弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

ボクが求刑 聞き間違えて 「ごめんねごめんね ごめんね~」

2009年06月22日 00時17分57秒 | 判決どどいつ
8日の秋田地裁判決の一件から。
この求刑聞き間違えによる判決言渡しやり直し事件については、
日本裁判官ネットワークのブログ
http://blog.goo.ne.jp/j-j-n/
などでも大論争を呼んでいる。
擁護派の意見は、普通は誤っても謝らない裁判官が頭を下げたのは偉いというのだが、やはりそれ以上の問題がありそうである。
(河北新報から抜粋)
 秋田地裁で8日にあった窃盗事件の判決公判で、裁判官が2人の被告にいったん主文を言い渡した後、検察側の指摘で求刑を誤解していたことに気付き、判決を言い直すミスがあった。
 秋田地裁によると、担当した馬場純夫裁判官は、2人とも懲役2年6月とした検察側の求刑を、懲役1年6月と誤解。判決理由を述べている途中、検察側が不審に思って指摘し、間違いが発覚した。
 約30分の休廷後、馬場裁判官は最初の懲役1年2月と懲役1年6月、執行猶予4年の判決を撤回。「求刑年数を誤解し、2人には迷惑を掛けた」と被告に謝罪し、あらためて懲役2年と懲役2年、執行猶予4年と当初より重い判決を言い渡した。
(写真)
法務省の外塀の一角の裁判員制度の看板。
工事現場の看板みたいに、謝っているように見える。