ジョン・レノンが軽井沢に滞在していた頃の特集TV番組が流れた。
滞在先の万平ホテルや通ったお店、お気に入りの東屋と子息ショーンの背丈を記した樹木などなど、軽井沢が気に入って土地を買って住む話まで出てきて興味深かった。
リンゴ・スターの「オンリー・ユー」は、プラターズのヒット曲のカバーだ。
アコースティック・ギターのリズム・ストロークから始まってブラシで刻まれるバックビートの強いドラム。
「A / A6 AM7 / A AM7 / A6 A」というイントロのコード進行が印象的だ。
恋人を思い出しながら歌うようなリンゴのボーカルがこのアレンジに見事にハマっている。
そして単調さを更に強調するかのようなバックコーラス。
どうやら同一人物が2パートないし3パートを担当している。
誰がコーラスをつけたのかと解説を見ると「ニルソン」とある。
「Harry Nilsson 」はなんと映画「真夜中のカウボーイ」「うわさの男」の作者でボーカリスト。
ジョンが彼のアルバムに惚れ込んで国際電話をかけたというエピソードを知った。
そして曲の最後に聴こえるジョンの声「Only You!」
レコーディング・データを確認してないが、ジョンのアレンジだろうなと思わせる。
さてニルソンのバックコーラス。
「Woo woo Woo Woh」と単調な2パートのコーラスから始まってやがてハイパートが動き始める。
終わり際「Woo La lala」と聴こえる箇所は明らかにビートルズの定番メニュを彷彿させる。
メインボーカルを邪魔するわけではなく、しかし縦横無尽にリンゴの周りを徘徊しているようでもある。
ほとんど同じアレンジでジョン・レノンバージョンがあることも今回改めて認識した。
レノン節とでもいう歌いっぷり、巧い。
同じメンバーで違うセッションを録ったのだろう。
このアレンジをスタジオでトレースしてみた。
ギターのアップストロークで引っ掛けるような弾き方、ベースの仕方なく弾いているようなニュアンスとシャッフル感、実際にやってみると難しい。
そして抑えるようなリンゴのボーカルと強いドラミング、ニルソンのバックコーラスと。
彼らの才能を見せつけられ早く旅立ってしまった二人のミュージシャン、ジョンとニルソンを思う。
「Only You」と。
YouTube: Only You And You Alone // Blast From Your Past // Ringo Starr
YouTube: "As Time Goes By" Harry Nilsson (1973)
YouTube: "Harry Nilsson Blues" - Mustache e os Apaches | PdH Sessions #1
YouTube: Harry Nilsson - 1941 .avi
YouTube: Nilsson on the BBC Part 1
YouTube: Harry Nilsson - Everybody's Talkin'
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