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ある候補者の公約 福祉・くらし第一の県政に転換を

2017-03-16 23:22:52 | 野党は共闘

ある候補者の公約

原文のまま

テレビの政見放送の内容です。
私には3つの夢があります。受験戦争と貧困で子どもたちが泣くことのない千葉県をつくること。ブラック企業で苦しむ人や過労死する人のない千葉県をつくること。高齢者や障害者、病弱者が孤独死する不安のない千葉県をつくることです。
私は38年間、高校で社会科を教えてきました。千葉県の高校の受験競争は全国一ひどい状況です。中学生の44%が前期選抜で不合格体験を強いられています。いじめや不登校、引きこもり、勉強嫌いの温床になっていると思います。私は15の春を泣かせる受験競争をなくしたいと思います。
高校3年生からメールをもらいました。「将来途上国の子どもたちの支援にとりくみたいが、母子家庭で経済的に苦しいので大学に行けない」と悩み、「自分のような人は全国にいるので、千葉県から変えていって欲しい」というものでした。若者が貧困で夢や未来をあきらめて泣くことのない千葉県にしていきたいと思います。
私は、ワークルールの授業にとりくみ、労働基準法をマンガとクイズで学べる「絶対トクする!学生バイト術」を出版しました。NHKの「オトナへのトビラTV 働く編」に出演し、ただ働きやセクハラなどに苦しむ高校生が取り上げられました。しかし、電通の高橋まつりさんをはじめ、過労死は後を絶っていません。私は、千葉県知事としてブラック企業ゼロを宣言し、全国の知事に呼びかけて、ブラック企業ゼロの日本をつくっていきたいと思います。
先月、福島県の富岡第二中学校を訪ねました。千葉県にもホットスポットがあります。災害や放射線による被害から子どもたちを守りたいと思います。
憲法に書いてある「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏からまぬかれ、平和のうちに生存する権利」を高校生と学び合ってきました。その精神を知事としても貫きたいと思います。
私は、88歳の母と千葉市で同居しています。つれあいの認知症の母は宇都宮にいて、二重介護となっています。ケアマネージャーさんやヘルパーさん、救急隊員のサポートなしに2人の介護を続けるのは不可能です。教え子の一人は「介護の仕事は好きだけれど、賃金が低くて続けられなかった」と教えてくれました。緩和ケアに取り組むクリニックや、高齢者と障害児を受けて入れている小規模多機能ホームも訪問させていただきました。助けを必要としている人を、サポートする側もされる側も安心して暮らし、働き続けられる千葉県になるために福祉や医療、教育を充実させたいと思います。
10年ぶりに会った教え子が、松戸市の「子ども食堂」でボランティアをしてます。子どもたちに食事を提供し、無料塾も開いています。子どもの貧困をなくすため、私は、支え合いのネットワークを知事として推進したいと思います。
先月、館山市の農家を訪ねました。耕作放棄地が広がり、荒れていく農村の自然を回復したいと、30歳で農家に転職し、農業後継者の育成にも取り組んでいます。自然を愛し、ふるさとを愛し、私たちに安全な食べ物を作ってくれている方々をサポートできる千葉県にしたいと思いました。
アンダンテ~稲の旋律~という映画を観ました。10年間引きこもっていた女性が、美しい水田風景に癒され、そこに「誰か助けてください」と「SOS」の手紙を置いてくる物語です。手紙を拾った横芝光町農家の方との交流の中で人間性を回復していく映画です。原作者の旭爪あかねさんは「競争社会で傷ついている人は沢山います。私も引きこもっていました」と語っています。私は、つらい思いを抱え、傷つき、苦しんで「心のSOS」を発信しているすべての県民の声を受け止め、少しでも救えるような知事になりたいと思います。
あなたもご一緒に、春風のような温かい千葉県を作りたいと思いませんか。
千葉県の財政力指数は全国4位です。その財政力を使って、全国1住みやすい千葉県にしたいと思います。

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