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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

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2023-12-28 | 江國香織


江國香織
ひとりでカラカサさしてゆく』★★★★+

 

クリスマス読書
声帯を失った日でもある。

ハードカバー
前情報なしに読むのはどきわく。
それが意外!?
江國さんもこういう話書くようになったんだなと感慨

発行 2021年12月20日
(初出「小説新潮」2020年4月号~2021年7月号)


--------(抜粋)

ほしいものも、会いたい人も、ここにはもうなんにもないの――。

大晦日の夜、ホテルに集まった八十歳過ぎの三人の男女。彼らは酒を飲んで共に過ごした過去を懐かしみ、そして一緒に命を絶った。三人にいったい何があったのか――。
妻でも、子どもでも、親友でも、理解できないことはある。唐突な死をきっかけに絡み合う、残された者たちの日常。人生におけるいくつもの喪失、いくつもの終焉を描き、胸に沁みる長篇小説


--------

 

---


「墓石なんていらないって、祖父は言ってたんです。死んでからまでそんなところに閉じ込められたくって。それに、これからも人は死に続けるのだから、墓石になんか拘泥していたら、そのうち生きている人たちの居場所がなくなるって」
「道理だ」



---


「人間は、泣くのとたべるのとをいっぺんにできないようになっているらしいですよ」



---



そして、あたしは、と胸の内で言う。あたしはお金はあるんだけど、お金があってもほしいものがなくなっちゃったの。ほしいものも、行きたいところも、会いたい人も、ここにはもうなんにもないの。

 

---



「アンデルセンのダークサイドとサニーサイド」


---


このあたりにコロナが蔓延


---


クオリティオブライフ



---

 

「男の人に期待しすぎちゃだめよ」


男の人がいてもいなくても―—



---


生者より死者の方を身近に感じるなんてへんですね。



---


若くない人間には二種類いるのだと、いつからか朗子は思うようになった。他人とのあいだには何が起こるかわからない、と考える人間と、他人とのあいだには何も起こるはずがないと考える人間の二種類で、おなじ場所にいても、前者同士にはすぐ見分けがつく。だからといって何も変わらないし、ただときどきこうしてその事実を確認し合うだけなのだが――。



---



長編と言うより中編だったのでサクッと完読
このぐらいの読書もよき。

江國さん最近こんなパターンが多い?
登場人物に入れ込み過ぎない、ある意味想像力を掻き立てる描き方

途中恋人の身体の特徴の箇所でつい感傷に浸ってしまい涙。。


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2023-10-22 | 江國香織

 

江國香織
『なつのひかり』★★★

 
 
再読
夏に夏の題名の本を読む。
今年の猛暑にはさすがに辟易した終わらない夏
夏を夏以上に物語の中のまだ通常の夏だった頃に戻りたい。
江國さんの独特な夏の世界のその空気へ。
 
最近は月の半分を大江健三郎に費やしていて、その半分の内その半分が借りた本
残りの1/3が自分が読みたい本
なのでチョイスが厳選されてしまう。

今後はその時間を少々勉学へ移行させようと考え中
ってことは再読が減るかも。。


--------(抜粋)
 
 
「私」は来週21歳。ウェイトレスとバーの歌手という、2つのアルバイトをしている。「年齢こそ三つちがうが双生児のような」兄がいて、兄には、美しい妻と幼い娘、そして50代の愛人がいる…。ある朝、逃げたやどかりを捜して隣の男の子がやって来たときから、奇妙な夏の日々が始まった―。私と兄をめぐって、現実と幻想が交錯、不思議な物語が紡がれて行く。シュールな切なさと、失われた幸福感に満ちた秀作
 
 
--------
 
しかし前回より主人公との年齢の乖離が、現実味なくメルヘン
救いはやっぱりナポレオン・・(笑)
 
日常からかけ離れたこのシュールさをこの先楽しめるかが楽しみ。
 
 

 

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江國香織『なつのひかり』★★★★★再読なつのちゃんとひかりちゃんでなつのひかりふと思っただけ(笑)夜風がカーテンを揺らす。ぽっかり空いた有意義で自由な夜---このごろ、...

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2023-04-29 | 江國香織

 

 

江國香織
『赤い長靴』★★★★

 

会社の引き出しに入っていた本
 
パット・マガーの『七人のおば』をお昼休み読み終わり、
さて帰りの電車で何読もう・・と思い探って見つけた一冊
使用している袖机が何個かあり、右側の袖机の一番下は私物の本棚になっている。
 
 
単行本 2005年1月 文藝春秋刊
 
ってことは18年前
まだまだ若かりしで確実に今とは違った視線で読んだはずで。
 
今回再読してみて思ったのは、やはり年を重ねるとその当時とは違う感想を持つ。
 
 
 
 
 
 





溜まった読書備忘録スタート
大江ワールドの難解な世界を体験してから自然と速読に(^▽^;)

GW備忘録(予約投稿)①

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2023-03-31 | 江國香織

 

江國香織
『ちょうちんそで』★★★

 

私的な江國香織第三弾
もうおなかいっぱいですけど(笑)

文庫本の装丁とてもかわいい。
ぴよぴよ 小鳥の囀りが聴こえる。

 

--------(抜粋)

 

いい匂い。あの街の夕方の匂い――。些細なきっかけで、記憶は鮮明に甦る。雛子は「架空の妹」と昔話に興じ、そんな記憶で日常を満たしている。それ以外のすべて――たとえば穿鑿好きの隣人、たとえば息子たち、たとえば「現実の妹」――が心に入り込み、そして心を損なうことを慎重に避けながら。雛子の謎と人々の秘密が重なるとき、浮かぶものとは。心震わす<記憶と愛>の物語

 

--------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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江國香織『ちょうちんそで』★★★★相変わらずだなぁって思う。その世界観私は好き。持って生まれた育ちの良さ。この人ならどんなことがあっても安心そんな人と一緒になりたい...

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あなたは私にとってかけがえのない人よ。

このメールが主流の時代にお手紙を渡し、渡され苦笑です。





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2023-03-30 | 江國香織

 

江國香織
『がらくた』★★★★

 

関係性が上手くいかなくなった時?逆に関係が順調な時?
よく分からなくなった今回
それでも読みたくなるのが江國香織

やっぱりメールでギクシャクしても逢えば元通り。

 

--------(抜粋)

 

私は彼のすべてを望んだ、その存在も、不在による空虚さも――。45歳の翻訳家・柊子と15歳の美しい少女・美海。そして、大胆で不穏な夫。彼は天性の魅力で女性を誘惑する。妻以外のガールフレンドたちや、無防備で大人びた美海の心を。柊子はそのすべてを受け容れる、彼を所有するために。知性と官能が絡み合い、恋愛の隙間からこぼれ出す愉悦ともどかしさを描く傑作長編小説

 

--------

 

 

 

例えば浮気をされたとしても、それも含めて彼を全てを愛している。

相手を好きだと、好いているという気持ちは素直に伝えた方が健全である。

 

「普通って何?(付き合うって何的・・(笑))」
世間一般はどうなの?ってついつい検索しちゃうけど、既に自分の気持ちは決まっている。

 



ひゅーーーん ドーン!

 

 

 

 

 

 

 

 

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江國香織『がらくた』★★★★★心が平穏な時に恋しくなる。文庫本にて再読『アンナ・カレーニナ』も終盤でちょっと寄り道---人は人を所有できるが、独占はできない。私が情事か...

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2023-03-29 | 江國香織

 


江國香織
『号泣する準備はできていた』★★★★

 

無性に読みたくなる時がある。
それが今
相方との関係が悪化し、それが改善した頃

私的に江國香織三部作とした(過去★★★★三作品チョイス)

 

--------(抜粋)

 

私はたぶん泣きだすべきだったのだ。身も心もみちたりていた恋が終わり、淋しさのあまりねじ切れてしまいそうだったのだから――。濃密な恋がそこなわれていく悲しみを描く表題作のほか、17歳のほろ苦い初デートの思い出を綴った「じゃこじゃこのビスケット」など全12篇
号泣するほどの悲しみが不意におとずれても、きっと大丈夫、切り抜けられる……。そう囁いてくれる直木賞受賞短篇集

 

--------

 

 

---

 

 

「あなたのことがわからないわ」
「なぜすべてわかろうとする?」

穏やかとも言える口調で、夫はそう言った。
前進、もしくは前進と思われるもの。

 

 

---

 

 

いつか、と、私は考える。いつか、私たちは別れるかもしれないし、別れないかもしれない。

 

 

---

 

 

「知ってた?私たち、一緒に暮らしてはいても、全然別の物語を生きてるのよ、知ってた、そのこと」

 

 

---

 

 

抱きしめるとき片手を背中に、もう一方の手を後頭部にあてがって、なつめを庇うみたいに、あるいは支えるみたいにして、力を込めるのだった―—、何もかも、ほんとうに何もかも、この男の腕の中にあるもの以外は自分には不要だ、と思えてしまうのだった。

 

 

---

 

 

そして今回のインパクトはこちら

---

 

 

私たちはスパイスで甘く味つけされた、ドラキュラの血という名前のリキュールをたのんで乾杯した。

 

 

---

これは!行きつけのBarの店主に聞いてみよう~

 

 

 

 

 

 

 

 

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江國香織『号泣する準備はできていた』★★★★「あなたのことがわからないわ」「なぜすべてわかろうとする?」穏やかとも言える口調で、夫はそう言った。前進、もしくは前進と...

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2021-11-18 | 江國香織

 

トレヴェニアン
訳:江國香織
『パールストリートのクレイジー女たち』★★★★
 
 
本書は、2015年4月、ホーム社より刊行されました。
 
 
 
--------(抜粋)
 
 
1936年、六歳のぼくは、母と妹のアン・マリーと、オールバニーのパールストリートに越してきた。長く不在だった父と暮らすために。
しかし約束の日、父は現れなかった。そしてその日から、見知らぬスラム、パールストリートでの三人の生活がはじまる。
六歳にして、病弱でエキセントリックな母の片腕となった「ぼく」の目を通して、スラムの人々の暮らしや、当時のラジオ、音楽、遊びなどのアメリカ文化、また市民が体験した第二次世界大戦を色濃く言葉に映した、ベストセラー作家の最後の長編小説
 
 
--------
 
 
トレヴェニアン
1931年、アメリカ・ニューヨーク州生まれ
本名はロドニー・ウィリアム・ウィテカー
覆面作家として、複数のペンネームで執筆
初のトレヴェニアン名義の小説は72年に発表した『アイガー・サンクション』
2005年12月14日逝去
 
 
--------
 
 
 
10月末ぐらいから少しずつ読み始めた本
 
結構な厚さで、舞台が1930年代のアメリカということで、
中々その世界に入り込むまで時間がかかった。
 
中盤になり、ミセス・マクギヴニィのニッケル貨あたりから馴染んできて、
そこからはあっという間!カチカチ
空想ごっこの描写なんて苦笑の連続で、うなずける部分も多々
 
ユーモア溢るる少年「僕」の世界に没頭
 
ページが残り少なくなってきた、ノースパールストリート、参戦する
家族みんなでシナモントーストを食べる場面で淋しさが。
1943年の夏
 
そして最後の妄想のヨーロッパでの勝利
終焉へと向かってゆく。僕たちの船は来るのか!?
 
ぱたん、かちゃん、すこん、ぱたん、かちゃん、すこん。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
日本の1930年代は下記あたりです。

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吉野源三郎羽賀翔一(イラスト)『漫画君たちはどう生きるか』★★★三回ぐらいに分けて読む読む。子供の頃に出逢っていたらよかったと思える本読む本...

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未読本がどんどん山積みになってきて、読まなきゃって焦り(^▽^;)わー
なるようになるけど ね。
 
週末はアンソニー・ホロヴィッツの3作目をGETしたので、取り掛かる予定
 
ネタが多過ぎて追いつかない・・

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2021-05-03 | 江國香織

 

 

江國香織
『去年の雪』★★★
 
 
きょねんのゆき
ではなく「こぞのゆき」です。
もちろん読めなかった・・(汗;)
 
 
今までにない新鮮さを持った物語
長きに渡り読書している人に読んでみてと言いたい本
 
 
前情報なしのハードカバー
読みはじめ登場人物の様子を名前も含めインプットしてゆく内にそれは戸惑いへと。
え?え?どゆこと!?
繋がっているようでそうじゃない。
 
登場人物多過ぎやしない?
 
 
 
 
その誤解は検索で解決する(思わず調べてしまったわ)
 
 
 
★★★★
最初のしてやられた気分を反映
しかし・・途中挫折
★★★
読み終わるのに一カ月以上かかった・・
(理解不能な場面が苦手らしい)
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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待ちに待った江國香織さんの最新作は、今こういうときこそ読みたい小説だ!|『去年の雪』 | 本がすき。

“恋愛小説の女王”と世の本読みたちが心酔する直木賞作家の江國香織さん。新作は100人以上が登場する野心的な作品です。「いろいろな人がいろいろ...

本がすき。

待ちに待った江國香織さんの最新作は、今こういうときこそ読みたい小説だ!|『去年の雪』 | 本がすき。 (honsuki.jp)


 

 

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2021-03-22 | 江國香織

 

 

江國香織
『彼女たちの場合は』★★★


厚めのがっちりしたハードカバー
読んでも読んでも終わらない!?
重くて持ち歩きたくなかったから家読書

若いオンナのコ二人(十代の礼那と逸佳)の旅物語
inアメリカ

 


そうアメリカと言っても広し。一括りには出来ない。
物語はニューヨークから始まる。
詳細を知らないアメリカそれぞれの都市の姿が現れてそこが新鮮!
ロードノベルって言うのかな。
江國さんだからこそ安心して読めた。
正直ダークな面は見たくない。
イメージしてみて?
10代の日本人女子二人が行き先も決めずにアメリカを旅する。
(それも家出とも言える勢いで)
「自由」と言うよりそこには「恐怖 不安」が含まれる。
そこを上手く描けるのは江國さんだからこそ。そうわたしは思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



新しいスマホになって設定なのか、メールに気づかない・・ 感じ悪い人?


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2021-01-17 | 江國香織

 

江國香織
絵:守屋恵子
『夕闇の川のざくろ』★★

 

本棚に眠っていた大人版の絵本

この作品は、1993年6月、八曜社より刊行されました。

 

「人なんてもともとほんとじゃないのよ、」

しおんの話を語る幼なじみの私

それが途中から狂い始める・・

 

 

それが何だっていうのよ?

 

 

 

「物語の中にしか真実は存在しないのよ、」

私は夕闇の川のざくろ

 

 

 

「現実なんてちっとも意味がない、」

指宿温泉

 

 

 

解説は西加奈子(私的に読むことはない作家さん)

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の過去の記憶を思いがけずに覚えていることを知る「個性的な名前」

 



 




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