八面山だより

八面山 神護寺からのお知らせ&日常

悩みの共有

2013-06-07 13:35:44 | インポート
『お寺から、お葉書をいただくと、亡くなった祖母や母を思い出し供養することに繋がってます。お葉書ありがとう御座います。』

と塔婆の申し込みと一緒にお手紙を頂きました。

S子さんのお婆さんは祖父の代からの信者サンでしてS子さんも小さな時から一緒にお参りにこられてたそうです。

そして体調の悪い時や辛い事があると、お婆さんがお参りをしてくれたそうです。

遠くに嫁ぎなかなか八面山には参られないけど御供養をお願いします。とお手紙を頂きます。


今ではS子さんが可愛いお孫さんの為に祈りを捧げてます。


お参りをし誰かの為に祈るって事は不思議と伝わります。



仏様を信じて暮らしている家族は、悩みを共有する。事で強い絆が生まれる。


悩みを独りで抱えこまずに話す。

それがお寺なのかな。

家族での悩み共有して祈りますが。

祖父の代は悩みのある方の家に信者さん、同行さん(同じ行をするなかま)が集い施主の願い悩みがかなうように、夜仕事が終わってから集まり数珠くりをして何万遍も数珠をまわしてたそうです。

勿論、お互い様の心でです。


だから昔の信者さん同志は仲が良かったんですね。


悩みを共有し共に祈ってたから。


プライバシーの保護で今は難しいですが。

損得勘定無しに助け合いができてた時代は素晴らしいですよね。



悩みを助け合うには先ずは誰かに話してみるから始めなきゃ始まらない。


個人情報は大切だけど…。

自分意外の人の方が案外いい案を考えたり冷静にみてもらえます。


いまでは、インターネットで全然しらない人に相談するほうが楽、後腐れないから…。とか知らない人だから何でも喋れると悩みを話す場が変化してきてます。

現実とは離れた相手との楽な付き合い。


でも現実は現実でしかないんですよね。


悩みは吐き出さなきゃならない。


どこで?誰に?吐き出すかじゃなく。


本当に信頼し相手に話せるか。なんじゃないでしょうか?


そして聞いた側も悩みを分かち合えるかで…話した方の心のスッキリ度は変わるのではないでしょうか。


本当にシンドイ時には、ただ話しを『うんうん』と聞いてもらうだけで心は晴れるものです。