弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

国会議員に 覆された「寺西分限 決定」に「喝!」

2024年05月19日 15時35分33秒 | 「喝!」判決

実は先月の裁判官弾劾裁判所の岡口罷免判決にも見るべき点はあった。
裁判官も、国会・行政・司法府内部に対する批判は自由であり「尊重すべきである」と述べた部分だ(写真)。
これは、裁判官の立法に対する批判は三権分立に反するから懲戒理由になり得るなどという暴論を展開した最高裁「寺西分限決定」の判断を覆すものである。https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=52233

「寺西分限決定」は当時の最高裁裁判官10対5の多数意見で戒告とした。多数意見に与した裁判官たちは真摯に反省してほしいと、当時の寺西弁護団の一員として思う。

おかげで、最高裁事務総局を批判する私の本も安心して出版することができた。