異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

【写真】 石碑「芦浜原発を止めたまち(南島町)」

2015-02-14 22:13:22 | 紹介

芦浜原発を止めたまち(南島町)


三重県南島町、芦浜原発を止めた町なう。
関電社長、原子力規制委員長、安部さんなどなど、この石碑をじっくり読んで下さい。(内海 洋一さんのFBより)

≪関連≫




【写真】 原発再稼働。断固阻止。・・・対峙する母の強さ!/大飯原発の再稼働反対の現場で

2015-02-14 21:11:40 | 紹介

 原発再稼働。。断固阻止。。・・・対峙する母の強さ! 

REFUSE RESTARTING NUKES IN TAKAHAMA  (鎌田 博さんのFNBより)     

                  

============================                                                    

http://blog.goo.ne.jp/suzuki_juju/e/50e69beb6749d32bb760f2f21af30ba0

大飯原発の再稼働について、現場で起きていた本当のこと。

2012-07-01 21:40:34 |

大飯原発の再稼働への直接抗議活動に行ってきました。

書きたい思いがありすぎて まとめられるか不安だけど これだけは書いておかなきゃいけないと思うので 書いてみます。今日は推敲なし。雑文のまま行こうと思います。


大飯原発に向かう一本道にバリケード封鎖が出来たのが6月30日(土)の午後3時。

7月1日(日)午後9時から始まるとされる原子炉の制御棒の引き抜き。

再稼働に向けた作業を進める作業員の通行を止め、バリケードを作り大飯原発の再稼働を直接的に阻止しようというのが狙い。


僕が駆け付けたのは午後6時。遠くから見たらこんな感じ。

すでにバリケードの前には警官が列をなしていて、バリケードを守る仲間たちの中に入ることが出来ない。

すでにそこで活動している仲間たちの助けを借りて、力ずくで無理やり警官の列を突破。

ここで頑張ってる仲間たちにとっては、そんなことお茶の子さいさいな様子だったけど

僕は恥ずかしいけど、警官のガードをこじ開けてバリケードの中にいる仲間の所に行く、ただそれだけのことがめちゃめちゃ怖かった。


警察に逆らっていいいの?おれ。
これ捕まっちゃわない?


そんな思いが立ち込めた。だけど仲間たちの励ましもあったし、こんな所でいきなり二の足踏んでるわけにもいかないので 列をこじ開けて正面突破をした。

警察は突破中こそ体を掴んだりしてきたけど、こちらも警察に手を出さなかったし、中に入ってしまえば彼らもそれ以上は追ってこなかった。

やっぱり警察にもここを守る決定的な根拠はないんだ。


バリケードの中に入ったら、そこは音楽と笑いに満ちつつも、緊張感と使命感に満ちた何ともウェットな空間だった。



鳴り止まない「再稼働反対」コール。ジャンベ、鳴り物。

一目見て理解した。

「ここにいる人たちは、皆まだ諦めてない」


「再稼働はまだ止められる」一人一人が本気でそう信じている目をしていたし、その場にいる限り、それは真実のように思えた。

僕は東京で首相官邸前抗議に10万人集まっても、再稼働は止まらないだろうと思っていた。

今回わざわざ往復12時間、費用3万円を費やして、ここまでやってきたのも「再稼働は止められなくても、最後まで声を上げたという自己満足を得たい」という、そんな消極的な理由からだった。


だけど、ここに来て現場を見て一瞬で変わった。

確かに再稼働は止められる。

ここに集まっている人たちの多くは、髭もじゃもじゃ髪ぼさぼさの一昔風に括って表現してしまえばヒッピー的な雰囲気を持った人たちだ。


茂木さんが「カラフルな服を来た若者」と表現するように、一般社会的な価値観から見ると非常識な人間で、とっても悪い言い方をしてしまえば社会不適合という烙印を押されてしまうような、そんな人たちだけど、そんな人たちが今日本人の中で一番未来のことを考えている。


そんな仲間たちと一緒に再稼働反対コールをする。小雨が降っている。

現場では、東京で安穏として暮らしている人間には思いもつかないような発想やアイデアが次々に飛び出し来る。


突然アカペラでラップをする若者。
とりとめもなく喋りつづける若者。


覚えていないので紹介出来ないのがとても残念だけど、それこそ知的好奇心をそそられる言葉が次々と出てきた。


そんな中で仲間の一人がこういった。

「僕たちはもう原発やめたんです。」

この発想なんだ。この人たちの原動力は。


「原発やめて」じゃなくて『原発やめた』。

そのたった一文字の違いがとんでもないパワーを生む。


夜8時45分前後、アピールを続けていたら、警官の列がいなくなった。

バリケードの中と外に分かれていた仲間が一つになる。その数、300人程度。


ここでしばしの安定状態。このままバリケードを守り続ければ再稼働は止められる。


行動は長期戦だ。

作業は翌日7月1日(日)の夜9時から始まると言われている。再稼働を撤回するまで抗議活動は続く。


体力温存も大事なので、各自、仮眠を取ったり車で休憩をしたりする。

バリケード内の人数が100人程に減った夜23時。福井県警が機動隊を寄越してきた。


向こうも戦略なので人数が減った時を当然狙ってくる。

「機動隊来たぞー」の掛け声に合わせて、仲間たちは機動隊の方へ走って行った。

僕は立ちすくんで後ろでこそこそ写真を撮っていた。


正直めちゃめちゃビビってた。

夜の暗闇に機動隊。それに立ち向かう?むりむりむりむり。


近くにいた元彼女に激似の女の子が「私車に行くね」と行って戻っていった。

僕は「そうした方がいいね」なんて言いながら、自分も安全な所に行きたかった。

戻る勇気も突っ込む勇気もないまま、バリケードの中という中途半端な位置で「再稼働反対」と叫ぶしかなかった。


一瞬小競り合いが起きそうだったが、何とかバリケードから5、60mの所で機動隊を食い止めた。



車に戻ると言っていなくなった女の子が戻ってきて、マイクで「再稼働反対」と叫んでいる。

女の子も戦ってる。

それに引き替え自分の意気地のなさと言ったら。

忸怩たる思いが募ったが、それでもやっぱり怖いものは怖かった。

機動隊と市民のにらみ合いが続き、しばらくそのまま小康状態となった。


それから深夜にかけて、もう一度機動隊が突っ込んでこようとした時があった。

「機動隊来たぞー」の掛け声に走る仲間たち。

また立ちすくむ僕。


しばらく悩んだが、やっぱり機動隊を止めに行こうと決意した。

止めなきゃ、意味がないんだ。


警察の人や機動隊の人たちは無表情だ。本当に無表情だ。

この人たちは、正義も思想も何も持っていない。ただ「仕事」としてやってきているだけ。

なるほど。と思った。

だから市民が機動隊を止められるんだ。


本気出せば機動隊がバリケードを潰して、ここにいる人間を検挙することなんてわけないだろう。そういう訓練をしている人たちだ。

だけど、ここに来ている機動隊の人たちは上から命じられて来ている人たちだ。

自発的にやってきている僕たちとは根本的にやる気が違う。


機動隊の人たちも若者だった。


奇しくも現場では若者と若者がにらみ合うという構造になっていた。

バリケードが出来てからほぼ鳴り止むことのない「再稼働反対」の掛け声。

機動隊とにらみ合っている時は必死だから、「再稼働反対」と叫ぶしかないけど


本当は心の底でこう思っていた。

「一体僕は誰と戦っているんだろう。」


当事者でないこの人たちに「再稼働反対」と叫んでも意味が無いし、夜の闇に言葉は吸い込まれていく。
テレビは報じない。言葉で伝えても信じない人が多い。



「私の責任で」と何の担保にもならぬ口先だけの説明で再稼働を決めた野田首相。

抗議行動に関西電力の人は出てこないで、黙って警察を寄越すだけ。


「再稼働反対」の掛け声の合間には「関電さん出してー」の声が混じる。


だけど、誰も出てこない。

関電さんも、政治家も誰もこない。



その結果、警察という本来ぶつかるべきでは無い相手に「再稼働反対」を叫ぶことになる。

次第に、機動隊に検挙されるよりも、よっぽどこっちの方が恐ろしいように思えてきた。


首相官邸前に10万人もの市民が集まって(この人数の真偽は定かではないけど)再稼働反対を伝えても、政治家は無視をする。声は物理的に届いているのに。

間接抗議が意味を成さないならば、こうして直接来るしかないじゃないか。


黙ってたら、賛成と見なされる。

だけど声を出したら警察が来る。

そんなのおかしいじゃないか。

そんなのおかしいじゃないか!!

そんなのおかしいじゃないか!!!!


深夜3時、不安と恐怖とやるせなさで、ここから逃げ出したくてしょうがなくなった僕は踊り始めた。

「再稼働反対」と叫びながら踊った。もはや機動隊のことなんてどうでも良かった。

どうして抗議行動にリズム隊がかかせないかというと

リズムがあるだけで勇気が出るからだ。楽しくなるからだ。


踊って歌いながらの「再稼働反対」はもはや現場で自然と生まれてきた文化だ。


その内、夜が明けてきた。

少し明るくなってきた頃には、機動隊の数もこちら側の数もかなり少なくなっていた。

機動隊の若者の顔がよく見えた。

昨夜は無表情だと思ったその顔に色んな表情が見て取れた。


眠い顔。そりゃ眠いよね。付き合わせてごめんね。

うんざりした顔。そりゃうんざりだよね。付き合わせてごめんね。

メンチ切ってくる人。怖いからやめてー。

中には良心の呵責に耐えている人もいるように勝手に感じた。

この人たちも何故ここにいるのか、意味分かんないだろうな。

可哀そうだよこんな仕事。

だって向こうにしてみれば、夜通し歌って踊っている人たちに突撃していくんだもん。


こっちが攻撃的だったらもっとやりやすいと思うけど。

なるほど、非暴力というのはそういう効果があるのか。などと感じ入りながら

やはりここに当事者がいないことの空しさが胸をつく。



朝まで踊り続けて、僕は現場から去ることにした。

僕は勤め人だから、月曜日には会社にいかなければならない。

一夜踊り明かした仲間たちを置いてここを去るのは心が痛んだが、心の中でまだ残っている皆に最大限の敬意をはらいながら駅に向かった。



若狭本郷駅は静かだった。
ちょっと前の出来事が嘘のように静かだった。

6時間電車に乗って東京についた。

平和だった。

ちょっと前の出来事が嘘のように平和だった。

現実から目を背けたくなった。


ここに来て突然悲しくなった。

現実が違いすぎる。僕達が感じている現実と、その他大勢の人が感じている現実のあまりのギャップの大きさにくらっとした。


友人から電話があった。

「大飯原発がどうだったか聞こうと思って」

嬉しかった。

僕は話した。そして気づいた。

やっぱり首相官邸前の抗議なんて意味がない。


いや、意味がないとは言いすぎた。皆が出来る範囲で行動するしか仕様がない。

だけど、首相官邸前でたくさん人が集まってわーい。じゃ何も変わらないんだ。

唯一今世の中を変えられるとしたら、その答えは現場にしかない。



首相官邸前に抗議で自己満足するなら現場に来て自己満足した方がよっぽど効果がある。

大飯は今、300人~500人の人数で頑張っている。

ここに1万人来たら確かに止まるよ。物理的な話として。

話は意外と簡単だった。だから行ける人はとにかく現場に行ってほしい。



大飯原発の次に再稼働させるのは伊方原発だろうと言われている。

確かに遠い。だけど僕はまた休みが取れれば駆け付けようと思っている。



そして今度は共に抗議行動をした仲間から電話があった。

大学時代の親友だ。

「おれ正直めちゃめちゃ怖かったよ」と話すと

「おれも怖かった」という。


意外だった。怖くないからつっこんでいけるのだと思っていた。

僕はバリケードが出来てから駆け付けたけど、彼は前のりしてバリケードを作った張本人。


検挙は覚悟だったという。

震えた。泣けてきた。

彼と僕では覚悟が違う。



そしてまた思った。やっぱり無責任に直接行動に行ってとは言えない。

そんな責任は僕は負えない。

基本的に警察はこちら側が手を出さなければ何もしてこないから大丈夫なんだけど、可能性はゼロではないし、何かのはずみということもありうる。

これはもう自己責任だ。


とにかく行ける人が行くしかない。


それは人の優劣じゃなくて それこそ人の質の問題だと思う。


僕は自分のことを「行ける側の人間」だと思った。


行ける人間は行かなきゃいけない。


今日もまだ仲間たちが戦っている。


この問題に対してどこまで踏み込んでいくかは全て自分の問題だ。



だけど「そんなことが起きてたなんて知らなかった」という言い訳だけはもう止めよう。

テレビも新聞もよく見れば報じている。


僕もフェイスブックやツイッターで逐一報告している。


もし知らなかったのだとしたら、それは「知らなかった」のではなく、「知ろうとしなかった」という自分の選択なんだということを皆が分かっていてほしいと願う。


とは言え、ここまで文章を読み進めてくれた人はもうすでに「知ろうとしている人間」だと思います。


本当にどうしたらいいのか分からない状態がこれからも続くと思いますが、出来うる限りのことを頑張ってしていきましょう。


今日は、現場で頑張るソウルメイトの無事をひたすら祈ります。

これからも頑張っていこう。再稼働されてもまだ再稼働に反対。
 
合掌。




--2014年3月14日 追記-------------------------------------

このブログを書いてから1年半以上が経ちました。

そろそろ誰も見ることがなくなっただろう頃を見計らって追記です。

このエントリーを書いたのは紛れもない私なので、この内容を削除したりこっそり訂正を入れたりしたい気持ちなどは全くないのですが、一つだけ説明したいことがあります。

そもそもこのブログは6年前に中国暮らしを始めるにあたって、家族や友人に向けて安否を知らせるために開設したものでした。

4年前に帰国して以降もブログを続けていたのは「何となく惰性で」というところが強かったので、このエントリーに関しても、自分のことを知っている人に向けて書いていたつもりでした(過分に感情的ではありましたが)。

そのため各方面への配慮が書けた文章となっていますが、まさか無名の私のくだらないブログがネットで不特定多数の方の目にさらされることなど想像も及びませんでした。


私のことを知らない方がこの文章を読んだ時に起こったのは「バーチャルな私」の形成でした。

お褒めの言葉や励ましの言葉にも、たしなめや罵詈雑言についても、自分のことを知っている人からは絶対に出ないだろうなという類のものが圧倒的多数を占めていました。

自分のことを知っている人が読めば伝わるであろう文脈や感情は、ネット空間で不特定多数の方に読まれると全く伝わらないのだなということを痛切した次第です。

それからはインターネットで文章を書くことは全世界に向けて意見することなのだという認識を持って文章を書くようになりました。おかげで文章は猛烈につまらなくなりましたが…。

今からこのエントリーを見る方は(もうほぼいないと思いますが)、そこのところを汲んでお読みいただければ幸いです。

なお、このエントリーに関連してその後に書いた文章がいくつかありますので、どうか罵詈雑言の前に一読をいただきたく思います。

多分このような文章を書けることは今後一生無いだろうと思います。賛否両論の渦に巻き込まれた大事な経験として、当エントリーは今後とも消さずに残しておこうと思います。


追記①:補足と訂正とお詫びと謝辞(2012-07-02)http://blog.goo.ne.jp/suzuki_juju/e/f20fe8641db2233c125be7e8b4afbe0b

追記②:思っていることを出来る限り言葉にしてみようと思う。(2012-07-22)http://blog.goo.ne.jp/suzuki_juju/e/10f6586737b415034fcb4e288c190f63

追記③:言葉が足りない。(2012-11-07)http://blog.goo.ne.jp/suzuki_juju/e/0e4e3216cf8d3b01a0e25b3e8bb41f7f

追記④:手遅れの世界 僕が原発に反対してる本当の理由(2013-08-24)http://blog.goo.ne.jp/suzuki_juju/e/f4d8fd8f5abc93f7607dcc71d0f4175c


 

ジャーナリストが行かなければ 紛争地の真実は伝えられない!テロをなくすために日本が…

2015-02-14 21:11:03 | シェアー

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42902

ジャーナリストが行かなければ
紛争地の真実は伝えられないテロをなくすために日本が本当にやるべきこととは

2015.02.13(金)  志葉 玲

外務省からのパスポート返納命令書を見せるフリーカメラマンの杉本祐一さん(2015年2月12日、外国人記者クラブにて、筆者撮影)

ジャーナリストの後藤健二さんがISIS(イスラム国)に殺されてしまったことは、筆者とっては、他人ごとではなく衝撃的だった。後藤さんと面識はなかったが、同業者として、非常に残念に思う。またこの事件を利用して、政府がジャーナリストの活動を封じ込めようとしていることにも、それに同調する意見がネット上に少なからずあることに、危機感を感じる。

 そこであくまで筆者の私見になるが、ジャーナリストたちはなぜ、紛争地に行くのか。また、なぜ中東が現在のように混乱した状況になったのか、論じたい。

報道は民主主義の要であり平和に貢献する

 講演などで、筆者が必ず聞かれることは「なぜ、危険な紛争地に行くのか?」ということだ。これについては、大きく2つの理由がある。

 1つは、報道によって、少しでも戦争で傷つき殺される人々を減らすことができるかもしれないということだ。

 2014年夏のパレスチナ自治区ガザへのイスラエル軍の侵攻、特に地上軍の侵攻以降では、日本人ジャーナリストは筆者含め3人しかいなかったものの、世界各地からジャーナリスト達がガザへ集結していた。米国やイギリス、ドイツやスペイン、インド・・・etc。各国のジャーナリストが現場からイスラエル軍の無差別攻撃の実態を報じたのである。イスラエルが圧倒的な軍事力を持ちながら、ハマスとの停戦に応じざるを得なかったのは、現地から報道に世界中の人々が憤り、国際世論がイスラエルへの圧力となったからだろう。

 もう1つは、現地で何が起きているのか、伝えることで、日本の人々に自国の政策について、考えてもらう材料を提供することだ。

 2014年5月の安倍首相とネタニヤフ首相の会談以降、防衛分野を含む交流も行うなど、日本とイスラエルは関係を強化している。また、安倍政権は、米国の戦闘機F-35の国際共同開発への日本企業の参画を、公費も投じて推進しているが、それは日本産の部品を組み込んだF-35が米国からイスラエルにわたり、ガザの人々を殺すことになりかねない。これらの意味するところを日本の人々が考える上で、昨夏のガザでイスラエル軍が何をしたかは、重要な情報であろう。


筆者が撮影した2014年夏のガザ侵攻の動画

https://www.youtube.com/watch?v=IoozTXGv3fE


 つまり、報道は平和に貢献し得るものであり、また人々が政策を判断する上での材料となるなど民主主義の要となり得るものである。

 現在、問題となっているISISへの対応などもまた然りで、米国主導の対テロ戦争を支援するか、あるいはもっと別なかたちでの貢献するかは、日本の人々の生命にも関わる問題だが、こうした判断の材料としても、報道が果たす役割が大きい。報道というものが、個人のみならず、多くの人々の人命にも関わる「公の仕事」である以上、多少の危険があっても、その職務を放棄するわけにはいかない。警察官や消防隊員が「危ない」というだけで職務を放棄しないのと同じである。

自衛隊イラク派遣を取材させなかった日本政府

 だが、今回の人質事件以降、ジャーナリストの紛争地での取材を規制しようとする動きが強まっている。こうした傾向には大いに警戒すべきだろう。

 高村雅彦自民党副総裁が後藤さんの行動について「蛮勇」と発言したり、シリアで取材していた朝日記者の行動を読売や産経が批判的に報道、自民党の佐藤正久参議院議員も、「危機管理の基本の1つは危険な地域に近寄らないことだ(中略)再発防止の為、朝日新聞の記者含め、早期退出を願う」とツイッターに書き込んでいる。極めつけは、シリア取材を計画していたフリーカメラマン杉本祐一さんのパスポートを、外務省が「応じなければ逮捕する」と強制返納させたことだ。

 「戦争で最初に犠牲となるのは真実」という言葉があるように、戦争において、権力が情報を統制し、都合の悪いことは隠蔽するのは、もはや常識である。今、安倍首相は集団的自衛権行使の法整備を推し進めているが、自衛隊が日本を守るためではなく、米国等の戦争のために紛争地に派遣され、現地で死傷するような事態になれば、世論の反発が予想される。そうした現地の実態をジャーナリストに取材されては困るのだ。つまり、「邦人保護」という目的だけではなく、政府の都合で、ジャーナリストの紛争地取材の規制が行われない保障はどこにもない。

 実際、自衛隊がイラクに派遣されていた2004年から2009年頃、日本の外務省は各国のイラク大使館に日本人へビザを発給しないよう、要請していたのだ。さらに、ジャーナリストの綿井健陽さんに一旦発給されたイラクビザが日本の外務省の横槍で取り消された事例もある。当時、自衛隊イラク派遣はその是非で大きな議論を呼び、世論の賛否も大きく分かれていた。だが、イラクに派遣された自衛隊の活動実態や、自衛隊員が実際にどのような脅威に直面しているかについては、ごくごく断片的な情報しか出てこなかったのである。

 もし当時、日本人ジャーナリストがもっと容易にイラクのビザを取れ、取材活動を行っていたならば、自衛隊イラク派遣に対する世論も大きく違っていたことだろう。

イラク政府、シリア政府の戦争犯罪に目を向けよ

 今回の人質事件が、世論をミスリードすることも懸念している。安倍総理は「罪を償わせる」と息まいたが、そもそもISISがどのようにして生まれたかを理解しなくては、仮に米国主導の対テロ戦争でISISを殲滅したとしても、またISISのような組織が生まれるだけである。

 現在でこそ、その本拠地をシリア北部ラッカに置くISISだが、そもそもの起源はイラク戦争だ。リーダーのバグダディを始め、その中枢はイラク戦争でその地位を追われたサダム政権の軍人などである。彼らの故郷であるイラク中部や西部は、米軍によって凄まじい破壊活動が行われ、街を包囲して、動く者は女性や子どもも無差別に撃ち殺すという、非人道的な蛮行が繰り返されたのだ。

米軍によるバグダッドでの掃討作戦。米軍はイラクの人々を何の証拠もないまま拘束し、尋問や拷問を行った(筆者撮影)
 

 さらに、米国や日本が軍事的・経済的に支援した新生イラク政府は「米軍の方がまだマシだった」という無茶苦茶な拷問や虐殺を繰り返した。とりわけ、イスラム教シーア派至上主義のヌール・マリキ前首相は、スンニ派への苛烈な弾圧を続けた。一昨年末からはファルージャやラマディなどイラク西部を空爆、樽爆弾などの強力な兵器が情け容赦なく使われる中で、一般市民の犠牲が相次ぎ、ファルージャの病院も破壊され病院スタッフも殺されるという状況が続き、マリキ政権からアバディ政権になった2014年9月以降も基本的な対立構図は変わっていない。

 つまり、イラク北部や中部、西部のスンニ派教徒にとって、イラク政府よりはISISの方がマシという状況があり、だからこそ2~3万人程度の兵力で人口200万人のイラク第2の都市モスルほか広範な地域で影響力を行使できているのである。

 つまり、現在も続けているイラク政府やシリア政府の戦争犯罪を国際社会が止めようとしないことこそ、ISISが勢力を拡大してきた直接の原因だ。また、こうした背景があるゆえに、日本の2億ドルの「人道支援」を否定的にみる人々が現地では少なくないのである。

中東で何が起きてきたのか今こそ検証を

 テロをなくすために、日本がやるべきなのは、米国主導の対テロ戦争にただただ追従することではない。まして、集団的自衛権を行使し、自衛隊を現地に派遣し戦闘を行うことでもない。「ヒロシマ、ナガサキ」の悲劇を経験し、平和を重んじる国として復興したという日本のイメージは中東の人々の琴線に触れるものがある。イラク政府やシリア政府に対しても、残虐行為や空爆を止め、和解を促すように訴えるべきだ。それが奏効すれば、ISISはその勢力を弱めていくだろう。

 後藤さん、湯川さんの犠牲を無駄にしないためにも、この10年余り、中東で何が起きてきたのか、日本がそれにどのように関わってきたのか、今こそ検証が行われるべきなのである。





【辺野古】翁長知事、サンゴ破壊「逸脱している」 一時停止指示、近く判断

2015-02-14 20:53:21 | シェアー

琉球新報http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-238852-storytopic-271.html

辺野古新基地建設

翁長知事、サンゴ破壊「逸脱している」 一時停止指示、近く判断

2015年2月13日 

記者会見する翁長雄志知事=13日午前、県庁<iframe id="aswift_0" name="aswift_0" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" width="250" height="250"></iframe>

 翁長雄志知事は13日午前の定例記者会見で、米軍普天間飛行場の辺野古移設計画で沖縄防衛局が大浦湾の海底に設置したコンクリートブロックがサンゴを傷つけている問題について「場所についても、サンゴを傷つけていることも含め、大変逸脱している」と述べ、県が昨年8月に岩礁破砕の許可を出した内容を超えた事態が起こっているとの認識を示した。その上で「一時停止を含めて検討するよう指示している」と述べ、防衛局からの回答を待って判断する考えを明らかにした。
 米軍北部訓練場の司令官など在沖米軍の士官らが基地建設に反対する市民団体の運動について、事実と異なる見解を発信していることが明らかになっていることについては「憤りのようなものがある。良き隣人としては程遠い。根底にある考え方は何なのか、大変疑問が湧いてくる」と述べ、強く批判した。
 与那国町への陸上自衛隊配備の是非を問う住民投票については「住民投票が実施されるわけでコメントは差し控えたい。今後の動向を注視し、対応を考えていきたい」と述べた。
 翁長知事は昨年12月の就任後、発表事項がある場合に計4回の記者会見を開いてるが、原則的に毎週開くことになっている定例会見の開催は初めて。
【琉球新報電子版】

 

=========================

head2.jpg

http://www.qab.co.jp/news/2015021162918.html

2015年2月11日 18時45分

辺野古ブロック投入でサンゴが…


  

名護市辺野古、立ち入り制限水域の境目を示すブイの付近の海中の様子が11日撮影されました。

ブイはコンクリートブロックを使って係留されていますが、国が投入したこのコンクリートブロックについて、県は、法令違反の有無を直接確認することも検討していることが分かりました。

コンクリートブロックの投入された海中では2トンと書かれたおよそ2メートル四方の大きさのブロックが生きたサンゴの上に乗っているのが確認できます。撮影したダイバーは、この状態では日光が当たらず光合成ができないためサンゴは間もなく死んでしまうだろうと話しています。また、ブイを係留する金属製の鎖がサンゴを削り取ってしまう様子も見られました。

県は現在、2014年に当時の仲井眞知事が岩礁破砕を許可した区域と、コンクリートブロックが設置されている場所の位置関係などを沖縄防衛局に質問しています。

県の関係者は取材に対し、コンクリートブロックが、岩礁破砕を許可した区域の外でサンゴなどを破壊している可能性が高いとの見方を示し、国の回答を確認したのちに県が今後、直接調査をすることも検討すると述べました。

岩礁破砕の許可には9つの条件があり、その中では「条件に違反した場合には許可を取り消す場合がある」と定められています。県が岩礁破砕を許可したのは埋め立て予定地などに限っての範囲ですが、国は県の質問に対し、ブロックによるサンゴの破壊などは「岩礁破砕の対象にはならない」としていて、新たに県の許可を得る必要はないと答えています。


 


【「翼賛体制の構築に抗する言論人、報道人、表現者の声明」について、長い文章を書きます】

2015-02-14 20:51:44 | 紹介

 

泥 憲和(元自衛官)さんのFBより 2015年2月13日
 

【「翼賛体制の構築に抗する言論人、報道人、表現者の声明」について、長い文章を書きます】

 多くの方から、「翼賛体制の構築に抗する言論人、報道人、表現者の声明」に賛同を求められています。
 メッセージを頂いても無視を決め込んでいたので、訝しんでおられるかもしれません。ようやく昨日賛同したところです。でもFBでの拡散はしていません。
 これまでなぜ賛同をためらっていたかといえば、声明が現状の言論状況に対するいわばフラストレーションの発露にとどまっていて、具体的対抗策が示されていないからです。
 挙国一致的状況に対して個々に対抗言論を上げていくと言うだけならば、これまでもしてきたことです。
 これまでと同じことをこれからもしていこうというだけなら、わざわざ声明を出す必要があるだろうかという疑問がありました。
 でも国内言論状況が危ういという認識は、私も声明と同意見です。
.

 自分の意見を整理して伝えるのは難しいのですが(なにせ事実関係がこみいっているので)、いまやっておこうと思います。
 まず結論から述べます。

 人質事件が安倍総理の言動に誘発されたのは間違いないと思います。
 そうであれば、安倍政権と国民の意思が異なっていることを示すことが、人質の生命を守る上で有効だった可能性があります。
 そういう意味では安倍政権に対する批判を手控えるべきではなかった。
 いえ、そうでなくても、どんな状況下であれ、政権批判を抑止してはならない。

 事件について、政府系の情報操作は目に余ります。
 そのことは、時系列を追えば誰にでも見える、はっきりしたものです。
 国民に誤ったイメージが刷り込まれないように、言論人ははっきりとものを言うべきであると思います。
 しかし、もう間違ったイメージが刷り込まれてしまっており、とても残念です。
.

 事件に関する自分の見方は、つぎのとおりです。

1. 外務省やASEANは慎重な姿勢だったのに、安倍総理だけが対「イスラム国」対決に突出していた。
2. おそらく官邸の強い姿勢に、外務省は人道援助の概念規定を逸脱した。
3. 安倍総理のエジプト演説は、極めて攻撃的で、軍事援助に等しい印象を中東に与えた。
4. そのことが人質殺害につながった可能性がある。
5. 「イスラム国」は一般的なイメージと異なり、人道援助に反発していない。
6. 対応しだいで、少なくとも後藤さんを身代金なしに救出できた可能性がある。

 このことを確かめるために、あらためて事実関係を追ってみましょう。
(この部分、あとから重ねて解説するので、読み飛ばしてもかまいません)
.

【ISIS危機のはじまり】
2014.06.09 イラクのティクリートが「イスラム国」に陥落
2014.06.10 イラク第二の都市モスル陥落
2014.08.07 米軍、イラク領内で限定的空爆開始
2014.09.06 米国、有志連合結成を呼びかけ

【日本の対応と、安倍総理の突出】
2014.09.16 日本政府、「イスラム国」による「人道危機に対する人道援助」1千万ドルを決定
2014.09.23 米国、シリア領内で空爆開始
2014.09.24 安倍総理、エジプトのシシ大統領に「シリア空爆支持」「ISIL壊滅すべき」と表明
2014.10下旬 後藤さん誘拐される
2014.11.12 日本ASEAN共同宣言(テロ対策)
 ①テロ行為の被害者に対する援助が必要
 ②継続的な人道援助を行う
 ③すべてのテロを非難

【政策のゆがみのはじまり】
2015.01.09 日本政府、中東各国援助を閣議決定
 総額30億6千万ドル うち2億ドルがISILと戦う国への支援としてのISIL対策援助および難民対策援助(人道支援)
 2億ドルについての閣議決定骨子
 ①ISIL対策援助および人道支援だが、主に人道支援である
 ②主に国際機関を通じた援助である
 ③教育・職業支援等の人材育成を行う
 ④国境管理の支援を行う(直接的なISIL対策としてはこの項目だけ)

【安倍総理のますますの突出】
2015.01.17 安倍総理、エジプトで演説「ISILと戦う国に援助」
 安部総理演説の骨子
 ①25億ドルを人道援助に
 ②3億6千万ドルを空港・電力整備に
 ③2億ドルはISILに対抗する援助
  閣議決定との相違
  ・難民対策援助もISIL対策援助であると説明
  ・人道支援の文言がない
  ・国際機関を通じるという説明がない
  ・人材育成は教育・職業支援だという説明がない
  ・「ISILの脅威」という言葉を付け加えた

2015.01.18 トルコの報道機関が「日本が軍事援助」と報道
2015.01.20 「イスラム国」が脅迫動画を公開
.

 ご覧のように、外務省やASEANの慎重姿勢と対照的に、安倍総理の前のめりな姿勢が浮き彫りになります。
 米軍がシリア空爆を開始した翌日に、ただちに支持を表明し、「イスラム国」壊滅とまで口走っています。

 さて「イスラム国」は一般的なイメージと異なり、中東援助のすべてに反発しているのではありません。
 30億6千万ドルのうち、2億ドルにのみ反応しています。
 28億6千万ドルもの人道援助とインフラ構築には反発していないのです。

 その2億ドルも、実質的には人道援助です。
 閣議でそう決定しています。
 ところが、安倍総理の演説で、あたかもそうではないように伝わりました。
 閣議決定にある文言なのに安倍総理が口にしなかったのは、「人道援助」「国際機関を通じた援助」「教育・職業支援としての人材育成」です。
 閣議決定にないのに「ISILの脅威に対抗」と述べました。
 ただの人道支援である難民対策援助まで、ISIL対策として説明しました。
 安倍総理の演説は閣議決定を逸脱しています。

 そもそも人道援助には「中立性」が求められます。
 外務省がそのように説明しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jindo/jindoushien1_1.html
 ISILと戦う国への人道援助というのは、概念規定の逸脱なのです。
 こうなってしまったについては、官邸の強い意向が働いているとみてよいでしょう。

 もともと外務省は基本ラインを守っていました。
 昨年9月の政府援助およびASEANとの共同声明でも、人道援助の基本ラインが守られています。
 「イスラム国」に対抗するのではなく、「イスラム国による被害の救援」であり、
 「イスラム国」のテロに対抗するのではなく、「すべてのテロ」を非難しています。

 ところが安倍総理だけが突出した発言をしています。
(9月ニューヨークでのエジプト大統領との対談)
 今年1月の閣議決定は、そういった安倍路線に引きずられたのか、人道援助概念からの逸脱が見られます。
 しかしその中身は、実質的には普通の人道援助です。
 にもかかわらず、安倍総理のエジプト演説で援助の性格を誤り伝えました。
 この演説の強い調子が、中東に「軍事援助」と受け止められてしまったのです。
.

 ここまでは安倍さんの狙い通りだったと思います。
 ところがその強硬姿勢が、人質脅迫ビデオに至ってしまってから、安倍総理は軌道修正を図ります。
 「人道援助」の強調です。
 中立的人道援助というのは自分がこれまで否定してきた路線なのに、あたかもはじめからその路線であったかのように言い始め、
 人質事件の責任回避を図りながら、事件を対ISIL路線を推進する道具に使おうとしています。
.

 この二枚舌をメディアの多くが報道しないで、また国会で追及しないで、だれがそれをするのでしょうか。
 ただちにそれをしないで流されてしまったら、ことが落ち着いてから批判したって国民の関心はすでに冷めています。
 本当に残念な状況がつづいています。

 でも、こんな長い説明、普通は聞いてくれません。
 短いフレーズで嘘でもゆーたもん勝ちです。
 そういった状況下で戦略的に戦うには、政権批判を一時手控えるのも手である、声明はおかしいという意見も聞こえます。
これについては、そういう高等戦術の有効性を評価する能力が自分にないので、なんにも言えません。
 いまの考えはこういうところです。