木工は楽しい。
思い描いた形のものが出来上がっていく、仕上げのサンドペーパーをかけて、塗装して、と。
考えたものを実現してゆくプロセスが楽しいという点では、木工に限らず絵画にしても音楽にしても建築やソフトウェアの構築まで共通していることか。
もっともこれが職業となると苦労が伴ったり、芸術であれば苦悩を伴うのだろうが。
子供の頃郷里のデパートにやってきたアイヌの木彫りの実演を興味深く眺めた。
民族衣装を纏った色の白い毛深いアイヌの方が黙々と木彫りを続ける、
設計図やお手本を見ないで仕上がってゆく工程は見ていて飽きない。
郷里は徳川家康がいたせいかものづくりが盛んだったように思う。
家具や竹製品、近年の楽器、オートバイなどの産業が盛んだったのはそういう土壌があったからだと思う。
「TIKI」はハワイの神像、ユニークな顔、おどけた表情と神の権威を兼ね備えている。
ハワイの土産物店で売られているのは観光客向けの普及品だが、ホテルのロビーなどで実演しているネイティブの作品は素晴らしい。
この世界も「師」がいて、「弟子」がいるのだろう。
ポリネシア人の誰もが木彫を手がけるわけでもなく、個から個へ伝統が引き継がれていくことにミステリアスなものを感じる。
仏像作りに名を残した人がいたように南海の楽園にも名工が存在するのは、神の導きがあるのかもしれない。
Tiki 'mania' Carving HD
"Tikipole" by RIOTURBAN Carving
Swedish Fire Torch
How To Make A Tiki Statue
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