異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

<書き起こし・その1>「施行時期を明言。安倍総理のメッセージから、憲法改正の今後を読み解く」木村草太  〔TBSラジオ「荻上チキ」5月3日(水)放送〕

2017-05-07 21:23:40 | 憲法

荻上チキ・Session-22

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https://www.tbsradio.jp/144021

「施行時期を明言。安倍総理のメッセージから、憲法改正の今後を読み解く」木村草太×荻上チキ【音声配信】5月3日(水)放送分(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」)

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小原 美由紀さん、▽書き起こしその1

安倍首相のビデオメッセージ演説を聴いて、萩上チキさんが論点をまとめ、
「木村さんは、全体お聞きになっていかがですか。」

...

木村草太さん
「まずは、九条についてはですね、ご本人(安倍首相)の前のめりとは別に、かなり難しいと思いますね。いま九条を変えて自衛隊を明記すると、それはひとつの考え方ですが、
仮に「個別的自衛権まで」というふうに国民投票にかけて可決すると、安保法制が違憲になっちゃうんですね。「集団的自衛権こみ」で国民投票にかけると、2015年の安保法制をそのまま国民投票にかけると言うことになります。これはいまの政権に取とって大ばくちになりますし、安保法制への反発を考えますと、否決される可能性も高いんですね。

国民投票で安保法制ダメ、って否決されたら これは相当なダメージですし、安保法制も全部立て直し、ってことになりますし。ということは、結局具体的にやろうとすると実は非常に難しくて。
かつ、いま違憲の疑いが非常に強いところは自衛隊以前にむしろ安保法制のことで。
もし違憲の疑いを払拭するということであれば
「安保法制を国民投票にかけます」というべきだったわけですが、それはできないことがわかっていて、支持者向けにポーズを取ったという声明になってるとふうに読まざるをえないんですね」

荻上さん
「9条の1項2項を残しつつ、自衛隊を明文化すると言うことですので2項に足すのか、3項をもうけて「自衛隊を保持する」とかくのか。仮に自衛隊を保持すると言うことを明文化するとなれば、1項2項を含めたトータルの解釈になるのでしょうか?」

木村さん
「んーと、書き方によると思います。
いまの内容とまったく変わらないとするような書き方もあると思います。
ただこの場合は、国民が国民投票でなにを聞かれてるかさっぱりわからない国民投票になりますので、たいへんな混乱が起きるので、やめた方がいいと思います。」

萩上さん
「なるほど。いまの政府見解では、自衛隊は保持していいってことになっているんですね」

木村さん
「そうなっていて、今のままで行きます、って言う改憲を提案するのでしたら、
国民は賛成するとどうなって、反対するとどうなるのか、わからないまま国民投票することになるので、なんの結論も出ない、意味のわからないことになるので、もう少し議論を整理してからしゃべってください、という感じですね。」

荻上さん
「改正の理由については、いまの音声ではふれなかったんですが、多くの憲法学者や政党が、自衛隊を違憲だとする議論がまだ続いているから、それに決着をつけたいと。
自衛隊は合憲なんだって、より強く、はっきりとさせたいと。すでに政府見解はいまの解釈は出ているけれども、それに対して有無を言わさず。。」

木村さん
「世論調査をみていると、自衛隊の存在自体はけっこう合憲だと考えている方もいらっしゃるんですね。
もし、ほんとに自衛隊の合憲に疑義があるなら、真正面から認めるべきで、 かつ、いまの政府解釈に自信があるのなら、それを維持すべきです。
違憲の疑いがより強いのは「集団的自衛権」のほうで、自衛隊の存在よりもそちらのほうが違憲の疑義が強いところなので、そこにまったく言及せずに9条論議をすると言うこと自体が、大きな逃げを打っていると。」

荻上さん
「なるほど。つまり九条改正しますよ、ということで保守層にアピールできるのと、多くの国民がなんとなく自衛隊そのものの存在はいいよね、というところだけで論議したいのですが。まあ、まだ具体的に条文が出ていないので・・」

木村さん
「自衛隊の明記、と言うのは、改憲提案としては国民に通りやすいというか理解が得られやすいところなんですね。世論調査でも割と賛成が多いとされている箇所なんですが。
ただ、いまの状況でやると、2015年安保法制というのを前提にすると、それをかけたときに、安保法制をかければ政権にとってダメージだし、個別的自衛権までの改憲をしちゃうと、安保法制の違憲が明確になっちゃうと言う結局非常にやりにくい、ファンタジーな提案だってことでしょうね。」

荻上さん
「もうひとつ、高等教育の無償化という面について織り交ぜていますが、いかがですか?」

木村さん
「これはやはり、維新の会のみなさんには、取引と言うか、維新の会の提案ものみますよ、といわないと、維新の会賛成しにくいでしょうから。一緒にやっている面はあると思いますが」

荻上さん
「仲間においで、ってことでしょうか」

木村さん
「これも最近の世論調査で出てますが、禁止されてるわけではないので、憲法で。改憲しなくたって教育の無償化はできるわけで、わざわざやる必要はいだろうと。

それからやはり、この番組でも申し上げましたが、
国民投票って一回に850億円かかるんですよね。そりゃかかりますよね。一億人の投票ですから」

萩上さん
「そうですよ、あちこちに投票所もうけて、選挙管理委員会とかもうけて、集計とかトラックとか、色々あるわけですよね」

木村さん
「850億円かけて、やんなくていい改憲するよりは、そのお金奨学金にした方が絶対いいですよね。」

萩上さん
「ああ、そうですねぇ。」

木村さん
「わかりました、やりましょう。でも、もっと有益なことにつかいませんか?という議論になりやすい話しではあるんですね。
もちろん、維新の会のみなさんが「教育の無償化」って論点を出してくださったおかげで、いま、若者に対する教育の支援に注目が集まったのは、評価されてしかるべきと思いますが、
ただ やっぱり、改憲という手法で行くのはどうなのかと考えている国民の方も多いですし、

やはり高等教育ということになると、TBSの番組で西原さんという憲法学者が指摘したのですが、
「高卒の人から取った税金で大学に通っている人たちにお金を回して、大卒の人が高額の所得を得る」と言う制度になるわけですね。
これはやはり高卒の人って大卒の人に比べて収入が低いので、とても不公平に見える制度になってしまう。
もし高等教育の無償化をやるのだったら、高卒で働き出した人に対するスタートアップの支援みたいなものも一緒にしてったほうがいいと。
初めての高卒で働き出した人は、いろんなお金がかかるでしょうから、そこで支援をすると言うことを合わせてやらないと 不公平感が出てきますね。」

< その2に続く!!>

文責・小原美由紀

 

 


籠池泰典氏と財務省の音声データ、生の状態で完全公開&書きお越し、財務省のウソが丸わかり(菅野 完)ハーバービジネスオンライン

2017-05-07 21:22:59 | 森友学園疑惑

籠池と財務省の音声データ、生の状態で完全公開です。で、web記事としては体裁が悪いもののその文字起こしも全文ノイズも含めて完全公開。ぜひご覧ください。財務省のウソが丸わかりです

 

 

籠池泰典氏と財務省のやり取り録音、音声データ及び文字起こしデータを全編完全公開!

「森友学園」の籠池泰典・前理事長が、大阪・豊中市の国有地の売却をめぐり、去年3月に、自身と財務省との間で行われたやり取りを録音した音声記録を公開したことは多くのメディアで取り上げられた。

 その後、フジテレビの「ミスターサンデー」が番組内で日本音響研究所に声紋鑑定を依頼。この録音の中に登場する財務省の田村氏について、99%の確率で本人の声紋一致たという。

 録音の中で、田村氏が『特例』と言っているが、この「特例」について籠池氏は「(当時は)半月から10日に1度は、近畿財務局に通っていた。平成26年ごろから、財務省側が、突然、定期借地権契約に前向きになった」ことを指しているのではないかと語り、その背景には、「結果論だが、昭恵氏に小学校の名誉校長になってもらったことで、ある時期から、土地について、スピーディーに物事が動いたのだと思う」と語っている。

 この録音テープを探し当てた菅野氏から、本サイトにて録音データのすべてと、一切編集なしの文字書き起こしの公開を許諾していただいたので、ニュースなどではわからなかったその全貌をお伝えしよう。

 音声データはノイズが多く、書き起こしの文も敢えて素起こしの体裁を取るので、かなり読みづらい上に非常に長くなることはご了承頂きたい。

⇒【音声データ】はこちら


ここからが書き起こし全文になる。

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⇒0:00~15:32※ここまではノイズ

※備考:男性B、D、E、F、G(部下?)

⇒15:32~

籠池「ああ、どうも!」

タムラ氏「タムラでございます。」

(※名刺交換?)

タムラ氏「どうも。」

籠池「籠池です。」

※ノイズ

籠池妻「キョウ××××(※聴取不能)」

男性B「××××(※聴取不能)」(※若干遠方から聞こえる)

※ノイズ

タムラ氏「タムラでございます。」

籠池「籠池でございます。」

※ノイズ

男性D「よろしくお願いいたします。」

男性E「失礼いたします。」

男性F「ヤノウチ(※ヤノグチ?ヤマグチ?ヤマウチ?)と申します。」

男性G「サトウと申します~。」

籠池「サトウさん?はい。」

※ノイズ

⇒15:56~

男性H「いいですか~?」
※(全員の準備が整うまで待機中?参加者が個別に閑談。)

籠池妻「ああ、そうですか。」

男性I「失礼します。」

※ノイズ

⇒16:14~

タムラ氏「今日はわざわざ起こし×××…。」

籠池「お、お邪魔せないかんなぁと思って。」

男性「前から思っておった?」

籠池「ちょうど、この…、今日も会議がありましたが、昨日、ちょうど、国の土地の問題で、私も話しをつけいかなあかんことがありましたもんですからね、もう、その足で、飛び込んできました。(※少しの間)どういう内容か、ご存知ですかね?」

タムラ氏「え、あの、報告は受けています。」

籠池「うーむ。」

タムラ氏「あの、ま、全体を詳しくっていうことではないですけどけれども。」

籠池「ええ…、ええ。」

タムラ氏「あの、もともと、あのう、この件の経緯がですね、あの、もう、貸付けをするっていうことが特例だったものですから、」

籠池「ええ、ええ。」

タムラ氏「藤原(工業)が承認をして、ということでありましたんで。」

籠池「ええ。」
籠池妻「それは感謝しております!」

タムラ氏「ま、そこであの、その後もですね、状況の報告は受けてますので、あの、どういう状況になっているのかというのは一応承知はしております。」

籠池妻「その報告がいい加減になって来ました。」

籠池「うん…。直接の話しがですね、あの~、どのように得られているか分かりませんので、ま、えー、近畿財務局の方で対応してくれるんだろうな、とは思っておったんですが…。え~、私どもなかなか東京の方にはね、あの、こちらにお邪魔することは出来ませんもんですから、人を介してということをさしてもらってましたけど。どうも、我々が、え~まぁ、俗な言葉で言うと、お~、舐められているような形をしているなぁというふうに、ずっと前から感じてましてね。で、工期も一年ずれてしまったいうことは、ご存知のとおりに思いますけれども。その工期がどうして一年ずれたかいうことの具体的説明というのは受けてらっしゃるんですかね?」

タムラ氏「…まぁ、あの、聞いておりますけれども…。」

籠池妻「どういったことですか?」

タムラ氏「いや、まぁ、そこは今話す事柄じゃないのかなと…。」

籠池妻「うっ、え~、そこを…」

タムラ氏「それでしたら、(※そちらから)ご説明頂ければと思います。」

籠池「そちらの方の、非常にあの~、大阪弁で言うとブッサイクなことが起こって、一年、我々の方がずらさざるをえんようになったということなんです、実際ね。契約の関係もありました。でも、契約の関係はあったけども、まずは鍵を貸してくれなかったというところから、ボーリング調査が遅れちゃった。鍵ひとつ貸してくれたら、ボーリング調査がね、すぐに行なわれて、すぐに、あの悪い軟弱地盤であるとか、ガラが入っているような産業廃棄物とかを取り除く工事が入るべきだったんです、べきたった!でも私どもは、そこは黙ってました、黙ってました。そしてもう、ガラも取り除かないかんということで、我々の方でやりました。

やったけども、まぁあの方の介した中でお聞きすると、航空局の方の関係でですね、あの、予算が平成28年度の予算で、取り除きの建て替えの金額を返してもらうという約束に、当時のう~ん、次長か?次長の方で、口約束ではあったけどしたわけですよ。ところが平成27年の予算要求が出来てなかったから、平成29年になりますというよな、バ~カみたいな回答をある筋から頂いて。(※語気を強めて)言った言わないの問題じゃないけど、国の財政の中枢を担っている財務省のお役人としては、そん~ないい加減なことでええのかな?と僕は思ったわけですよ、実際。でも、黙ってましたよ。まだお金も返してもらってません、(※少しの間)返してもらってませんよ、一億三千万から四千万のお金。

しかも今回お邪魔した主たる目的というのは何かというと、財務省の近畿財務局の方が、我々は小学校の用地ですから、子供が入るわけです、あそこに。大人じゃないわけです。予算がないのに、この、ガラとか、それとか、え~有害物質が入っている土を、(※語気を強めて)もう『
埋め戻して欲しい。』と…、運ばないで場内に埋め戻して欲しいなんて…、いうようなことが発生したわけです。それは、どなたからの指示、あるいは誘導したのかというと、ここにも打ち合わせ記録がありますけども、財務局の方から、そもそも、予測される産廃処分に合わせて…、」

籠池妻「ご存知ですか?」

籠池「存じてますかって、(※聴取不能)知ってはるわけやないやないかい。そんなん、近畿財務局の。」

タムラ氏「これは、(※聴取不能)××××?」

籠池妻「中道組さんです。テープをもって記録しました。」

籠池「これはねぇ、」

籠池妻「それを、知ったのは私たち、金曜日です。」

籠池「いやいや、『知ったのは』というのはね、この、こういうふうな結果で、よう、ようはね、金曜日に総合打ち合わせ会があったんですよ、現地で。山のように土が埋もれてる、全体、全体。そこには、ビニール、革靴、で、長靴、うぅ~うっとあるわけですよ。ただそれは、」

籠池妻「××××(※聴取不能)、はい、ちょっと分かりにくいですよね。(※聴取不能/砂?)のところじゃないから。もうすごい汚物が…。」

タムラ氏「表面に出て来ているんですね。」

籠池妻「それが、とにかく××××(※聴取不能)です。」

籠池「いや、それはね、それは、それでいいよということを言っとるわけです。どういう意味かと言うと、そこに書いてありますよ。下から1、2、3、4、5、6、7、8、財務局…。財務局、」

籠池妻「それをしないと、契約は出来ないぞという脅し文句を言ってるんですよ。」

籠池「産廃、産廃土の処分が、通常の十倍では到底予算が付かないが、借り主との紛争を避けないので場内処分の方向で協力をする、とあるんですよ。」

籠池妻「場内処分。」

籠池「場内処分ということは、そこに残しとけということですよ。そういうふうなことを言われたら、当然、業者も、そして、え~設計士の方もですね、『あ~それが国の希望なのか』と、いうことで、従って行くでしょう?で、キアラ、いわゆる我々の設計ですけれども、小学校の開校も延びたので、可能な限り場内処分計画を検討します、と。下から、1、2、3、4、5、6、7行目のところの、〈キアラ〉いうところに書いてあるでしょ?これは、ま、こうやって誘導しているんですよ。そこで、で、そうしないと、いわゆる契約取り込みに、取り止めになるぞと。これは、その上に書いてる9月4日ですから、僕達が、近畿財務局と契約させてもらったのは5月ですよ。5月の後の9月の会議で、契約を取り止めにするぞというふうなことですよ、これは…。」

籠池妻「(※誰かに向かって)それ差し上げます。」

籠池「こ~んな馬鹿なことを言って、しかも施主である我々の方にはですね、キアラという設計の方から聞いてくれと…我々、というか近畿財務局は言わんで、と…いうことを言ってるわけですよ。(※語気を強めて)こ~んな馬鹿なことが認められますか!今まで一年間、学校の、開設の工事が遅れて、一年ずらしたんですよ?去年は『スイマセン、スイマセン!』言うて、80名の生徒が来ていましたけれども、全部電話連絡して、謝って、謝り倒したんですから私は。これでいくと、その後で時間があるのにも関わらず、悪い土地を、土をもう一度、建物の中に埋め戻して、しまえということを言っているわけですよ、これ。

(※語気を強めて)こんなんで、小学生のですね、安心・安全をしたね、教育が出来ますか?(※少しの間)出来ないじゃないですか!こんなこと、こんなことやって。」

籠池妻「で、ましてですよ、私たちが東京に××××(※ノイズにより聴取不能)で話ししてるんですが、その間、あの、ご報告を受けると、その産業廃棄物をですね、とりあえず、その、端っこに積めという指導だったんですよ。で、それは無理ですよ。篩って篩ってこんだけの産廃です。土自体が産廃である、ということを、彼らはぜ~んぜん(全然)認識してないんですよ。土も産廃なんかも××××(※ノイズにより聴取不能)、それを知らないんですよ!それで、そのゴミだけを取ってそれを積めということを昨日言われた、というから『なにぉ~!』ということでですね、新幹線の中で報告を受けてこっち来たんですけどね。」

籠池「もう、血圧が上がったんですよ…私。そ~んなことをね、国のお役人が言うはずはない、と当然思ってるでしょ?思ってるのにそういうこと言うてる。ということは今まで、一年間ずらして来た内容の事柄について、我々にはもう適当に言ってるけど、ほ~んと(本当)にこれ、我々の学校が、設立するのを邪魔だてしてんじゃないかなというふうに思うてくるじゃないですか、邪魔だてして来てるんじゃないかなと。まだ一年、まだこれでやったら3ヶ月はかかりますよ。(※語気を強めて)何をしてんねんと。」

籠池妻「一番悪いのは、マエニシなんですよね。その、前の課長のマエニシ××××(※聴取不能)。だから役人っていうのは、もう嘘つくのが仕事なんでしょうかね、タムラ室長さん。」

タムラ氏「(※小さな声で)そんなことはないですけどね…。」

籠池妻「(※語気を強めて)ウソツキなんです、大阪の役人は~。××××(※ノイズにより聴取不能)メチャメチャですよ~。」

籠池「メチャメチャ、メチャメチャですよ…。我々はね、あの、俺が、」

籠池妻「言うた言わないことばっかりなんで…。」

籠池「う~ん、我々はお願いして、定期借地にしてもらいました。ほんで、それはありがたいことやと思うてます。で、早々に(土地を)購入したいとも思っています、思っています。が、ようは本来地主さんというのは、綺麗な土地にして、『どうぞ使って下さい。』というのが本来なんですけれども、今回の土地のままでええよと、それで使ったらええやないかという考え方自身が、(※語気を強めて)おかしい!」

籠池妻「で、昨日ですね、来た××××(※ノイズにより聴取不能)、で、6人で来て、あの、『残骸を見てどう思いますか?』って言ったら、『ちょっと酷いですよね~。』言うて、言うんですよ~。どう思うか、という自分の、自分の個人の意見はないんですよ。」

籠池「昨日はね、航空局も、2人来ましてね、」

籠池妻「3人××××(※ノイズにより聴取不能)?」

籠池「あ、3人、×××(※ノイズにより聴取不能)、財務、財務局の方が3人来てらっしゃいました。それでね、」

籠池妻「それでね、イケダさんが、『そんなん言うた覚えない。』っていうふうに言うから、もう絶対嘘を言う××××(※ノイズにより聴取不能)ボロクソに…××××(※ノイズにより聴取不能)それを言ったら××××(※ノイズにより聴取不能) 」

籠池「もう、あのね、我々は、我々は教育者ですので、嘘は言わないんです。」

籠池妻「だから東京の方にですね、参りましたのは…、」

籠池「嘘は言わないんです。」

籠池妻「どのように報告がね~行ってるのか、私たちももうちょっと不安になりましたんでね、何か言うたら『本部が、本部が…』言います。『本省が、本省が…』言うんで。それは本省~、」

籠池「やっぱりね~、あの、経緯をお話しとかな~やっぱりいかんのやと思うんですよ、僕はね。で、あの、多分、そちらの方で色々あの、雑音が入って来ると思うんです、ええ意味じゃなくてね。で、私の方は、このマエニシさんっていう人が担当になったけども、な~にも説明責任、しに来てくれないんですよ。」

籠池妻「(※力強く)うん。」

籠池「もう、まぁ、上の方からガ~ンってね?でもう、あの、え~、ご紹介頂いて、(※聴取不能 / ウエノ?)の、あの~、ま~いわゆる~、そんな~ん、そんなんなんや、そんなんいいんじゃないかと、そんなもん関係あるかいな、という感じ。そっから始まりました。(※語気を強めて)だ・か・ら、始めからがもう、大変な状態だったですよ。『これ持って来い!』、『なんやねん、こんなもの!』いう感じで言うてましたからね。」

籠池妻「それでですね、その中道組が、呼ばれて、3月の3日の日に、あの、かかった費用を出してるんですよ。で、それで、2社、見積もりを取って欲しいと言われて、それも『それより高めに!』いうことで。自分の会社から2社出したらしいです。それをその後、取って、私たちに木曜日に電話があって、審議が終わりましたんで、あっ、審査が終わりましたんで、これで予算が××××(※ノイズにより聴取不能)の予算に印鑑を押してもらいますのでという××××(※ノイズにより聴取不能)覚え書き書と、その、振込先の銀行を言って来たんです。でも、そ~んなんみつ、その、見積もり書をですよ、何ていうのかな、そんなことして良いんですか?国が。民間でもこういうこと今問題になってます。その、国の人間がですよ、本当にあの、付け焼き刃的に、その、見積もりをとってそれで××××(※ノイズにより聴取不能)、現場見て、調査して、どんな結果が出てるのか教えて欲しいんですよ。××××(※ノイズにより聴取不能)。」

タムラ氏「見積もりっていうのは…、××××(※ノイズにより聴取不能)」

籠池妻「ん~はい、(※苛立った調子で)結局、ここに合わなあかんっていう時に、」

タムラ氏「違う結果が出て来た時に…、」

籠池妻「そうですよ。それをね、他に頼むんだったら良いですよ?中道組にね、2社頼むっておかしいじゃないですか~。中道組が2社に、その、え~、見積もりをちょっと書いてくれと頼んで、したら近財は、あ、これでボーリング××××(※ノイズにより聴取不能)。それで私たちにはね、そのことを、知らないとでも思っているのかですね。それで、中道組がちょうど、じゅう、去年です、去年にですね、あの~、『お金をかき集めたのでと、仰ってましたよ、副園長~。』…だから、」

籠池「航空局がやろ?」

籠池妻「はい。だから、お陰様で、例えば、(※ノイズにより聴取不能 / 学園を×××× 頂いて、中道組に言うたつうもりなんですわ。) で、『言わないで下さい!』という電話があっても~、」

籠池「ようは、『平成28年度中に支払うことが出来ますよ』、ということを言ったそうなんですよ。」

籠池妻「だから、近財が立ち会って(※聴取不能 / ゴウカ?)で、」

籠池「近財ちゃうねん。航空局。」

籠池妻「あっ、航空局がかき集めたとか、今、どこにあるのか?国民の税金を弄んでるんですよね?」

籠池「いやっ、それは…」

籠池妻「すぐに使えるんですかねぇ、それやったら××××(※ノイズにより聴取不能)たげるわ!」

籠池「いやだから、ようはそれはね、あの、その中道さんを通じて僕の耳に入るように、あ、あまりジタバタせんほうがいいんちゃいますの、というようなセーブをかけた。」

籠池妻「あぁ、そう、ここには××××(※ノイズにより聴取不能)」

籠池「ところがそれについて、『早めに払う言ってたじゃない。』ということを言っても、ね、『そんなもん言うてない。そんなもん言うてない。』、…。」

籠池妻「もうそういうね、あの~、国の役人ってもうほんっとう(本当)に悪い人間やなぁと思いますわ、××××(※ノイズにより聴取不能)。」

籠池「そんなこと言ってなかったら、我々からそんな請求をすることはないし、でしかも平成27年の3月~、2月か?前のタチイシという、え~、向こうの財政部次長さんかな?その人が、もう『かき集めて下さい、かき集めさせよう!』って言ったから、私はですよ、あぁそれだったらもう契約しようか?…ということにしたんですよ。」

籠池妻「で、それを嘘ついて、」

籠池「ところが、予算は、もうその時にはもう、予算、予算措置じゃない、予算の何ていうのかな?え~、『経理上は終わってるんで、無理だったんですよ~!アハハハハ~!』ですよ。そっんな国民を愚弄しているようなこと。」

籠池妻「はい~。」

籠池「そんな、それで契約を誘導したよな、実際。」

籠池妻「それで~、」

籠池「それだったら契約せなあかんなと。」

籠池妻「それでね、なんで借料払わなあかんのですか?なんでですか~?230万近くを、毎月払わなあかんのですか~?で、近財だって、そういうことを知っててやんと思うんですね?だから、この60年間、70年間の土地をですね、そのままほっ散らかしにしてたんですよね?だから多分、問題というか揉め事の焦点はそこだったのかなぁという感じがするんですけど…。まぁ、それだったらそれで、もうぜ~んぶ(全部)暴き出して、音大にもきいて、」

籠池「ま、ま、音大というのは、音大というのは、その、隣のあの~、土地を先に先行取得しようとしたところなんです。」

籠池妻「近財の大罪を…?聞いてみようかなぁ?本当に。」

籠池「いや、もうあの、だからね、××××(※ノイズにより聴取不能)お茶かなんか、どこか売ってませんかね?」

タムラ氏「××××(※ノイズにより聴取不能)」

籠池「喉がちょっと…、(笑)」

男性「××××(※ノイズにより聴取不能)」

男性「××××(※ノイズにより聴取不能)」

籠池妻「××××(※ノイズにより聴取不能 / 買うてきます?)自分で。」

⇒33:27~
籠池妻「ほんまですか?」

タムラ氏「いや、ちょっと距離がありますんでね、あの~。」

男性「××××(※ノイズにより聴取不能)」

籠池妻「じゃあ、ほかって来て、落とせばええわい。」

タムラ氏「××××(※ノイズにより聴取不能)」

籠池妻「はい、はい。」

籠池「いやいやいや、も、も、もう、いやいやそれは申し訳ない、申し訳ないから。それは、それは申し訳ないから…。」

籠池妻「いいから、いいから。」

男性「××××(※ノイズにより聴取不能)」

籠池「いやいや、買ってきたら良かったんやけど…。」

籠池妻「いや、もう、ほんっとにね、もう××××(※ノイズにより聴取不能)」

籠池「な、長い通路を歩いているうちに喉が乾いてしまって…」

タムラ氏「××××(※ノイズにより聴取不能)」

籠池妻「2人で~」

籠池「ほんっと(本当)にね、もうあの~、愚弄されてるような気がするんですよ。」

籠池妻「でねぇ、去年の12月もそうですけども~、居留守するしね。私、近畿財務局に行ったらちゃんとおるんですよ、みんな。だから、なんでそこまでして、こう、だって返してくださいよ~本当に。立て替えたお金は返して欲しいです。騙し取られたような気がして仕方がないんですよ。」

籠池「もう何回もそれで言いましたけどねぇ。」

籠池妻「でねぇ、鍵もそうですよ。鍵もねぇ、」

籠池「(※小声で)僕から言う…」

籠池妻「はいはい、どうぞ。ごめんなさい、出しゃばって。」

タムラ氏「いえ、あの、鍵の件とか、あの、いつからですね、貸付契約をせないかんかっていうのは、まぁこちらもあの、法律の、ま~こちらというか近畿財務局の、法律の、(※聴取不能)管理規約を踏まえてやっているっていうことで…、」

籠池妻「その法律の…」

タムラ氏「そこはあるにしてもですね、あの、」

籠池妻「(※語気を強めて)それが、おかしかったんです、そもそも。」

タムラ氏「あの、途中ね、」

籠池妻「う~ん…。」

籠池「だって、あそこは、我々がお金出して、あの~、なんと言うんですかねぇ。まぁ、土地を借りますわねぇ。普通やったら、まぁ、それ、それまでにその土地の状態がどんなものなのかて調べるわけやないですか。だって元々あそこは、どうも土地柄が悪いぞ、ということは分かってると。ね?それを今、数億円で引き受けると。そうしたら、どのぐらい悪いのかということを、契約しますよ、契約はと。じゃ、契約するから、ちょっと、かし、貸してくれませんか?と。一日ぐらい貸してくれたら、ずぅ~っとボーリングして、分かるわけですよ。分かったら、それを踏まえて、次の対策を、次、どこどこの建設業者にあの、土壌汚染を頼もうとか、あの、(※聴取不能)の設計士どうする~?、どうしようか?って(※大きな声で)相談出来るですよ!。」

籠池妻「出来るじゃないですかぁ~。」

籠池「出来るのに、それもささないから、さしてもらってから、土壌のボーリングをしてから、タイムラグが刻々ともう、」

籠池妻「それでね、ミヨシがね、(※聴取不能 / 私言ってしまいますけど)、ミヨシがね、あの、お金を払ったら鍵渡すからっていうことやったんですけど、鍵くれなかったんですよ!そしたら、その時にね、借りたお金払ったら、もう、もうその2,3ヶ所、鍵(※聴取不能 / 作ってもらってでも?)入ってもらったらええですよ、って言われたんですよ。だから私聞いて、(※聴取不能 / ダイヤベン?)さんが、(※携帯の着信音が鳴り、「スイマセン」と言って電話に出る)」

籠池「ですから、そういうふうな、あの~、非常にこの不自然なことがあったんですよ。我々は考えていない、そしたらマエニシ言う、前の担当者の指示だったと思いますけどね。それにしても、それで時間がひと月以上かかって、しかも、あぁ、これはあかんと。産廃があるとかね、産廃だけじゃなくて、あの、放された土があると。それを取り除くのにどれぐらいかかるんやって、パパパッって、3ヶ月半じゃないですか!5月に契約して土地柄さえ良ければ、6、7、8、9、10、11、12、1、2。これぐらいでも学校は出来るんですよ。出来て今年の4月に開校できたはずなんですよ。

それなのに、もうあの~、意地悪なことをしたのかどうか分からん、そういうことやと思いますけど、3ヶ月半延びて、ひと月、4ヶ月半。出来ないですよ?延びたら。出来ませんよ。ただ、僕は気持ちの上では、行政と大阪府長に言った。あ~、なんとか2ヶ月ぐらいだったら大丈夫ですよ、というふうな言質は取り出せると思っていたけど、それ以上、6月、7月、8月までかかることになった。これはあかんわーというんで、8月の11日かな?これは、××××(※ノイズにより聴取不能)えんと、いうことになったんです。だから、ここに書いてあるでしょ?〈小学校の開校が延びたので〉って書いてあるんです、下から1、2、3、4、5、6、7、…」

籠池妻「でね、(※聴取不能 / ミズヌマ~のヒラサワさん、)、イケダがですね、あの、7月に移動するとかなんとか言ってましたけど、移動させないで下さい。責任取らさないと…。マエニシもそうです、全部逃げていって、全部自分の責任を逃れます、移動して。」

籠池「大変なのはね、そういうふうに、もうずれてしまったことによって一年ずれてるにも関わらず、それをええことに、(※聴取不能 / チョウナイソンスル?)…(笑)。こんなこと、この、この時はイケダ統括管理官が出てますけど、この人、7月に変わったとこだったんですよね?」

籠池妻「変わった、変わったって、何にもしてくれない。」

籠池「変わった。変わったとこだった、にしても、全部引き継ぎを受けてるから、こういうものは本来、指導をするのかどうかですよ。普通しないでしょ?予算なんて、予算の関係で、って予算言うたって、今話しをしたように、あの~、残土処理とかの予算は平成28年の4月以降にしか出ないんですよ。予算なんてこの時に付けようと思ったら付けてるわけやないですか。嘘、デタラメや!」

⇒38:55~

※激しいノイズ ~ 店屋物が来た?~

タムラ氏 「(※聴取不能 )…恐れ入ります…(※聴取不能 )」

籠池「(※聴取不能 )…えらいすんません…。」
※激しいノイズ

男性「こちらの方に…ハッハッハッ。」

男性「(※聴取不能 )、ハッハッハッ。」

籠池「(※聴取不能 )、それはそう、やっぱり…ハッハッハッ。」

籠池妻「いやいや、そいういうな、もう、(※聴取不能 )」

籠池「いやいやいや、もう、ええ、ええ。」

男性「ハッハッハッ、(※聴取不能 )、こちらもハッキリ言わなかったんで~。」

籠池妻「(※聴取不能 )いい、いい、もう、いいから、(※聴取不能 )。ほら食べる、半分ずつ、いや…」

男性「ああ、いえいえ、いいっす。いえ、いいっす。」

~こんなやりとりが続く ~

⇒39:38~

タムラ氏 「いや、(※聴取不能)の、そもそもの(※聴取不能)?」

籠池「それは~、三千万、四千万、かかりますねぇ。」

タムラ氏 「それは、あの、(※聴取不能)って、」

籠池「払うことになってるんですよ!いち、あの、4月以降ね。う~ん、それは決着が着いたから、後ですよね、1月に、4月に払いますいうのはね。で、それまで我々みたいに大学法人やない小さな法人がですよ、そりゃ大きなお金やないですか…、実際。置いとく、置いといて然るべきなんですよ。決算も当然あるんですよ。決算には3月31日決算やないですか。4月になったら(※聴取不能)、」

籠池妻「ほんまや~ん。」

籠池「こんだけあらへんやないかいって言われるんですよ、当然。」

籠池妻「ほんまや~ん。」

籠池「それを何回言うても分からんかったですよね、実際。」

タムラ氏 「(※聴取不能)のご不満もあると思います、あると思いますけど…」

籠池妻「(※聴取不能)のご不満とかいう問題じゃないのよ~。そういう問題じゃないでしょう?言葉の言葉の…」

タムラ氏 「いえ、あの~、民法上は、有益費は、あの、契約の終了時に払うというのが一般のルールなんですね。」

籠池妻「一般じゃないですよ、民法、民法上でしょ?」

タムラ氏「一般、民法、民法上。民法上、有益費は、」

籠池妻「そんなこと聞いたことないですよ、何言うてんの?」

タムラ氏 「だって(笑)、法律に書いてある…(笑)。」

籠池妻「法律とかじゃないって、そういうもんじゃないって~。」

タムラ氏 「し、あの、お話…、」

籠池妻「なんなん?」

タムラ氏 「お話を受けて、近畿財務局で検討して、」

籠池「うん、うん。」

タムラ氏 「あの、協議が整えば、前倒しで払うっていうのを契約書に盛り込んでるので、早めに払うということは我々も相談を受けて、ま、それでいいんだったらそうやってくれっていうのは、そこはあの、相談を受けてました。」

籠池妻「ちがう、だから、(※語気を強めて)そんなん相談を受けるからややこしいんでね?」

タムラ氏 「ええ。」

籠池妻「それでちゃんと、あの、理解…、」

籠池「だから、だからタムラあの~、室長がですね、あ、それでいいよと…、」

籠池妻「う~、嘘つきやんか~。」

タムラ氏 「その、近畿もそれなりに、あの~、」

籠池妻「ちゃう、ちゃう、ちゃう。(※聴取不能)やる気あるんですか~?現場にも行ってないし~。」

籠池「近畿は何にも動いてない、近畿は動いてない…。」

籠池妻「私ら~、自分たちが放したんだったらその残骸でもすぐに分かるはずですよね?私たちは、住民が見えるようにということなんで、工事現場は見えるようにということで、間々に透明溶接をして、全部工事してたんです。住民からしても、『あれ~、何?この汚いの~。』と。」

籠池「でも、見えるんですよ。本来ね、こう、こういうふうに全部、囲ってあるんですよ。住民の方から、『中が見えるようにして』って、透明、透明に。でも、今なんかもう、う~ずたかく(堆く)埋もれてるのが、住民から丸見え。で、金曜日から、金曜日からここで4日間、今日も工事ストップしてるから、4日か5日か?」

籠池妻「そ~う。」

籠池「工事ストップしてるんですよ、工事ストップしてるってなんでやと思って。」

籠池妻「そ~う。私は払いたくないからと思ったら、(※聴取不能 / キューエイの×××、キューエイの×××)まで送って来てよ?んじゃ、こっちかて待ってる利息欲しい。(※少しの間)そうなりますよ、やっぱり~(笑)。お宅らは覚え書き書き~言うなら、こっちかて覚え書きに印鑑押してって言いたいですよ。」

籠池「いや~、本来だったら、」

籠池妻「お高くとまってませ~ん?役所の仕事~、とまってませんか~?」

籠池「いや、本来ね、あの、これは~あの、もう、みんみん、みんみんとか~、民民の場合と、国と民は違うんやいう考え方が当然あるか分からないけど、ちょっと、あの、今回のことを、そしてあの、前回の事柄にしても、やっぱ色々やっぱ、な~んか知らんけど、え~、僕はもう、紹介者に対して申し訳ないから、そんなに言ってなかったけど、(※語気を強めて)今回はね、やっぱりね、これは、このあの、あの方自身が愚弄されていると思ったから、僕来たんです。これはあかん、と。こんなことしてたら、大変なことになるなぁと思うたんです。だけどね、僕は自分のために来たんじゃないですよ、おかしいと思ったの。」

籠池妻「それでね、それで~、まぁこう~、この藤原工業がですね、ま、これを知ってですね、で、設計士のマツモトとはもう、ちょっと喧嘩したんですけれども、まぁ有能な同じキアラのスギモトっていう設計士、にですね、これは大事(おおごと)になるから、森友学園の方に言わないといけないということで、あの、先日の金曜日にウチに来たんですけれども、財務局が、一切これは(※聴取不能)しないと。」

籠池「だって、報告受けてませんもん、何にも。全部あの、『お互いに相談・連絡、連絡をしましょう』言うてんのに、(※大きな声で)ぜーんぜん(全然)。こんな重要なこと!」

籠池妻「それでプレハブのね、2階立てのプレハブのあの、事務所を建てはったら、それが沈んだのご存知ですか?」

タムラ氏 「いえ、それは聞いてません。」

籠池妻「ほらな?なんも聞いてない。じゃ、それでさ、近畿財務局が(※聴取不能)って言ったら、そこは、土壌改良なん。でもね、北西の方の、北西の方の土壌のとこが、(※大きな声で)いっちばん、一番土壌汚染が酷い感じですよ。で、(※聴取不能)の中にはすごい、すごい有害物質まで入ってるのに、(※聴取不能)ね、したら、そこね、全部近財さん、知ってて、知らんって言うんですよ!知らんとは言わさんと。知らんっていうんですよ!」

籠池「これね、すごくね、重要なんはね、あの~、もう、これ、言うてええのかどうか分からんけど、我々、建物を建てますよね?建物を建てる。ところが、これ、僕は購入させてもらいますよ。購入させてもらうんだけど、じゃあ、僕のとこが中学校を建てる計画が、将来的にあるから、それの八分(※聴取不能)するつもりなんですよ。そうした時に、す、3メートル、2メートル、1メートルか、え~、しか掘ってないから、そこをそこの分は掘った、掘った。でもその下にね、いっぱい溜まってんですよ。将来的に僕が、中学校を建てた時には、それを全部どけないんですよ。」

籠池妻「そう!そん時は近財知らんっていうと思う。そ~やんか、もう、綺麗にして欲しい。」

籠池「そ、そ、それを、袖にして、我々の方に、もう今建ってる分だけでええんちゃいますか?という。(※少しの間)おかしいじゃない、あなた~。おかしい。」

籠池妻「それにね、マエニシ言うたらね、あの土地10億って言うのよ?こっちのね、あの~、こっちの土地鑑定士に、あの、査定してもうたら、7億って言ったよ?その差、って言うのはね、そしたら、教えてくれないのよ。誰が、あの~不動産鑑定士、全然教えてくれない。そしたら、法的に追及しないと、出さないんじゃないんですか?」

籠池「あれ、あれはね~、あのね、あの~、あれなんですよ。ようは、お分かりやと思いますけど、不動産鑑定士の方に、『このように、こういう方向でちょっとやってくれますか?』って言って、言ったんだと思うんですけども、ただ、もうあの~、僕はもう豊中市の方は、(※聴取不能 / よう来たちゅうんで分かってるんですけども)、大きな所はあるけど、道路はまぁ、一車線××××(※ノイズにより聴取不能)、我々が(※ノイズにより聴取不能)備蓄しているところの、小学校・中学校は、こう入って、全部南の方へ移しますと…。人がおらなくなる××××(※ノイズにより聴取不能)、それはやっぱり、商業土地で、いうことで金額をあげて、何を考えてるんだと。」

籠池妻「(※聴取不能 / キューサイ?)の土地で~、そして、(※聴取不能 / キューサイ?)の土地で、どうしたらいいの~?」

籠池「だから言うてましたわ、豊中の副市長がこう言うてました。え~、我々はええんですと。あの防災の土地は、隣の防災(※聴取不能)。」

籠池妻「でも、ええことないよ。」

籠池「あれは、かん、官の関係やから、それでいいということで購入したけれども、う~ん、その時まぁ、こう言うてました。『今、もう、あの防災、(※聴取不能)やったらいなくなるんで、いなくなるんですよと。だから、え~、そんなに高くなる方、わけがないですよ。』と言って、僕に話してくれたんですよ。」

籠池妻「それで、(※聴取不能 / キョウトウエキ?)の前に、前では、国有地安くで売って、関学には、安くで売って。そしたらまぁ、役所、役人の、あの~、退職後の職場のためにゴマすっとんちゃうか~、いうてみんな言うんですよ。一回、関学みたいなお金をと、まぁ、うちのこの関学でしたけど、9億円のチャペルとか、9億もせーへんですよ。それを、9億、9億円言うて集めといてね、そこに、なんで半額で売って、うちらみたいな、その理念で建てようという園長のですね、その、志のために(※聴取不能)するのか?」

籠池「あれは、租税、租税特別措置法いうんがあって、第3条に我々学校法人で、入るんですよ。」

籠池妻「そな、学校法人やんか!対象になるやん!」

籠池「入るんやけど、それがまぁ、財務局の内部措置で、それがまぁ、今はあの~、機能してないというかね。」
タムラ氏 「それは、あの、全国統一でやってるんで。」

籠池妻「統一じゃないねんもん!」

タムラ氏 「いや、統一なんですよ(笑)。」

籠池妻「ないも~ん!ほな、なんで京都駅のね、前の一等地があんなに値段とかね。」

タムラ氏 「昔からこう、昔はあの、適用できたんですけど、あの、」

籠池妻「いや、それはその、おたくらの中での法律のいじくりであってね~。」

タムラ氏 「いえ、いえ、中じゃなくて、これはあの~。」

籠池妻「そんなんを、また、5、10に変えてるじゃないですか!何年かおきに。その、変えてるやん、よう言うわ~。」

タムラ氏 「ただ、それは審議会にかけて、」

籠池妻「だから審議会かけてるじゃない~。でも、審議会言うたって内々の(※聴取不能)」

籠池「ちょっと待て、待て。分かってんですけど、いや、それね、僕置いてきたんかな~、これか?」

籠池妻「憲法改正とは委員て言うても違うやないの~。(※聴取不能)どう思いますぅ~?」

籠池「この、このね、あの~125回のね、国有地審議会がこの前開かれたんですよ。」

籠池妻「一等地じゃないよ~、周りが商業土地の何億っていう…」

⇒49:22~
タムラ氏「(※籠池妻に対して)まぁそこは、今、ご主人が(※聴取不能)…、」

籠池「ま、ま、ま、そりゃ、まぁ、それは、それはええ、それはいいですよ、それはいい。ちょ、ちょっと、その話し、その話しが出たんで、ついでですけど、」

籠池妻「まぁ、それはいいですけどね~(※聴取不能)」

籠池「この国有地近畿地方審議会が、27年11月30日に開かれたものがアップされてましたんで、見て行きましたら、え~、『たんぽぽ保育園』か、何だったかな?ナントカ保育園に50年間の賃借で、無償で貸してるね?」

タムラ氏「昔から、あの~、(※聴取不能)」

籠池「その次に~、またもう一つ隣の土地もあの~、え~、時価で貸しますと…、いうことになってんだけど。それだったら、よく、大阪市はよくしますけど、あの、今までは、え~、無償でしたけど、来年からは10万円払って下さいよ、何とか。(※聴取不能)国はもう、あの、もうゼロ円でしたら、ゼロ円のまま行っちゃうんですね~?」

籠池妻「この学校にですね~、合わしてるとしか思えない。 みんなに聞いたら、6人中5人、労働組合委員やったって言うもん。」

籠池「そんなん関係あらへん。」

籠池妻「いや、関係あるよ。だから、絶対国がこう、邪魔してるんですよ。いや、本当言って。」

籠池「いや、ちょっと、それね~、ま、重要なことも色々話しましたけれども、我々が購入させてもらう時には、やっぱり、あの、綺麗にしとかないかんというふうに認識してるわけですよ。使わしてもらってる時もそうなんですよ。今、使ってましたら地主責任ってありますよね?地主責任あると思うんですよ。

我々はもう、『ハイ、ハイ。』と言って、全部立て替え払い、立て替え費も払いましたら、賃借料も払ってるんですよ。こんなん、この、キチッとやってもらわないと、入って来る子供たちの、に、風評が流れたら、それこそ我々の学園にとっては命取りになります。それどころか、あの、こ、国にとってもやっぱり大きな問題になって来るんじゃないかなと思うんですよ。」

籠池妻「室長さんに、」

籠池「これは、これは早めに対応してやって欲しいですよ。」

籠池妻「昨日ねぇ~、」

籠池「どっちも、どう、どう、どうなんですか~?」

籠池妻「夕方の(※聴取不能 / ドボク受けてますか?) 。あの~、現場の、監督係が、もうこれを何とか、もう工期が遅れてるから、あの本当に工事して欲しいって、言ってました、…設計士も。」

⇒【後編】へ続く 
<素材提供/菅野完Twitter ID:@noiehoie)>

 

 

 

 

英BBC報道 「北朝鮮の脅威増大、安倍首相には有益」 自衛隊の"米艦防護"実施で

2017-05-07 18:46:07 | 平和 戦争 自衛隊

5月1日のBBCの分析がすごい・・・。サンデーモーニング

アナウンサー>
こうした日本の動きについて、イギリスのBBCは、このように分析しています。

...

「安倍総理と稲田防衛大臣は、日本の平和憲法を廃止したいと考えているが、それはほぼ不可能なので、安保関連法を強引に成立させた。 安保関連法は、同盟国を守るために自衛隊が出動できるとしており、事実上、憲法を無視している。このような背景を考えると、北朝鮮がもたらす大きな脅威は、安倍総理にとって有利な状況と言えるだろう。」

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http://www.huffingtonpost.jp/2017/05/01/jsdf-protect-us-supply-vessel_n_16365960.htmlより転載

「北朝鮮の脅威増大、安倍首相には有益」英BBC報道 自衛隊の"米艦防護"実施で

 |  執筆者:
投稿日: 2017年05月02日 06時34分 JST 更新: 2017年05月02日 11時10分 JST
IZUMO
横須賀基地を出港する海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」(1万9500トン)=5月1日、神奈川県横須賀市  | 時事通信社

 

北朝鮮をめぐり東アジア情勢の緊張が続く中、政府は5月1日午後、「安全保障関連法(安保法制)」に基づき、海上自衛隊のヘリコプター搭載型の護衛艦「いずも」によるアメリカ軍の補給艦防護(米艦防護)任務を開始した。安保関連法に基づく初の米艦防護となる。NHKニュースなどが伝えた。

米艦防護」とは、自衛隊法の「米艦等の武器等防護」規定に基づき、他国軍の艦船を防護する任務。2016年3月に「安保関連法」が施行され、実施可能となった。他国から要請があった場合、防衛相の命令により他国の弾薬や艦船、航空機を守る任務に従事する。おもにアメリカ軍を想定したもので「米艦防護」と呼ばれる。

これまで平時に自衛隊が防護できるものは、自らの艦船や武器のみとされていたが、「米艦防護」ではアメリカ軍の艦船を守る場合も、状況に応じて「合理的に必要と判断される限度で武器を使用することができる」と定められている。

「いずも」は1日午前10時ごろ、神奈川県横須賀市の海上自衛隊・横須賀基地を出港。午後1時ごろに千葉県・房総半島の沖合でアメリカ軍の補給艦「リチャード・E・バード」(全長210メートル、乗員約130名)と合流した

両艦は揃って四国沖まで移動。米補給艦は日本海などに向かい、北朝鮮の弾道ミサイルを警戒監視する米空母カール・ビンソンやイージス艦などに燃料などを補給するものとみられている。一方、「いずも」は護衛艦「さざなみ」と合流し、南下。15日にシンガポールで開かれる国際観艦式に参加する。

■米艦防護は安倍政権の「実績作り」? BBC「北朝鮮の脅威増大、安倍首相には有益」

「いずも」は海自最大級のヘリコプター搭載型の護衛艦。最大14機のヘリを搭載できるが、防空能力や攻撃能力は高くない。装備は必要最低限のもので、他の艦船を護衛するには不向きと見る声もあるという。

今回の米艦防護について、テレ朝newsは「海上自衛隊最大の護衛艦がアメリカ海軍の輸送艦を守るということが日米同盟の深化・強化をアピールする狙い」「政府は、この任務を1カ月ほど前から検討し始めていて、危険度が低い太平洋側での任務実施を決定しました。こうした実績を徐々に積み重ねていき、北朝鮮に対する圧力を強めたい考え」と、分析している。

一方で時事ドットコムは、房総半島沖から四国沖にかけての太平洋海域は北朝鮮の脅威が直接には及びにくいとみられることから、「防護に当たる海上自衛隊護衛艦は別の任務に向かう途中で、安保法制定に心血を注いだ安倍政権の『実績作り』の面も否めない」と解説する

イギリスのBBCは今回の米艦防護について、「より小型の護衛艦を投入する選択肢もあったが、海自最大の護衛艦(いずも)を投入した」と指摘。さらに「安倍首相と稲田防衛相は、日本の平和憲法を廃止しようしているナショナリストだが、平和憲法の廃止はほぼ不可能だ。そのため安倍首相は、安保関連法を強引に成立させた」と説明。

その上でBBCは「安保関連法は事実上憲法を無視し、自衛隊は同盟国を守ることができる」とし、「安倍首相は、日本の再軍備に対する国民の反対が広がっていることを認識している。北朝鮮の脅威が増大することは彼にとって有益だ」と分析した。

■安倍首相は2015年に「可能な限り最大限の情報を開示」「丁寧に説明する」と強調していたが…

自衛隊による米艦防護はアメリカ側からの要請に基づく。要請があった場合は、防衛相が実施の可否を判断、決定する。また、初めて要請を受けた場合や、第三国での警護要請があった場合など、「内閣総理大臣が必要と認めた場合に、NSC(国家安全保障会議)で審議する」とされている

集団的自衛権の行使には国会の承認が必要となるが、米艦防護には国会の承認は必要ない。2015年8月の参院安保特別委員会では、民主党の水岡俊一参院議員(当時)が「国会承認もいらないけども、自衛官がミサイルを撃てる」「この裏口入学は絶対にいけないと思う」と、米艦防護の運用に懸念を示したが、中谷元防衛相(当時)は「(存立危機事態とは)厳格に手続き要件を区別しております」と理解を求めた。

安倍首相も2015年7月の衆院安保特別委で、「新設する米軍等の武器等防護の実施等については、法律上国会報告の対象とはされていません」とした上で、「国会および国会の皆様に対する説明責任を果たすため、可能な限り最大限の情報を開示し、丁寧に説明する考えであります」と、積極的に情報公開する姿勢を強調していた。今回「いずも」が米艦防護を実施することについて、政府は5月1日現在、公式発表していない。

防衛省出身の柳沢協二・元官房副長官補は1日放送のテレビ朝日系「報道ステーション」において、「アメリカの船に対する攻撃があれば自衛隊が武器を使って防ぐわけですから、それは常識的には戦争になる」「事実上の集団的自衛権のような行動が取れる。国会の承認もいらない、公表もしないで進められるというところに二重の問題点がある」と指摘した。

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必読!【憲法特集】「『属国』直視から 内田樹さん」 05.03 神奈川新聞

2017-05-07 14:32:21 | 憲法

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内田樹先生の神奈川新聞(カナロコ)記事…!

http://www.kanaloco.jp/article/248588

 【憲法特集】「『属国』直視から 内田樹さん」

05.03 神奈川新聞

 日本国憲法は3日、施行から70年の節目を迎えた。国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の三大原理は戦後の民主主義社会の中で息づいてきた。一方、国会では2016年7月の参院選の結果、初めて改憲勢力が衆参両院で3分の2以上を占めた。改憲テーマを論じる両院の憲法審査会も再開。そして、安倍政権下では安全保障法制や共謀罪、教育改革など実質的に憲法の理念を骨抜きにする動きが進む。われわれは今の時代をどう捉え、振る舞えばよいのか。思想家の内田樹さんに聞いた。

「日本には『起死回生の大ばくち』以外にプランBもCもない」 思想家 内田樹さん

 いま日本で起きている絶望的なまでの「公人の劣化」は何に由来するのか。結論から言ってしまえば「日本はアメリカの属国でありながら、日本人がその事実を否認している」という事実に由来する。日本社会に蔓延(まんえん)している「異常な事態」の多くはそれによって説明可能である。
 ニーチェによれば、弱者であるがゆえに欲望の実現を阻まれた者が、その不能と断念を、あたかもおのれの意思に基づく主体的な決断であるかのようにふるまうとき、人は「奴隷」になる。「主人の眼でものを見るようになった奴隷」が真の奴隷である。彼には自由人になるチャンスが訪れないからである。

 日本はアメリカの属国であり、国家主権を損なわれているが、その事実を他国による強制ではなく、「おのれの意思に基づく主体的な決断」であるかのように思いなすことで自らを「真の属国」という地位にくぎ付けにしている。
 日本が属国なのだと明確に認識したのは、鳩山由紀夫元首相が2009年に米軍普天間飛行場の移設を巡り「最低でも県外」と発言した際の政治と社会の反応を見たときだ。
 鳩山氏は軍略上の重要性を失った日本国内の米軍基地を移転し、日本固有の国土の回復を求めただけである。首相として当然の主張をしたにすぎない。だが、これに対して外務省も防衛省もメディアも猛然たる攻撃を加えた。その理由は「アメリカの『信頼』を損なうような人間に日本は委ねられない」というものだった。ニーチェの「奴隷」定義を援用するならば、宗主国の利益を優先的に配慮することが自国の国益を最大化する道だと信じる人々のことを「属国民」と呼ぶのである。

戦後成功体験の悲劇

 北朝鮮を巡る情勢が緊迫している。アメリカが北朝鮮に対し先制攻撃した場合、日本国内にミサイルが飛来して国民が死傷するリスクはある。
 だが、これを「アメリカがする戦争になぜ日本が巻き込まれなければならないのか」と憤る声はほとんど聞かれない。主権国家であれば、国土と国民を守ることをまず第一に考えるはずだが、日本政府は北東アジアの危機を高めているアメリカに一方的な支持を与えて、アメリカに軍事的挑発の自制を求めるという主権国家なら当然なすべきことをしていない。

 「対米従属を通じて対米自立を達成する」という国家戦略は敗戦後の日本にとってそれ以外に選択肢のないものだった。ことの適否を争う余裕はないほど日本はひどい負け方をしたのである。そして、この国家戦略はその時点では合理的なものだった。
 徹底的な対米従属の成果として、日本は1951年のサンフランシスコ講和条約で国際法上の戦争状態を終わらせ、国家主権を回復した。68年には小笠原諸島、そして72年には沖縄の施政権が返還された。戦後27年間は「対米従属」は「対米自立」の果実を定期的にもたらしたのである。
 だが、この成功体験に居ついたせいで、日本の政官は以後、対米従属を自己目的化し、それがどのような成果をもたらすかを吟味する習慣を失ってしまった。

 沖縄返還以後45年で対米自立の成果はゼロである。米軍基地はそのまま国土を占拠し続け、基地を「治外法権」とする地位協定も改定されず、首都上空には米軍が管轄する横田空域が広がったままである。主権回復・国土回復という基本的な要求を日本は忘れたようである。
 それどころか、対米自立が果たされないのは「対米従属が足りない」からだという倒錯的な思考にはまり込んで、「年次要望改革書」や日米合同委員会を通じて、アメリカから通告される全ての要求を丸のみすることが国策「そのもの」になった。
 郵政民営化、労働者派遣法の改定、原発再稼働、環太平洋連携協定(TPP)、国連平和維持活動(PKO)での武器使用制限の見直しなど、国論を二分した政策は全部アメリカの要求が実現された。
 そして、わが国の国益よりもアメリカの指示の実現を優先する政権にアメリカは「同盟者」として高い評価を与え、それが属国政権の安定をもたらしている。

戦前ノスタルジー

 日本人は心のどこかで「属国であること」を深く恥じ、「主権の回復」を願っている。けれども、それは口に出されることがない。だから、その抑圧された屈辱感は病的な症候として表れる。安倍政権とその支持者たちの「かつて主権国家であった大日本帝国」に対する激しいノスタルジーは「主権のない戦後日本国」に対する屈辱感の裏返しである。

 けれども主権回復のための戦いを始めるためには、まず「日本は主権国家でなく、属国だ」という事実を受け入れるところから始めなければならないが、それはできない。痛苦な現実から目をそらしながら少しでも屈辱感を解除したいと思えば、「大日本帝国」の主権的なふるまいのうち「今でもアメリカが許諾してくれそうなもの」だけを選び出して、政策的に実現することくらいしかできることがない。それが対外的には韓国や中国に対する敵意や軽侮の表明であり、国内における人権の抑圧、言論の自由や集会結社の自由の制約である。


 だが、日本が隣国との敵対関係を過熱させることには宗主国アメリカから「いいかげんにしろ」という制止が入った。米日中韓の連携強化は、トランプ政権のアメリカにとっても東アジア戦略上の急務だからである。やむなく、日本の指導層の抱え込んでいる「主権国家でないことの抑圧された屈辱感」は日本国民に「主権者でないことの屈辱感」を与えるというかたちで病的に解消されることになった。それが特定秘密保護法、集団的自衛権行使の閣議決定、安保法制、共謀罪と続く、一連の「人権剥奪」政策を駆動している心理である。

 改憲への熱情もそれによって理解できる。憲法に底流する国民主権のアイデアはアメリカの統治理念そのものである。それを否定することで、対米屈辱は部分的に解消できる。そして「国民に対してだけは主権的にふるまう」ことで国家主権を持たないストレスも部分的に解消できる。
 自民党改憲草案は近代市民社会原理を全否定し、むき出しの独裁政権を志向する病的な政治文書だが、それが全篇(ぜんぺん)を通じて「決してアメリカを怒らせないような仕方で対米屈辱感を解消する」というねじれた政治目標に奉仕しているのだと思えば、理解できないことはない。

国家主権回復の道

 日本人に対して、私から言いたいことは「現実を直視しましょう」ということに尽きる。

 国防についても、外交についても、エネルギーについても、食糧についても、基幹的な政策について日本は自己決定権を持ってないこと、国土を外国の軍隊に占拠されており、この状態がおそらく永久に続くこと、明治維新以来の悲願であったはずの「不平等条約の解消」という主権国家の基礎的目標を政治家たちが忘れたふりをしていること、海外の政治学者たちは特段の悪意もなく、日常的に「日本はアメリカの属国である」という前提で国際関係を論じていること、そういう事実を直視するところからしか話は始まらない。この否定的現実をまず受け入れる。

 その上で、どうやって国家主権を回復するのか、衆知を集めてその手だてを考えてゆく。鳩山一郎や石橋湛山や吉田茂が国家的急務としていた問題をもう一度取り上げるということである。
 日本が属国であることも、その事実を否定するために異常な人権抑圧が行われていることは沖縄や福島へ行けば分かる。現場に行けば政治家や官僚やメディアがどのように隠蔽(いんぺい)しようとも痛ましい現実が露呈する。まずそこに立つこと。幻想から目を覚ますこと。それが日本国民のしなければならないことである。

長期後退戦を生きる
 
 日本ははっきりいって末期的である。これから急激な人口減局面を迎え、生産年齢人口が激減し、経済活動は活気を失い、国際社会におけるプレゼンスも衰える。日本はこれから長期にわたる「後退戦」を戦わなければならない。

 後退戦の要諦は、ひとりも脱落させず、仲間を守り、手持ちの有限の資源をできるだけ温存して、次世代に手渡すことにある。後退戦局面で、「起死回生の突撃」のような無謀な作戦を言い立てる人たちについてゆくことは自殺行為である。残念ながら、今の日本の政治指導層はこの「起死回生・一発大逆転」の夢を見ている。五輪だの万博だのカジノだのリニアだのというのは「家財一式を質に入れて賭場に向かう」ようなものである。後退戦において絶対に採用してはならないプランである。

 けれども、今の日本にはこの「起死回生の大ばくち」以外にはプランBもCもない。国として生き残るための代替案の案出のために知恵を絞ろうという人が政官財の要路のどこにもいない。
 だがそうした危機的現状にあって、冷静なまなざしで現実を眺め、自分たちが生き残るために、自分たちが受け継ぐはずの国民資源を今ここで食い散らすことに対して「ノー」を告げる人たちが若い世代からきっと出てくると私は思っている。


 日本の人口はまだ1億2千万人ある。人口減は止められないが、それでもフランスやドイツよりははるかに多い人口をしばらくは維持できる。指導層の劣化は目を覆わんばかりだけれど、医療や教育や司法や行政の現場では、いまも多くの専門家が、専門家としての矜持(きょうじ)を保って、私たちの集団を支えるために日々命を削るような働きをしている。彼らを支えなければならない。
 後退戦の戦い方を私たちは知らない。経験がないからだ。けれども、困難な状況を生き延び、手持ちの資源を少しでも損なうことなく次世代の日本人に伝えるという仕事について私たちは好き嫌いを言える立場にはない。
 それは国民国家のメンバーの逃れることのできぬ義務だからである。

 

 

 

 


憲法施行70年 問われる理念の継承 〔東京新聞 2017.5.5〕

2017-05-07 14:14:59 | 憲法

 

東京新聞 TOKYO Webhttp://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201705/CK2017050502000125.html

憲法施行70年 問われる理念の継承

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 施行七十年を迎えた日本国憲法は、自由や平等に対する考え方や天皇の位置付けを旧憲法から一変させた。安倍晋三首相は三日、改憲して二〇二〇年に施行し、戦争放棄などを定めた九条に自衛隊の存在を明記することなどに意欲を示したが、長い時間をかけて定着した基本的な価値観や理念を継承するのかどうかもテーマとなっている。(生島章弘)

 ■内心の自由

 戦前の日本では、政府が治安維持法などによって国民の思想弾圧を行った。現憲法はその反省から、国家権力が人の心に立ち入れないことを明確化。信教の自由や表現の自由と条文を区別して、「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない」と規定した。

 今国会で政府は、「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案を成立させる構えだ。二〇年の東京五輪・パラリンピックのテロ対策強化を理由に、対象となる団体や罪を絞ったと強調。共謀罪と変わらず、内心の自由を脅かすと訴える野党などの反対を押し切ろうとしている。

 ■一票の格差

 性別や身分などで差別されないという「法の下の平等」は現憲法で新たに盛り込まれた基本原則の一つだ。国政では、一九四六年の衆院選で男女平等の普通選挙が初めて行われ、この時の選出議員たちが制定にかかわった。

 「平等」のあり方は今、選挙区ごとの一票の重みを巡って問われている。最高裁は〇九年以降に行われた計五回の衆参両院選挙について、「一票の格差」を違憲状態と判断し、国会に抜本改革を促してきた。

 だが、国会は当面の応急処置しか講じていない。

 衆院では、四月に示された「区割り」改定案に基づき、公職選挙法改正案が今国会中に提出、成立する見通しだが、二〇年の見込み人口で算出した最大格差は一・九九九倍と、二倍をわずかに下回る水準。人口の少ない隣接県をまとめる合区が導入された参院では、各都道府県から必ず一人は選出できるよう、改憲を求める動きもある。

 ■天皇退位

 天皇の位置付けは、国家の統治者という立場から、日本国と国民統合の「象徴」となった。一方で、皇位に関する制度は戦前を踏襲。父方に天皇を持つ男系の男子のみが引き継ぐとし、継承も天皇の崩御に限ると皇室典範に規定した。

 天皇陛下が昨年八月、高齢化で「象徴の務め」が困難になるというお気持ちを示されたことを受け、政府は陛下一代限りの退位を実現する特例法の制定を決めた。近く法案を国会に提出し、成立を目指す考えだ。

 ただ、陛下の孫の世代の男性皇族は秋篠宮さまの長男悠仁さま一人。女性宮家の創設や、女性・女系天皇の是非に関する議論は進まず、象徴天皇制の安定的な維持には課題が残る。