ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

追悼・高倉健

2014-11-26 18:41:39 | 勉学
11月10日に死去した俳優「高倉健」さんの追悼番組が続いている。小生も往年の名優を偲んで追悼番組を拝見している。

NHKでは土曜日に「高倉健の生き方」が。さらに日曜日にはプロフェッショナル「高倉健の流儀」が再放送されている。NHK取材班が彼の最後の映画となった「あなたへ」を撮影中の高倉健さんに、90日間の密着取材を続けた映像が中心になっている。番組で見せてもらう彼の人生の軌跡が心に響いてくる。

そして映画「あなたへ」の再放送を改めて見直している。さらに今日は、昨夜のNHKBSプレミアムで「ホタル」の録画を確りと鑑賞した。この映画は先の大戦で、沖縄沖への特攻隊に基地となった鹿児島の知覧が舞台になっている。

特攻隊の一員となりながら機体の故障で生還、かって上司の許嫁だった妻と結婚。今は漁師ととなり、亡くなった戦友の遺族を訪ねて弔いを続ける。知覧の街で特攻隊員を子どもの様に面倒を見つ続けて来た富屋食堂の女将の願いで、重い病に苦しむ妻と共に、朝鮮人だった上司の故郷を訪ねて遺品を届ける場面には、涙が止まらない。

「ホタル」の題名は、特攻機で出陣の前にした一人の兵士が、死んだらホタルになって必ず舞い戻ると言い残して出陣する。その夜に兵士たちの溜まり場だった富谷食堂に舞う一匹のホタルから来ている様である。

寡黙で妻をいたわり続け、さらに戦友だった亡き人と、生き続ける人たちへの愛情を切々と演じ続ける「高倉健」はやはり心に残る名優だと想う。
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