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証人喚問は籠池理事長だけじゃ意味がない、迫田理財局長、松井知事、昭恵夫人も証人喚問せよ 〔リテラ 3.17〕

2017-03-17 23:28:13 | 森友学園疑惑

 

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証人喚問は籠池理事長だけじゃ意味がない、迫田理財局長、松井知事、昭恵夫人も証人喚問せよ

2017.03.17
 
証人喚問は籠池理事長だけじゃ意味がない、迫田理財局長、松井知事、昭恵夫人も証人喚問せよの画像1
瑞穂の國記念小學院HPより


 籠池泰典理事長が「安倍総理から100万円の寄付を受けた」という衝撃爆弾を投下した昨日、もうひとつ大きな決定が下された。自民党が籠池理事長の証人喚問を行うことに合意した件だ。

 これまで自民党は野党からの参考人として招致すべきだという要望を「民間人だから」「違法性がないから」などと道理に合わない理由で拒否してきたが、昨日夜になって一転、竹下亘国対委員長は「(寄付発言は)首相に対する侮辱だ」として証人喚問に応じたのである。

 首相への侮辱だという理由で証人喚問を行うとは、もはや独裁国家同然の態度だが、もちろん証人喚問に合意したのはそれが理由ではない。

 まず、参考人招致ではなく虚偽の供述を行えば偽証罪に問うことができる証人喚問を行うことで籠池理事長へプレッシャーをかける目的もある。だが、自民党の狙いは、籠池理事長の嘘を引き出すことで「すべてフェイクだ」と押し切ることにあるだろう。

「小学校建設をめぐっては金額が異なる3枚の契約書が存在するなど、籠池理事長には嘘の報告などが多々ある。すでに官邸は内調や公安を使って籠池理事長が重ねてきた嘘を洗い出しているとも噂されていますが、そういったネタをもとにして、安倍首相との関係や100万円寄付問題なども『全部、籠池理事長の嘘』ということにしてしまう算段なのでしょう」(大手新聞社記者)

 だが、籠池理事長は安倍首相への100万円寄付問題以外にも、別の閣僚や自民・維新の会幹部や所属議員などの決定的証拠をもっているとも言われており、真相究明のためには証人喚問は絶対に必要だ。

 しかし、である。籠池理事長の証人喚問だけでは、本当の真相追究にはまったくならない。少なくともあと3人の証人喚問を同時に行うべきだ。それは、安倍昭恵夫人、迫田英典・前理財局長、松井一郎・大阪府知事だ。

 今回、籠池理事長は安倍首相からの寄付金について、2015年9月5日に塚本幼稚園で講演を行った当日に昭恵夫人が「主人からです」と言って100万円を寄付したと話している。これが事実であれば、昭恵夫人がロンダリングの役割を担っていると言っていいだろう。

 また、安倍首相は「妻は私人」などと言い張るが、昭恵夫人をめぐっては、安倍首相の遠縁にあたる斎木陽平氏が代表を務める団体が主催する「全国高校生未来会議」を後援させるべく、文科省に昭恵夫人が直接打診していたことが昨日発売の「週刊新潮」(新潮社)であきらかにされている。しかも昭恵夫人は、この一件に限らず文科省に〈日常的な“圧力”〉をかけていたといい、“第2の森友問題”と呼ばれている学校法人加計学園に絡んだ事案でも文科省に相談をもちかけていたことを文科省関係者が証言しているのだ。これを私人と呼ぶのは無理筋で、小学校の名誉校長への就任をはじめ、総理夫人として森友学園にかかわってきたことの問題が追及されなければ、安倍首相と森友学園の関係の真相には辿り着けない。

 迫田前理財局長にいたっては、森友問題の本質である国有地払い下げの“当時の最高責任者”であり、核心を知る最重要人物であることは言うまでもない。あまつさえ、財務省はこの間、森友学園との交渉記録を破棄したと強弁するなど無責任極まりない対応に終始しており、籠池理事長以前に迫田前財務局長の証人喚問は絶対条件のものだろう。

 だいたい迫田前理財局長には、繰り返し言及してきたように、森友学園側が近畿財務局で統括管理官と大阪航空局調査係とで話し合いを行った前日である9月3日に安倍首相と面談していたという事実があり、理財局長に就任した2015年7月以降、安倍首相と半年のあいだに5回も面談するという“異例の関係”がある。籠池理事長も菅野完氏を通して“迫田氏の単独インタビュー”を取ることがメディア取材に応じる「交換条件」としてあげたように、迫田前理財局長は最大のキーマンなのだ。

 最大のキーマンという点では、松井府知事も同様だ。私学審から疑義が呈されながら小学校設置を「認可適当」と不可解な判断が下されたことの責任は松井府知事にある。それだけではなく、松井府知事は財務省から大阪府の私学課に対して圧力があったことを先日暴露したが、国から圧力を受けていたとしても私学課だけで判断できるなんてことは到底考えられず、府のトップのOKがなければありえない話だ。つまり松井府知事は、認可に絡むすべての真相を知る人物であり、国からの不当な圧力を黙認した責任者であり、自身もまた圧力をかけた張本人である可能性さえあるのだ。

 安倍首相にしてみれば、昭恵夫人、迫田前理財局長、松井府知事というこの3人を国民の目から覆い隠せば逃げ切れると考えているのだろう。逆に言えば、この3人への追及なくして森友問題の真相は明らかにならない。マスコミ、とくにワイドショーは籠池理事長のキャラいじりに明け暮れているが、その裏に隠れた3人の権力者への追及を徹底的に行い、証人喚問に引きずり出さなくてはならない。
編集部

 

 


【沖縄】ヒロジさん、保釈決定! / 山城博治さん無罪主張 那覇地裁初公判・・・「まごうことなき弾圧だ」 山城博治議長、長期勾留を非難

2017-03-17 22:13:04 | 沖縄

 5ヶ月にも渡る不当な勾留が続く中、山城博治氏ら3名の公判が始まったが、これは完全なる「国策捜査」「政治弾圧」であり、直ちに無条件釈放すべきだ!

 ⇒山城ヒロジさん、保釈決定。ただ、まだ保釈されたわけじゃない・・・

 

沖縄タイムス プラスhttp://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/89077より転載

沖縄の基地反対リーダーの保釈、那覇地裁が認める 検察は不服申し立てへ

2017年3月17日 22:11

 米軍基地建設への反対運動中に逮捕・起訴され、威力業務妨害や公務執行妨害罪などに問われた沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)について、那覇地裁は17日夜、公務執行妨害と傷害両罪に関する弁護側の保釈請求を認めた。威力業務妨害罪に関しては、既に認められていた。

 

 

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琉球新報http://ryukyushimpo.jp/news/entry-462564.htmlより転載

「まごうことなき弾圧だ」 山城博治議長、長期勾留を非難

山城博治さん(中央)

 名護市辺野古の新基地建設や米軍北部訓練場ヘリパッド建設への抗議活動を巡り威力業務妨害や公務執行妨害・傷害、器物損壊の罪で起訴された沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)ら3人の初公判が17日午前10時から那覇地裁(潮海二郎裁判長)で開かれた。罪状認否で山城議長は長期勾留を批判した上で「このような状況は許してはならない。まごうことなき弾圧だ」と訴えた。山城議長側は器物損壊については起訴事実を争わないとした一方で、威力業務妨害と公務執行妨害・傷害の罪については無罪を主張した。
 2016年10月17日の器物損壊容疑の逮捕から5カ月身体拘束が続く山城議長に、傍聴席からは「頑張れ」などの激励する言葉や拍手が送られ、潮海裁判長に制止される場面があった。
 それぞれ山城議長らと共謀して犯行に及んだとして、威力業務妨害の罪で起訴された稲葉博さん(66)と公務執行妨害・傷害の罪で起訴された添田充啓さん(44)も無罪を主張した。
 17日は罪状認否と検察側・弁護側の冒頭陳述、威力業務妨害の証拠調べまでが実施された。次回公判は3月27日午後1時半から開かれる。
 初公判には山城議長らを支援する市民らが多く集まり、一般傍聴の22席に対して379人が傍聴を希望した。【琉球新報電子版】



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琉球新報http://ryukyushimpo.jp/news/entry-462454.htmlより転載

山城博治さん無罪主張 那覇地裁初公判

沖縄平和運動センターの山城博治議長らの初公判が開かれた法廷=17日午前10時、那覇市樋川の那覇地裁(代表撮影)

 名護市辺野古の新基地建設や米軍北部訓練場ヘリパッド建設への抗議活動を巡り、威力業務妨害や公務執行妨害・傷害、器物損壊の罪で起訴された沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)ら3人の初公判が17日午前10時、那覇地裁(潮海二郎裁判長)で始まった。罪状認否で山城議長は長期勾留を批判した上で「このような状況は許してはならない。まごうごとなき弾圧だ」と述べた。山城議長は威力業務妨害と公務執行妨害・傷害の罪については無罪を主張した。
【琉球新報電子版】

 

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琉球新報http://ryukyushimpo.jp/news/entry-462483.htmlより転載

「仲間を返せ」 事前集会に300人

「山城さんら3人の早期奪還を勝ち取ろう」とガンバロー三唱する初公判前の集会参加者=17日午前9時35分、那覇市楚辺の城岳公園

 山城博治沖縄平和運動センター議長らの初公判を前に、「山城博治さんたちの早期釈放を求める会」など5団体は17日午前9時、那覇市の城岳公園で集会を開き「仲間を返せ」と訴えた。市民ら300人以上が集まり、山城さんの顔写真や「不当勾留を許すな」などと書かれたプラカードなどを掲げ、早期釈放を訴えた。
 弁護団の池宮城紀夫弁護士は「これまでの保釈請求は全て却下された。辺野古・高江をつぶすという政府の意思が明確に出ており、この闘いに負けるわけにはいかない」と語気を強めた。
 県民会議の安次富浩共同代表が「裁判所の行為は不当極まりない。必ず勝利を勝ち取ろう」と呼び掛けると、会場から拍手が沸き起こった。
 那覇地裁近くの中央公園には午前8時半ごろから、初公判を見ようと傍聴券を求めて市民や関係者381人が並んだ。【琉球新報電子版】

 

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≪参考≫

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【原発避難者訴訟】3.17 東電と国に賠償命じる 前橋地裁 ~国にも責任がある。 / 小口弁護士による判決文の要約

2017-03-17 19:02:38 | 福島、原発

 

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毎日新聞http://mainichi.jp/articles/20170317/k00/00e/040/278000cより転載

原発避難者訴訟

東電と国に賠償命じる 前橋地裁

 
前橋地裁の判決を受け「一部勝訴」などが書かれた幕を掲げる弁護士=前橋市で2017年3月17日午後3時12分、徳野仁子撮影

 
 東京電力福島第1原発事故に伴い、福島県から群馬県に避難した住民ら45世帯137人が東電と国に約15億円の損害賠償を求めた訴訟で、前橋地裁(原道子裁判長)は17日、東電と国に3855万円の支払いを命じる判決を言い渡した。原発事故全国弁護団連絡会によると、同様の集団訴訟は全国20地裁・支部で約1万2000人が起こしており、今回が初めての判決。

 原告は避難指示区域からの避難者が6割、自主避難者が4割。いずれも国の審査会が示した「中間指針」に基づいて東電から一定額の慰謝料を受け取っているが、「古里を奪われた被害の実態に見合っていない」として、1人一律1100万円を求めて2013年9月から順次提訴した。

 第1原発は11年3月11日に10メートル超の津波に襲われ、全ての電源を喪失し事故が発生した。裁判の主な争点は、(1)東電や国は津波を予見し、事故を回避できたか(2)国が東電に安全対策を取らせる規制権限があったか(3)国の指針に基づく東電から避難者への賠償額は妥当か--の3点だ。

 原告側は、政府の地震調査研究推進本部が02年に「福島沖でもマグニチュード8級の津波地震が起こりうる」と示した「長期評価」や、この予測をもとに東電が08年、想定津波を最大15.7メートルと試算した点から「東電は巨大津波を予見できたのに防潮堤建設などの対策を怠った」と指摘。国についても「津波対策を取るよう東電に命令しなかった」として対応は違法だったと主張した。

 これに対し、国や東電は「長期評価は確立した科学的知見とは言えず、巨大津波は予見できなかった」と反論。国の中間指針を超える新たな賠償は必要ないとも主張していた。

 原発事故を巡っては、東電の旧経営陣3人が業務上過失致死傷罪で強制起訴され、刑事裁判でも責任が問われている。【尾崎修二】

<関連>

<元原発作業員>白血病「被ばく原因」、東電を提訴

<原発避難>「白血病ですぐ死ぬだろ」子へのいじめ、母証言

<福島原発>負担8兆円増、国費要請 国民にツケ、批判必至

 

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小口弁護士による判決文の要約

【要約してみました】
原発事故は防げた。事故は東電と国の責任。
東電は津波を遅くとも平成14年から数ヶ月後の時点で予見可能。平成20年5月には実際に予見していた。結果回避措置もとれたのに懈怠。
国は遅くとも平成19年8月頃、東電に回避措置を命令すべきだった。これを行使していれば本件事故は防げた。

【以下意見】
いまも多くの人が東電と国のせいで起きた原発事故で避難している。加害者である国が設定した区域外から避難している人への住宅支援策が、今月末に打ち切られようとしている。責任を認めた地裁判決がでた以上、今月末打ち切りなんて許されない。

 

 


Y!ニュース・【アベ友疑獄】安倍首相からの100万円 (菅野 完) ・・・「振込票、残っとるんちゃうか?」たった今、その物証の現物を入手

2017-03-17 15:13:40 | 森友学園疑惑

安倍晋三直撃
籠池=菅野爆弾3発目炸裂!!!

菅野完‏ @noiehoie 26分前
「安倍首相からの100万円」(菅野完) - Y!ニュース

 https://news.yahoo.co.jp/byline/suganotamotsu/20170317-00068806/より転載

「安倍首相からの100万円」

安倍晋三

森友学園の籠池理事長が、東京都内の我が家を突如訪れたのは、3月15日。

当日私は大阪で、塚本幼稚園を自主的あるいは強制的に退園した保護者たちが行う、大阪府への申入れと記者会見を取材していた。

外国特派員協会での記者会見がキャンセルになったことを前日夜に知った瞬間、「じゃあ、空いた時間、僕にください」と打診したところ、籠池氏はすぐに「じゃ、自宅で」と応諾してくれた。

しかしこの「自宅」の認識が違っていた。私は「大阪府豊中市の籠池氏の自宅でのインタビュー」と認識していたが、籠池氏は「東京の菅野の自宅でインタビュー」と認識していたのだ。

「なんや、菅野さん、大阪におるんか」との電話を受けたのが、11時過ぎ。仕方ない、大阪での取材を切り上げて東京に戻るしかない。

急遽羽田に戻って、タクシーで自宅まで飛ぶようにして帰って驚いた。メディアが殺到しており私自身が自分のマンションには入れない。これは異常だ。この異常なメディアスクラムを解除するために行ったのが、この囲みの取材だ。FNN が全編ノーカットで公開している。最後まで見てもらえばわかるように、この会見の趣旨は「メディアスクラムを解いてくれ。そうでないと取材ができない」と言うものだ。ほとんどのメディアは、同業者としてこの申し入れを理解してくれ、メディアスクラムを解除してくれた。

 

そこから始まった、籠池氏へのインタビューは、約三時間にわたった。

その詳細を今、文章にすることはまだ、できない。

しかしこのインタビューで籠池氏が語った最重要証言「安倍首相から100万円の寄付をもらった」とのエピソードは、翌日、籠池氏の口から語られてしまった。「ネタ元」にとくダネを抜かれた。。。。こんな経験、おそらくこの先もすることはないだろう。

籠池氏によると、この100万の寄付金が安倍昭恵夫人から手渡されたのは、2015年9月5日土曜日。

メディアに何度も登場した「安倍昭恵氏が瑞穂の国記念小学院」の名誉校長に就任した、あの講演会が行われた日だ。

「昭恵さんから、封筒に入った札束を、『これ、主人から』と言われた。」

「領収書は?と聞いたら『いや、まあ、それは』とおっしゃった。」

「土曜日やし、もっとくの怖いし、我慢せなしゃない。月曜日に自分らで入金した」

「ようわからんようになるから、安倍晋三名義で入金しようとしたけど、会計の人に止められたんで、森友学園の名義で入金した」

こう証言する籠池氏の顔は苦渋に満ちていた。ようやく、重い口を開いたのだ。私と一緒にこの証言を聞いていた扶桑社の編集者も、なぜか、泣きそうな顔をしている。 

しかしこの段階では、まだ「証言」に過ぎない。何か物証はないのか?

「あるんちゃうかな。寄付者名簿、その日付のあるしね」

「振込票、残っとるんちゃうか?」

それ、それが欲しいんですよ、理事長。

と言うことで、今日、たった今、その物証の現物を入手した。

確かに「安倍晋三」の名前は出てこないが、「100万円」「森友学園名義の振込」「土曜日に受け取った現金を次の月曜日に入金した」を裏付ける寄付者名簿は存在した。振込票の現物も、ある。

取り急ぎ、この物証を、みなと共有し、読者諸賢の判断を仰ぎたい。

寄付者名簿寄付者名簿

画像加工の素人のため、黒塗りがいびつで恐縮だが、平成27年=2015年の9月7日月曜日、つまり、土曜日だった9月5日の安倍昭恵講演会直後の平日に、100万円の入金があることが確認できる

振込表の現物振込表の現物

これが上記入金の元となった、振替払込用紙の現物。「森友学園」が名義欄にボールペン書きされているが、よく見ると、その上部に修正液で何か消されているのがわかる。

この修正液部分に、裏からライトを当ててみると。。。。。

修正液部分のライトアップ修正液部分のライトアップ

やはりこれは、「安倍晋三」としか、読みようがない。

 

 

 


室井佑月「もうそこに触れなきゃ駄目じゃない?」 ~安倍政権のいかがわしさや恐ろしさが、少し顔を現したとあたしは…(dot.)

2017-03-17 14:35:29 | 森友学園疑惑

dot. https://dot.asahi.com/wa/2017031500053.htmlより転載

室井佑月「もうそこに触れなきゃ駄目じゃない?」

(更新 2017/3/16 16:00)
室井佑月「マスコミの末端にいる者として考えたくもないが、なにか大きな力が働いているようにさえ感じる」 (※写真はイメージ)
 室井佑月「マスコミの末端にいる者として考えたくもないが、なにか大きな力が働いているようにさえ感じる」 (※写真はイメージ)

 

 

 作家の室井佑月氏は、森友学園問題で「安倍政権のいかがわしさや恐ろしさが、少し顔を現した」という。

*  *  *
 森友学園の問題は、もっとワイドショーで取り上げてもいい。国会では野党の追及が盛り上がり、すごいことになっている。

 小池劇場より大物役者がそろっているし、ホテル三日月の舛添さんより金額がデカい。構図は韓国の朴大統領とその親友の疑惑に似ていたりもする。が、お隣の国の問題は連日取り上げたくせに、なぜか自国のこの問題には腰が引けている。

 まるで、我々の関心がなくなるのを待っているみたい。わかりやすい構図で、視聴率も稼げそうなのに。

 マスコミの末端にいる者として考えたくもないが、なにか大きな力が働いているようにさえ感じる。いいや、ただの忖度なのかもしれない。いずれにせよ、大きな力に逆らったらヤバいというこの空気感は、安倍政権が作り出した怪物なのだと思う。

 森友学園の問題は、ただのおかしな国有地売却問題じゃない。なかなか浮かび上がってこなかった安倍政権のいかがわしさや恐ろしさが、少し顔を現したとあたしは思っている。

 マジでワイドショーがこの問題を本気で扱ってくれれば、どんな人も肌感覚でそれを理解できると思うんだけど。

 安倍政権はマスコミの扱いが上手いから、その本質はあまり見えてこなかった。自分たちに批判的なマスコミに名指しで圧力をかけ、その一方で提灯持ちと頻繁に食事つきの会合を行っている。いってみれば、緩やかな恐怖政治をしいている。

 そして、安倍政権は言葉の使い方が上手い。「アベノミクス」「積極的平和主義」「一億総活躍社会」。

 アベノミクスは意味がなかったが、積極的平和主義はアメリカにいわれるまま自衛隊を海外の戦闘に出すことだし、一億総活躍社会は企業の使い勝手のよい働き手を増やすようなことだ。

 集団的自衛権の行使が可能になり、特定秘密保護法が制定され、今度は共謀罪まで通りそう。我々国民の価値や人権が、どんどん引き下げられているといっていい。

 でもって、森友学園の話に戻る。安倍夫妻や日本会議に所属する議員が、はじめは素晴らしいと絶賛していたこの学園が経営する幼稚園の教育を知って、彼らが我々国民になにを望んでいるかがわかった人もいるように思う。

 3月1日、森友学園の籠池泰典理事長が自民党の鴻池祥肇参院議員へ封筒に入ったものを渡そうとし、口利きのお願いをしたことが発覚した。もう一人、名前が出てきたのは大阪維新の会の中川隆弘大阪府議だ。

 鴻池さんに籠池さんを会わせたのは、元秘書だった黒川治兵庫県議と言われている。中川さんに籠池さんを紹介したのは、山口県防府市の松浦正人市長だ。みな日本会議とつながりがある。てか、安倍内閣の人間、ほとんどが日本会議メンバーで、国会議員にもわんさかいる。

 この団体が牛耳るこの国でいいのだろうか? そこの部分を、国民全員で考えるときがきたのじゃないか。

週刊朝日 2017年3月24日号