から京都に帰還する様から書き起こしたこの物語から、その当時の時代の国府跡や国分寺跡の発掘の有様などを聞かせて頂いたのでした。名前だけは存じていた「更級日記」の一部を解説頂くと同時に、その著者と地元市原市との関わり方も軽妙な話しぶりから理解出来たのでした。

 総じて本日の講義は出席者の間では好評であり、今後の毎月一回の講義も楽しみにしたいと思いました。

「コレステロール半減!!」挑戦中。今日の歩行数「10.986歩」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする