大阪グルメ倶楽部

メンソールのグルメレポート&オフレポート

Magic Spce(スープカレー/浪速区)

2006年06月10日 20時42分29秒 | カレー
 言わずと知れた、北海道札幌に本店があるスープカレー専門店の大阪進出第一号店。オーナーによれば、大阪のラテンな雰囲気が気に入って、本店、下北沢店に続いての三店舗目は大阪に出店すると決めていた、とオーナーの娘が言っていた。

 さて、スープカレーというと、ルーの粘度が低くなったカレー程度に認識している人が多いと思う。メンソールもその一人で、スープカレーは寒冷の地である北海道で、身体が温まる食べ物をということで、カレーをスープ状にしたものといった認識しかなかったが、今回食べてみて全く考え違いしていたことに気づかされた。はっきり言って、カレーという名前は付いているが、従来のカレーとは全く別物の、新しいジャンルの料理といっても良いのではないかと思ったりした。

 店の外観は真っ赤で、店の中にはいるとかなりゆったりと余裕を持った空間になっている。二階席もあったりしてVIPルームとかもあるらしい。階段が一階中央にあったりするので、ダンスホールを思い出してしまったりもした。入り口付近にはステージもあって、ライブもあるらしいが、ランチタイムにはステージにもテーブルが並べられているので、それと気づく人は少ないかもしれない。

 カレーの方は、インドネシア風のスープカレーがベースになっていて、チキン、ビーフなどの定番ものから、モモというネパールの餃子が入ったもの、そして極めつけは何が出てくるか判らない気まぐれカレーなんかもあったりする。で、まずベースとなるカレールーをセレクトする。

 続いては辛さを指定する。辛さは七段階になっているが、数字とかで表現されているのではなく、マイルドな方から、覚醒、瞑想、悶絶、涅槃、極楽、天空、虚空となっている。メンソールは遠慮なく最強の虚空をオーダーする。その後、トッピングをオーダーする。トッピングの種類も豊富でネーミングもユニークなものとなっている。とりあえず一般的な呼び方で書いておくと、舞茸、山クラゲ、焼き豚、ロールキャベツ、フランクフルト、きくらげ等。実際にはマジックマッシュトか書いてあるのでかなり怪しげ。メニューにはちゃんと合法だと書いてある。トッピングの方は、ライスに乗せられるものとカレーに乗せられるものがあるようだ。

 カレーにはライスが付いてくるが、サフランライスになっている。このあたりは当然だろう。あとで述べるが…。メンソールがオーダーしたのはチキンカレーのはずなんだけど、かなり色々な具が入れられている。白菜とか薄切りポテトのフライとかも入ってたりする。カレーの上に乗せられている具をスプーンでよけて、まずスープのみを一口飲んでみる。割と薄い目の味で、辛さもそれほどではないような気がする。ところが食べ進んでいくと、この薄い目と感じる味が絶妙な味であることに気がついたりする。これ以上濃い味だと旨くないんだ。たぶん。そして、辛さが思ったよりも強烈に感じられる。一般的なカレーというと、煮込んでしまうために辛さを感じるのがワンテンポ遅れるようなところがあるが、スープだとそのままストレートに辛さを感じるだろうと思う。メンソールも喉のツボに落としてしまい、何度かむせたりした。

 ライスとルーは別皿で出される。別皿といってもドンブリというかラーメンの器の様なものに入れられている。食べ方としては特に決まりはないと思うけど、メンソール的にはライスをルーの方に移して食べるのが良いような気がする。で、サフランライスに戻るけど、日本で食べられている米はジャポニカ米で、水分を吸い込みやすくふっくら仕上がるけれども、スープーカレーと合わせてしまうとルーを吸い込んでしまってフニャフニャになり雑炊的味わいになってしまう。そこでルーを吸い込まないようにあらかじめバターライスとしたりサフランライスとしたりする。もちろんインディカ米を使うという選択肢もあったんだろうけど、日本人の好みを考えた場合にはジャポニカ米を使った方が有利だと判断したんだろう。ただ、メンソール的にはライスは不要で、スープカレーのルーのみで十分に美味しい。またボリュームも十分ある。ルーのみでオーダーすることも可能だが、値段が安くなるわけではない。

 食事が終わったあとに、レジの娘と話をしたんだけど、その娘と、一番最初にオーダーを取りに来た娘は、札幌本店から来たんだそうだ。どおりでセールストークが上手いと思った…。

 ちなみにルーは、スパイスを入れて辛くするんだけど、それと同時に具材も増えるんだそうだ。辛くなると追加料金がかかるんだけど、それは具材が増えるからだというような説明をしてもらった。何度か書いたことがあると思うけど、スパイスも詰まるところは草根木皮なんで、増量することによって辛くはなるけど、木の皮とか根のような苦みも感じられるようになってくる。なので、スパイスを増量させると共に旨み成分や、苦みを抑えるような具材も増量していかないと、ただ辛いだけのカレーが出来上がってしまう。以前激辛カレーがブームになった時は、結構スパイスだけ入れるカレーショップが多かったので、下品な仕上がりになってしまってた。最近はそうしたカレーショップは少ないみたいだけどね。

 初めて行くと、ついついトッピングをあれこれ頼んでしまうけれど、ベースとなるスープカレーだけで十分美味しいし、ボリュームも十分だと思う。スープカレー&デザートとするのがメンソールのお勧めかな。




(店  名) Magic Spice
(ジャンル) スープカレー専門店
(所 在 地) 大阪市浪速区稲荷1-10-20
(電  話) 06-4392-8877
(営業時間) 11:00-23:00(平日は15:00-17:30休憩、土日祝は休憩なし)
(定 休 日) 水曜日&木曜日
(ウ ェ ブ) http://www.magicspice.net/
コメント
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