斬剣次郎の鉄道・バス斬り2

管理人が撮影した鉄道・バスの写真をUPします。

さくら自動車&吉野交通の中扉付き貸切車の貸切

2016-09-04 21:03:43 | バス
 8月27日に
 さくら自動車&吉野交通の中扉付き貸切車
 の貸切乗車会が開催され、お誘いをいただきましたので、参加してきました。その時の様子をレポートします。



 前半はさくら自動車の
 エアロクィーンK
 の貸切が行われました。このエアロクィーンKは2階建てバスのエアロキングの雰囲気をそのままSHDとしたタイプですが、特徴は何とも言っても中扉が付いている事です。これは特注車で、高級志向の事業者を中心に投入された希少なタイプです。今回の車両は国際自動車に投入され、中古車としてさくら自動車に流れたようです。そのエアロクィーンKは1990年式のP-MS729SAとなります。



 車内です。国際自動車時代は1人掛けシートが並ぶ高級車だったようですが、中古車として流れていくうちに改装を繰り返し、2人掛けシートが並ぶごく一般的な仕様になっています。でも、後部は一応サロン仕様になっています。
 ただ、天井を中心に元事業者の面影がいくつか見られますね。というか、1990年前後のバブル期の雰囲気が各所に見られます。当時はバブル期なので豪華な仕様のバスが多数見られましたね・・・。


 ポイントとなる
 中扉部分
 です。中扉は前扉と同じくスイングドアで、窓はありません。そして、窓の隣にはトイレが設置されており、トイレへ行くには階段を降りないといけないようになっています。中扉部分の階段は限られたスペースを使っているせいか、階段が急になっています。ただ、中扉は使用停止のようでした。
 尚、トイレの上ではビールサーバーも置かれていました。高級志向では一般的で、さくら自動車は貸切車のほとんどに付いていました。


 前面展望したものです。このエアロクィーンは前面展望を重視しているようで、運転席を下に下げることによって確保したものなんですよね・・・。そのおかげで前面展望は抜群でした。よく考えてみると、このタイプはエアロキングより後に登場したのだから、エアロキングの考え方を応用したとも言えますよね・・・。


 運転台です。どちらかというと、一般的なタイプです。6速MTで、フィンガシフトですね・・・。さくら自動車は装飾したものが多いのですが、このエアロクィーンKは珍しくシンプルです・・・。


 参加者たちはつくばセンターに集合し、乗車する前につくばセンター周辺でフォトランを撮影しました。なかなかいいですね・・・。


 フォトランの撮影を終えて、いよいよ乗車です。乗車を終えると、早速出発です。


 つくばセンターを出ると、学園東大通りを経て桜土浦ICより高速道路に入り、つくばJCTより圏央道に入りました。高速道路を走る姿を前から眺めると、本当に抜群ですね・・・。というか、迫力ありますね・・・。


 圏央道を阿見東ICで下車すると、隣にはあみプレミアムアウトレットが見えました。しかし、バスはそこを尻目に反対側へ向かい、すると牛久大仏が見えてきました。


 最初の目的地である
 牛久大仏
 に到着しました。そういえば、牛久大仏へは9158TCの貸切で行って以来ですな・・・。しかも、9158TCの貸切も8月末。奇しくも同じ時期ですね・・・。



 牛久大仏ではエアロクィーンKの撮影会が行われました。そして、最後にはバスを移動させて牛久大仏とのショットも撮影しました。いかにも茨城の観光事業者という感じですね・・・。


 牛久大仏を出発して、少し東へ向かい、美浦村にある
 さくら自動車営業所
 に到着しました。さくら自動車は美浦村に車庫を持ち、貸切事業だけでなく県南地区を中心に特定輸送などを手掛けています。そこで、車庫に到着して驚いたのは車庫敷地が何と8ヶ所に分散していたのです。おそらく、事業の拡大で土地が足りなくなり、周辺のあちこちを買い上げたり借りたりしていたのでしょうね・・・。8ヶ所といってもいずれも比較的小さなものばかりでした(1ヶ所だけ広大でしたけどね・・・)。






 さくら自動車車庫で撮影も行いました。車庫に留置中の車両を中心に撮影しましたが、さくら自動車は貸切事業だけでなく特定輸送も行っている関係で多彩な車両を保有していました。写真は上から
 土浦200か 612 ジャーニーK スクールバス用
 土浦200か1332 エアロバス 貸切用?
 土浦200か1179 エアロバス 貸切用?
 土浦200か1273 日デ+8E スクールバス用
 土浦200か1274 エアロミディ スクールバス用
 です。いろんな車両がいる事がわかりますね・・・。高級志向の車両は希望ナンバーですが、特定輸送などに就く車両は一般払い出しナンバーで登録されていますね・・・。





 こちらは茨城県美浦特別支援学校の特定用のエアロスターです。さくら自動車は特別支援学校のスクール輸送を受託しており、その専用車も保有していました。しかも、新車で投入されているのも驚き・・・。そのエアロスターはLKG代、QKG代そして新型エアロスターもいました。トップドアのツーステでQ尺でした。職員の好意で車内を撮影させていただいたのですが、2人掛けシートがずらりと並んでいました・・・。
 因みに車庫が8ヶ所に分散しているという話を書きましたが、道のり上結構離れているところもあり、そこへは職員の好意で留置中の車両で移動しました。





 貸切車の車内見学も行いました。さくら自動車の貸切車は基本的に高級志向で豪華な車内灯などがポイントとなっています。バブル期はこういう仕様が多数見られましたが、バブル後は車両の標準化が進み、設備も質素なものになって行きました。しかし、さくら自動車は現在も高級志向を貫いています。
 写真は2006年式のPJ-MS86JPで、エアロクィーンとなります。しかし、車内に入ると、シートは地味であるものの、車内灯やカーテンなどで豪華志向が見られます。それだけではありません。最後尾には何と車内灯が・・・、しかも鏡面になっていました。まさしく豪華づくしですね・・・。



 こちらは2002年式のエアロクィーン(KL-MS86MP)です。こちらも豪華仕様ですが、車内灯の形状がPJ-MSの13とは違った形状になっています。後部はサロンに出来るようです・・・。





 こちらは2009年式のセレガ(PKG代)です。セレガも豪華仕様で、車内灯がエアロクィーンの13と同じものになっていました。新型セレガになってから一層標準仕様化が進んでいただけにこういう仕様も出来るなんて驚きました・・・。というか、新型セレガでこういう仕様をイメージしていなかっただけに驚きました・・・。それだけでなく、乗降扉の階段もLED灯で豪華さを演出しており、更に高級感を増しているかのような感じでした・・・。



 こちらは2016年式のセレガショート(SKG代)です。今年に入ってばかりの新車で、車内には新車の匂いも残っていました。このタイプでも高級志向は継続していました。ここまで継続しているとは驚きでした・・・。
 以上がさくら自動車車庫での撮影でした。


 さくら自動車車庫での撮影を終えると、近くのコンビニに立ち寄った後、雨の中を北上していきます。 


 約1時間かけて走り、次の目的地である
 豊田城
 に到着すると、ほどなくして吉野交通の日野のセレガGJがやってきました。ここでさくら自動車のエアロクィーンから吉野交通のセレガGJにお乗り換えです。



 後半は吉野交通の
 セレガGJ
 の貸切が行われました。セレガのSHDですが、運転台を下げて前面展望を重視した仕様になっていますが、中扉付きになっている事がポイントです。さくら自動車のエアロクィーンKと同じく特注仕様で、大阪観光バス(当時)に投入され、トキワ交通を経て吉野交通にやってきたものです。U-RU3FTABで、年式は不明です。尚、中扉付きのセレガGJは多くが紀和もう通へ投入されたそうな・・・。



 車内です。大阪観光バスからトキワ交通へ移籍した時に改装されたらしいですが、2&2シートが並ぶ典型的な観光バスの仕様になっています。どちらかというと、豪華志向で、最後尾には花が・・・。もちろん、後部にはサロン席にする事も出来、今回の行程でも途中でサロンへの転換も行われていました(ただ、座席を外し、ねじを回すことで回転するという面倒な作業が必要のようでした・・・)。



 こちらが中扉部分です。中扉はトイレスペースと兼用されていました。ただ、トイレへ行くには階段を上下しないといけませんでした。尚、さくら自動車の方は使用停止となっていたようですが、吉野交通の方は使用可能な状態で、普通のようにドアを開閉していました。


 運転席です。随所に木目調が施されており、豪華な印象を持ちました。因みにバックアイカメラのモニタの隣にスイッチが縦が並んでいて、これがドアのスイッチです。スイッチが2つ並んでいて、上が前扉、下が中扉のスイッチのようです。淡路交通の中扉付きエアロバスの中扉のスイッチが前扉のスイッチより離れた場所にあるのと対照的ですね・・・。




 豊田城でさくら自動車のエアロクィーンKと吉野交通のセレガGJを並べての撮影会が行われました。いずれも特注の中扉付き車両なので、中扉付き同士の並びが実現しました。見た目は普通のSHDですが、中扉付きという点がミソですね・・・。


 撮影会が終わると、さくら自動車のエアロクィーンKはここで役目を終え、車庫へ戻るべく豊田城を発って行きました。これをみんなでお見送りしました。エアロクィーンKが出て行ったのを見届けると、セレガGJに乗車し、豊田城を出発しました。


 豊田城から北上し、次の目的地である
 吉野交通車庫
 に到着しました。吉野交通の車庫は筑西市にあり、どちらかというと下館駅より南にあります。やや市街地が形成されているところにあるのですが、車庫の敷地が狭くてビックリしました
・・・。多分、別の場所にもあると思うけど・・・。




 車庫でバスの撮影に入りました。吉野交通もさくら自動車と同じように多彩な車両が在籍していました。セレガ、スーパークルーザー、ジャーニーK、レインボー、エアロミディと・・・。基本的にトキワグループカラーを纏っていますが、前事業者と思われる塗色そのままの車両もそこそこいました。


 車庫を出発し、ちょいと走って
 下館駅南口
 に到着しました。ここで2グループに分かれての行動に入りました。1つは真岡鉄道に乗って真岡駅へ。もう一つは引き続きバスに乗って真岡駅へというものだったのですが、大半の参加者は前者を選択し、後者を選択したのはたったの1名でした・・・。後者の方は前者への変更はせず、そのまま運転手と2人だけで真岡へ向かったそうな・・・。



 下館駅から
 真岡鉄道
 に乗車しましたが、乗車したのはSL列車の間合い運用である6103列車(下館発真岡行き快速)で、DL牽引の客車列車でした。特別料金が不要なので、まさしくかっての客車列車そのものでした。客車列車ならでの衝撃など久々に味わう感覚に酔いしれました・・・。客車普通列車に乗るのは1999年の北九州地区の客車普通列車に乗って以来17年ぶりでした。この時も50系客車だったから50系客車に乗るのも17年ぶりか・・・。
 真岡に到着した後、キューロク館で見学をしてきました。



 キューロク館での見学を終え、待ち合わせ場所へ行くと既にセレガGJが到着していました。見学を終えた参加者たちが続々と合流し、真岡駅を出発します。その時、東野交通のバスがやってきて、いかにも栃木県に来た事を感じさせました。


 真岡駅を出発して、早速希望者に対してビールがふるまわれました。そのビールはビールサーバーより注がれたものですが、ビールサーバーは高級志向の車両に多く見られるので、観光バスでビールサーバーによって注がれたビールを飲むっていう流れもなかなかいいですね・・・。ただ、中には調子こいて何杯も飲む方も出て、最終的にはビールサーバーのビールが全て無くなったとか・・・。


 真岡ICより北関東道に入り、友部JCTで常磐道に入り、
 友部SA
 に到着し、ここで休憩に入りました。




 だんだん暗くなると、夜間撮影を行いました。夜間撮影もなかなかいいですね・・・。
 夜間撮影を終えると、SAを出発しました。


 桜土浦ICで常磐道を降り、学園東大通りを経て
 つくばセンター
 に到着しました。これにて貸切はお終いとなりました。丁度つくばセンターではまつりが行われていて、ちょっと渋滞には引っ掛かってしまいましたが・・・。

 貸切事業者の車両を貸し切っての貸切は初めてでしたが、貸切事業者ならでの雰囲気を味わう事が出来ました。貸切は路線車に無い魅力がたくさんあり、バス趣味の壊の深さを感じさせました。
 主催者様、運転手様、参加された方々、お疲れさまでした。そして、この場にてお礼を申し上げます。おかげさまで充実した一日を過ごすことができました。
 以上です。

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