大阪グルメ倶楽部

メンソールのグルメレポート&オフレポート

バサダール(イタリアンなバール/靱本町)

2005年12月10日 11時09分33秒 | イタリアン
 イタリアンバルという気持ちの悪い言葉が定着してしまったような気がする。イタリアンならバールでしょうが、バルはスパニッシュなものでしょうが。バルとバールで似てるけど、非なるもんでしょうと主張しても、メディアがイタリアンバルと書いてしまったので、メンソールの叫びは届くことはないんだろうと思う。そういえば昔、カフェバーという変な言葉があってこちらも気持ちが悪かったけど、いつの間にか消滅してしまったみたいだし、イタリアンバルもいずれ消滅するんだろうか。願わくばそうあって欲しいが…。

 四つ橋筋の一本東側、阪神高速の高架が見えるちょっと暗い道だけど、意外と名店が並んでいたりする。『バサダール』は角にあるけど、そこだけ明るく暖かく感じたりするから不思議だ。店はかなりオープンな感じで、店の外には樽なんかが置かれてる。扉はアンティーク。イタリアとフランスの国境近くにあるマントンと言う町にあるバールをイメージしたらしい。

 ランチタイムにはフォカッチャとかサンドイッチを売るらしいが、ディナータイムには軽食が食べれるようになる。せっかくイタリアンなバールに来たんだからノベッロ飲みたいかなとか思ったけど、ヌーボーはあるけどノベッロがないんだな。何でや…、と思いながらトリビー。あれば必ずオーダーしてしまうワカサギのエスカベッシュを延髄反射でオーダー、続いて蝦夷鹿のカルパッチョ。で、仕方がないのでトリビー。

 エスカベッシュは、酸味が鋭くストレートに来る感じ。蝦夷鹿の方は、しっかりと肉の旨みが感じられる一品だった。こうした店の鹿肉って、結局何の肉を食べてるのか全く判らない、味が全然感じられない場合もあったりするけど、ちょっと感激もんだった。なので、チリのワインからイタリア酸の舌を噛みそうな名前のワインに移行。うん、やっぱり肉&ワインは旨い。ノベッロがないのが残念やが…。最後は、自家製のピクルス盛りで締め。こちらはエスカベッシュほどは酸味が鋭くなかった。落ち着くかも…。




(店  名) バサダール
(ジャンル) サンドイッチ&バール
(所 在 地) 大阪市西区靱本町1-6-1
(電  話) 06-6447-5220
(営業時間) 11:30-15:00、17:30-24:00
(定 休 日) 日祝


(用語解説)
◆トリビー
 知ってる人は多いと思うんですけど、メンソール用語らしいです。店に入っての初めての注文をこれにする場合が多いのですが、「取りあえずビール」を略してトリビーと言います。初めて行った店でも三割くらいは説明なしでビールを出してくれます。
 
◆ノベッロ
 この季節ボジョレー・ヌーボーが季語みたいになりますけど、ヌーボーというのはご存じの通りで新酒のことです。フランス語では新酒のことをヌーボーというらしいんですけど、イタリアンワインにも新酒はあります。イタリア語では新酒のことをノベッロというらしいです。なので、文中に出てくるノベッロが飲みたいといったあたりは、イタリアワインの新酒を飲みたいなといったような意味です。メンソール的には、今年のボジョレー・ヌーボーは少しメンソールの好みからは外れてます。そうでなくてもヌーボー飲むくらいならノベッロの方を飲みたいという思いもあったりします。
 
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする