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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

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2017-02-26 | 村上春樹




村上龍VS村上春樹
『ウォーク・ドンド・ラン』★★★


練馬の図書館へ。
目黒、田町、芝、日比谷、中央区、深川と来て新たな開拓
図書館ってホント色がある。

ココ石神井図書館はどこよりも私的には充実してる。
最初っていうのもあるかもしれないけど、掘り出し物ざくざく。

この本もそう。
【寄贈】
龍も春樹も読んできたけど、まさか対談集が出ていたとは(現在絶版)
とても興味深い。

春樹が龍を褒めまくってる(笑)


Ⅰ 1980年7月29日

Ⅱ 1980年11月19日

Ⅲ ―――

1981年7月20日 第一刷発行


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春樹 ぼくはこの間『コインロッカー・ベイビーズ』を読んだんです。どうも本人を前にするとなんだかいいにくいですね。でも、あれはね、やっぱり一気によんじゃったんだな、おもしろかったし、六、七時間位で。それで読み終えた後で二、三日、うーん、おもしろかったな、って感じでぼんやりしてたんだけど、しばらく時間が経ってから、ある種のショックがありましたよね。空気の壁のような何かにぶつかったみたい。何にぶつかったのかはまだうまくつかめてないけれど。

龍 春樹さんのTELは、ゲラになってから一番最初の感想だったから、うれしかったですよ。

春樹 いや、あれは、読み終わってすぐ電話したんですよ、まずそれだけ伝えておいた方が良いと思ったんですよ。



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『ブルー』から『コインロッカー』まで



『風の歌』と『ピンボール』の世界



がまん、がまん、そして感動
























































やっぱり(かんたんに言うと)恋愛って楽しい!
声が出るぐらい笑ってしまい、笑顔がとまらない。

わくわくする誘惑

ただ冷静に「ここは越えられない」って経験をしたばかりだから、
どうなんだろう?










この曲を聴いていたら涙が流れた。
重ねてしまうところが、苦笑するところよね。

https://www.youtube.com/watch?v=0yW7w8F2TVA(翻訳付)










「今デキたら地獄だよ」
そうかもしれないけど、お互いそれをどこかで望んでいるような気がして。


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Y

2017-02-25 | 横山秀夫




横山秀夫
『クライマーズ・ハイ』★★★+

 

--------(抜粋)

 

昭和60年8月12日、御巣鷹山で未曾有の航空機事故が発生した。その日、衝立岩への登攀を予定していた地元紙・北関東新聞の遊軍記者、悠木和雅は全権デスクに指名される。はたして墜落地点は群馬か、長野か。山に向かった記者からの第一報は朝刊に間に合うのか。ギリギリの状況の中で次々と判断を迫られる悠木。一方で、共に衝立岩に登る予定だった同僚の安西耿一郎はその頃、倒れて病院に搬送されていた。新聞社という組織の相克、同僚の謎めいた言葉、さらに親子の葛藤、そして報道とは何なのか、新聞は命の意味を問えるのかという自問自答――。
あらゆる場面で己を試され篩に掛けられる、著者渾身の傑作長編

 

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さてこちら初☆横山さんです。
『半落ち』『臨場』等名作揃いで恐れ入ります。

読ませる 通勤読書の約20分没頭 一気に群馬へ。

そして堤真一



偏り読書に最近飽きてきた?というか、
もう少し冒険してみたくなったというか、
新たな作家さんを求めていたっていうのが本音かな。

そこで今回は最近よく耳にするようになった→本屋大賞
その上位3位に絞って読んでゆこうとゆう試み。
ただ既に読んだ本は省く。

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2004年本屋大賞の受賞作発表

大賞
『博士の愛した数式』
著/小川 洋子
(新潮社) 202点

2位
『クライマーズ・ハイ』
著/横山 秀夫
(文藝春秋) 148点

3位
『アヒルと鴨のコインロッカー』
著/伊坂 幸太郎
(東京創元社) 111点

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小川洋子と伊坂は読了済







印象に残ったのは
「悠木だ。コーヒーを淹れてくれ」
だね(笑)

そして最後の最後「読ませるなぁ」と感嘆
実りある読書でした。








久々のお酒にほろ酔い。。


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A

2017-02-23 | これぞ青春!



秋野ひとみ
『恋人たちをつかまえて㊤』

1992年5月5日 第1版発行



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やっぱり平和で平穏で、ごくごく普通が一番って。
だけど。
人間って、やっぱり、怖い思いしないと、そういうことってわからない。








「ああ、そういえば、僕のつきあってる子に、なんだかバカな子がいたっけねえ?
あの子の名前はなんだっけかな?なんだかちょっと変わった名前だったけどな……
とか、カウンタバーの片隅で、グラス片手にふと思ったりしてる?」








その晩、11時、5回目のメッセージ。
しわがれたくたびれた声で、
「薫。故郷のお母さんだよ。風邪はひいてないかい?勉強はすすんでいるかい?
東京の藍沢左記子さんに電話してあげなさい。母さんはまた夜なべだよ」
と、ムチャクチャなのを入れたが、連絡はこなかった。



---






























やせたまぶちゃん。
がんばって生きてね。


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A

2017-02-22 | これぞ青春!


秋野ひとみ
『春の窓辺でつかまえて』

1992年3月5日 第1版発行



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「そういうことじゃないんだって。そうじゃなくて、なんとなく春が近づくだけで、なんかこう、うれしいような気がするじゃない?春ってさ、なんとなく、こうやってただ芸もなくぼんやりしているだけでも、なんだかいいことがありそうな、起こりそうな、そんな感じがするじゃない。そんでさ、椅子に落ち着いて座ってらんないような、どこかにダーッて駆け出したくなるような、そんな気分があるじゃない?ね?由香だってそう思うでしょう」








第8章 『あたしはあなたのことが嫌いです』



あたしが、大嫌いだといったあとで、
「そう。わかった。でも、僕はきみのことが大好きだよ」

あたしはこういう展開は予想もできなかったので、すっかり気が動転しちゃった
みたいで、ひたすらぼうっとしていました。








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夢?願望?はあっけなく崩壊
でもそれが現実
自分がちっぽけな存在に感じ朝からゆううつ。

落ちた気分をあげてくれた「パコルン」
略の説明はいらないから(笑)

デキると思っている?




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A

2017-02-21 | これぞ青春!


秋野ひとみ
『天使をつかまえて』

1991年12月5日 第1版発行



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あたしはいまはそんなにせいて、好きな人がそばにいてほしいとは思っていなかった。
どうしてだろう?
たぶん。
今年一年、ほんとうにいろんなことがあって、少しはあたしも大人になったせいかもしれない。
いまは、隣に好きな人がいないと淋しいとは思わない。
無理にそんな人を求めてもしょうがいないと思っていた。
いつかはそういう日がきてほしいけれど、いまは、これで、いい。
そんな感じ。
こうして、クリスマス・イブの街のせわしない雰囲気に包まれているだけで、なんとなく幸せだった。







第7章 『いい人』はいつまでたっても『いい人』




























あとがき


こんにちは。元気ですか?
あなたはいま、なにをしてますか?
この本を読み終えて、ほっとしてるところ?
紅茶やコーヒーをいれて、ティータイムの最中?
もう、おふとんのなかに入っているのかしら?
それとも、本屋さんでこの『代理あとがき』を立ち読みしてるところ?
それとも……なんだろう?
べつにたいしたことじゃないかもしれないけれど、自分の本が読まれる状況って、どんななんだろうって考えてしまうのです。
勉強しなくちゃいけないのに、思わずずるずると読みはじめてしまって、「あーっ。最後まで読んじゃった。もう午前2時だ」とか、ね。
そんなことを、いろいろ考えてしまうあたしは、工藤由香です。



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久々の帰省でお約束読書
それも新しいお部屋でごろん。
陽の光が眩しくて思わずにっこり。










































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Y

2017-02-12 | 山川健一

 



山川健一
『人生の約束』★★★


山川さんの小説
以前挫折したことがあった『ニュースキャスター』
やはり山川さんはエッセイが絶妙で小説に手が出ない。
今回は竹之内豊が表紙ってことで(コレさださんからのつながり?)

 

--------(抜粋)

 

IT企業のカリスマ経営者である祐馬。仕事に没頭する日々の中、かつての共同創業者であり親友の航平が、故郷で死んだことを知る。同じ頃、会社では不正取引が発覚し‥‥‥。何もかも失った祐馬が、友の愛した故郷、家族や仲間達のため選んだ道とは――人生は失くしてから気づくことばかり。
孤独の先にかけがえのない大切なものを見出す感動小説

 

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主人公のイメージは竹之内 うん ステキ

週末読書


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最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である――
チャールズ・ダーウィンの言葉








人間の体のほとんどは水でできている。
水は空から降って来て、大地に染み込み、それを俺達が飲んでいる。水だけじゃない。地球上のあらゆる物質が巡り巡って俺達の体を作ってるんだ。われわれ自身が地球なのだ。
地球は宇宙で大きな星が爆発し、その欠片からできた。宇宙はわれわれの故郷で、だから星々や月を見ると懐かしいと感じるのだろう。葉から零れ落ちる一滴の水の中に宇宙があるという仏教の教えは、たとえ話ではなく、本当のことだったのだ。







「クラスの中で、私あなたがいちばん好き」
「ほんとに?」
「音楽のこともよく知っているし。こういう人は、女の子と寝る時はどうなんだろう、っていつも考えてた」







「今日は、もうお別れしましょう。ずっと二人でいると、私、また朝まで一緒にいたくなっちゃうもん」








「あんたのコンピューターで米が作れますか?魚は獲れますか?」
あの男は耳元で、そう囁いたのだ。








「ここじゃ、曳山を曳くことを『つながる』って言うのよ」








「ダーウィンの進化論、二ーチェの哲学、フロイトの精神分析か」
「それがキリスト教的な従来の価値観にピリオドを打ったのさ。神が支配する世界にピリオドを打ち、そのせいで人間は神の子供ではなく、ひどく孤独な存在になった」








窓の向こうの東京タワーが、発行する注射器のように見えた。








「生命が生命にとって生きやすい環境を作るように、ビジネスもビジネスにとって生きやすい環境を作るべきではないのかね?そういうこと、考えたことがあるか?」








「失くしてから気づくことばかりだな、人生は」








納得して、時が流れる――







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抜粋して思った。
山川さんらしく会話が絶妙「らしさ」が多々ちりばめられている。





























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S

2017-02-11 | さだまさし

 



さだまさし
『アントキノイノチ』★★★★


さだファン?としては久々に手にした『解夏』以来かも。
通勤読書2冊目

映画化されたのもあり文庫本表紙はそのワンシーン
表紙が岡田くんで相手役をなぜか大和ハウスのコだと思った。
勘違いと想像力 でも合っていた。

さださんは読ませるもので、涙がこみ上げてきて泣かせます。
朝のちょっとした時間でその世界に引き込まれる。
世間の音が遠ざかる。

--------(抜粋)

 

杏平はある同級生の「悪意」をきっかけに二度、その男を殺しかけ、高校を中退して以来、他人とうまく関われなくなっていた。遺品整理業社の見習いとなった彼の心は、凄惨な現場でも誠実に汗を流す会社の先輩達や同い年の明るいゆきちゃんと過ごすことで、ほぐれてゆく。けれど、ある日ゆきちゃんの壮絶な過去を知り‥‥。
「命」の意味を問う感動長篇

 

--------






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佐相さんの言葉



「人間、死んだ後、自分で葬式出して、自分で焼き場行って、自分で骨壷入って、自分で墓に納まるなんてこと、ぜーったいできねえんだに。必ず誰かのお世話になるのさ」



「沢山の人と一緒に暮らしていたって孤独な人は多いずら? 家族と一緒に暮らしてたって、心が孤独な人はいるに? その人が孤独か孤独でねえかは他人が決めるもんでねえと思う。だからさ、一人暮らしの人が一人で死んじまったから、『孤独死』って言い捨てちゃぁ・・・・・・」








「そりゃお前ぇさん、派遣っつうのは辛いだろうよ。根っこがはっきりしねえのに、そこで咲かなきゃなんねえ花みてえなもんずら?」



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父の言葉



「お前はお母さんを責めるほど立派に生きてきた自信があるのか?」
「ああ、自信はあるよ」
そう答えると父は悲しそうな顔をした。
「よおく考えてご覧。そんなはずはないよ。お前だって一度も嘘をつかずに生きてきたわけじゃないだろう。欲が全くないわけじゃないだろう。人のものを奪ってでも自分のものにしたいという汚い欲に駆られたことだってきっとあるはずだ」
「そりゃあ・・・・・・。でも思ったことはあっても、やってない」
「それは少し違うと思う。思ったことはもう、したことと心根はあんまり違わない」








「一所懸命に生きた人は、一所懸命に死ぬことができる」



「人は生きたようにしか死ねない」








六根清浄

六根清浄 - Wikipedia

 











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雪ちゃんの言葉



「人の心ってさ、本当は案外強いんじゃないのかな」








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そして杏平の言葉



「僕らの旅の終わりと、新しい旅の始まりだよ」








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小説というのは不思議だ。たったひとつの文章で読む人の心をぐっと掴むことが出来る。

一人一人のそれぞれの言葉が響く。





























高揚した気持ち。
潔い線引き 一線を越える
それはたったひとつ「いる」か「いない」かの差

本当のことは言えなかった。

いつか いつか 逢えると思ってる。

同じ気持ちでいてくれてると信じてる なんてね。








こうせいさん。








ぶくぶくぶくぶく。。。



毎日のお風呂タイムの楽しみ 箱買い分をぶちまけてみた。




























上空を速い速度で流れゆく雲



不安定な雲行きにしばし見とれる。








下北と上北
連絡しようかと思ったけど やめた。
わたしはあなたの教え通り前向きに生きてゆきます。


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