このミンサー帯は 2.7mしかない未仕立ての半幅帯だった。
両端を自分でかがった。
裏表が見分けられない綺麗な織り。
この帯に会うまで 貝の口に苦戦していた。
裏表が見分けられない綺麗な織り。
昔、祖母が毎朝貝の口を結んでいるのを
ぼんやり眺めていたが こんなにバランスが取れない帯結びとは...全然思わなかった。
帯締めなしでは不安定。
祖母は帯締めの代わりに 前掛けの紐で後ろ帯を上から押さえて前で紐を結えていたのだ。(そっか、これイイ)
たれ先を巻き込むのが上手く出来なくて...
じゃあ巻き込まなくてイイような長さならば、どうか。
そう考えてヤフオクで見つけた誰も入札しない短いこの帯をみつけたんだった。
ちょっと色が...と 思っていたけれどダークなお色の着物や浴衣には イイバランス。
濃くて大人な赤。
"五つの四も 貴方と共に"と 女たちが織った帯をいい方に贈った、祈りと誓いの帯。
烈しさをこんな形で現す女(ひと)って...
イイよなぁ...
小説にナル
もし、自分のパートナーが"他所見"をして、そのお相手が 沖縄の女の人だったら...私は即刻、身を引く。