マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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寄進講宿所

2007年04月11日 09時23分53秒 | 奈良市へ
修二会行法を形作るには竹やヒノキなどの松明道具がある。

「モノ」がなければ修二会は始まらない。

その「モノ」を寄進されるそれぞれの講によって成り立っている。

寄進される講衆らによって今日まで綿々と続けられている大事業の修二会。

お水取りの日、寄進講衆のために用意された宿所に提灯に灯りがともる。

講の世話人は火鉢に火を着け部屋を温めていく。

暖かくなった部屋で講衆は談をとり深夜の行法お水取りを待っている。

この場をお借りしまして当日お世話になった伊賀一ノ井松明講と牛玉杖を奉納されている河内仲組講の方々に厚く御礼申し上げます。

(H19. 3.12 Kiss Digtal N撮影)


だったん松明上堂

2007年04月11日 09時21分18秒 | 奈良市へ
12~14日の夜、法要の最終に火や水など八つの化身に扮した練行衆が香水や火の粉などをまき散らす。

炎をあげる達陀松明を持った火天に、清めの水を入れる洒水(しゃすい)器を握った水天が挑みかかる。

連行衆が日没作法に上堂される際、後方から大きな松明を運び上堂される。

昨年に一ノ井松明調進講が寄進されたヒノキ材を使って作られた達陀松明だ。

(H19. 3.12 Kiss Digtal N撮影)

ケズリカケ

2007年04月11日 09時18分17秒 | 奈良市へ
堂子の右手にあるのは修二会お水取りの神事の際にお松明の着け木に用いられるケズリカケ。

一般的には削り花(ケズリバナ)と呼ばれるものでホオの木を薄く削って花のように仕立てる。

ケズリカケは寝屋川讃良郡条里遺跡で人形、絵馬とともに発掘出土されたものがあり縄文時代から神事に使われていたようですがどんな形か判りません。

左手に持っているのは走りの行のときに堂司が使う松明。

(H19. 3.12 Kiss Digtal N撮影)

三度の呼び出し加供松明

2007年04月11日 09時16分37秒 | 奈良市へ
初夜上堂の前、参篭宿舎と二月堂間の階段を駆けてゆく。

三度往復するに際に行われる加供(かく)持ちのチョロ松明。

時刻を問い合わせる時香、練行衆の上堂を予告する用事、練行衆の上堂を告げる出仕と案内する役目の加供はチョロ松明を持って走り回る。

12日は特別に加供松明とも称されるもので、処世界は出仕の案内を受けると、礼堂で出仕の鐘を上堂・お松明の間撞き鳴らします。

(H19. 3.12 Kiss Digtal N撮影)

籠松明の日

2007年04月11日 09時12分29秒 | 奈良市へ
2週間にわたる修二会本行のなかでも12日はもっとも豪華な籠松明に神秘的なお水取りでクライマックスに達する。

籠松明は初夜作法を待つ大勢の参拝者の名主役。

この籠松明は童子たちによって相当な時間をかけて作られる。

松の木をつるでしっかりしばりその上に杉の葉をかぶせ、最後にヒノキの薄い板で籠目に編み花のように仕上げる。

食堂前に立てかけたり仏餉屋の壁辺りに吊るし出番を待つ。

そして食堂作法を終えた連行衆は籠松明を間をぬうように次々とサバ投げを投じる。

(H19. 3.12 Kiss Digtal N撮影)