斬剣次郎の鉄道・バス斬り2

管理人が撮影した鉄道・バスの写真をUPします。

後藤寺バスセンター

2016-10-06 22:34:04 | バス
 西鉄バスの
 後藤寺バスセンター
 が9月末を持って閉鎖されました。後藤寺バスセンターは田川市のJR田川後藤寺駅の近くにあり、後藤寺の交通の拠点として機能していましたが、乗客減や建物の老朽化などで閉鎖される事になったようです。



 後藤寺バスセンターは1959年に開業し、それ以来約60年間後藤寺の交通の拠点として機能していました。バスセンターの2階以上は映画館が入居し、それ以外もいくつかのテナントが入居していましたが、映画館が1988年に閉鎖されたのを始めテナントの撤退が進み、今はバスターミナルとしての機能が残るのみとなっています。
 1959年といえば後藤寺は炭鉱の街として栄えていて、バスセンターもその中核を担っていた感じでしょうか・・・。その面影がバスセンターに残っていたとも言えましょう。そして、建築様式も戦後の雰囲気が随所に感じられました。




 バスセンターには9つの
 乗り場
 乗り場があり、乗り場には多数のベンチが置かれていました。バスターミナルらしい雰囲気ですが、9つの乗り場があったという事は昔はバスセンターが埋まるほどかなり賑わっていた証でしょうね・・・。しかし、田川市内の路線の大量廃止などが相次ぎ、高速バス以外の路線バスは数えられるほどしか残っていないようで、9つの乗り場が持て余すほどになっています。その結果、使われなくなった乗り場もあるとか・・・。
 因みにバスセンターに発着する路線は高速バスと一般路線の後藤寺発のみで、一般路線の後藤寺方面行きはバスセンターには入りません。




 バスセンター内の
 バスレーン
 は3つあり、3台が並んで乗降扱いできるようになっています。手前側1つと向かい側の2つで使い分けているようで、手前側は田川ローカルと田川快速、向かい側は高速バス(特急、急行)が発着しています。なので、高速バスに乗車するにはバスレーンを横断する形になります。
 撮影時はたまたま添田交通カラーの96MCが来ました・・・。


 こちらは
 窓口
 です。ここで乗車券や定期券などを発売していましたが、2015年に閉鎖されてしまいました。シャッターは下りたものの、運賃表などは掲示されていて、バスセンターとしての面影を保っているかのような感じでした。尚、閉鎖後はバスセンターから少し離れた西鉄後藤寺で買うように案内されているようです。



 閉鎖された
 テナント
 です。うどん店などが営業していたようです。バスターミナルには付きものだった売店や飲食店が撤退したという事はいよいよという感じでしょうね・・・。




 2階への
 階段
 です。かって2階は映画館が入っており、その入口のようです。映画館は700席以上を誇る大型シアターだったようですが、1988年に閉鎖して以来、使われないままだったようです。大型シアターだったとなると、階段自体が狭いかつ急な階段だったのが意外です・・・。大型シアターの入口といえば緩やかで幅広い階段をイメージしていたもので・・・。尚、映画館は「ターミナル会館」と呼ばれていたようで、バスセンターの入口にはターミナル会館の文字が残っています。


 バスセンター内の各所に置かれているゴミ箱には西鉄の旧社紋が付いていました。これぞ西鉄のバスターミナルという感じですね・・・。旧社紋は意外なところで残っていたんですね・・・。




 バスセンター内は一方通行なので、バスはバスセンターの裏側より急勾配をかけのぼるかのように進入し、バスセンター内で乗降扱いを行った後にバスセンターの表側より出ていく感じになっています。駅前の市街地の中にあるバスセンターからバスが発着していく姿はかっての栄華を物語っている化のような感じですね・・・。


 バスセンター廃止後は道路上に設けられたバス停に発着する事になりますが、そのバス停は田川市コミュニティバスの後藤寺バスセンターバス停のある場所に設けられることになっています。この場所はバスセンターの入口から少し西鉄後藤寺方面へ歩いたとこにあり、そのバス停からバスセンターがよく見えます。


 こちらは後藤寺方面の路線が使用する
 後藤寺
 バス停です。西鉄後藤寺行きのバスはバスセンターには乗り入れず、代わりにバスセンターの近くに設けられたこのバス停に発着しています。西鉄後藤寺行きのバスは後藤寺バス停を出ると、バスセンターの正面を素通りして西鉄後藤寺へ向かいます。
 因みに後藤寺バスセンターへ行く時に小倉から田川快速に乗車したのですが、その下調べで後藤寺行きのバスがバスセンターに乗り入れない点に疑問に感じていたのですが、現地に行って納得しました・・・。

 後藤寺バスセンターの廃止により炭鉱の街のバスセンターがまた消えた事になりますね・・・。
 以上です。

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2 コメント

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栄枯盛衰の感あり。 (ももいわそう)
2016-10-13 16:43:28
新潟の万代シティや弘前は往時の姿をとどめている様相があります、特に万代シティの「バスセンターのカレー」でレトルトで販売を始めたし。その一方で縮小や移転・廃止が続いているのもまた事実。
日立や高萩の駅前も以前はこの倍の乗り場を有していました、ただ日立製作所グループの合理化や有力企業の経営破綻で市町村合併をしても人口流出が続いているのもまた事実。
宗谷バスの稚内ターミナルは駅前の再開発に伴いJRや道の駅・海の駅などとの複合施設になりました、ノシャップ〜潮見5丁目の市内線も今では稚内駅前の乗り入れにも時代を感じます。
盛岡バスセンターも廃止が決まりました。活用法が見つからなかったのでしょうか?
以前は千葉中央駅の中にあった高速バスの予約センターも西船橋駅の中に引っ越してバスの停車スペースも大幅な減少、更に駅の反対側に移転。
栄枯盛衰を感じます。
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Unknown (斬剣次郎)
2016-10-14 01:20:22
 ももいわそう様
 コメントありがとうございます。

 昔からのバスターミナルは以前より元気をなくし、衰退が進んでいますが、これらのバスターミナルを見ているとかっての栄華を感じ、まさしく栄枯盛衰を身に感じています。
 稚内の変化はある意味衝撃的でしたね・・・。でも、稚内駅前におけるバス乗り場が集約されたので、使いやすくなったのも事実です。
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