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「戦争の記憶を風化させない」天皇陛下の元側近が語る陛下の胸中 〔dot. 2016.9.6〕

2016-09-05 22:13:16 | 平和 戦争 自衛隊

 https://dot.asahi.com/wa/2016090200109.htmlより転載

「戦争の記憶を風化させない」天皇陛下の元側近が語る陛下の胸中

(更新 2016/9/ 6 07:00)
展示品の学徒勤労動員で使われた旋盤を案内する羽毛田氏(撮影/写真部・岡田晃奈)

展示品の学徒勤労動員で使われた旋盤を案内する羽毛田氏(撮影/写真部・岡田晃奈)

 

70年目の証言

週刊朝日編集部
定価:1,188円(税込)

 戦後71年を迎えた日本は、風化する戦争の記憶とどう向き合い、歩めばよいのか。戦争体験の連載記事をまとめた『70年目の証言』を刊行するなど、その声を後世へと届けてきた、昭和館(東京・九段南)の館長を務める前宮内庁長官の羽毛田信吾氏(74)は、この問題をどう考えるのか。戦争犠牲者の慰霊を続ける両陛下の思いに触れつつ、昭和館での取り組みを語った。

*  *  *
戦後71年を迎えた8月15日、日本武道館で戦没者追悼式が執り行われました。天皇陛下は、おことばのなかで戦後71年を迎えた日本の平和に触れたうえで、昨年と同様に「深い反省」という表現を選び、「戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い」と訴えられました。

 私は宮内庁次長となった2001年から、長官で退官する12年まで、11年間、両陛下にお仕えしました。その間、陛下が何度もおっしゃっていたのは、「戦争の記憶を風化させない」という言葉です。戦争のむごたらしさを体験した世代が減り、記憶が風化する。両陛下はそこに強い懸念を抱いておられます。

 天皇陛下は昭和8(1933)年生まれの82歳。皇后陛下は9(34)年生まれの81歳。疎開体験をお持ちだから、より思いが強いのでしょうか。

 一方で、私は昭和17(42)年生まれの74歳です。郷土の山口県萩市は空襲の被害はなく、終戦時3歳だった私に戦時中の記憶はほとんどありません。2013年から昭和館の館長を務める私自身も、戦争を知らない世代です。1956年、日本は国連に加盟し、国際社会への復帰を果たし、政府の経済白書は、「もはや戦後ではない」と記した。しかし、来館者の大半はその「戦後」すら知らない世代です。

 戦後70年の節目が過ぎ、記憶の忘却は加速度的に進みます。

 昨年は安保法が成立するなど大きな転換期でした。法案への賛否は別にしてこれにかかわった政治家や官僚の多くもまた、戦後を知らない世代です。館で作成する「昭和のくらし研究」というシリーズ本に、東京大学文学部の鈴木淳教授が印象的な言葉を記しています。

「自ら経験していないことを学び取ることができないとしたら、われわれは歴史をもっていないことになるであろう」

 先の大戦の目的・性格に関しては、さまざまな意見や思想があります。しかし、昭和館は議論には立ち入らず、中立的な立場で、専ら戦争が庶民に与えた影響という視点から歴史的資料を集め、展示などの事業を行う国立の施設です。私は、陛下が戦後70年を迎えるにあたりおっしゃった、「歴史を学んでいくことの大切さ」という言葉の重みを、いつも胸に置きつつ館の展示などの充実に努めています。

 昭和館の立つ東京都千代田区内を見渡せば、通勤や散歩で毎日通る道にも戦跡は残っており、歴史を学ぶことはできます。大手町の高層ビルの谷間を抜けると日本橋川に架かる長さ30メートルの鎌倉橋が現れます。苔で覆われた御影石の欄干部分を観察してみてください。44年11月の東京空襲のときに、爆撃と機銃掃射で受けた銃弾の跡が、無数に残っています。

 永田町、霞が関、日比谷など皇居を取り巻く一帯は、大本営、陸軍省など陸軍の中心施設があり、現農林水産省などが立つ土地には、海軍省がありました。戦争末期には、皇居前広場や日比谷公園は陸軍の高射砲陣地になり、ビルの屋上にも高射砲や機関銃が据え付けられます。日劇(現有楽町マリオン)では、勤労動員された女学生が風船爆弾を組み立てていました。

 北の丸公園にある東京国立近代美術館工芸館。国の重要文化財に指定された赤れんがの建物は、近衛師団司令部庁舎です。「終戦の詔勅」の録音盤奪取未遂事件の舞台です。大手門の奥にぽつんと置かれた鯱(しゃちほこ)は、空襲で焼失した旧大手門渡櫓に飾られていたものですし、昭和館に運ばれて展示されている防火用水槽は、九段会館(旧軍人会館)に設置されていたものです。

 息苦しいほどに武器で囲まれ、空襲で焼け野原となったこの街で暮らす妻や子供、老人たちはどれほど恐ろしかったでしょうか。

 昭和館では毎回角度を変えた展示を企画します。連合軍側の鮮明な写真をそろえた企画展では、日本との国力の差を実感させられる迫力がありました。米公文書館が所蔵する、米機の空襲で類焼した明治宮殿と皇居付近を写した2枚の写真も過去の企画展で使用したものです。

週刊朝日  2016年9月9日号より抜粋

 

 

 


【沖縄・高江】爆音演習で不眠…「オスプレイ訓練」へ沖縄県民の悲鳴相次ぐ 〔女性自身 2016.9.2〕

2016-09-05 00:34:03 | 沖縄

http://jisin.jp/serial/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84/social/25321

爆音演習で不眠…「オスプレイ訓練」へ沖縄県民の悲鳴相次ぐ

投稿日: 2016年09月02日 06:00 JST

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「夜9時くらいに寝ようと思っていると、オスプレイが訓練を始めます。11時くらいまで飛んでいるから、布団に入っても眠れないのがいや」

 

そう話すのは、沖縄県国頭郡東村に住む小学生の子供たち。東村は、沖縄本島の北部に位置する人口わずか約1600人の小さな村だ。希少な動植物が生息する”やんばるの森”に囲まれた東村の集落は、美しく、静かだった。

今、この村は、すさまじいオスプレイの騒音にさらされている。政府が地元の反対を無視し、東村で米海兵隊のヘリパッド(オスプレイの着陸帯)で離発着訓練を行い、さらに、ヘリパッドの新設もしようとしているからだ。

オスプレイとは、米海兵隊が’12年から普天間基地に配備している新型輸送機のこと。飛行機のように高速で、かつヘリコプターのように水平に離着陸ができ、物資などの大量輸送が可能だという。

 

しかし、欠点も多い。離発着のときには、巨大な風圧で砂塵を巻き上げ、周囲の木々をなぎ倒し、環境を破壊する。墜落事故が多く、飛ぶときに発する低周波による健康被害が指摘されている。

オスプレイの爆音や低周波に驚いてパニックを起こしたのか、やんばるの森にしか生息しない、国の天然記念物であるノグチゲラという鳥が相次いで窓ガラスに激突して死んでいるのが見つかっている。

さらに夏前から増加している海兵隊によるオスプレイの夜間訓練による騒音が、村民の日常を脅かしていた。

「オスプレイの夜間演習が多くなったのは、オスプレイが飛んでいる間は相手の声が聞こえませんから、3分くらい会話を中断して、過ぎるのを待つんです」

 

そう話すのは、高江に住む安次嶺雪音さん(45)。高江にある安次嶺さんの自宅は、新設されたヘリパットに近く、これまでもオスプレイが飛行訓練を繰り返すたび爆音に悩まされてきた。高3、高1、中1、小5、小3、6歳の計6人の子供がいるが、「夜眠れない」「音がうるさい」と不安を訴えた。小学生と中学生の子供らは、学校に通うのもつらくなるほど調子を崩したため、現在は東村に隣接する国頭村に避難中だ。

騒音調査を行っている渡嘉敷健琉球大学工学部准教授が、高江のヘリパッド周辺で測定したデータによると、今年6月20日の21時40分~22時35分までの間に、90デジベルを越える騒音が15回も記録されていた。さらに、22時過ぎには最大で99デジベルを越える騒音が……。

「100デジベルは、電車の高架下なみです。WHO(世界保健機関)は、夜間なら室内で35デジベル程度が望ましいとしていますが、それと比べたら桁外れに大きい。高江の住民は、電車の高架下で眠らされているようなもの」

 

しかし、この高江ヘリパッドについて「そもそも、矛盾してるんです」と語るのは高江の住宅団地近くに住む阿木さん。

「北部訓練場の大部分を返還するという約束でヘリパッドを作ったのに、日本政府は米軍から訓練場を返還されないうちに早々とヘリパッドを米軍に引き渡しました。負担軽減どころか私たちの負担は増しています」という。

「本当なら、改めて地元に合意を取り付けないといけないのに、政府は沖縄県にも東村にも、オスプレイパッドになるとはいっさい明らかにせずに07年に工事を始めてしまった。一方でオスプレイが12年に普天間に配備される直前まで、『オスプレイは来ない、知らない』と政府はごまかし続けました」

 

驚くべきは、こうした米軍再編にかかる経費も、すべて“日本持ち”だという点だ。

米軍再編経費を含む経費は、通称”思いやり予算”(特別協定予算)と呼ばれている。

在日米軍の維持に日本の税金から約5千200億円が注ぎ込まれている。

 

防衛省は、2020年までにオスプレイ10機を東京都福生市の横田基地に配備する予定だ。そうなれば北関東から静岡方面まで訓練飛行区域に入る。

さらに佐賀空港でも17機を配備する予定で、防衛省は佐賀県と調整しているが、地元からは反発が起こっている。前出の安次嶺さんは言う。

 

「いま、高江で起こっていることを、決して他人事だと思わないで。これは日本全国どこでも起こり得ることです」 

命が脅かされ続けている高江の動向から目が離せない。

 

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動画〝沖縄のマスコミは県民のもの、民(たみ)のもの〟 琉球朝日放送(QAB)記者

2016-09-05 00:33:43 | 沖縄

〝沖縄のマスコミは県民のもの、民(たみ)のもの〟


2016/09/03 に公開

〝沖縄のマスコミは県民のもの、民(たみ)のもの〟

琉球朝日放送(QAB)の記者で沖縄マスコミ労協の大矢副議長です。

沖縄県東村高江のオスプレイパッド建設抗議・集中行動に参加してスピーチしました。

・・・・・



私たち(沖縄)マスコミ労協は、
あらゆる戦争につながる原稿は書かない。約束します。

戦争のためにカメラを回しません。

戦争のためにペンは取りません。

戦争のために輪転機を回しません。

71年前、先輩たちが犯した過ちは2度と繰り返しません。

そんな思いで沖縄の記者たちは、日々現場に立っています。

それを支えているのは沖縄のみなさんです。

沖縄のマスコには県民のものです。

〝民(たみ)〟のものです。