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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

M

2015-07-29 | 作家別諸々(ま行)



又吉直樹
『火花』★★


芥川賞を受賞する前に半分ほど読んでいた。
きっかけは毎週見ている『ラジオな二人』
ピースが好きなわけじゃないけど土曜朝にながらでみている。
三島由紀夫賞を落選した時の二人の掛け合いを見て手に取ってみた。
候補に挙がって落選 
残念だけど身が引き締まるし、次への活力になるような気がしてそれはそれでよい経験かなと。
何でも前向き(笑)
ちょうどその時期an2の読書特集で芸人で初めて表紙になったと喜んでいた綾部、
うれしい?んだけど前面に出せないぼやっとしている又吉 よいコンビだと思う。
発行部数はイマイチだったらしく(受賞後だったら売れただろうね)そんな話の流れも。
そしたらまさかの芥川賞受賞!
努力は報われる?

しかし中には「芥川賞を受賞したのは確実に話題性と売上の為だ。
世の中というのはそういうものだ。今、出版業界は本が売れなくて困っている。
本作『火花』より巧い小説を書いている人は幾らでもいる」な~んて書評も。
まぁ分からなくはない。
だけど運を味方につけられることもタイミングも重要
手段選ばずじゃないけどそれも大事な 流れ だと思う。


文字をかみしめて読むと言うよりさらっと 流し 読み。
吉祥寺から上石神井へ向かう通りはバス目線
身近に感じるのは、上京したての頃同じ経路を辿ったからだね。
最後の展開は正直微妙だけど、上手く生きらない不器用さが伝わってきた。
やるせなさかな。



平日の夕方 新宿の紀伊国屋 結構がらがらな2Fフロア
本を読む人は確実に減っているんだろうな。電子版は別としてね。
新刊を手にしてページをめくるその感じ。よいじゃなぃ



偏り読書なわたし。
太宰も芥川龍之介も三島由紀夫も読んだことがない。
今後読むことがあるかは不明。

食わず嫌い読まず嫌い
Happy~


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J

2015-07-25 | 村上春樹(翻訳物)

 



J.D.サリンジャー
訳 村上春樹
『フラニーとズーイ』★★


Franny

Zooey

長期戦だった
かならず眠くなった うとうと


http://www.shinchosha.co.jp/fz/fz_murakami.html


かたつぶりそろそろ登れ富士の山
               ―― 一茶



「しかし急いでとりかかった方がいいぜ。砂時計の砂は、君が向きを変えるごとにどんどんこぼれ落ちていく。嘘じゃない。このろくでもない現象界で、もし君がくしゃみをする時間でも見つけられたら、それはまさに幸運というものだ」

「以前の僕はそのことで気をもんだものだ。でも今ではそれほど気をもんだりはしない。少なくとも僕はまだヨリックの頭蓋骨に夢中になっている。少なくとも僕にはいつだって、ヨリックの頭蓋骨を持ちたいものだ。僕はヨリックくんみたいな麗しい頭蓋骨を渇望している。そして君だって僕と同じ気持ちのはずだ、フラニー・グラス。きっとそうだ。そうに決まっている。……ああ、まったく、なんでこんな話をしているんだろう?君は僕と寸分変わらないろくでもないフリークっぽい教育を受けている。もし君が今でもまだ、自分が死んだときにどんな頭蓋骨を持ちたいかわかってないとしたら、そしてそれを手に入れるためにどんなことをしなくてはならないかわかってないとしたら――つまり俳優である限り君は演技することを要求されているんだという事実すら、君がいまだにわかっていないのだとしたら、こんなことを話しまくって、いったい
何の意味があるっていうんだ?」




























この3日は何?どうなっちゃってるの?

「ワトソン …… その男と寝ることだ」
観察眼とリスク

また再起動で消滅 イラッ

どうすればよいわけ?


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S

2015-07-21 | 沢木耕太郎


沢木耕太郎
『バーボン・ストリート』★★★

この連休は富士 河口湖畔に連泊
夕方のお風呂タイム
ある意味貸切風呂の待ち状態の際本棚から見つけた。
まさかこんなところで沢木さん(笑)
読みたい気持ちムクムク。
夕食後のひととき読み耽る。

持参したのは椎名さんの旅行記 気楽読みしようと。
それは置いといてね。










---

春樹断ちしていたけど(翻訳は別ね)
本棚に『風の歌を聴け』があってお風呂で読んでしまった。
森からは虫の声 夏の寝静まった夜

僕と鼠 

指が4本しかない女の子

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Y

2015-07-15 | 作家別諸々(や行)



山田詠美
『4Unique Girls 人生の主役になるための63のルール』★★


GINGER連載

遠ざかっていたエイミー


---


本当の意味で人を磨くのは、他者の手である。


今、あなたがその年齢でそこにいる。そのことがあなた自身を作っている。それが、すべて。



好きな種類の男たちをよおく観察してみなさい。おのずと、アウトフィットも決まって来るから。

その人を手に入れたいと願う。



「ただならないたたずまい」





経験値から述べさせてもらうが、セクシーな醜男の方が、ずっと女の人生を豊かにする。



『聡明な女は料理がうまい』

聡明だから料理が上手くなる訳じゃない。聡明じゃない自分を認めることが出来てこそ、料理は上手くなるのだ。



いい人なだけじゃ人生は退屈。毒のない会話は薬にもならない


滅多にないもの、貴重なもの、美しいものなどを見た時に幸せな気持になることを「眼福」と呼ぶ。いわゆる「目の保養」


---


63のルール?ちょっと苦しいかも。。うーん。後半は惰性に。








気になる本がある。
しかし馬場の本屋さんでは見つからず。
高石宏輔
『あなたは、なぜ、つながれないのか ラポールと身体知』


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M

2015-07-15 | 大人計画



松尾スズキ
『人生に座右の銘はいらない』★★★

最後の大人計画の質問が中々(笑)
よいなぁ
松尾さんが出ている劇を結構みてるけど、
最初の頃はよく分かってなくて「あぁあの人が・・・」って感じだった。
はは 純粋に劇を楽しんでた。
次のチケット取れますように。

それにしても色々な悩みがある。
やっぱり恋愛モノ、下がらみがらみがおもしろいね。
私も今はそこに興味津々
早く早くと思っても相手のペースがね。。
勇気を出してよかったとは思う。

1日分のビタミン12種
ビタミン野菜
砂糖・食塩・不使用


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K

2015-07-13 | 大人計画


宮藤官九郎
『え、なんでまた?』★★

二冊目続2
先日、大人計画の劇をみたばかりってのもあって。
http://otonakeikaku.jp/furin2015/

並行して松尾さんのエッセイも読んでる。



ドキッとした。

---

批評について時々考えます。
人はなぜ誰かが作った作品を褒めたりけなしたりするんだろう。
僕は作品に星や点数をつけたことはないし今後もないと思います。なぜなら僕自身がそういった星や点数に惑わされやすい観客だからです。誰かが「つまらない」と言った作品をわざわざ観に行く余裕はない。お金と時間を費やす以上は楽しみたいのです。
あの人が薦める映画なら観に行こう。そんな友人や知人が数名います。信用できる人、感覚を共有できる人。できれば僕も誰かにとってそういう人物でありたいと思う。宮藤が薦めるから観てみようかなと。

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M

2015-07-12 | エッセイ、旅行記


松嶋啓介
『バカたれ。』★★★

シンプルな装丁
手に取って一度戻して再度手に取る。

仏版ミシュランの星を10年連続で獲得している松嶋シェフの対談集
対談相手に箭内さん、ホリエモン(古?)
あとなぜか蝶野さん、マーク・パンサー(笑)
他ビームスの社長とか。


---

「馬鹿塾」の五訓

一、 ひとり世界に立ち向かえる馬鹿たれ。
一、 無謀な挑戦を自ら買って出る馬鹿たれ。
一、 どんな相手でも酒を酌み交わせる馬鹿たれ。
一、 常に新しい物事を妄想する馬鹿たれ。
一、 根拠のない自信を貫ける馬鹿たれ。

---


千住明さんの「自分が鳥肌を立てたり、泣いたりすることがどれだけ重要かというころがわかってきた」

そう 涙のわけ。
それが今日「淋しさ」からくるものだって。


「とりあえす触れてみる」


ホリエモン「プライドを捨てれば捨てるほど、良いことがどんどん舞い込んでくるし」

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A

2015-07-11 | 作家別諸々(あ行)












アンソロジー
『ビール』★★★


お酒が飲めない人は人生の半分は損をしている。

とわたしは思っている。うん。
それは今の人間関係の8割はお酒がからんでいるからかと。
出逢うべきして出逢った人達
残るべくして残った人達
飲みながらの対話 そこからの発展

飲める人にしかわからないビールの美味さ。

この本を読んで「うん そうそう」うなずける人達
わたしは愛してやまないと思う。

お酒
特にビールは最初の「乾杯☆」からはじまる。



たくさんの作家さんが名を連ねているけど、
同じ内容が重複してて(美味しいビールの注ぎ方)思わず笑ってしまった。


まだ試してないけど、、
なぜなら帰宅してスッキリして「さてビール」となり冷えたビールとグラスを手にすると、
注ぎ方なんてどうでもよくなってしまって、、
ううん 注ぎ方を失念してしまっている(笑)

---

最初に、グラスよりかなり上から滴り落ちるみたいに……つまりビールが細い棒のように振り落ちるようにビールを注ぐ。この注ぎ方によって、グラスの中のビールは泡が中心となり、そこへさらにどんどん注いでゆく。飽和状態となったあたりで、いったんビールを注ぐのをやめ、グラスの中に目を凝らす。グラスの底の液体がしだいに泡を押し上げてセリ上がり、そのセリ上がりが止まったなと思ったとき、やおらもう一度瓶をグラスの上に構える。
今度は、瓶の口をさっきよりもグラスの近づけ、わりにぞんざいに度胸よく骨太に注ぐ。上にたまっている泡を下から持ち上げると言ったらいいだろうか。グイという感じです。グイと。
すると、上の泡が見るからにクリーミーな感じになり、グラスの上の部分をしっくりと固めるような、ソフトクリームを連想させるような形となるはずだ。

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これが村松さんの文

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「そうです、旨いのは泡ですよ」と、泡をたっぷり立てる上手な方法を教えてもらった。大きめのグラスへ、やや高いところからゆっくりとビールをそそぎ込む。ぶくぶく大きな泡が立ち上がる。蟹泡という。蟹のあぶくが消えるまで辛抱強く待って、さらに少量ずつ注ぎ足して行くと、泡の肌理は段々こまかくまろやかになり、クリーム状にとろりと盛り上がって、あふれんばかり盛り上がって来ても、もう、グラスの外へこぼれ落ちたりはしない。

---

これは阿川さんの文

はは おもしろいね。








さて今週末逢えなかったら、次へ進もうと思う。
まだまだなんだと。。うまくゆかないなぁ


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H

2015-07-06 | 林真理子


林真理子
『美食倶楽部』★★

題名と装丁に惹かれた久々の林真理子
そう言えば美女エッセイ放置したままだった。


美食

カレのセンスのよさに惹かれる。
一軒目は銀座のお魚、二軒目は神楽坂のイカ、
三軒目は神田(小川町)の蕎麦と日本酒 季節はずれのおでん
そして四軒目は五反田でホルモン
もっと距離を縮めたいけど、、


さて林真理子
やっぱり怖いなぁ
都会って、、都会って、、

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S

2015-07-05 | 沢木耕太郎


沢木耕太郎
『246』★★★★

結構な厚さなのにあっと言う間に読んでしまった。



私の中での246は青山通り、表参道交差点
何年働いていたかな、、
最後の日 まだ遠くに東京タワーが見えた。
いつもぼーっと流れゆくクルマを眺めていた。
こんなに外車率が高いのはココぐらい?上京したばかりだった。



---



雪の手ざわり、死者の声


 かつてトルコの刑務所には、外国人受刑者の間に「ミッドナイト・エクスプレス」という隠語があった。「ミッドナイト・エクスプレスに乗る」といえば、脱獄することを意味していた。



夕暮れどき、西の窓を開けると、国道二四六号線とその上の首都高速道路の向こうに、赤く大きな太陽が沈んでいくのが見える。ビルとビルの狭い隙間に、どこかの連山が顔を覗かせている。高速道路上を、車たちが夕陽を浴びながら疾走していく。やがて、空気は薄紫に染まってくる。



「ちょうの日」



「待つ女」も哀切だが、「待つ男」というのも哀愁があってよいものだと知った。



アジアで女は買うな、



私は、私の心と相対して生きていく以外ない。



---



月の光、虚構の枷


正月には柳橋へ、花見には千鳥ヶ淵へ、鮎の季節には多摩川べりへ、酉の市には浅草へ、ふぐの季節には築地へと、



「酒を飲まない男を信じちゃいかんぞ。そういう手合いはひとりよがりで、いついかなる時でも善悪の区別をつけられると思いこんでいる。」



言葉は、踊りの終わったあとでしか必要とされない。



---



花のざわめき、銀の幕


「かえってきてくれて、うれしいわ」



疲労した人間にとって、ハワイほど体を休めるのに適した土地はない、と私には思える。

ハワイに着くと、私は安いアパートメント・ホテルを探し、そこに長期の滞在をする。朝はどこかのレストランでジュースと卵とパンだけの簡単な朝食をとり、その足でハワイ大学の図書館に行く。そこで涼やかな風に吹かれながら本を読んだり、珍しい本のコピーを取らせてもらったりしているうちに昼になる。和風の食べものもあるビュッフェ・スタイルの学生食堂で昼食を食べ、また図書館にもどる。三時頃になると、アラモアナ行きのバスに乗り、ショッピング・センター前の海でひと泳ぎする。帰りにマーケットで肉や野菜を買い、ホテルに帰る。陽がかげると、そよ風の吹きはじめた運河沿いの道でジョギングをする。帰ってシャワーを浴びてから呑むビールは格別だ。食事をしたあとは、テレビを楽しみ、夜更けにワイキキの酒場でバーボンでも呑む。ただそれだけのことだが、何にも増して心地よい休息になるように感じられるのだ。



ひとり、目的もなく歩いていると、ほんの少しだけセンチメンタルな気分に浸ることができる。



東京は、恐らく、歩くことだけでは人の人生が見えてこない都市なのだろう。



---



雨のしずく、蜜の味


誰にとっても、持続するということほど難しいことはないのだろう。



窓をすべて開け、暮れかかる外の風景を眺めながら、ビールを呑みはじめる。
南の窓からは、夕日の最後の光を浴びながら、東横線の高架を走っていく銀色の列車が見える。その向こうには、赤みを帯びた光をともした飛行機がゆっくりと羽田空港に降りていく。西の窓に眼をやると、濃い藍色の山々を背に、国道二四六号線の上に架かる高速道路を、ライトをつけはじめた車が流れるように走っている。それを見ているだけで、瞬く間に二、三時間が過ぎてしまう。ビールの缶が机の上に並んでいき、ホロッとした気分になってくる。
都会に暮らしているんだな、と思う。そして、それも悪くないな、と思う。



際限なく湧き出てくる子供のエネルギーを正面から受け止めるのは、かなりの労働だということをあらためて思い知らされる。



やれやれ



ジャーナリストとはなにか。その答えは、ジャーナリズムとはなにか、という問いに対する答えの数だけあるだろう。

私はジャーナリズムに身を置きながら、常にジャーナリズムからの逃走を試みている者だったのだ。その自己認識が、私の、ジャーナリズムへの発言を封じることになっていた。



「あなたには何か不思議な輝きがあるわ」



『一瞬の夏』



昨日から吉行淳之介を読み続けている。机の脇に吉行淳之介の作品を積んでおき、無作為に一冊を取り出しては、好きな箇所を読むということを繰り返している。たとえ一度読んだものでも、時を隔てると新鮮な発見をすることがある。それを期待しての、「雑読」なのだ。



優れたインタヴュアーとは、相手の知っていることを引き出すだけでなく、相手の知らないこと、つまり相手が意識の上に乗せてもいないことを引き出せる存在でなくてはならない。



どんな旅でも同じだが、楽をすればするほど記憶が薄れるのもはやいものなのだ。少々、危険だな、とも思う。



「そう。三歳までの子供は可愛いだろ。あの可愛さは何にも代えられない。だからさ、その可愛さで親に一生分の恩返ししてるっていうわけさ」



---



夢の子犬、日々の泡


それで? そこから? どこへ?



---



蛇の輝き、旅の果て


ボクサーがやる気を失うのは、いつだって金が原因なのだ。それだけは、今も昔も変わることがない……。



私は近藤紘一の「記事」と「ルポ」を「評論」や「エッセイ」や「創作」と並べることで、ひとつの体験がどのように変化、あるいは深化したかを俯瞰することのできる一冊が作れるように思えてきた。



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鼠の眠り、不意の時


時の流れは急なのだ。そんなことに不意に気づかされる。



危険を感じたら引き返すことが重要、



こんこんこん
雪が降る
こんこんこん
雪が降る



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消えたもの、消えなかったもの




























沢木さんとXファイル漬けの週末
「吸血」のモルダーとスカリーの掛け合いは愉快だった。


さてこれから川崎に打ちっぱ。
雲行きが怪しい、、

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