むぎの城さんぽ

日本100名城&続日本100名城を巡っています。
近頃は山城歩きもエンジョイしてます!

真野古城(福島県)

2021年11月05日 | 百名城以外の城
真野古城まのこじょう
別名
構造平山城
築城者坂上田村麻呂?
築城時期8世紀頃?
廃城時期不明
指定史跡市指定史跡
場所福島県南相馬市鹿島区江垂新城 地図

真野古城は、伝承によると坂上田村麻呂が築いたと伝わるが定かではありません。
丘陵地に位置し、新城館・桜平古館・杉の館・田村堀切が結びついて機能していたとみられています。
発掘調査によると、古代陸奥に置かれた七つの軍団のひとつ「行方軍団」との関連が考えられています。
また、多賀城跡から行方軍団のことが記された文書も出土しており、
780年(宝亀11年)頃には行方軍団が存在し、真野古城跡に置かれていたことが推定されています。



遊歩道入口

新城公園を目指して行き止まりまでやって来ると自然に登城口に到着します。
舗装路終点に車が数台停められます。
遊歩道の入り口があるので、ここから登って行くことにしました。
遊歩道はきれいに草が刈り取られていて、歩きやすく整備されています。


堀切

遊歩道を登り始めて間もなく、右手に堀切らしきものが見えて来ます。
谷になっているのは遠目にもわかるのですが、倒木や草木が生い茂り入って行くのは…。



整備したのはわりと最近なのかな?


虎口

虎口が見えて来ました。
上に出られそうです。(楽に攻め入れそうな距離感です)


主郭

看板も草に埋もれていたようですが、草刈りがされています。
ありがたいことです。


案内看板

これを読むと、随分と古い時代のもののようです。


土塁

ベンチの奥の方には、土塁があるようにも見えます。
位置的には土塁があるはずなのですが、草がこんもりとしているようにも見えるし、
これは心の目で見るしかあるまい。



振り返ると…
実は看板とベンチがあるところ以外はすべて藪でした(^^;



すすきもきれいですが、とてもこの中に突入する勇気はありません。
誰か2mほど入ってみた感じがあるのですが、真似をしてちょっと進んでみましたが
先人もそこで断念してますね。



奥に何があるのか気になりながらも、
これ以上は見られるものが無いので帰ることにします。


トイレ

四角いコンクリートの建物はトイレです。
こういう所にあるトイレって、ぜ~ったい使えないこわ~いトイレが当たり前ですよね。
しかし、このトイレは使えるトイレなのです。
中はピカピカにお掃除がされてあるのには、驚きました。
これは管理している方を褒めてあげたくなるトイレです。
外観からは想像できない裏切りでした!(良い意味で)


堀切

さて、トイレを背にして東の方を見てみると、主郭のある山と南側の大地とを
切っている堀切がありました。
奥の方までずっと続いているはずなのですが、やはり草木で覆われていて
その様子は手前しか確認することは出来ません。
幅は車1台がはいってしまうようなサイズです。(先細りしているかもしれませんが)


遠景

東側から見た風景です。
こちら側からだとすすきが見えるような山には見えません。


城址は、すすきののっぱらでよくわからなかった。
古代王朝の時代の城址はやりどこも広いので、台地と言えどある程度広さが重視されているような気がします。
ここの広大な郭の草を全部刈るとしたら相当大変な作業になると思われます。
復興中の地元の方々には看板までの道のりを整備していただけただけでも十分感謝です。


令和3年10月31日登城


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