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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

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2023-08-04 | 作家別諸々(さ行)

 

白河三兎
『冬の朝、そっと担任を突き落とす』★★★★

 

巻末の小説案内の中で見かけたインパクト大な題名!

『冬の朝、そっと担任を突き落とす』!?

冬の朝、浮かぶのは学校の屋上かベランダか、はたまた階段の回廊か・・
そこからそっと担任の背後に忍び寄りを突き落とす!?wow

知らない作家さんだし、興味がわき図書館で予約してみた。

 

--------(抜粋)

 

私たちが、先生を殺した。校舎の窓から飛び降りた担任教師。遺書は残されていなかった。学校側は否定しているが、彼の自殺の原因はこのクラスの全員が知っている。先生を追い詰めたものの正体は――。それぞれの思惑が渦巻き、秘密と後悔を胸の内に抱えながらも奇妙な平穏が続く理系特進クラス。ある朝、ひとりの転校生の出現によって、教室の「贖罪」が、始まった――。すれ違いの連続が生む悪意なき残酷さ、章を追うごとに明らかになる衝撃の真実。
「人の心は誰にも見えない。だから私たちは罪を償う」
痛みを越えて成長する高校生たちの青春と贖罪の物語

 

--------

 

それがまた読ませる作家さんでした。
うーん学生モノは避けていたけど、こういう出逢いは新鮮でした。

ちょっと詰めが甘い箇所は見受けられたけど、グッと掴みはある作家さんでした。

食わず嫌いからの卒業かな(笑)

 

私的に好きな映画の『セブン』



その7つの大罪に重ね合わせる。

『修行論』に八つの「人間一般の想念」として現れたのが起源
キリスト教の聖書の中で七つの罪源について直接に言及されてはいないらしい。
(そうなのね・・)

  • 「貪食」
  • 「淫蕩」
  • 「金銭欲」
  • 「悲嘆(心痛)」
  • 「怒り」
  • 「アケーディア(嫌気、霊的怠惰)」
  • 「虚栄心(自惚れ)」
  • 「傲慢」

 


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2023-03-14 | 作家別諸々(さ行)

 

佐藤究
『テスカトリポカ』★★★

 

図書館本 忘れた頃にベストセラーはやってくる。
まず不気味な装丁でレンガ本
あぁこれは持ち歩きは不可 家読書だわ。
「テスカトリポカとはなんぞや?」

【テスカトリポカとは】

多神教のアステカ王国において信仰されていた強大な神の一人
 ナワトル語で「煙を吐く鏡」を意味し、闇を支配するとされる。 毎年5月の乾季、この神をたたえる盛大な儀式がとりおこなわれ、生贄として少年の心臓が捧げられた、と伝えられている。

 

追って「ナワトル語」とは?

ナワトル語 - Wikipedia

 

--------(抜粋)

 

第165回直木賞受賞!

鬼才・佐藤究が放つ、クライムノベルの新究極、世界文学の新次元!

メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける。
第34回山本周五郎賞受賞

 

--------

佐藤究『テスカトリポカ』特設サイト | カドブン

佐藤究『テスカトリポカ』特設サイト | カドブン

佐藤究『テスカトリポカ』特設サイト | カドブン

第165回直木賞、第34回山本周五郎賞W受賞!本年度最もヤバいエンターテインメント!鬼才が放つクライムノベルの新究極、世界文学の新次元!

カドブン

 

なぜ興味を持ったかはお分かりですね!
そう「山本周五郎賞」受賞作だからです。
周五郎さんを崇拝しているので(^▽^)/

 

まぁ簡単に言うと映画の世界みたいな麻薬戦争物語です。
メキシコが舞台の最初はもう止まらず一気にこれは読ませるわ!
アクションアクション半端ない・・(苦笑)
勝手にあたまの中でそのアクション場面を想像して楽しんでいたぐらい。
液体窒素?ほぅよく次から次へとくるわくるわ。臓器販売ねぇ

これを記載している現在P393
残P150でそこまでの大きい展開はなさそう?
コシモが麻薬王になる?そんな知恵はなさそうだけど。
メキシコから日本の川崎が舞台じゃヒリヒリする実感がジメッとする感じ?
無理に日本を舞台にしなくてもよいんじゃ?身近に危機を感じてほしかった?
?ばかりですが(^▽^;)
日本に来てからトーンダウンです。

後で知ったことですが受賞まで選考会は大揉めしたそう。
伊集院静が否定派だったそう ふむ。

下記読破後・・

 

Ⅵ 夜と風 ヨワリ・エエカトル

 

 

---

 

みんな ころされる。

 

---

 

51

裏切りとはどこから生じるのか。敵からか、味方からか。もちろん味方からだ。でなければ、裏切りとは呼べない。
暗い部屋のなかでバルミロはメスカルを飲み、立ちこめるコパリの香煙を嗅ぎながら考えた。
では、裏切った者とは誰なのか。その人間も家族(ファミリア)ではなかったのか。そうだ。そいつも家族だ。
だからこそ裏切るのだ。

 

---

 

「花の戦争(ショチアオヨトル)だよ、とうさん(パドレ)」

 

---

 

気になったフレーズの箇所を忘れてしまった。

 



わたしが惹かれて数十回(それ以上?)観ている映画悪の法則な世界(映画館FB)

 


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2022-03-09 | 作家別諸々(さ行)

 

砂川文次
『ブラックボックス』★


読書会の課題本としてGET
正直芥川賞に興味はない(ってかクセが強くて・・)

--------(抜粋)

 

第166回芥川賞受賞作

ずっと遠くに行きたかった。
今も行きたいと思っている。

自分の中の怒りの暴発を、なぜ止められないのだろう。
自衛隊を辞め、いまは自転車メッセンジャーの仕事に就いているサクマは、都内を今日もひた走る。

昼間走る街並みやそこかしこにあるであろう倉庫やオフィス、夜の生活の営み、どれもこれもが明け透けに見えているようで見えない。張りぼての向こう側に広がっているかもしれない実相に触れることはできない。(本書より)

気鋭の実力派作家、新境地の傑作

 

--------

 

ブラックボックス - Wikipedia

 

意外性はあったけど、どこでおもしろみを感じるのかが理解しがたく唸る・・
自転車(と言わない?)の描写もそう。読み飛ばせば何の問題もないけど。

 

読後、おもしろかったら会社の交換読書するコに貸す予定だったけどやめ。
メルカリに出品した。


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2021-03-01 | 作家別諸々(さ行)

 

島田荘司
『斜め屋敷の犯罪』★★★+

改訂完全版
ここに至るまで計8冊の『斜め屋敷』が存在する(笑)
綾辻さんの解説を参照
やっぱり「館」の本家本元はこちらでしょう!
過去読んだかもしれない?と記憶を探るも、初めてな感覚
バブリーな時代を彷彿とさせるお屋敷ミステリー
(登場する高飛車なお嬢もそう・・(笑) )

このこてこて感がファンにはたまらない?

 

そもそもこのお屋敷には電話がない! ははは
完全なる陸の孤島
電話はなくても、ネットがないなんて現代人には信じられない!ってヤツよね。
一日スマホを触らずにいられますか?

「拝啓何々様 お元気ですか?」お手紙の時代のよさもある。
一字一字に想いを込める。

自己存在の意義

私的に推理という推理は出来なくて、何となく犯人はこの人でしょ!
核心があったのみ。
トリックは皆無
「マジですか!!」
御手洗さんの推理力発揮の後は一人笑いが止まらなかった。
「そんなのあり!?(笑)」
奇想天外ですよホント

 

楽しい読書でした。

お江戸物語もよいけど、昭和もよきです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







舞台は北海道です。


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2021-02-01 | 作家別諸々(さ行)

 

島田荘司
『占星術殺人事件』★★★

 

改訂完全版
名探偵・御手洗潔を生んだ衝撃のデビュウ作!


久々の御手洗潔シリーズ
遠い昔の記憶では『暗闇坂の人喰いの木』など
子供ながらにがんばって読んでいた記憶
厚みのある本を前にすると、どきどきするもの。

 

上京してご近所に柿の木坂があって驚いた。
そうそう小説に出てた変な名前の坂だ!
実在しているとは・・
この小説にも出てきます。

 

さてこちらは6人の女性から完璧な女性を創るという(アゾート創作)
みな殺されて身体の一部が切断されて発見される。
もうホント破天荒もよい事件・・(笑)
今ではあり得ない昭和ですな。
まぁそこがよいとも言える。
 
 
そこまで感情移入しているわけじゃなかったけど、
読後に何とも言えない淋しい気持ちにさせられた。
 
人間はみな孤独です。
うむむ
 
待ち人が来るのが遅い場合もある。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
3年ぶり!?*
 
新しい板も雪質も最高!!!
スイッチも良好 中々イケるんじゃないなんて(笑)
 
一つ問題はスタットレス・・
あとチェーンね(まさかの雪道脱落者になりかかる;)

 



ボードって楽しいな♪ 歴だけでは上級者だわ・・


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2020-12-31 | 作家別諸々(さ行)

 

瀬尾まいこ
『そして、バトンは渡された』★★+
 
 
 
前情報なしに読みたくても情報過多・・
困ったものね。
チラッとでもネタバレが起こる。
 
 
2019年本屋大賞 大賞
(2020年は凪良ゆう『流浪の月』)
 
 
 
やはり学生目線物語だと乗れない。
たくさんの親に育たられたオンナのコが主人公
 
 
 
--------(抜粋)
 
 
 
 
森宮優子、十七歳。継父継母が変われば名字も変わる。
だけどいつでも両親を愛し、愛されていた。
この著者にしか描けない優しい物語
「私には父親が三人、母親が二人いる。 家族の形態は、十七年間で七回も変わった。
でも、全然不幸ではないのだ。」
身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作
 
 
 
 
--------
 
 
現在の父親とのやり取りでほっこり?する場面が多々あるけど、
でも乗り切れない。
既に過ぎ去った学生時代だからかと思う。
 
 
ただのうわべだけの言葉
自分のことも分からないのに、相手のことが分かるわけがない。
それでも誰かと関わって生きてゆく。
好きな人達とだけ生きてゆく。
しがらみを捨てることは出来ないけど、そこに帰る場所がある。
 
 
 
第二章からの展開が微妙・・
好みの問題かしら?
 
なぜに本屋大賞って言われる理由が分かる。
 
 
 
 
ハンモックに揺られ読書
那須高原202009
 
 
 
色々ブログ拝見しているけど、
今年のベストなんちゃら!って記事が多くて
よいなぁと思う。
わたしの目標1000冊を超えるか、
近々ブログ10年目だから★★★★★
纏めてみたいなぁ
なんてね。
 
 
 
お正月読書は貴志佑介『新世界より』です♪

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2020-09-25 | 作家別諸々(さ行)

 

坂口安吾
『不連続殺人事件』★★★
 
 
鬼才安吾と呼ばれるお方
・・知らない 誰?
全く持って知らない初作家さん。
 
「不滅のトリック!」
「全ての推理作家が絶賛する、日本推理小説史上最高傑作!」
第二回探偵作家クラブ賞受賞作
 
と展開されている。
(ちなみにまだ読み始めたばかりに記 ★は読後に追記)
 
 
舞台は戦後まもない昭和22年夏
 


しかし出だしからしてスゴイ・・どろどろ?
 
 
 
昭和が好きと言えども
セクハラパワハラ満載で・・苦笑気味
 
 
「坂口安吾を読んでるよ」そう言って
ほぉとちょっぴり関心を集めたのは約一名
(彼は過去安部公房を薦めてくれた。今回は 『堕落論』 )
 
 
 
 
---
 
 
 
「要人第一。人を見たら、人殺しと思うことですな。」
 
 
 
---
 
 
 
今回の備忘録は
ここからが読後--------
 
やっと本日読了
 
こちら悔やまれたのは登場人物のメモを怠ったこと。
(さすがにアタマの中で人物相関図は出来上がらなかった)
中盤で下記の相関図を発見!
 
犯人当ては別として、スゴク参考になった。
 
もし、もし読む機会がある方は下記を見ながらだと整理出来ます。
 
 




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2019-12-17 | 作家別諸々(さ行)

雫井脩介
『検察側の罪人㊦』★★★★

 

危ぶまれた?後半戦
思いもよらず盛り上がった。
一つ・・映画のキャストで検事役がキムタクと聞いて「ないない」
小説って自己イメージで成り立つ。
まぁエンターテイメントとして別の話
会社のジャニ好きなコに表紙を見せたら即「ニノですね」
さすがです(笑)
薦めてくれた知人にもメールしておいた「映画は機会があったら」
だって拘置所にいるキムタクですよ!?
映画では端折られてたりしてね。

 

とにかく上手く纏まり、突っ込みどころがあるにしてもスッキリ
傍観者だった上巻が、やはりヤメ検に寄り添ってしまった。
綺麗事だけじゃない。

 

裁判員制度について、もしその場にいたらどう判断するか?
動かぬ状況証拠の前に疑問に思うことなく信じてしまいそう・・

 

監視社会の今だからこそ足がつく。
Nシステムからは逃げられませんよ~!

 

完全犯罪なんてあり得ない。

 


バランスがヘンだと思ったら、装丁が上下ばらばらだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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S

2019-12-13 | 作家別諸々(さ行)

雫井脩介
『検察側の罪人㊤』★★

 

知謀なのか狂気なのか・・
そうね検察側に立って物語を読んだことがなかった。
刑事や弁護士は普段違和感なく出てくるけど。
しかし、渋いな。

 

滅多に本を読まない知人が、映画をみておもしろいと言った原作本
雫井さんということもあり手に取ってみた。

https://blog.goo.ne.jp/bookook/e/6fbcba6b899f111c6237dbd6df745066

 

「罪人」
つみびとと自然と読んでしまった(汗;)
ざいにんですyo!

 

検事も人間(当たり前だけど)熱を持った感情をどうすることも出来ない。
「やってはいけないこと」そこを越える。
本来の検事としての職務から、片足を踏み外してしまった。
さあ誰目線で読む?
上巻も残すところ100ページをきっても、傍観者でしかなかった。

 

 

さて下巻はどうかしら。
どこか乗り切れていないわたし。

 


---

 

 

「まったく、この世界、食えないやつの相手が多くて嫌になる」

 

 

---

 

 

 

 

 

 

 

 



知ってまして?
そう言えば最近運転してないなぁ

カーシェアで す が。


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S

2019-01-29 | 作家別諸々(さ行)



白田
『府中三億円事件を計画・実行したのは私です。』★★


昨年本屋さんで目を惹いた本
なんせ未解決のあの三億円事件ですから。
上手い題名だなって思った。この題材なら売れそう。
装丁のポップさと帯の「第1位」が目に入ってしまい(ミーハー)
映画の興行成績第1位が永遠に続くように、なにかしらの「第1位」はある。
さて、白田さんの独白
白田が自白に見えた。
勢いで一気に半分ぐらいまで読んで、タイムオーバー
エンターティメント小説

私の青春~そのもの~♪ 
ユーミンが流れてくる感じよね。
時代背景的に理解出来ない学生運動、大学閉鎖

この方度々読者へ問いかけているけど・・いかにもって感じで。
どう思われますか? どうも思いません。
ひねくれてるなぁ(笑)

警察手帳

最後の手紙

友人の死




























衝撃もだんだん慣れてくる。
これは!!!まさかの!!!
ルーシーのドラマのラスト
実家で母と仲良くみてた。
色々ありましたが、結局は元さやで。
戻れる場所とその相手がいるって支えになる(所さんの心の支え(笑))





インフルの潜伏期間を調べる。
今週末は新幹線でGALA(それもグリーン)
ここで倒れる訳にはゆかない。
https://gala.co.jp/winter/


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