斬剣次郎の鉄道・バス斬り2

管理人が撮影した鉄道・バスの写真をUPします。

帝産湖南交通 系統番号あれこれ その3

2021-08-22 19:02:46 | バス
 帝産湖南交通では系統番号について、一の位は発着駅、十の位は主な経由地で番号を振り分け、百の位の番号を組み合わせることで複数の行先や経由地に対応していることをこれまでの記事で述べました。
 そこで、ルートや行先に新たなものが続々と出来た結果、百の位がとうとう8まで行ったものがあります。今回はその紹介になります。

 紹介するのは
 *53系統
 です。十の位が5、一の位が3なので、草津駅発着で青地西経由の系統になりますが、系統番号再編成時から百の位が5まで行くほど元々から系統が多かったのですが、2021年4月ダイヤ改正で一気に3系統が新設された結果、百の位が8に達しました。


 こちらは
 53系統
 です。草津駅からグリーンヒル(青山五丁目)を結ぶ系統です。この系統は①市役所経由、②工場迂回経由、③工場迂回非経由の3つがあり、時間帯によって使い分けています。平日は①②③の3つとも運行されますが、土休日は③だけです。平日は1時間に1本運行されますが、土休日は本数が減り、運行されない時間帯が発生します。因みに昔は非市役所を経由していませんでしたが、2000年代に入ってから平日昼間のみ市役所を経由するようになりました。
 因みに工場迂回とはダイキン工場の南側にある工業団地を回る便のことです。


 こちらは
 153系統
 です。草津駅からグリーンヒル(青山五丁目)を経由して上桐生へ向かう系統です。青地西経由系統の中で最も本数が多く、主力系統でもあります。少し前までは30分ヘッドで運行していたのですが、減便で概ね1時間1~2本になってます(どちらかというと、1時間に1本の時間帯が多い)。上桐生は近くにキャンプ場がある他、金勝山の登山口にもなっており、その関係で観光客の利用が見られます。53系統と同じく①市役所経由、②工場迂回経由、③工場迂回非経由の3つがあり、時間帯によって使い分けています。



 こちらは
 253系統
 です。草津駅からロクハ荘を結ぶ系統です。本数は少なく、1日に10往復以下という感じです。ロクハ荘という名称は草津市が運営する高齢者施設の名称から来ています(高齢者が集まって行事を行ったりするような施設で老人ホームではありません)。近くにはロクハタウンと呼ばれる住宅街、川重冷熱の工場、ロクハ公園があります。市役所経由(平日のみ)、草津技術専門学校経由もあります。



 こちらは
 353系統
 です。草津駅から草津技術専門学校を結ぶ系統です。いわゆる専門学校の通学系統です。そのため、平日朝の草津技術専門学校行きのみの運行です(草津駅方面は253系統の草津技術専門学校経由便で対応)。


 こちらは
 453系統
 です。草津駅から草津車庫を結ぶ系統です。いわゆる出入庫系統です。草津営業所が小柿の国道1号線沿いから山寺に移転したときに出来た系統です。出入庫系統のため、本数はそこそこあります。平日には市役所経由もあります。


 実は453系統は2代目です。先代は草津駅から園芸試験場を結ぶ系統でした。草津車庫のある山寺工業団地を経由していたので、今の453系統とほぼ同じルートだったようです。尚、園芸試験場というのは滋賀県農業技術振興センターのことです(ただ、バス停から少し歩く必要がありますが・・・)。
 後述する初代553系統とともに*53系統の中で数少ない栗東市にまたがる系統でした。


 次は
 553系統
 ですが、初代と2代目とともにすでに廃止されていて、現存していませんが、取り上げます。
 こちらは2代目の553系統で、453系統と同じく草津駅から草津車庫を結ぶ系統ですが、453系統は県道2号線を通っていたに対し、553系統は草津川に沿ったルートでした。なので、*53系統で唯一青地西を通らない系統でもありました。453系統と比べて本数は少なかったのですが、乗客が少なかったみたいで廃止されてしまいました。


 こちらは初代553系統ですが、草津駅から山寺・工業団地・美の郷を経由して成谷を結んでいました。初代453系統を更に成谷まで延長したような感じです。成谷は13系統の終点でもあったのですが、13系統とはルートは全く異なり、重複していたのは草津駅側と成谷側のわずかな区間だけでした。なので、同じ起終点ながら系統番号を見ただけでどこを通るのかがすぐにわかるような例かなと思ってます。
 本数はかなり少なく、朝夕に数本程度だったと記憶しています。初代453系統とともに2000年代初頭に廃止され、栗東市の区間のみコミュニティバスのくりちゃんバスに代替されました。

 ここまでが系統番号再編成時から設定されていた系統です。百の位がいきなり5まで行ったので、青地西経由のバリエーションの多さがよくわかりますね。次からが2021年4月ダイヤ改正で新設された系統になります。





 こちらは
 653系統
 です。草津駅から上桐生を結ぶ系統です。起終点が153系統と同じですが、153系統がグリーンヒルを通るに対し、653系統はグリーンヒルを通らず上桐生へ直行する系統です。行先表示には岡本から桐生まで直行と表示されていますが、岡本~桐生間をショートカットするルートを通るので、停留所の通過はありません。運行は土休日のみで、上桐生行きは朝から午前にかけて、草津駅行きは午後に設定されています(153系統から振り替えた感じ)。つまり、金勝山の登山客向けの系統という感じですね。





 こちらは
 753系統
 です。草津駅からダイキン前を結ぶ系統です。ダイキンの通勤バスを路線化したようなものです。運行は平日のみですが、ダイキン前行きは朝に直行バス(途中、伯母川新橋、追分口のみ停車するそうです)として運行されるに対し、草津駅行きは夜遅くに各停便として運行され、往復で運行形態が異なるのがポイントです。しかも、草津駅行きは21時台に1本のみの設定です。草津駅行きはダイキン前発の最終便として運行され、折り返し53系統の最終便になります。





 こちらは
 853系統
 です。草津駅からサンスター前を結ぶ系統です。サンスターとはサンスター技研(株)のことで、ダイキンの南隣に工場があります。ルートとしては草津駅からダイキン前へ向かい、ダイキンの南側に広がる工業団地をぐるっとまわったのちサンスター前で終点となる感じです。ダイキンを含む各工場の通勤輸送を担う系統なので、設定はサンスター前行きが平日朝、サンスター前発が夕方以降となっていますが、何故か20時台にもサンスター前行き1本設定されています。

 以上から、*53系統は通勤輸送、住民輸送、観光輸送、出入庫といろんな役割を担っている関係で系統が複雑化していることがよくわかります。にしても、百の位が8まで行くとは驚きでした・・・。
 以上です。

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