◆BookBookBook◆

📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

I

2023-09-17 | 作家別諸々(あ行)


池内紀
ひとつとなりの山』★★★★★
 
 
題名から手に取った本
まさしく「当たり!」でした。

池内紀
「いけうちのり」かと思い勝手に女性かと思っていた(^▽^;)
しかし途中からあれあれ?コレっておじさまじゃ?と気づく。

---著書について---

池内紀(いけうちおさむ)
1940年兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。
1966~1996年、神戸大、都立大、東大でドイツ語、ドイツ文学の教師。その後は文筆業
主な著書に『諷刺の文学』(白水社、亀井勝一郎賞)、『海山のあいだ』(マガジンハウス・角川文庫、講談社エッセイ賞)、『ゲーテさん こんばんは』(集英社、桑原武夫学芸賞)、『となりのカフカ』『なぜかいい町 一泊旅行』(光文社新書)、『モーツァルトの息子』(光文社知恵の森文庫)、『出ふるさと記』(新潮社)など。
主な訳書は、ゲーテ『ファウスト』(集英社、毎日出版文化賞)、『カフカ小説全集』(全六巻、白水社、日本翻訳文化賞)など。
旅のエッセイも多数
 
--------
 
ゆるゆる我が道をゆく山歩き
筆者の山目線に心温まる(少々意固地な時もあるけど(笑))
こういう山の愛で方もあるのです。

ある程度山の経験を積んだ後、辿り着いた熟練の山の愉しみ方が多々
鋭い観察眼も発揮
独りの山が何より自由でよい。
 
こちら再読したいので★★★★★



--------(抜粋)
 
 
頭上の空までも、ひとり占めできる----
人気の山の傍らの、静かな山

標高が高くなくてもいい。ノロノロ登山でかまわない。
頂上ばかりを目指さない。贅沢な「ひとり登山」の愉しみ。

麓の山里。湯治場。無口な山宿の主人
知己を結んだ20の山の記憶

 

--------

 

掲載の山はこちら ↓ 

大雪山(北海道)
戸来岳(青森県)
乳頭山(秋田県)
早池峰山(岩手県)
日本国(山形県・新潟県)
那須三山(栃木県)
温泉岳 (栃木県)
八海山 (新潟県)
男体山 (茨城県)
立処山 (群馬県)
八丈富士 (東京都)
独鈷山 (長野県)
秩父御岳山 (埼玉県)
篭ノ登山・水ノ塔山 (長野県・群馬県)
七面山 (山梨県)
燕岳 (長野県)
蝶ケ岳 (長野県)
雪彦山 (兵庫県)
剣山(徳島県)
開聞岳(鹿児島県)

 

わたくしが登ったことがあるのは燕岳蝶ケ岳だけでした。
山国日本 まだまだ未踏の山がたくさん。
まず奥多摩からだわ。
そろそろ多摩100山(漢字の百山も)制覇まで残10座
熟練まではまだまだなので今年新たな目標にしたのは・・
日本百名山半分登りたい!(気づくと現在25座です)

 

 

 

 

 

 

 

 



国宝 白水阿弥陀堂 水害被害からの復活願っています。

国宝 白水阿弥陀堂

 

願成寺 国宝白水阿弥陀堂

願成寺 国宝白水阿弥陀堂

願成寺 国宝白水阿弥陀堂

平安時代の浄土式庭園を兼ね備えた 類を見ない御堂は 県内唯一の国宝建造物|2023年9月8日(金)に発生した台風13号に伴う豪雨災害により、内郷地区は広範囲に浸水し、白水...

いわき市観光サイト

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

A

2023-08-27 | 作家別諸々(あ行)

 

荒木あかね
『此の世の果ての殺人』★★★

 

話題作ということで図書館予約本
装丁が素敵 何よりこの色使いがセンスよし。
装画:風海、装丁:bookwall

2022年8月22日 第一刷発行

巻末に江戸川乱歩賞の選評が載っているけど割愛(正直どうでもよいかな)


しばし装丁から世界観を想像する。
裏側も続いています。
退廃した世界に女性が二人(白髪?銀髪?の方は男性かもしれない)
現代の信号機があるから遠い世界ではなさそう。
地球滅亡までカウントダウン
ハードカバーは情報が少ないからその楽しみがある。

 

--------(抜粋)

 

第68回江戸川乱歩賞受賞作
史上最年少、選考委員満場一致
「大新人時代」の超本命!

本格ミステリーの骨法もよく心得ている――綾辻行人
特A、もしくはA+、もしくはAA――月村了衛
二人の女性のバディ感が最高に楽しい――柴田よしき
極限状況で生きてゆくひとが、愛しくなる――新井素子
非日常を日常に落とし込む、その手捌きは実に秀逸である――京極夏彦

―滅びゆく世界に残された、彼女の歪んだ正義と私の希望
正義の消えた街で、悪意の暴走が始まったー

小惑星「テロス」が日本に衝突することが発表され、世界は大混乱に陥った。そんなパニックをよそに、小春は淡々とひとり太宰府で自動車の教習を受け続けている。小さな夢を叶えるために。年末、ある教習車のトランクを開けると、滅多刺しにされた女性の死体を発見する。教官で元刑事のイサガワとともに、地球最後の謎解きを始める――。

 

--------

 

あまりにも飛躍していて(それが逆によいのかな)
もし自分だったら?という考えが出ないまま完読でした。

 

 

 

 

 

 

 

 



PCの自動スクリーンに癒される。もふ。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

A

2023-07-23 | 作家別諸々(あ行)

 

 

逢坂冬馬
『同志少女よ、敵を撃て』★★★★

 

やっとやっと手元に来ました図書館本
やはりロシア・ウクライナ軍事侵攻もあり世相は気になる話題

検索するとかなりの人気本
それは読まないといけない(けど、買うつもりはない)
図書館予約1,000人待ちだったかな。ホットな本です🔥

 

--------(抜粋)

 

【2022年本屋大賞受賞! 】
キノベス! 2022 第1位、2022年本屋大賞ノミネート、第166回直木賞候補作、第9回高校生直木賞候補作
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌で続々紹介!
史上初、選考委員全員が5点満点をつけた、第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作



独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵"とは?

 

--------

とても新人さんとは思えない完成度
あれ?それは以前にも・・深緑野分で思ったことでもある。

 

復讐心から始まる物語
結末は如何に!?(ネタバレはなしです)

発表が世間に注目されるタイミングに合致した作品

 

もっともっと深い作家さんは存在します。
私的にはですね、戦争関連小説は古処誠二が好みです。

夏に読む戦争小説はじりじりと心の内も焦がします。

 

 

 

---


コサックの汚名を雪ぐ(そそぐ)


--
 
 
相手は敵か、脅威か、それとも餌か、何かを見極めようとする獣の目——
 
 
---
 
 
「僕が大きくなったら、銃の撃ち方教えて。それでフリッツを撃って、恩返ししたい」
「ダメよ」とママは笑みをこわばらせてから答えた。
「どうして?」
「あなたが大きくなったら、もう戦争は終わっている。あなたは平和な時代を生きるの」
 
 
---
 
 
「怒りがお前たちの読みを鈍化させている。相手は一流だ。死ぬぞ」
イリーナの言葉に、ユリアンが頷いた。
 
この種の読み合いには終わりがない。浅い読みによって敗れることもあれば、深読みしすぎが浅い読みに裏を掻かれて敗れることもある。
「狙撃兵は自分の物語を持つ。誰もが‥‥‥そして相手の物語を理解した者が勝つ」
 
 
---
 
 
 
「不安にもなる。けれど、だからもっと敵を倒したい。きっと高みに達すれば、そこで分かるものがあるのではないかな。丘を越えると地平が見えるように、狙撃兵の高みには、きっと何かの境地がある。旅の終わりまで行って旅の正体が分かるように、そこまでいけば分かるはずだよ。そうでなければ、僕らはただ遠くのロウソクを吹き消す技術を学んで、それを競っているようなもんだ」
 
 
---
 
 
今はただ敵を撃つのだ。




---
 
 
ドイツ語で「王の山」を意味する古都、ケーニヒスベルク
 
 
---
 
 
 
 
 
いつの世も戦争はなくならない。なぜなの?

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

A

2023-07-22 | 作家別諸々(あ行)

 

相沢沙呼
『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』★★

 

本屋の店頭、綾辻行人の装丁でよく目にする女性
魅力的、インパクト強、目が離せなくつい魅入ってしまう。
そのイラストは遠田志帆

techicoo - 遠田志帆イラストサイト

『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』相沢沙呼

 

--------(抜粋)

 

死者が視える霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎
心霊と論理を組み合わせ真実を導き出す二人は、世間を騒がす連続死体遺棄事件に立ち向かう。証拠を残さない連続殺人鬼に辿り着けるのはもはや翡翠の持つ超常の力だけ。だがその魔手は彼女へと迫り――。
ミステリランキング5冠、最驚かつ最叫の傑作!

★★★★★
ミステリランキング5冠!

★第20回本格ミステリ大賞受賞
★このミステリーがすごい! 1位
★本格ミステリ・ベスト10 1位
★SRの会ミステリベスト10 1位
★2019年ベストブック

さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補!
★★★★★

城塚翡翠
彼女は、なにを視ていたのだろう……?  

すべてが、伏線

 

--------

 

装丁ありきじゃなく、内容的にも高評価です。
世間一般の話題作はとりあえず読んでみる。

霊視×論理の組み合わせにおもしろみを感じたけど、ただ好みの問題ね。
私は読んでいてイラッ イラッ もうライトノベルだわ。。辟易

このあり得ないキャラクター設定がウケているのか?ナゾ

 

お友達に「普通…(笑)」って伝えたら、
「城塚翡翠、ドラマは観てましたが普通ですか(笑)」

ドラマ化されていたらしい。

 

霊媒探偵・城塚翡翠|日テレプラス ドラマ

霊媒探偵・城塚翡翠|日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ

霊媒探偵・城塚翡翠|日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ

新たな探偵(ヒロイン)が誕生!犯人が視える能力を持つ“霊媒師”城塚翡翠(じょうづかひすい)しかし彼女の霊視には証拠能力がなかった……

日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

A

2023-02-16 | 作家別諸々(あ行)

 

朝倉かすみ
『平場の月』★★★+

 

会社のコとの交換読書
初作家さん初耳
朝・・朝井リョウは聞いたことあるけど。

 

--------(抜粋)

 

第32回山本周五郎賞受賞
これがリアルな大人の恋愛小説!

須藤が死んだと聞かされたのは、小学校中学校と同窓の安西からだ。須藤と同じパート先だったウミちゃんから聞いたのだという。青砥は離婚して戻った地元で、再会したときのことを思い出す。検査で行った病院の売店に彼女はいた。中学時代、「太い」感じのする女子だった。五十年生き、二人は再会し、これからの人生にお互いが存在することを感じていた。

--------

 

初めての作家さんは文体が慣れず、第一章を何度も読みかえすことになる。
解説の中江有里も途中読みかえしている。

 

---

 

母が亡くなったと報せたかった。一度、会ってほしかった。LINEは送った。そのふたつを送信し、つい「どうせ読まないんだろう」と打ち込んだ。おれがたいへんなときに須藤はそばにいてくれないんだな、と、ふと、思ったのだ。道理が通らないのは分かっていた。青砥が須藤に寄り添いたかったのは、ただそうしていたかっただけで、恩を着せるつもりはまったくなかった。お返しを要求する気もなかったが、胸のなかの真んなかあたりに「おれ、みなしごになったんだぜ」というような、年甲斐もない、甘ったれた、恨み言めいたそんな思いがはっきししない雲みたいに横に長くかかった。

 

---

ここまで号泣した小説は初めてかもしれない。
マジで日曜の朝ぼろぼろ泣いてました。。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

U

2023-01-24 | 作家別諸々(あ行)

 

雨穴
『変な家』

 

『変な間取り』と勘違いして借りた本
最近ちょっとしたボケかましてます・・
先日も周五郎のリアルに読んでいる本と同本を借りてきたという・・(^▽^;)
『日日平安』なんて平和なアタマでしょう

さて手に取って間取りを眺めて違和感を探す装丁『変な家』
後ろの著者紹介やめてよこの写真 ホラー作家あるあるなの?
一気に秒で読んでしまった本です。

 

---

謎の空間、二重の扉、
窓のない子供部屋——
間取りの謎をたどった先に見た、
「事実」とは!?

---

この見開きがホラーな世界へと導いてくれます。
エンターテインメントホラー小説です。

 

「あなたは、この家の異常さが分かるだろうか」


静かな夜に読んだため、カーテンのすき間が気になった一冊
是非どきどき感をお楽しみ下さい(^▽^)/

突っ込みは自己解決してね(笑)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

A

2023-01-03 | 作家別諸々(あ行)

 

有吉佐和子
『青い壺』★★★

 

会社のコのおすすめ本
有吉佐和子?初作家さんです。

有吉佐和子 - Wikipedia

世代が違えども、『恍惚の人』や『紀ノ川』は何となく聞いたことがある。
和歌山県出身の作家さんです。

 

初出誌「文藝春秋」昭和51年1月号~52年2月号

 

--------(抜粋)

 

無名の陶芸家が生み出した美しい青磁の壷。売られ盗まれ、十余年後に作者と再会するまでに壷が映し出した数々の人生。定年退職後の虚無を味わう夫婦、戦前の上流社会を懐かしむ老婆、四十五年ぶりにスペインに帰郷する修道女、観察眼に自信を持つ美術評論家。人間の有為転変を鮮やかに描いた有吉文学の傑作

 

--------

 

青磁の青い壺を巡る物語と分かっているけど、どの場面にその壺が登場するのか。

 

特に秀悦だったのが第九話
弓香を巡る同窓会メンバーとのやり取りは苦笑モノです(笑)
名前でイメージしてはいけません。
思うに、その当時はキラキラネームだったのかも。

 

ラストは疑問が生じて、おすすめしてくれたコに意見を聞いた。
名を刻むと言うこと。

 

 

 

解説は平松洋子

---

 

まぶたに浮かぶ青磁の色がある。あれは南宋時代、中国浙江省龍泉窯の砧青磁の筒形の壺。目にしたのはれいの1999年、山口県立美術館。それは胴部から口縁にむかってほんのわずか緩やかに広がりをみせ、ただならぬ気品に充ちて静かにすっくと佇んでいた。いま、そこへ陽炎のように重なるのは省造の焼いた青い壺である。

 

---

 

 

 

 

 

 

 

 



母が送ってくれたチョコレート
八橋蒔絵螺細硯箱 アンジェ(KCH30)

e国宝 - 八橋蒔絵螺鈿硯箱


ちょっとしたティータイム
アンジェチョコレートをつまみつつ、暖かく静かな部屋で『青い壺』を読む。

ふふ 芸術品に縁があるそんな日もある。

 

 

 

(予約投稿)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

I

2022-12-21 | 作家別諸々(あ行)

 

柞刈湯葉
『横浜駅SF 全国版』★★★

 

読書会課題本🌎
続編があるのなら、読んでおかないと的な感じで決定

 

I - ◆BookBookBook◆

 

I - ◆BookBookBook◆

柞刈湯葉『横浜駅SF』★★★読書会の課題本SFが続いていてそのおもしろさに少し目覚め始めている。ただ集中力が大事SFは想像力が必須である。過去、別のつながりのお友達が「横...

goo blog

 

 

--------(抜粋)

 

全国の<横浜駅>と人間の歴史を描く! 話題作、待望の2巻目が堂々発売!

駅監視システムとの情報戦に挑む『京都編』、横浜駅の崩壊と再構築を観測する『群馬編』、駅の侵食から逃れた代償に暴力が許容される『熊本編』、消息不明になった北の工作員の行方を追う『岩手編』を収録

 

--------

 

続編と言っても、前回の冒険譚とは違って、それぞれが独立した短編となっていた。

 

・瀬戸内・京都篇

・群馬編

・熊本編

・岩手編(イラストが絶妙です!)

 

特に何の説明もいらず、するすると話に入っていけるのは、SF慣れとも言う。
ちょうど椎名誠の『アド・バード』の後に着手したのも大きな要因かもしれない。

 

S - ◆BookBookBook◆

 

S - ◆BookBookBook◆

椎名誠『アド・バード』★★★★読書会課題本椎名さんはエッセイや旅行本が好きだけど、小説の方は何冊かは読んでいるけど特に惹かれるものがなく・・こちらは異質とも言える(...

goo blog

 

 

 

やはり飽きっぽく途中にあとがきが読みたくなるのは毎度のこと。
あとがきに「あとがきを先に読む読者へ―」とメッセージがあり、苦笑でした。
Yubaさんよくお分かりで(*^^*)

 

柞刈湯葉のWebサイト Yuba Isukari

 

柞刈湯葉のWebサイト Yuba Isukari

 

 

全国版これからも色々な市町村を出して展開してゆけばよいのにね。
もっと広げてもある程度基盤が出来上がっているから通じると私的には思う。

これでSFは一旦停止

実はまだ備忘録一冊あるのですが・・(^▽^;)追々


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

L

2022-11-25 | 作家別諸々(あ行)

 

 

イ・ギョンヘ
訳 小笠原藤子
『ある日、僕が死にました』★★

 

なぜ学生モノ?
それはBTSのRMが楽曲のモチーフにしたのではと話題になった本だからです。

 

BTS - ◆BookBookBook◆

 

BTS - ◆BookBookBook◆

怒りの感情は何も生まない怒りそこから何かしらは生まれているけど、+としては何も生まない。先日久々に怒りで身体が熱くなった。親しき中にも礼儀あり山繋がりで出逢った...

goo blog

 

韓国で出版された原書の帯には「BTSのRMさんが読んだ本」と掲載
BTSセラー」!?
RMが特に好きってわけじゃないけど、気になり手に取った。

 



ただ・・泣けませんなぁ~

毎度言ってますが、山本周五郎に感化されているので、一筋縄では涙は出ません。
マジ周五郎が沁みるもので(。-_-。)





いとうあつき
ステキな装丁です。


親友を亡くした少女が、遺作の日記を手にしたことで始まる喪失と再生の物語
秒で読めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

下手な寄り道せず素直に周五郎さん読も・・

 

 

 

(予約投稿)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

I

2022-11-13 | 作家別諸々(あ行)

 

柞刈湯葉
『横浜駅SF』★★★

 

読書会の課題本
SFが続いていてそのおもしろさに少し目覚め始めている。
ただ集中力が大事
SFは想像力が必須である。

過去、別のつながりのお友達が「横浜駅が増殖する小説読んでるよ」
「!?横浜駅が増殖!?」その情報だけでは全く持って意味不明(◎_◎;)どゆこと?
その会話を思い出し検索して『横浜駅SF』だったことが判明
おもしろいかもと提案してみたらOK!👍

 

柞刈湯葉(いすかりと読)
生物学研究者という肩書を持つ。

 

 

柞刈湯葉のWebサイト Yuba Isukari

 

 

 

--------(抜粋)

 

この「18きっぷ」で、人類を<横浜駅>の支配から解放してほしい。

日本は自己増殖する<横浜駅>に支配されていた。脳に埋め込んだSuikaで管理されるエキナカ社会。その外で廃棄物を頼りに暮らすヒロトは、エキナカを追放されたある男から人類の未来を担う“使命”を課され……

 

--------

 

 

---

 

 

「でもある時期から、総合知性体の構成ノードのひとつだった横浜駅が自己増殖を始めたの。原因は分かってないわ。それで鉄道ネットワークが路線沿いに飲み込まれて、人工知能としての機能は死んだ。残ったのは本州を覆い尽くす横浜駅と、機能を失ったかつての知能体のノードだけ、ってわけ」

 

 

---

 

「充電したいだけなのに、どうして撃ったの?」
「幽霊がいると聞いたから、とりあえず撃ってみた」
「幽霊じゃない」
「もう分かった。おれは機械は撃たない」
「どういう基準なの?」
「幽霊は撃つとどうなるか知らない。だから撃ってみる。機械は撃つと壊れる。勿体ない」
「変なやつ」

 

「理由もなく人を撃ったことは一度もない」

 

---

この物語の中盤に出てくる九州のトシルのキャラがよき。

 

 

---

 

ハイクンテレケはまた数秒黙った。機械なのに考えたり喋ったりするテンポは人間とこうも似ているんのは何でなんだろう、とトシルは思った。対人コミュニケーションを考えて、合わせているだけかもしれない。そういうのは嫌だな。

 

---

ロボットも眠る。

 

高度文明時代(今現在のこと)

 

さあ向かうは42番出口
P204

---

 

『ドストエフスキー全集』

 

「何だこれは。本州が全て横浜駅になっているのか」

 

人間による政府を置きながらも、実質的な意思決定者として統合知性体が君臨していたこと。

 

構造遺伝体

 

---

 

 

 

読みやすいSFだと思う。ただ深く考えてはダメ✖そこは注意しなければならない。
思考の谷間へ落ちてもどうにもならない世界観
私の場合は通貨について一旦停止で考えてしまった・・



作者が触発されたのが椎名誠『アド・バード』

「『横浜駅SF』を読んで最初に思い出したのは 椎名誠氏の『アド・バード』で、
実際あとがきにも柞刈氏も椎名氏が大好きでその影響が出ている、とあった」

ううむ・・椎名誠はエッセイが好きでSFは未読である。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする