東京新聞より転載
秘密保護法の施行日の12月10日は、衆院選期間中となりそうです。選挙の大波に押し流されることなく、東京新聞は秘密保護法の問題点なども、きちんと報じていくつもりです。法の全文を添付しました。 特定秘密保護法 全文(TOKYO Web) http://www.tokyo-np.co.jp/feature/himitsuhogo/news/131206zenbun.html …
東京新聞より転載
秘密保護法の施行日の12月10日は、衆院選期間中となりそうです。選挙の大波に押し流されることなく、東京新聞は秘密保護法の問題点なども、きちんと報じていくつもりです。法の全文を添付しました。 特定秘密保護法 全文(TOKYO Web) http://www.tokyo-np.co.jp/feature/himitsuhogo/news/131206zenbun.html …
河北新報より転載
東日本大震災からの復興まちづくりに住民の声を反映させようと、石巻市雄勝地区の住民有志が「持続可能な雄勝をつくる住民の会」を設立し、活動している。県が中心部に計画する防潮堤(海抜9.7メートル)の見直しなどを求め、話し合いを重ねる。行政が描くまちづくりに対して代替案をまとめ、年内の提案を目指す。
「豊かな自然や景観を壊してまで、人が住まない場所を守る防潮堤を造る必要があるのか」「中心部での再開を迷っている商業者が『またここで営業したい』と思える町にしたい」
6日夜にあった会合には7人が集まり、防潮堤を計画通りの高さにすることへの疑問、中心部に形成される予定の商業エリアの活性化策について意見を出し合った。
中心部の土地利用計画は海岸に防潮堤を整備し、被災した雄勝硯伝統産業会館の再建や商業施設の建設を見込む。防災集団移転の宅地は、海岸から約80メートル離れた海抜20メートルの高台に整備される予定だ。
メンバーの一人、雄勝硯生産販売協同組合の高橋頼雄さん(47)は「行政主導で、血税で無駄なハード整備を進めるのはおかしい。生活する住民が10~20年先も見据えたまちの在り方を考える必要がある」と語る。
住民の会は8月、中心部への移転希望者やまちづくり団体関係者ら11人で結成。これまで7回、意見交換してきた。防潮堤の変更に加え、グリーンツーリズムなど環境を生かした町おこし案も探っている。
住民の中には「行政の計画を見直せば、集団移転が遅れるのではないか」と懸念する声もあるという。
発起人の一人で、被災した自宅跡地にローズガーデンを整備する一般社団法人「雄勝花物語」の徳水博志共同代表(60)は「行政と対立するのではなく、協力して復興を加速したい。今ある資源を守り、自分たちの手で高齢者の知恵や若者のパワーを生かした町をつくりたい」と話している。
2014年11月14日金曜日
しんぶん赤旗 2014年11月9日(日)
山谷えり子国家公安委員長(自民党参院議員)が霊感商法などで多くの事件や問題を引き起こしている統一協会(世界基督教統一神霊協会)の直系紙「世界日報」に登場していることが8日、本紙の調べでわかりました。警察行政を監督する国家公安委員長の山谷氏が、こうした統一協会とかかわりを持つことは、その資格が問われます。
山谷氏は、2001年11月25日付と26日付の「世界日報」に夫婦別姓に反対する国会議員の連続インタビューで登場しています。
インタビューで、当時、民主党衆院議員だった山谷氏は「結婚するもしないも、子供を産むも産まないも『個人の自由』という風潮の中で、家庭の幸せや、国への思いを語ることがタブーになっています」などと発言しています。
「世界日報」は選択的夫婦別姓制度の導入について、「日本の家庭の在り方を根本から覆すとの懸念が出ている」(同年11月19日付)として、反対キャンペーンを展開していました。
連続インタビューでは、導入に反対する山谷氏をはじめ西川京子衆院議員や橋本聖子参院議員(いずれも自民党)も登場しています。
「世界日報」は世界日報社が発行していますが、社長に統一協会幹部を据えるなど、統一協会と密接な関係にあります。
統一協会による霊感商法は、たびたび刑事摘発を受けるなど事件となっています。全国霊感商法対策弁護士連絡会の調べでは、統一協会の霊感商法による被害相談額は13年だけで8億8400万円にのぼっており、実際の被害はより大きいとみられます。
同連絡会の渡辺博弁護士は「世界日報は、その名義はともかくとして事実上、統一協会が発行する新聞だ。そこに登場する山谷氏は国会議員としての見識が問われる。統一協会はいまも日々、被害者を生んでおり、警察の捜査対象だ。そうした人物が国家公安委員長であることはそぐわない」と指摘します。
河北新報より転載
岩手県山田町から緊急雇用創出事業を受託したNPO法人「大雪りばぁねっと。」(北海道旭川市、破産手続き中)の元代表と共謀し、事業費で私的にマンションを購入したとして業務上横領罪に問われた元幹部橋川大輔被告(35)=千葉県市川市=に盛岡地裁は4日、懲役2年4月(求刑懲役3年6月)の判決を言い渡した。被告側は「判決内容は納得できない」として即日控訴した。
岡田健彦裁判長は、元代表の岡田栄悟被告(35)=旭川市、同罪で公判中=の指示の下で「犯行の重要な役割を積極的に担った」と指摘した。
橋川被告の共謀共同正犯が成立すると判断。「(岡田被告に)従属的立場だった」として、岡田被告が犯行を主導したことを事実上認定した。
弁護側は「事業費を流用したという認識はなかった」と無罪を主張したが、判決は「(橋川被告は)岡田被告が個人の支払いを事業費で立て替えて多額の使途不明の支出を計上していたことを知っていた」と示し「事業費の流用に思いが至らなかったとは考え難い」として退けた。
判決によると、橋川被告は岡田被告と共謀し、営業実態のないリース会社(旭川市)に送金した2012年度の事業費3000万円で、岡田被告が購入した同市のマンションの代金を支払った。一連の事件で実刑判決が出たのは3人目。
2014年11月05日水曜日
河北新報より転載
東日本大震災の復興業務に対応するため全国の自治体から派遣されている職員に感謝の気持ちを表そうと、宮城県亘理町は21日、郷土料理はらこめしを振る舞う食事会を町保健センターで開いた。
同町では現在、14自治体から派遣された26人が勤務する。会には、このうち19人が参加。地元の荒浜産のサケで調理したはらこめし、地元産や支援で贈られた野菜を使った煮物などを味わった。
派遣職員らは亘理の秋の味覚を「おいしい」と笑顔で口に運んだ。郷土料理を話題に、町幹部や調理を担当した町食生活改善推進員らと会話を楽しむ姿も見られた。
北海道伊達市から派遣されている佐藤雅徳用地対策課長(51)は「亘理に来てはらこめしを初めて知った。ご飯にたれの味が染み、地元のイクラ丼よりおいしい」と喜んだ。
食事会は昨年に続いて2回目の開催。同席した斎藤貞町長は「町の復旧、復興はいよいよ正念場。今後も支援してほしい」と今後のさらなる奮闘に期待した。食事会は派遣職員が在籍するうちは毎秋行うという。
2014年10月22日水曜日
しんぶん赤旗 2014年10月19日(日)
衆院厚生労働委員会は17日、危険ドラッグ対策に関する参考人の意見陳述と質疑を行いました。
参考人として発言した民間の薬物依存症回復施設「東京ダルク」の秋元恵一郎さんは、危険ドラッグ使用者が覚せい剤など従来の違法薬物よりも短期間で中毒症状に陥る傾向にあることを説明。早期に治療・回復プログラムへつなげる必要を指摘しました。
国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所・薬物依存研究部長の和田清さんは、検査・医療体制が現状に追いついていない問題を指摘。多くの危険ドラッグに含まれる合成カンナビノイドの簡易検出システムの導入とともに、薬物依存症からの回復に有効である認知行動療法の普及、入院治療の際の診療報酬引き上げなどを求めました。
日本共産党の高橋ちづ子衆院議員は、麻薬取締部と連携して、危険ドラッグ販売店の取り締まりに大きな役割を果たしている薬事監視員の増員を求めました。厚労省の神田裕二医薬食品局長は「危険ドラッグ専任の薬事監視員は東京の3人だけ。専任の職員の増員要求をしている」と答えました。
また、医療機関が薬物依存症者を入院治療で受け入れる際の診療報酬の加算措置を求めました。
ダイヤモンド社より転載
池上正樹 [ジャーナリスト],加藤順子 [フォトジャーナリスト、気象予報士]
【第41回】 2014年8月26日
第2回の弁論後に記者会見する大川小の遺族と弁護団
Photo by Yoriko Kato
3年半前に起きた東日本大震災で、児童74人と教職員10人が死亡・行方不明となった宮城県石巻市立大川小学校の惨事。これを巡り、児童の命を無条件に守る義務があった学校が、事前の防災体制の不備や危険回避を怠ったなどとして23人の児童の遺族19家族が市や県の責任を問う国賠請求等の訴訟を起こした、第2回弁論が8月26日、仙台地裁(高宮健二裁判長)で開かれた。
被告の市側は、教職員に安全配慮義務があったことは認めつつも、津波の具体的な危険性は予見できなかったなどと主張する準備書面を提出。「大川小の裏山を危険とみなした時点で、避難路として選択する可能性は限りなく低かった」ものと推測した。
これに対し、原告は、市側が根拠としてたびたび引用する検証報告書の記述を「信用できない」として、検証報告の認定の前提となる資料の提出を求めた。
被告側代理人は「市が資料を持っているかどうか確認したい」と回答。市が持っていないなどと主張した場合、原告は「裁判長からの文書提出命令を申し立てせざるを得なくなる」ことも示唆した。
一方、被告は、裏山の傾斜度を測量する方向で、当事者、裁判所の3者間での協議を主張。それに対し、裁判所はせっかく測量するのなら、ハザードマップの津波浸水予測図との関係から、大川小学校周辺の現場の高低差も計測するよう両当事者に提案した。
また、原告は、現場から唯一生還した教諭で休職中のA教諭について、診断書などの休職の根拠がわからないと訴えた。
被告は、「A教諭とは会えない状況がいまも続いている」とはぐらかすと、原告は「今年の6月にも(大川小の)現校長が面会している」と指摘。被告は、次回進行協議のある10月21日の「1週間くらい前までに、提出できるよう頑張ります」と答えた。
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これに先立ち、市側は、最大の争点である津波の予見性について、津波浸水予測域は大川小に及んでいなかったことや、想定を遥かに超える巨大地震、想定外の巨大津波が来襲したと主張。スクールバスを用いた避難計画は立てていなかったとして、想定そのものに不備があったことは認めた形だ。
また、津波襲来時の事実関係について、「調査段階の当時の認識を網羅的に論じることは、訴訟の当事者の現時点における事実認識や事実主張を曖昧にし、主張立証責任を曖昧にする恐れが大きいので、避けるべきである」と主張。当時よりも今の主張の方が正しいという認識を示した。
原告団長の今野浩行さんは会見で、生存者のA教諭の長期休職に関する根拠資料を求めた遺族側に対し、被告側が「会えない状態が続いている」と答えたことについて、「またはぐらかされた感じだ」と悔しさをにじませた
Photo by Yoriko Kato
A教諭が「頭から水をかぶり…」と証言したことについては、その後の目撃者から「濡れていなかった」と否定する証言も出ている。その件について、市側は「どの程度の水がかかったのかは不明」「津波後、積雪があったことも判明」としている。
さらに、大川小で津波の避難訓練が行われていなかったことについて、「想定されていた宮城県沖地震でも、大川小まで津波が及ぶことはないと想定されていたことによるもの」と推測。「大川小学校まで津波が来襲することを予想できなかった」としている。
被告は、明治29年の明治三陸大津波にて、長面地区までは浸水被害があったとの記載があるが、後に大川小学校ができる釜谷地区についての記述がなかったことから、「大川小学校が位置する釜谷地区までは浸水しなかった」と断言する。しかし、宮城県の「津波既往調査報告書」によれば、「当時のことは、誰も憶えていなかった」という記述があるだけで、「浸水しなかった」となぜ言い切れるのか、疑問の残る内容となっている。
いずれにしても、市は「ハザードマップ情報を信頼していた」として、安全配慮義務は認めつつも、小学校の校庭まで浸水するという「津波の具体的危険性を予見できなかった」と主張した。
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「A教諭の休職理由示さず」「検証報告書を根拠に引用」
原告側は石巻市の姿勢に疑問
原告団の吉岡和弘弁護士は、「被告側の回答は、“検証委員会が事実認定しているから” ”市としてはわからない”の繰り返しだ。間接証拠である検証報告はではなく、直接証拠を提出するように求めた」
Photo by Yoriko Kato
弁論の後、会見した齋藤雅弘弁護士は、「具体的予見可能性について、校庭までが対象なのかというと、そうではない。北上川の大川小よりも上流まで予見されていた。また、特殊な長い揺れによって、防災教育をやっていた学校で想定を超える地震が起きたことは、体感から認識できた。直観として津波が来ることは間違いないと供述している保護者もいる。過失につながる津波の予見性や、結果回避義務があった。訓練をやっていれば、子どもが亡くなることはなかった」と指摘した。
吉岡和弘弁護士は、被告が提出してきた回答書の中で、その根拠に検証報告が多用されていることについて、
「争うならば、どうして遺族の主張が間違っていると求めないのか。他人である検証委員会が認定した報告書を、主張として使うのはいかがなものか」
と疑問を投げかける。
一方、原告団の今野浩行団長は、こう感想を述べた。
「A先生の診断書を要望したことへの回答を期待していた。しかし、石巻市の代理人からは、まだ会えないという説明だけで、震災から3年半経っても診断書を出せない状況にがっかりした」
当時6年生の雄樹君を亡くした佐藤和隆さんは、市側が検証報告を数多く根拠として採用したことについて、「検証委は初めに“検証内容を裁判に使われないように”と確認しあったはずだ。なぜ検証委は市に抗議しないのか」と話した
Photo by Yoriko Kato
また、原告の佐藤和隆さんは、検証委員会に対する被告の姿勢について、こう感想を述べた。
「裁判になって初めてわかったが、第1回の検証委員会の場で、委員から『検証報告書を裁判には使わないでください』と言っている。にもかかわらず、石巻市がいいとこ取りで使っている。それに対して、検証委員会は抗議しないのかという疑問がある。結局、裁判のために石巻市が事前に5700万円を出して、自分たちに都合の良い検証報告書を作らせていたのかなと、今思えば見えてきた気がする。検証委員会は、室崎益輝委員長をはじめ、石巻市が(報告書を裁判に)使っていることを分かっているはずだと思う。公に、検証委員会が石巻市に抗議すべきだと思っている」
次回公判は、12月9日に行われる予定。
(加藤順子、池上正樹)
◆第1回公判の様子
大川小児童の国賠請求訴訟、第1回弁論始まる
原告遺族、現場検証とA教諭への証人尋問を申請
◆遺族が提訴した際のレポート
大川小遺族が「明らかに人災」と提訴
総額23億円の損害賠償請求
大川小学校関係者や地域の方、一般の皆さまからのお話をお聞きしたいと思っています。情報をお持ちの方は、下記までお寄せください。
teamikegami@gmail.com(送信の際は「@」を半角の「@」に変換してお送りください)
しんぶん赤旗 2014年10月10日(金)
日本共産党の志位和夫委員長は8日夜放映のBS11「報道ライブ21」で、日米ガイドライン(軍事協力の指針)再改定の「中間報告」というホットなニュースから集団的自衛権問題、臨時国会での論戦と安倍内閣をどうみるか、アジアの平和体制の問題まで、質問に答えながら縦横に語りました。司会は露木茂氏、コメンテーターは早野透・桜美林大教授(元「朝日」コラムニスト)が務めました。
冒頭、露木氏が、日米両政府がこの日公表したガイドライン再改定に向けた「中間報告」について、「国会であんまり議論されていないのに、こういう話だけどんどん進んでいる」と問いかけました。
志位氏は、「中間報告」が、ガイドラインに「7月1日の閣議決定を適切に反映する」としていることを指摘。「(集団的自衛権の行使容認問題は)『閣議決定』をやっただけで、国会での議論はわずかしかやっていません。何よりも国会で(具体化のための)何の法律も通っていません。そういう状態で、まずアメリカと事を進めてしまおうというやり方自体が、とんでもない政府の暴走です」と批判。そのうえで、「中間報告」には「二つの大きな問題がある」として、次のように指摘しました。
志位 一つは、これまでの日米ガイドラインは、「周辺事態」のさいに日米が軍事共同をやるという枠がかかっていたんです。ところが今度は、「周辺事態」という地理的制約をとっぱらい、地球的規模で日米が共同して作戦をやれるようにしようと(露木「地球のどこでも」)。そう。どこでもです。
もう一つは、これまでは日本の支援は、「後方地域支援」というふうになっていた。“「戦闘地域」でやってはいけません”という枠がかかっていたんですよ。これを、「後方地域支援」から「地域」を外して、「後方支援」という言葉に置き換えている。そうなってくると、たとえばアフガン戦争、イラク戦争のような戦争が起こったときに、今度は「戦闘地域」まで行って自衛隊が支援をやることになります。
露木 つまり、弾薬や医薬品を運んできましたよと、戦闘地域までそういう形で入っていくことになると。
志位 (「戦闘地域」に)入っていくことになる。そのときに相手から攻撃されたらどうするのかと国会で私たちもただしましたが、“武器の使用をやります”というのが首相の答弁なんです。武器の使用をやったら、さらに向こうから反撃され、戦闘になりますよ。
つまり、米軍と自衛隊が文字通り地球のどこででも肩を並べて戦争をやろう――これが「中間報告」の方向になっている。
露木 (今年の)暮れまでには、日米ガイドラインを改定するという約束ができているわけでしょう。
志位 そうです。暮れまでに最終的な報告を取り決めてしまい、そのうえでその具体化のための法律を通そうという話になっている。国会を全部飛ばして、まず日米両政府で全部ことを決めてやってしまおうというやり方は、許すわけにいきません。
臨時国会の話題に移り、露木氏が「この臨時国会では、どちらかというとマイルドな、各党があまり反対しようもないテーマを前面に並べていますが」と問いかけたのに対し、早野氏は「臨時国会で時間をかせいで、国会の外で大事なことは(日米で)やってしまおうという集団的自衛権の運び方が“けしからん”というのは志位さんのおっしゃるとおり」だと応じました。
志位氏は、次のように発言しました。
志位 「地方(創生)」や「女性(活躍)」の二つで(安倍政権が)実際にやっていることは何か。
たとえば「地方創生」といいますが、地方経済を支えている中小企業に消費税増税をかぶせたうえ、外形標準課税の拡大で赤字の中小企業からも税を取り立てようという、実際には地方切り捨てをすすめています。
「女性活躍」といっても、女性への差別、男女の格差にメスを入れようという姿勢がない。女性の2人に1人は非正規で働いていますが、そういう方々を正社員にしていくという方向ではなく、派遣法改悪で非正規をさらに増やしていくような全く逆のことをしています。
そのうえで、志位氏は安倍内閣のやり方をつぎのように指摘し、たたかう決意を表明しました。
志位 安倍政権は集団的自衛権の「閣議決定」を強行しましたが、国民の評判は大変悪く、怒りが広がっています。ですから、当面はこの集団的自衛権の問題は「冷蔵庫」の中に入れて、怒りがさめるのを待とうという作戦です。
そうであるならば、その間に、国民の側は、逃げている相手(安倍政権)を大いに攻めて、追い詰め、「閣議決定」を撤回に追い込むような大きな運動を起こしていく必要があると思います。
露木氏は「そういう批判があるなかで、実は安倍内閣の支持率は相変わらず高い」とのべ、安倍内閣をどうみるかがテーマに。
志位氏は、「高支持率というが、それは過去のものになったのではないか」とズバリ。昨年12月の秘密保護法強行、今年4月の消費税増税強行、7月の集団的自衛権行使容認の「閣議決定」など、暴走のたびに支持率が下がり、基盤を崩しつつあり、「全体の傾向を見ればじりじり下がっている状況」だと指摘。「しかも集団的自衛権、消費税、原発再稼働など個々の問題をそれぞれみたら反対が多数です。ですから、一定の支持を保っているように見えるけど、大変もろいものだと思います」とのべました。露木氏も「個々のテーマに関しては、反対の方が多いんですよね」と応じました。
このやりとりのなかで、露木氏が「こういうときだから、日本共産党への支持率がもう少し上がってもいい」と発言。早野氏も「野党のなかでは、志位さんの前だからいうわけじゃないけど、まあまあ(共産党は)善戦健闘しているという感じかな」と感想をのべました。
安倍内閣が臨時国会で再提出した労働者派遣法改悪案が話題に。志位氏は「今度の労働者派遣法の改定は歴史的な改悪です」として、「生涯ハケン」を強いられることなどの問題点を指摘しました。
そのうえで志位氏は、安倍政権が強調する「女性が輝く社会」との関係で、正社員でも女性の賃金は男性の7割にすぎないうえ、女性の5割以上が非正規で働いているため、全体では女性の賃金は男性の半分にすぎないという実態を指摘。世界経済フォーラムのジェンダーギャップ=「男女の格差指数」の調査でも、136の国のうち日本は105位と最低ランクとなっていることを示し、「男女の格差、女性の差別をなくしていく方向にいかなければ、(安倍首相が言う)『女性が輝く』ということにはならないのに、逆に非正規の方をどんどん増やしていくということになったら、ますます輝きづらい社会になってしまいます。言っていることとやっていることが全く逆です」と批判しました。
また、5人の女性が閣僚に起用されたとの指摘に、志位氏は次のようにのべました。
志位 辛いことを言いますが、5人のうち3人が、「日本会議」国会議員懇談会のメンバーなんです。「日本会議」というのは、過去の侵略戦争を肯定・美化するので有名なんですが、夫婦別姓や男女共同参画にも反対しています。そういう人たちが大臣になることを、ただ女性だからよしとしていいのか。そのことがきびしく問われています。
「他の野党との国政での選挙協力は」の質問に、志位氏は、「(国政選挙では)国政の基本問題で政策の一致が必要ですが、集団的自衛権、消費税、原発、沖縄新基地など緊急の課題でも、他の野党との一致がない。独自にたたかい、躍進をめざします」ときっぱり表明しました。
同時に、11月投票の沖縄県知事選では、名護市辺野古への米軍新基地建設反対、普天間基地の閉鎖・撤去などの一致点で、保守・革新の枠組みを超えてオナガ雄志(たけし)さんを共同で推していることを紹介し、「こういう共闘は大事にしていきたい」と強調しました。
さらに、いまの野党状況をどう打開するかについて、次のように発言しました。
志位 いまの野党の状況を前向きに打開していく力は何かといったら、共産党がもっと躍進することです。昨年の都議選、参院選で始まった躍進を、一過性のものにしないで、いっせい地方選挙、総選挙でも躍進を本格的な流れにしていく。このことによって、野党状況にも変化が出てくると思います。
かつて1970年代に共産党が躍進したさいには、当時の公明党でさえ、一時期は日米安保条約即時廃棄といったんです。そういうふうに、共産党が躍進することで、日本の政治をリードしていきたいと思います。
露木氏は、スリランカのコロンボで開かれたアジア政党国際会議(9月18~20日)に29カ国、75政党の代表が集まり、志位委員長も出席したことについて質問しました。
志位氏は、日本共産党の二つの提案が同会議の「コロンボ宣言」に盛り込まれたと紹介。一つは、東南アジア諸国連合(ASEAN)のような平和協力の枠組みを北東アジアも含めて全アジア規模に広げようということ、もう一つは、核兵器禁止条約の速やかな交渉開始を世界に呼びかけるというものです。「これは事前にも提案をし、発言でもこの趣旨を述べ、それが『コロンボ宣言』に入ったので大変喜んでいるんですが、ぜひこういう活動も活発にやっていきたい」と語りました。
■■■ 日刊IWJガイド 2014.10.7日号 ~No.755号~ ■■■
(2014.10.7 8時00分)
おはようございます。IWJで会員事務を担当しております内藤と申します。
昨日は、台風18号による影響が各地でみられ、死者・負傷者もでてしまうなど、冠水や土砂崩れなどの大きな被害となった地域も発生してしまいました。みなさまのなかにお怪我などされた方がいないことを願っております。
さて、本日は11時から、岩上さんによる荒牧重雄・山梨県富士山科学研究所名誉顧問へのインタビューを中継いたします。なんと、テレビ朝日の「モーニングバード!」への生出演を終えたその足でのインタビューになります!
世界的な火山学者である荒牧氏は、過去には日本火山学会会長、国際火山学地球内部化学協会会長なども務められ、火山学の発展に多大な貢献をされている方です。本日のインタビューでは専門的な見地からの深い濃いお話を、岩上さんが時間の限りうかがいます! ぜひご注目ください!!
また昨日は、「岩上安身による元岩手県・宮古市長 熊坂義裕氏インタビュー」をアップいたしました。
熊坂氏は、宮古市長ではありましたが、生まれも育ちも福島、生粋の福島県人です。3.11後、熊坂氏は、「福島県は被災三県の中でも、もっとも復興の展望が厳しい」と感じ、無料で被災者の悩みを聞き、相談を受ける「よりそいホットライン」を開設。孤独死や自殺防止に力を入れ、被災者に常によりそってこられました。医師でもあった熊坂さんだからこそできたことだと思います。
そんな熊坂氏は、なんと『百人百話』を知っていてくれました! 『百人百話』は、岩上さんが、福島に住む震災・原発被災者の方々一人ひとりによりそうようにしてお話を聞き取った、インタビューシリーズです。
震災・原発事故から時間が経ったことで、被災者の方々の声はテレビなどからは伝わりにくくなっています。福島県知事選挙も迫る今、ぜひ、『百人百話』をご覧ください。書籍版も販売していますので、ぜひ、お求めください。
※百人百話~故郷にとどまる、故郷を離れる それぞれの選択
http://iwj.co.jp/feature/100100/
そして、熊坂氏インタビューは、選挙終了まで動画全編フルオープンで特別公開中です!福島県知事選をひかえた今、ぜひご覧ください!
10/4【福島県知事選】「故郷の福島のために」――命をかけて福島県政に取り組む決意を明かす
~岩上安身による元岩手県・宮古市長熊坂義裕氏インタビュー
【 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/173591 】
…(後半へ続く)
◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表を送ります。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もありますのでご了承ください。
**2014.10.7 Tue.**
【Ch1】11:00~「岩上安身による荒牧重雄・山梨県富士山科学研究所名誉顧問インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※富士山研究の第一人者である荒牧重雄氏に、富士山が噴火した場合のハザードマップなどについてうかがいます
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・【御嶽山噴火】桜島噴火の前兆の可能性も!? 現在の火山予知の限界「モニタリングで川内原発周辺の巨大噴火を予知するなど夢物語」と火山学者・小山真人氏が緊急直言(聞き手:原佑介記者)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/171482
【ツイキャス・IWJ_KYOTO1】13:00~「Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会/近畿連絡会 現地緊急抗議行動」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_kyoto1
※Xバンドレーダーの関連機器の搬入が開始されたのを受け、「Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会/近畿連絡会」が主催となり、「Xバンドレーダー搬入を許さない1週間へ」と題した抗議行動が行われる。その1日目
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・2014/09/28 【京都】京都にも沖縄にも東アジアのどこにも米軍基地はいらないXバンドレーダー搬入反対!9・28全国集会 in 京丹後(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/171361
・2014/09/18 【京都】自衛隊が多国籍企業の私兵に!? 「辺野古と集団的自衛権のトリックを見抜け」 ~京都沖縄県人会事務局長・大湾宗則氏インタビュー(柏原資亮 記者)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/169565
【Ch3】14:00~「原子力規制庁 定例ブリーフィング」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※片山長官官房審議官(官房担当)による定例ブリーフィング
【IWJ_TOKYO1】14:00~「舛添要一 東京都知事 定例会見」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-tokyo1
※舛添要一 東京都知事による定例会見
【IWJ_KYOTO1】18:30~「戦争をさせない京都1000人委員会結成総会 ー講演 浜矩子氏」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※学者や作家らが3月に全国組織を発足した1000人委員会が、各地でも地方組織として設立されている。京都では、歴史学者の上田正昭氏や京都造形芸術大学学長の尾池和夫氏、作家の瀬戸内寂聴氏、清水寺貫主の森清範氏ら14人が呼びかけ人に。この結成総会の模様と浜矩子氏の講演を配信いたします
【IWJ_OKINAWA1】 18:30~「沖縄・緊急提言 『埋め立て承認撤回なくして、辺野古は守れない!』シンポジウム:植草一秀(基調講演)・喜納昌吉」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-okinawa1
※喜納昌吉氏の提唱するメッセージを実現するためにできたNGOから生まれた「NPO法人ピースメーカーズ・ネットワーク」が主催となり、シンポジウムが開催される。経済評論家・植草一秀氏が基調講演、パネラーとして喜納昌吉氏が参加予定
(前半の続き)…
また、明日まで「岩上安身による山下幸夫弁護士インタビュー」の動画を無料公開いたします!
まもなく施行される秘密保護法に対し、43名のジャーナリストらが「憲法違反だ!」と声をあげました。IWJに何度もご登場いただいている山下弁護士は、今回、秘密保護法違憲訴訟原告団の代理人を務めています。
そしてなんと、インタビューの中で、IWJの原記者も原告の一人であることが明らかになりました(笑)。私も知りませんでしたが、なんと岩上さんも知らなかったようです。なぜ原さんはトボけ続け、黙っていたのでしょうか。謎です。。。
秘密保護法は、問題だらけの法律です。「適正評価制度」により、一握りの政治家・官僚だけが情報を独占する、まさに知る権利に反した憲法違反の法律だと思います。ぜひ、インタビューの模様をこの機会にご覧ください。
“稀代の悪法”特定秘密保護法に対しフリー記者ら43人が違憲訴訟提訴~山下幸夫弁護士インタビュー
【 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/172491 】
噴火、台風と大変なことが続きますが、IWJも大変な事態に見舞われています。連日お伝えしている、「Ustreamのアーカイブ消去問題」です。
Ustream側が、消去期限を11月まで延長すると言ってくれましたが、それでもIWJの状況が厳しいことは変わりません。「数千本」のアーカイブですので、11月まで延長したとしても、かなり気が遠くなる作業です。私には想像もつきませんが、岩上さんは、依然として危機感を滲ませながら、「気を緩めるな」「油断するな」と、スタッフに指示を飛ばし続けています。
大半のアーカイブが閉じられたままでは、「アーカイブを自由に検索して見れる」というサポート会員の皆さんとの約束が守れず、契約違反になってしまいます。なんとしても、すぐに再アップしなくてはいけません。
この再アップの作業の方が、ずっと時間がかかり、大変なことです。もともと、IWJは「アーカイブ大整理プロジェクト」を進行中でした。検索できるようにするためのコツコツとしたタグ付け作業やリード文の添付、タイトル、小見出し、細々とした編集作業など、やるべきことだらけの状態でした。これらのことを、すべてまとめて取り掛からなければなりません。
IWJは作業用のPCを急遽買い、大掃除をし、作業を手伝ってくださるボランティアさんの受け入れ体制を急ぎ整えています。皆さん、少し猶予ができた今だからこそ、何卒、ご支援の継続をお願いします!
【 http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html 】
また、この件に関する10月5日の岩上さんの連投ツイートをまとめました。ご一読いただければ幸いです。
【岩上安身のツイ録】立て続けのインタビューに降りかかるUSTREAMアーカイブ問題 ~「活きた」アーカイブ作成のための大整理プロジェクト!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/177184
ここで、IWJ定額会員のみなさまへ更新お手続きについてお知らせいたします。
昨日、10月以降分会費のご入金がまだ確認できない皆さまへ、メールにて会費のご案内をお送りいたしました。ご多用のこととは存じますが、まだお振込がお済みでない方は、ぜひ10月以降も会員をご継続くださいますよう、お手続きのほどお願いいたします。
カンパはIWJの生命線で、とてもありがたくいただいていますが、やはり定額会員さんになっていただけると、とてもありがたく、助かります。
もし会費のご案内が迷惑メールフォルダ等にも届いていない方がいらっしゃいましたら、大変恐れ入りますが、下記アドレスへメールにてご連絡ください。
【 shop@iwj.co.jp 】
現在の有効会員数は5,126名(10/5時点)ですが、10月以降分会費のお支払い期限「10月10日」を過ぎますと、ご入金を確認できない方々のご利用をお止めするため、ガクッと有効会員数が減ってしまうのですが、現在のままですと、有効会員数が5000人を割り込んでしまうおそれがあります。
しばらく会員をお休みされて会費のご納付がなかった方も、ぜひご登録の更新をご検討いただけましたら幸いです。
** 会員期限のご確認方法 **
IWJのトップページ< http://iwj.co.jp/ >画面右上の「会員ログイン」よりログイン後、会員ページ画面右上をご確認ください。
また、IWJ定額会員へのご登録がまだお済みでない方は、ぜひ会員へご登録ください!
会員へご登録いただくと、生中継配信だけでなく、過去のアーカイブもご覧いただくことができます!!
※会員限定アーカイブの中で、インタビューなどの独自コンテンツの内、公開から一ヶ月以上経過したものは「サポート会員」限定公開となります。
会員ご登録はこちらから
【 http://iwj.co.jp/join/ 】
一般会員の方には、ぜひ、サポート会員へのお切替えをお考えいただけましたら幸いです。
サポート会員へお切替えいただくと、過去の公開アーカイブを制限なく全てご覧いただけ、さらに、まぐまぐでは有料の「IWJ特報!」の前月までのアーカイブを閲覧いただけます。
サポート会員へのお切替えをご希望の方は、下記アドレスまでメールにてご一報ください。
【 shop@iwj.co.jp 】
どうぞよろしくお願いいたします。
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岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/ 】