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毎日の食事とあれこれ+ネコ

ミシュラン 蒲焼『石ばし』

2022年06月09日 | 外食

蒲焼 石ばし

(東京都文京区水道2丁目)

 

現在、東京の鰻屋

ミシュランの星を獲得されているのは、

東麻布の「野田岩」さんと

江戸川橋の「石ばし」さん

二軒だけのようですが

その「石ばし」さんへ行きました。

 

正直なことを書けば…

神楽坂から江戸川橋にかけては

有名な鰻屋が多くあり、

その中の一軒に電話をしたところ

「今日の今日は仕込みが出来ません」

と、断られ、 

ダメかも…と思いつつ電話した

「石ばし」さんで

受けていただきました。

 

まず、

お断りしておきたいのですが

鰻が苦手という方は

たくさんいらっしゃいますけれど

「石ばし」さんは

明治43年創業の老舗で、

今でもその当時の器などを

使用されています。

 

なので、お料理もさることながら

100年以上前から使われてきたという

器、特に漆器の類を

見ていただければと思います。

 

案内していただいた部屋は

八畳の「はなれ』で、

かつては

畳に座卓だったと思われますが

現在は、テーブルとイス。

 

そのテーブルは、

輪島の漆で絵柄はタンポポの綿毛。

接客してくださった女性の説明によれば

自ら動けない植物の種子は

子孫繁栄のために

「旅に出る」ということから

タンポポの綿毛が飛んでいるさまは

縁起の良い絵柄とのことでした。

 

 

まずは、

瓶ビールをいただいて。

突き出しは、ざる豆腐

 

 

かまぼこ (いくら)

大根おろし、海藻

鯛の昆布締山椒、大葉、

塩茹で空豆

 

 

ビールの次には

ボトルワインもお願いして。

 

 

宝箱です

と、供された重箱は

創業当時から使用されているもの。

 

その中には

自家製珍味

鱈子のからすみ(富士型大根)

塩辛、汲み上げ湯葉

 

 

鰻茶碗蒸し

熱々のトロットロ。

 

中には

鰻蒲焼、海老、

蒲鉾、銀杏、椎茸

三つ葉、柚子皮

とにかくだし汁が多く、

さすがプロの技だと

感心しながらいただきました。

 

 

  

このお椀も

創業当時から使用されている漆で

絵柄は「一富士二鷹三茄子」。

蓋表には、銀色の富士山と

金色の鷹が二羽。

蓋裏には、金色の茄子が三個。

 

 

鰻ざく

鰻の蒲焼、胡瓜、赤蕪、若芽

針生姜、葱。白胡麻

 

私にとって、この酢の物は

添え物や合わせ酢の

かけ方など

この日のお料理の中で

一番勉強になりました。

 

 

骨煎餅

塩加減が良くて美味しく

駄菓子のように

手に取って

ボリボリバリバリ。

 

 

主役の登場 !!

この重箱も

創業当時のものですが

一般的なうな重の重箱より

いささか小ぶりです。

 

 

うな重

肝吸い、香の物

 

粉山椒

緑色も鮮やかで

見た目もきれいですが

香りもたまらなく良かったです。

 

 

うな重を少し大きく

もういい加減

お腹がいっぱいでもあり

「ご飯は少なく」と、お願いしました。

 

パリッと焼けた鰻の皮、

ふっくらした鰻の身。

たれの味が良いです。

 

「さすがミシュラン」と、

夫が言いましたが

たしかに美味しかったです。

 

「お腹がいっぱい」

などと言いながら完食しました。

 

 

水菓子

メロン、いちご

ほうじ茶

 

美味しかった鰻のコースも

デザートの果物でオワリ。

 

 

さすがに老舗だけあって

古い建物の中は、

全く仰々しさがなく、

落ち着いた佇まい。

 

お食事は勿論、

貴重な重箱などに出会え

心に残る一夜となりました。

 

 

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