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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

K

2021-07-23 | 貴志祐介

 

貴志祐介
『我々は、みな孤独である』★★★


装丁が綺麗な海のブルー
赤い糸で結ばれている男女
前情報なしで読むハードカバー(帯もなし)
 
恋愛物かはたまたホラーか。


読み始めて正直戸惑いが来た・・前世!?
うーん・・
わたしの友達が「前世で一緒だった人に出逢ったの」
そううれしそうに話したのは何年前のことか。
それも前世はフランス人だったとか?
ついそっちの記憶が先行して、読むのをストップ///


前世の記憶についてしばし考える。
 
わたしは毎日めくるめく夢の世界を生きているけど、
もしそれが前世の記憶だとしたら・・リアルに信じてしまうかもしれない。

脳内で何が起こっているのか。
前世巡り なんてね。


輪廻転生を信じますか?
 
全くもって不思議な、そんな中現実的スプラッターがちょいちょい介入してくるという、
何とも言えない麻痺した現実世界
 
殴られる痛み
 
肌を切られる痛み(春樹の『ねじまき鳥~』を読んで以来そういう描写に恐れることはなくなった。一撃の後は麻痺)


前世に少しでも興味のある方は読んでみて下さい。


どうして?どうして津波に向かって行ったのか、海を見に行ったのか。
 
 
読み込めてないんだろうな。
次へ次へと進みます。
 
 






 
 
帯には「死生観」と出ている。
 
 
 
最後にもう一つ 読み終わった後うだうだと悩んでいた事諸々の重しが消え、苦笑し前向きな心持ちに。
小さいことでくよくよしたって、なるようにしかならない。よね?
どんな悩みであろうと本人にとっては一大事
 
 
運命を受け入れる。
(ってか運命って何よ?)
 
救いを求めて読むハウツー物だったら、小説から得られた物の方がアリなんじゃないかな。
自分の思考で考えること。

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K

2021-06-29 | 貴志祐介

 

貴志祐介
『ミステリークロック』★★


会社のコから借りた『コロッサスの鉤爪』のもう片方
ハードカバーは一冊として出したのに、文庫本では二冊に。
 
 
なんとじゃないよ(笑)一冊でよいでしょ 印税欲しさ?
吉田修一もあったけど、文庫本分けて同時発売やめてほしい。
京極夏彦並みに厚い文庫本なら分かるけど・・
最近の文庫本は価格設定が高い。
いつだったかな。春樹の文庫本が1,000円超えでレジで驚いたことがある。
ぼったくりでは?それでなくとも紙離れが進んでいるのにね。
悪循環だと思いません?
文庫本が400円ぐらいで買えた時代があった。
 
 
さて防犯探偵・榎本と犯人たちの頭脳戦
安定して楽しめる一冊


まず『ゆるやかな自殺』
舞台は暴力団ヤクザの事務所
ってことで双方登場せず榎本オンリー
短編も短編であっという間に解決
 
小気味よくてよかった。
ダラダラ無駄に描写が長いとね。
定番の純子さんのズレた推理がなかったのが物足りないような。



そしてメインの『ミステリークロック』
一言・・このからくりを理解出来た人はいるのか??
ご丁寧に図解があるけど、意味分かりませんけど!!(笑)
「電波掛け時計の偽装」
何でしょう?ポッチの役割理解不能・・
困ったなぁ消化不良です。
なので後味がよろしくない終わり方でした。
 
簡単なトリックだともう少し工夫したら?って思うけど、
今回は逆というめずらしい展開でした。
 
 
近々『ミステリークロック』を読んだコとこのネタの話をする予定

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K

2021-06-01 | 貴志祐介

 

貴志祐介
『コロッサスの鉤爪』★★★+


「例の鍵屋の続きだよ」と言われ借りた本
そう鍵屋泥棒と弁護士さんのタッグ
 
題名のコロッサスって何ぞや?
コロッセオが真っ先に浮かんだけど(笑)
 
こちらは二作からなる短編集(中編?)
 


『鏡の国の殺人』
 
萵苣根・・チシャ猫?上手いなぁ
双方の掛け合いがおもしろかった。
弁護士なんだけど、純子がこちら側の人間だと思ってしまう。
冴える頭脳



そして表題作の『コロッサスの鉤爪』
 
--------(抜粋)
 
 
――海に現れた「壁のない密室」――

何者かに海中深くに引きずり込まれた元ダイバー
無残な遺体には鉤爪で付けられたかのような不審な傷が残されていた。
現場はソナーで監視され、誰も近づけないはずの“音の密室”
 
 
--------
 
舞台は深海・・それが新鮮に感じられた。
そう言えばわたしダイビングのライセンス持ってたなぁ
なんて思い出す始末(笑)
すっかりご無沙汰な海
 
 
少々エンタメ色が強くなってきた感があるけど、
双方の掛け合いがギャグってて読んでいて楽しいし、
人物描写も単純明快で分かりやすい娯楽作品


お次は『ミステリークロック』♪
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 











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K

2021-01-06 | 貴志祐介

 

貴志祐介
『新世界より㊤』★
 
 
お正月読書
睡魔に打ち勝てずでもがんばって中巻の中間まで
de 挫折
 
 
--------(抜粋)
 
 
1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……隠された先史文明の一端を知るまでは。

第29回日本SF大賞受賞 第1位

ここは病的に美しい日本(ユートピア)
子どもたちは思考の自由を奪われ、家畜のように管理されていた。

手を触れず、意のままにものを動かせる夢のような力。その力があまりにも強力だったため、人間はある枷を嵌められた。社会を統べる装置として。


 
--------
 
 
特に言うことはないです・・
(笑)
 
若者、学生目線は根本的にダメってことが分かりました。
苦行でしかなかった。
 
お薦めしてくれたコ二人には正直に話した。
 
 
 
 
 
さーて気分を入れ替えて新田次郎とゆきましょう

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K

2020-10-27 | 貴志祐介

 

貴志祐介
『クリムゾンの迷宮』★★★ー
 
 
デビュウ作が見つからず・・ペルソナ
未読本のこちらを。
またまた角川ホラー文庫(ホラーですよ!)

 
P330まで一気読み★★★★
 
しかし・・メンタルが弱っているところにこの話
結構キツくて挫折///
 
最初のおもしろさは何処?
(人間ドックの待ち時間に持参したくらい)
 
ホント人間って厄介な生き物だなぁとため息
 
平坦過ぎる道を羨ましく思う。
ここまで来ると楽しい老後が来るとは思えなくなる。
 
 
 
--------(抜粋)
 
 
 
藤木芳彦は、この世のものとは思えない異様な光景のなかで目覚めた。
視界一面を、深紅色に濡れ光る奇岩の連なりが覆っている。
ここはどこなんだ? 傍らに置かれた携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。
「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された……」
それは、血で血を洗う凄惨なゼロサム・ゲームの始まりだった。
 
 
 
--------
 
 
 
---
 
 
 
「わたし、前にすごくつらくい時期があったの。早く死んでしまいたい・・・・・・。毎日、そんなことばっかり考えてたわ。そうしたら、ある人が教えてくれたの。『仮面』を被れば今よりずっと楽になるよって」
「仮面?」
「藤木さんは、ペルソナっていう言葉、知ってる?」
 
「ペルソナっていうのはね、人格を意味するラテン語なの。英語のパーソナリティの語源でもあるわ。もともとは、俳優が被る仮面のことで、その役柄から転じて、性格そのものまで指すようになったの」
 
 
「まあ、同じ人物が、Aという人間に対するときは仏のようで、Bに対しては鬼になるなんてことは、よくあることだからな」
 
 
 
---
 
 
 
こちらマンガ化されていた。
想像もよいけど、変形した怪物はマンガの方が臨場感があってよいかも。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


がおがお
(・(ェ)・)D

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K

2020-10-06 | 貴志祐介

 

貴志祐介
『天使の囀り』★★★
 
 
装丁から想像するも・・ちょっと異色
いやこの方は色々な引出しをお持ちのよう。
(この主人公の恋人みたいに?)
 
出来ればデビュウ作を先に読みたいのだけど・・怠慢
未読本が山積み。
 
角川ホラー文庫だけあって(ホラーですよ)
最初からぞわぞわ鳥肌モノで、気軽に突っ込めない重さ。
さてどうなる?方向性不明・・
 
 
 
 
 
 
 
 
--------読後(解説抜粋)
 
 
 
さて、本書『天使の囀り』は、1998年6月に書き下ろし刊行された貴志祐介の長編第三作である。
おそらく多くの読者はまず本書の「参考文献 / 謝辞」欄を眺め、そして作者に自分の行動を見透かされたことに気づき、慌てて最初のページに戻ったはずだ(私もそうだった)。
だが、ここですでに私たちは、貴志祐介の巧妙な策略に嵌まっている。
 
 
 
--------
ごもっともです・・(汗;)
裏表紙から見てしまい、たまにネタバレに出逢います (なのにやめられない)
参考文献もさながら、掲載が何か気になるところ。
 
 
 
---
 
 
 
「あなたもやっぱり、インターネットなんかで毒されてる口だわね。情報なんて、しょせん九割は屑で、残りも毒入りじゃない。人間と人間のネットワークというのはねえ、情報網なんてものじゃなくて、トランポリンのネットなの」
「・・・・・・はぁ」
「何があっても、一人で受け止めようなんて思ったらだめ。潰れちゃうからね。そんな時は、まわりの人に少しずつショックを分担してもらって、ネット全体で、ぽわんと吸収すればいいの。わかった?」
「はい」
 
 
 
---
 
 
 
映画化してほしくないという意見多数・・
まぁ分からなくはないけど、見てみたい気もする(悪趣味?)
 
ちょうどおぞましき舞台の那須高原に行ったばかり・・まさしく別荘地
 
 
 



 
次はデビュウ作かな~

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K

2020-10-02 | 貴志祐介

 

貴志祐介
『鍵のかかった部屋』★★★+
 
 
早く続きが読みたくて数軒本屋さんを巡りGET
(前作を貸してくれた会社のコにプレゼントする予定)
 
引き続き防犯探偵・榎本シリーズ第3弾
 
 
 
私的には最後の劇団編にクスクス笑い。
こういうの嫌いじゃない(笑)
 
ちょうどフリードさんのブログで見た
ボール投げをしている中を歩く黒い怪しい人物のよう。
これは完全に騙されるね。
11月久々に本多劇場に行く予定もあり、雰囲気を思い出しつつ楽しめた。
やっぱり俳優さんが本領を発揮するのは劇ですよ。
キョンキョンをFB
 
 
 
待ち受けているのが『新世界より』どきどき 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こちらはドラマ化されていた。
知っている人は知っている(ジャニ!)

 


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K

2020-09-24 | 貴志祐介

 

貴志祐介
『狐火の家』★★★
 
 
『硝子のハンマー』 ★★★★★ の続編
今回は短編仕立て(三作+α
 
防犯コンサルタント(本職は泥棒!?)榎本と、美人弁護士・純子のコンビが究極の密室トリックに挑む
防犯探偵シリーズ、第2弾
 
 
表題作の『狐火の家』から。
推理するよりも話の流れにのり、想像内で解決
 
 
二作目『黒い牙』
想像するだけでおぞましい。
気持ち悪いけど殺さない。(言い伝え)
 
 
三作目『盤端の迷宮』
「コメディ入ってるし、楽しくサクッと読んじゃいますよね。」
そんな刑事とのやりとりにクスッとしてしまう内容
会話の内容に「フィリップ・マーロウ」が!それもしつこく(笑)
(現在『大いなる眠り』読書中★★★)
 
 
---
 
 
「見事な切り口だ。プロの手口に間違いない」
「てめえ、舐めてんのか?切ったのは、警察だ」
「なるほど。さすがに公費だけあって、いいボルト・カッターを使っているようだ」
 
 
---
こんな感じです(笑)
 
 
四作目『犬のみぞ知る Dog Knows』
娯楽編
 
 
 
続編を早く読みたい けど 手元にまだなし。
 
貴志祐介祭り♪♪しばらくハマりそう。

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K

2020-09-05 | 貴志祐介

 

貴志祐介
『硝子のハンマー』★★★★★
 
 
『新世界より』を会社のコに薦められたまま・・
今回は縁あってこちらを。
 
厚めだけどあっという間に完読
めずらしく通勤中に誰が犯人か考えてしまったぐらい。
トリックは? 犯人は?
伏線が何ヶ所かありそこが上手いなぁと。
 
 
 
---
 
 
 
「あの人には、完璧なアリバイがあるんだぞ?」
「アリバイも密室も、崩されるためにあるのよ」
深い、溜め息が聞こえてきた。
 
 
 
---
 
 
 
問題は、自分がダメ男にしか出会わないことではない。ダメであることが、最初から見えてしまうという点だった。それに、今から考えると、彼らにしても、世間的な標準からすれば、それほどダメではなかったのかもしれない。今さらそんなふうに思ってみたところで、しかたがないが。
 
 
 
---
 
文中に出てくる
・チェスタトン『見えない男』
・ポー『盗まれた手紙』
気になる(しかし未読本が山積み)余裕がある読書がしたいのだけど・・
 
「文豪」ですか(笑)
レミー飲みつつ読書です。
 
 
 
 
 
 
 
 
--------抜粋--------
 
 
ミステリー界を仰天させた完璧無比の密室トリック
 
曜日の昼下がり、株式上場を間近に控えた介護サービス会社で、社長の撲殺死体が発見された。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、窓には強化ガラス。オフィスは厳重なセキュリティを誇っていた。監視カメラには誰も映っておらず、続き扉の向こう側で仮眠をとっていた専務が逮捕されて……。弁護士・青砥純子と防犯コンサルタント・榎本径のコンビが、難攻不落の密室の謎に挑む。
 
日本推理作家協会賞受賞作
 
 
 
--------著者紹介--------
 

貴志祐介

1959年大阪生まれ。京都大学経済学部卒。生命保険会社に勤務後、作家に。
1996年「ISORA」が日本ホラー小説大賞長編賞佳作となり、『十三番目の人格 ISORA』と改題、角川ホラー文庫より刊行
翌年『黒い家』で第4回日本ホラー小説大賞を受賞、100万部を超えるベストセラーとなる。
2005年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞
2008年『新世界より』で日本SF大賞を受賞
2010年刊行された『悪の教典』は第1回山田風太郎賞を受賞した他、第144回直木賞の候補ともなり、その年の話題を独占
他の著書に『クリムゾンの迷宮』『青の炎』『ダークゾーン』など。
 
 
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