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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

S

2024-05-26 | 沢木耕太郎

 

沢木耕太郎
天路の旅人』★★★★★

 
 
沢木耕太郎のノンフィクションが出た!
これは迷わず読むでしょう~

「てんろ?」「あまろ?」さてどちらでしょう?
 
 
--------(抜粋)
 
 
「この稀有な旅人のことを、どうしても書きたい」
「旅」の真髄に迫る、九年ぶりの大型ノンフィクション

第二次大戦末期、敵国の中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した若者・西川一三
敗戦後もラマ僧に扮したまま、幾度も死線をさまよいながらも、未知なる世界への歩みを止められなかった。
その果てしない旅と人生を、彼の著作と一年間の徹底的なインタビューをもとに描き出す。


--------

ハードカバーからの情報は少なめ。それがよき。
大体は文庫本裏のあらすじでネタバレすることが多し。
 
ぐんぐん読み進み、後半の船旅前で一旦ストップ
そうわたしのクセ 読み終わるのが惜しくなるとペースダウン
こういう時速読なのがネック
 
 
 
---


 
「泳ぐ」
うっかり口走ってしまい、内心、しまったと思った。河が少ない高原地帯の蒙古では泳ぐ習慣がない。西川も、これまで泳げる蒙古人というのに会ったことがなかった。蒙古人ではないことがわかってしまうのではないかと不安になりかかったが、慌てても仕方ないと腹を括った。
「本当に泳げるのか?」
疑わしそうにもうひとりが言った。
「河など怖くない」
そう言って、話を打ち切ったが、そのひとことはやがて西川の命に大きな出来事を引き寄せてしまうことになる。
 


---
 
 
 
あまりの主人公のストイックさに、物語途中でハッと我に返る。
現代の現実に一瞬我を忘れるよう。
普段見えている世界が少し違って見えてくる。
 
「読むと世界の見え方が少し変わります。」
そう言って会社のコにおすすめした。この本は薦めるに値する。

長年この備忘録を読んでくれている方
読書の習慣がなくても、この一冊『天路の旅人』読んでみてはいかがでしょう?
過去にも何冊かおすすめしたけど、人生を変える一冊になるかも。

あまに没頭し過ぎて、目線が世界が少し変わります。
こんな私でもそう。
新たな考えが芽生え、一歩違った道に入り込みました。

何でも気持ち次第なのです!
 
遅い早いはなく勉学に励みたくなったそんな一冊でした。
 
 
 
少し落ち着いたら『深夜特急』再読したい。

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S

2021-02-08 | 沢木耕太郎

 

沢木耕太郎
『テロルの決算』★★★
 
 
新装版
(あとがきが3つもある)
週末は江國香織のハードカバーでまったり過ごそうかと思っていた。
が・・邪魔が入った。
強烈な本を手にしてしまった。
それがこの『テロルの決算』です。
 
 
 
--------(抜粋)
 
 
本作はもはや伝説
沢木耕太郎の最高傑作!
あのとき、政治は鋭く凄味をおびていた。ひたすら歩むことでようやく辿り着いた晴れの舞台で、
61歳の野党政治家は、生き急ぎ死に急ぎ閃光のように駆け抜けてきた17歳のテロリストの激しい体当たりを受ける。
テロリストの手には、短刀が握られていた。
社会党委員長・浅沼稲次郎と右翼の少年・山口二矢――1960年、政治の季節に交錯した2人のその一瞬、
“浅沼委員長刺殺事件”を研ぎ澄まされた筆致で描き、多くの人々の心を震わせたノンフィクションの金字塔
第10回(1979年)大宅壮一ノンフィクション賞受賞作
 
 
--------
 
読ませるなぁ
沢木さんじゃなかったら、即挫折するんじゃないかという内容
だって時代背景もそうだけど全く理解出来ない・・
 
ホントこの方の取材力もそうだけど、描き方にも息をもつけぬ迫力がある。
 
 
 
わたくしテロルの意味すら知りませんでした。
(ドイツ)Terror
テロルとは?
《恐怖の意》暴力行為あるいはその脅威によって、敵対者を威嚇 すること。恐怖政治、テロ
 
 
 
 
 
 
 
---
 
 
「心配しなくても平気ですよ、死のうと思えばいつだって死ねるんですから」
 
 
---
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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S

2020-04-06 | 沢木耕太郎

 

沢木耕太郎
『敗れざる者たち』★★

 

ちょっと苦労して読んだ二作目・・

人生でただ一度だけの青春の時を勝負の世界に賭け、燃え尽きていった者たちを追ったルポ
(今でいうアスリート)
それも男の世界の話
(ここで男女平等の話はなし)
想像と違って重き内容にちょっと胸が痛くなる。
特にマラソン選手の円谷さんの「長距離ランナーの遺書」はせつない。
競技に人生をかけるその思いとは?

 

無人のリングやグラウンドに、ボクサーが、ランナーが、バッターが、サラブレッドが、騎手がたたずむ・・

 

・クレイになれなかった男
・三人の三塁手
・長距離ランナーの遺書
・イシヒカル、おまえは走った!
・さらば、宝石
・ドランカー<酔いどれ>

 

勝負の世界に何かを賭け、喪った者たち

鳥肌ものです。

正気と狂気 精神世界の境 狂人 そんな言葉が浮かぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







コロナ感染経路不明が多々
未だに在宅勤務にならない・・
いくら休日外出自粛と言ったって、平日出勤を自粛させないと意味がない。
そんな思いを抱えて都心に向かう電車に乗る(ちょっと満員)

ストレスストレスストレス

お友達やら知人は大手や経営者が多いから
「え?未だに通勤してるの?」と驚かれるのも正直ストレス・・
これが末端会社員の現状ですよ。


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S

2020-02-28 | 沢木耕太郎

 

 

沢木耕太郎
『若き実力者たち 現代を疾走する12人』★★

 

得意の初心に戻ろうと沢木さんのデビュウ作
しかし年代の違いに中々進まず。
また挫折本?(最近多いなぁ)
やっと手に入れたのを思い、何とか少しずつ読み進めた。

その12名とは、

1、尾崎将司
2、唐十郎
3、河野洋平
4、秋田明大
5、安達瞳子
6、畑正憲
7、中原誠
8、黒田征太郎
9、山田洋次
10、堀江謙一
11、市川海老蔵
12、小沢征爾

以上 名前を聞いたことあるのが7名
顔が浮かんだのが4名

ムツゴロウさんが東大だったとは!
能ある鷹は爪隠すですな。

 

私的にはジャンボ尾崎の笑顔にヤラレた。

 

印象深かったのは黒田征太郎

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コロナコロナコロナ
新宿を歩いていて人間観察 3人に1人マスク着用 気休めと分かっていても
満員電車でマスクをしていない人 危機管理大丈夫?とは思う。

電車も街も人が減っている。

 

 



スマホで撮った富士山は太陽の光が拡散


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S

2019-12-27 | 沢木耕太郎


沢木耕太郎
『銀河を渡る 全エッセイ』★★★★

 

長期間に渡り少しずつ読んできた。
やはりこの方の文章が好き。
品があって、ブレのない端正な表現
エッセイ、ノンフェクションをぽつりぽつり読んできている印象だけど、
作品について述べている箇所を読んでも、ピンとこないのが残念・・

 

--------(Wikiから抜粋)

『若き実力者たち 現代を疾走する12人』文藝春秋(1973年)のち文庫
『敗れざる者たち』文藝春秋(1976年)のち文庫
『人の砂漠』新潮社(1977年)のち文庫
『テロルの決算』文藝春秋(1978年)のち文庫
『地の漂流者たち』文春文庫(1979年)
『一瞬の夏』新潮社(1981年)のち文庫
『路上の視野』文藝春秋(1982年) 「紙のライオン」「ペーパーナイフ」「地図を燃やす」文庫(3分冊)

★『バーボン・ストリート』新潮社(1984年)のち文庫

★『深夜特急 第一便 黄金宮殿』新潮社(1986年)のち文庫

★『深夜特急 第二便 ペルシャの風』新潮社(1986年)のち文庫

『馬車は走る』文藝春秋(1986年)のち文庫(趙治勲、石原慎太郎、山田泰吉、小椋佳、多田雄幸、三浦和義)
『王の闇』文藝春秋(1989年)のち文庫
『チェーン・スモーキング』新潮社(1990年)のち文庫
『彼らの流儀』朝日新聞社(1991年)のち新潮文庫

★『深夜特急 第三便 飛光よ、飛光よ』新潮社(1992年)のち文庫

『象が空を 1982~1992』文藝春秋(1993年) 「夕陽が眼にしみる」「不思議の果実」「勉強はそれからだ」文庫(3分冊)
『檀』新潮社(1995年)のち文庫(檀一雄)
『天涯』全3巻 スイッチパブリッシング、1997-2003 のち全6冊 集英社文庫、2006
『オリンピア~ナチスの森で』集英社(1998年)のち文庫
『貧乏だけど贅沢』文藝春秋(1999年、対談集)のち文春文庫(2012年)
『血の味』新潮社(2000年、初の長編小説)純文学書き下ろし特別作品 のち文庫

★『世界は「使われなかった人生」であふれてる』暮しの手帖社(2001年)のち幻冬舎文庫

『イルカと墜落』文藝春秋(2002年)のち文庫
『シネマと書店とスタジアム』新潮社(2002年)のち文庫
『沢木耕太郎ノンフィクション』文藝春秋(全9巻、2002年 - 2004年)
『一号線を北上せよ』講談社(2003年)のち文庫
『無名』幻冬舎(2003年)のち文庫
『杯 WORLD CUP』朝日新聞社(2004年)のち新潮文庫
『冠 OLYMPIC GAMES』朝日新聞社(2004年)のち文庫

★『凍』新潮社(2005年)のち文庫(山野井泰史)

『危機の宰相』魁星出版(2006年) のち文春文庫。池田勇人、田村敏雄、下村治

★『「愛」という言葉を口にできなかった二人のために』幻冬舎(2007年)のち文庫。映画エッセイ集

★『246』スイッチ・パブリッシング(2007年)のち新潮文庫 

『旅する力──深夜特急ノート』新潮社(2008年)のち文庫 
『あなたがいる場所』新潮社(2011年)のち文庫

★『ポーカー・フェース』新潮社(2011年)のち文庫 

『月の少年』浅野隆広絵 講談社(2012年)
『わるいことがしたい!』ミスミヨシコ絵 講談社(2012年)
『いろはいろいろ』和田誠絵 講談社(2013年)

★『キャパの十字架』文藝春秋 2013 のち文庫 

『流星ひとつ』新潮社 2013 のち文庫

★『旅の窓』幻冬舎 2013 のち文庫

『ホーキのララ』貴納大輔絵 講談社 2013
『波の音が消えるまで』新潮社 2014(小説) のち文庫
『キャパへの追走』文藝春秋 2015 のち文庫

★『銀の街から』朝日新聞出版 2015 のち文庫

『銀の森へ』朝日新聞出版 2015 のち文庫
『春に散る』朝日新聞出版(上・下) 2017

★『銀河を渡る 全エッセイ』新潮社 2018

『作家との遭遇 全作家論』新潮社 2018

 

--------以上 ★完読

 

まだまだ知られざる本がたくさん 永遠

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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S

2019-01-18 | 沢木耕太郎




沢木耕太郎
『「愛」という言葉を口にできなかった二人のために』★★★★


少しずつ読んでいた映画エッセイ
映画をみてみたいと思うよりも、沢木さんの文章、表現に感嘆
「さよならさよならさよなら」の淀川長治さんとの対談で、
「あなたは非常に清潔にお書きになる」(抜粋)と言われたそうで、的を得ていると思う。
評論にある自己主張の強さがなく飾らない文体もそうだけど、センスが光る作家さんだと思う。
褒める言葉しか思い浮かばない(笑)

今さらwiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/沢木耕太郎

この中の気になる映画をみて再度読み返してみると、共感出来る部分があるかもしれない。

「時間がない」なんて言ってられない。
そうだ。今年の抱負(チャレンジ)に+
いつも相方目線ばかりだけど、自分目線の映画を楽しもう。
単館系もよいし、水曜のレディースディでみるのも^^
日々山のような録画に追われて、追いついてないけど。
取捨選択しないとね。




























「今、成田空港に向かってる」
久々に逢って「久しぶりだよね」って言っても「そぅお?」と返される。
淋しいかな・・もっと情熱があってもよいと思う。

リクエストは意外や高級だった!wow 

こっちはポピュラーな方 食べやすい。 


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S

2017-11-25 | 沢木耕太郎




沢木耕太郎
『凍』★★★★


先日の遭難本を読んでから、
調べているうちにこの本にたどり着いた。

極限のクライミング

アルパインクライマーとは?

もともと『百の谷、雪の嶺』を改題
ギャチュンカンそのものを意味する「百の谷、雪の嶺」


---


しかし、それを書き終えた直後、ポタラ峰北壁に再度挑戦している山野井泰史に会うため、炎熱下の中国をバスで移動しつづけているうちに、あれはやはり「凍」だったのではないかと思うようになった。あの世界を構成しているのは、ギャチュンカンという山と、その北壁に挑んだ山野井泰史と妙子の両者であり、その全体を包み込む言葉としては「凍」以上のものはないんではないか。

そして、ひとたび「凍」と心に決めると、もう二度と揺るがなくなった。
それには、「凍」が凍りつく、凍えるといった意味だけでなく、音として「闘」とつながるということの発見があったかもしれない。彼らは、間違いなく、圧倒的な「凍」の世界で、全力を尽くして「闘」することを続けたのだ。


---

読み進めたら寝落ちするまで止まらなかった。
しかし沢木さん読ませるなぁ毎度のことながら。








---


そのギャルツェンを見て、山野井は「痩せたな」と思った。きっと自分たちの身を案じて右往左往したからだろう。
そして、テルモスの紅茶を飲んで、また思った。薄い紅茶より、濃いココアが飲みたかったな、と。


---

この場面で涙ぐんでしまった。
はぁ

そしてネタバレ☆
文中の「三人」とは、山野井泰史・妙子夫妻と沢木さん本人!

どうりで納得
あまりにもリアルで同じ現場にいる感覚がして手に汗握った。
ホント観察眼もそうだけど描写力


お次は文庫版で ね。

山野井さんの書籍もあるみたい。よしよし。




















http://quizknock.com/sawaki-kotaro-tou/
しまった!読んだばかりなのに2問まちがってるし・・


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S

2017-05-28 | 沢木耕太郎


沢木耕太郎
『銀の街から』★★★★

映画書評

言葉を紡ぐ

何度読み返しても洗練された言葉に感心させられる。

漢字の美しさ

週2本、月に8本程度の新作を観た上で、今月はこれと思える作品を探す生活を15年間続けたそう。
wow



---



たぶん、執着するものを持つことからすべての不幸は始まる。しかし同時に、人間的な幸せもまたそこからしか生まれてこないものなのだ。



---



陽の明るさと月の昏さと

「男なしの女たち」



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誰ひとり損なうことなく青春時代を生きることのできた人は幸せである。だが、若者の多くが、自分を損ない、他者を損ないながらその時代を生きていくことになる。



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マット・デイモン



---



女の「純愛」は一直線で力強く、男の「純愛」は頼りなげでどこか切ない。



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むせかえるような血の匂い



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もし、ロミオとジュリエットが死ななかったら、その後どうなっていただろう。所期の目的を達して結ばれたと考えるべきなのだろうが、とつぜん酔いが醒めるように気が変わり、ついには別れてしまったということだって考えられなくはない。
結ばれたか、別れてしまったか。だが、それ以外の道は考えられないのだろうか?



---



観客にとって、映画における最大のサスペンスとは「次はどうなるのか?」という素朴な思いによって生み出される緊張感である。



---



「ボリウッド映画」と呼ばれるインドの娯楽映画



---



「私はここにいるわ」



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「戦争は麻薬である」



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報われない愛の行方

この『瞳の奥の秘密』には、ミステリーとしての「その事件はどう展開していったのか」と、ラブロマンスとしての「その恋愛はどんな結末を迎えたのか」という二つのサスペンスが、観客を強い力で引っ張っていってくれることになるのだ。



---



あなたは知らないでしょうね


「あなたは知らないでしょうね どれだけ愛していたか」



---



傷つくことへの深い恐れ

「孤独と悔恨」



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『わたしを離さないで』

静かに「宿命」を「受容」する。その態度は美しく気高いが、同時に哀しく無残でもある。



---



瑕はある。



---



高齢で妊娠し「いまさら赤ん坊に振りまわされる日々を送るのはいやだ」という夫



---



世界は物語のように親切に説明してくれたりしないものであるからだ。



---



ひりひりとした欠落感



---



子供は親を選べない。かつて私は、そんな言葉から一本の映画について書きはじめたことがある。
いまも確かにそう思う。しかし、ある意味で、選べないのは親にとっても同じかもしれないのだ。違いがあるとすれば、親は生まれてくる子供についてあるていどの予測がつくということくらいだろうか。だが、多くの場合、希望と化した予測は裏切られることになる。意外な個性を持つ子供が生まれ、驚かされることになるのだ。そこから子供を持つということの、そして子供を育てるということの不思議が始まる。


――自分は世界を失っていくのではないか。



---



受容と葛藤



---



「記憶」は生きていく支えになることもあれば、生きていくのを難しくさせることもある。たとえそうであっても、いやそうであればあるほど、その「記憶」を葬り去ることができなくなっていく。

あちらの「異なる世界」に行ってはいけない、行かないで、と。



---



自分の心すらわからない



---



人はさまざまなものに囚われている。ある人は金銭に、ある人は名声に、ある人は愛情に、ある人は性欲に、ある人は薬物に。



---



私は『風立ちぬ』を試写室で見たとき、これは宮崎駿にもう一本撮らせるために存在する映画だと思った。なぜなら、これは新しいものを生み出した作品ではなく、かつてあったものが失われた映画だったからだ。



---



「ありえたかもしれない人生」



---



「敵をよく知る者はその敵」



---




























初本社での会議
始発はよいけど、意外や混んでいた大江戸線
雨に濡れて山手通りをひたすら歩くヒールの脚



もぅこれに関してはどうしようもない。

「全く派遣なのにでしゃばり感半端なくない?(笑)」

親切にフロアを案内され取締役(元社長)まで紹介してもらい・・

「ランチたべる!?」ふっと安心かるくなる。

社長に「今日いなかったね」途中のコンビニまで。



降り続いてた雨もやみ気分を変えようってことで、
市ヶ谷で乗り換え有楽町線で紀尾井町へ。



行ってみたかったガーデンテラス








何度も何度も自然とため息が出て「深呼吸の必要」







締め切り間近*https://www.youtube.com/watch?v=EK8q9wcgk7Y
「これみてみて*」
「見ました。」
(苦笑)

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S

2017-03-09 | 沢木耕太郎




沢木耕太郎
『キャパの十字架』★★★





































史上もっとも高名な報道写真「崩れ落ちる兵士」

第17回(2013年)司馬遼太郎賞
フォトジャーナリズムの世界で最も有名な「崩れ落ちる兵士」
だが、誰もが知るこの戦争写真には数多くの謎があった。
「世紀の戦争写真」は本当は誰が撮ったのか。
キャパと恋人ゲルダとの隠された物語を明らかにする。

と聞いただけでもわくわくする。
この数日は併走読書をやめこれオンリー。
ひとつの仮説からその実態を証明すべく奔走する沢木さん。
真実に近づきたい。とても正直な人なんだと思う。








fake









































そして最近はコレ♪~

https://www.youtube.com/watch?v=AY9blLYMKnI

https://www.youtube.com/watch?v=papuvlVeZg8


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S

2017-03-03 | 沢木耕太郎


沢木耕太郎
『世界は「使われなかった人生」であふれてる 』★★★★

映画時評30編と映画にまつわるエッセイ2編








「使われなかった人生」とは何だろう。それは、いまここにある自分の人生でなく、もう1つの可能性として「ありえたかもしれない人生」にほぼ等しい。しかし、それら2つの言葉の間には微妙な違いがある。「ありえたかもしれない人生」には手の届かない夢といった意味合いがあるが、「使われなかった人生」には具体的で実現可能な人生という意味が込められていると、著者は言う。ほんのちょっとした決断や選択で、手に入れられなかった人生。








---



どんな人生にも、分岐点となるような出来事がある。それが自分の人生の大きな分岐点となるような出来事であるかどうか、その時点でわかっていることもあれば、かなり時間が経って初めてそうだったのかもしれないとわかることもある。しかし、いずれにしても、そのとき、あちらの道ではなく、こちらの道を選んだのでいまの自分があるというような決定的な出来事が存在する。



---



老いを生きる



老いを生きる。それは決して、老いてもなお若々しく生きる、ということではない。すでに誰もが一度は経験してきている若さというものを唯一絶対の価値として生きるのではなく、未知のものとしての老いを老いとして充分に生き切ることだ。



いかに老いを生きるか。



老いをどのように生きていくか。それは同時にどのように死んでいくかという問題を抱え込んでいる。老いをどのように生き、どのように死んでいくか。



老いの向こうにある死はどのような死も等価である。子供や孫たちに囲まれて大往生する死も、養老院でひとりで死んでいく死も、生まれ故郷の海に漂って死ぬのも、結局は同じ死である。死はただ死として死んでいけばいい。



---




























最近よく思うのは20代後半のあの出来事
もし もしあの時選択していたら・・・なんてね。
過去に戻ってそうささやいても、同じ人生を歩んだことだろう。
それは現実にあったことで夢物語でも何でもない。
わたしがもっと年老いて過去を振り返る時、
その記憶はどうよみがえるんだろう。

ここ数日で読んだこの書評
沢木さんの卓越した才覚にはホント恐れ入ります。
その冴えた目線にブレがなくさすがだなって思う。
文章力ももちろんそうだけど、
本人曰く評論家がよくする批判がないのが読んでいて心地よかった。
そう誰だって簡単にそれは出来るんだもの。
映画の中のワンシーンが現実味をおびてまさにそこに存在する。



正直な気持ちになって相手と向き合いたい。

しがらみに縛られているこの現実を打破したい。


規則正しい生活が身体に染み入るようちがいを実感させられる。








先日、カレは今誰と過ごしているんだろうと思った。
ちょっと悲観に暮れた。
危険信号依存の一歩と捉えるか、
そういう気持ちは自然と出てきてしまうもの。

何も聞かない。
(何も知りたくない?)

何を考えてる?
(何も考えていない)

そう先々の約束はしない。
(先のことなんて誰にも分からない)



途中途中で別の熱に侵されるも結局は戻ってゆく。
いつも逃げるのはわたし?

でもカレは何も変わっていない。

気分に左右されているのもわたし。

ただ ただ 事象が変化してその時々でそうならざるを得なかった。

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