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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

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2021-07-07 | 連城三紀彦

 

連城三紀彦
『嘘は罪』★★★

 
ついに買ってしまった連城本
バッグの中に本を入れ忘れて手持ち無沙汰
スマホとにらめっこしてもよいんだけど、出来れば本の世界に没頭したい。
 
 
嘘をつかない人はいない。
 
小さな嘘は時として幸せを呼ぶし、
嘘と言うまでもないちょっとした演技も時と場合によっては必要
やる気って大事だなと週末の夜に想いを馳せる。
どれだけの熱意を持って挑むか。重要とまでは言わないけど必要
心持ちとでも言うのかしら。
相手に対して真摯に向き合う。
 
「ありがとう」「楽しかった」
メールじゃなく直で顔を見て伝える。
その際の相手の表情が変わる瞬間がくすぐったい。
目が物を言うって言うけど、記憶に焼き付いているのは怒りに震えた目

馴れ合いも馴れ合い。
もうどうしようもない? どうしようもないね。
 


さてこちらの短編集
連城さんのおもしろい試みがあります。
わたしは解説を読む前に気づいてニヤリ。
 
 
 
---ネタバレ
 


 
 
 




途中纏わりつくようで一旦手放した本
とにかく連城さんは「濃い」のです(笑)



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2021-05-14 | 連城三紀彦



連城三紀彦
『宵待草夜情』★★★
 
こちらも『夜よ・・』と同様カバーが失われた古本
ついつい匂いを嗅いでしまうくんくん
日焼けし茶色に変色した文庫本


この作品は昭和58年8月新潮社より刊行された。


五編からなる短編集
 
 
 



『能面師の妻』

最初から強烈な迫力をもって迫ってきた・・
少々連城節に辟易(苦笑)
短編であるが如くな凝縮した女の情念
しかし一つ一つの描写が美しくうっとりしてしまう。
濃いなぁ
 


『野辺の露』
 
---
 
杉乃さん‥‥‥いや、義姉さんと―—昔どおりに呼ばせてください‥‥‥
あれから二十年が過ぎてしまった。月日のすぎる流れはいつも夢のようにしか思えないが、
あれは大正三年のことだったから、たしかに二十年という長い歳月が今日までに流れ去ったのだ‥‥‥
 
---
こんな語りから入るけど、
私的に「姉さん」と言えば高橋政伸(笑)
 
---
 
義姉さん、自分の罪を懺悔して欲しい。
 
---
そう結ぶ。
 


そして表題作の『宵待草夜情』
 
こちらも舞台は大正の世
下駄の音が響く裏路地的な陰影が色濃く残る時代

 
ため息が出るような色恋沙汰
 


『花虐の賦』
 
女優と聞かなくなったのはいつ頃か・・
舞台に命をかける脚本・演出家の情熱と愛憎
 
人形として生きる女
結局愛していたのは旦那だった。
 
 
 
『未完の盛装』
 
 
 
時間を置いて読んだにも関わらず、
連城さんの世界観が濃厚過ぎて現実のギャップに苦笑
本人が一番酔っている 陶酔している模様
 
胸が苦しくなるような美しさ。
 
 
 
 
 
 
 
連城さんの色は淡い紫




明るみを足した青も似合う


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2021-04-13 | 連城三紀彦



連城三紀彦
『夜よ鼠たちのために』★★★


かなりの古本でカバーがない・・
本箱に埋もれているのをリクエスト
何の前情報なしに読む読む。
でも発行日は気になる。
 
この作品は昭和58年3月実業之日本社より刊行された。
(それを新潮社で昭和61年に文庫化)
 
読後『このミステリーがすごい!復刊希望!幻の名作』( 2014年)
第一位に選ばれていたことが分かった。
わたしも一票!おそっ
 
この昭和感溢れる情事が茶色に変色した古本と合致
ぱらぱら捲るページからの匂いも哀愁
 
またまた素敵な作品に出逢った。
 


--------(抜粋)
 
 
脅泊電話に呼び出されて出かけた総合病院の院長が殺され、続いて、同じ病院の内科部長の死体が発見された。見つかった二人の死体は、首に針金を二重に巻きつけられ、白衣を着せられていた。何故二人がこんな姿で殺されたのか?そして、「妻の復讐のために殺した」という犯人の電話の意味は?執拗な復讐者の姿を追う表題作ほか、人間の心の奥に潜む闇を描くサスペンス6編



--------
 
 
収録
『二つの顔』
『過去からの声』
『化石の石』
『奇妙な依頼』←私的に好き
『夜よ鼠たちのために』
『二重生活』
 


 
 
 
 
 



 
 
 




この週末は全く読書出来なかった。
実はバッグの中に本を入れ忘れてしまって蒼白・・
駅構内の小さな本屋さんに寄るも気になる本が見つからず唖然・・
そうよたまには脳を休めるってことでぼーっと車窓を眺めましょう
人間観察もあり
と気を取り直している内に眠ってしまった(笑)
夜は11時就寝★朝は自然と5時6時に目覚めるルーティーン
寝過ぎじゃ?

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2021-03-24 | 連城三紀彦

 

 

 

 

 

 

 



たまにはうちのわんこアピール
病魔に侵されながらも元気にしてます。

 

 

 

メインはこちら ↓ ↓ ↓ (★5です!)




連城三紀彦
『戻り川心中』★★★★★


いやはやしびれました。
古本の今ではめずらしい小さな文字の羅列
 
どうでもよい本など放っておいて、こういう本を読んでゆきたい。
(笑)
 
連城さんは前回読んだ『運命の八分休符』

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連城三紀彦『運命の八分休符』★★★ミミミドーレレレシーですな♪初作家さん登場連城三紀彦https://ja.wikipedia.org/wi...

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続いてはデビュウ作を渡された。
そうまた会社のコの本棚からです。

 
 
 
--------(抜粋)
 
 
大正歌壇の寵児・苑田岳葉
二度の心中未遂事件で、二人の女を死に迫いやり、その情死行を歌に遺して自害した天才歌人
岳葉が真に愛したのは?女たちを死なせてまで彼が求めたものとは?
歌に秘められた男の野望と道連れにされる女の哀れを描く表題作は、日本推理作家協会賞受賞の不朽の名作
耽美と詩情―ミステリ史上に輝く、花にまつわる傑作五編
 
 
--------
 
 
 
 
 
---
 
 
 
寝返りをうって朱子の視線を追うと、形ばかりの床の間に、ひび割れた粗末な花器が置かれ、花菖蒲が二本さしてある。白と紫だった。真っ直ぐに伸びた茎は、まだ生命感に漲って、電燈の冷めた灯に剣のようにしっかり突き刺さっているのに、花は一方が完全に腐り、白い方も花弁が縮み、枯れかけている。季節の鮮やかさは茎と葉の緑にしかなかった。
「別々の色で、別々に死んでいくのね」
花にむけて紙巻きの煙を吹きかけながら、独り言のように朱子は呟いた。今の二人のことを言っているようにも、自分と東京に残してきた亭主のことを言っているようにも聞こえた
 
 
 
---

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2021-01-13 | 連城三紀彦

 

連城三紀彦
『運命の八分休符』★★★
 
 
ミミミドー レレレシー
ですな♪
初作家さん登場
 
連城三紀彦
この装丁が爽やかな初夏の風が吹いてくるようでかわいい
早川世詩男
♪~今夜君は僕のもの~大滝詠一が流れてきそうなイラストね。
 
初出1983年 文藝春秋
 
 
 
--------(抜粋)
 
 
 
ささやかな噓を胸の裡に秘めて、彼女たちは現れる。
心優しき青年が出会う五人の女性、五つの事件
水際立つ論理と、澄み渡った感傷
謎解きの名手の隠れた傑作が甦る。


困ったひとを見掛けると放ってはおけない心優しき落ちこぼれ青年・軍平は、お人好しな性格が災いしてか度々事件にまきこまれては素人探偵として奔走する羽目に。殺人容疑をかぶせられたモデルを救うため鉄壁のアリバイ崩しに挑む表題作をはじめとして、数ある著者の短編のなかでもひときわ印象深い名品「観客はただ一人」など全五編を収める。
軽やかな筆致で心情の機微を巧みにうかびあがらせ、隠れた傑作と名高い連作推理短編集
 
 
 
--------
 
こういう母性本能をくすぐるような男子が主人公だと
憎めないと言うか何と言うか 許せてしまう。
美女と野獣(とまでは言わないにしても)
美男美女だと味気なくつまらなさを感じる不思議
 
 
私的には『紙の鳥は青ざめて』かな。
長編で読んでみたい内容
 
印象はロマンチスト
代表作を読んでみたい。
 

 

 


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