老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

どこまで信頼できる「信頼できる未確認情報」

2011-09-10 16:32:21 | アメリカ
9月10日のアサヒコムは『米ABCテレビは8日、米情報当局者の話として、同時多発テロから10年になる11日前後に首都などでテロ事件を起こす目的で、3人が米国内に入ったと報じた。米ホワイトハウス高官は「信頼できる未確認情報」を入手し、警戒態勢を強めているとした。』と報じている。

http://www.asahi.com/international/update/0909/TKY201109090199.html

更に詳しく読むと、ABCはテロリストらしき3名は「8月にアフガニスタンかパキスタンから、第三国を経由して空路で米国に入った」と特定している。そこまで分かっているのであれば、当局はどうして3名の入国時に任意同行して調べないのか、9.11事件以来米国への入国は厳重な警戒が続けられているはずであり、拘束しなかったこと、できなかったことが問題であろう。

しかも8月に入国していたのであれば、なぜ1ヶ月経過した9月11日(事件発生日)直前にこのような報道がなされるのか、事件を風化させない目的であればもっと別な方法もあるはずである。要はメディアはこの日に合わせてオバマ政権のテロリスト警戒が甘いと言いたいのであろう。

さらに最新のNHKニュースでは、クリントン国務長官までもが公演でこのことに触れ、この「未確認情報」にふりまわされているようである。メディアから流された情報のばつの悪さに政府としても何らか反応せざる得ないとの感じがしてならない。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110910/k10015512121000.html

そもそも「信頼できる未確認情報」とはどういう意味であろうか。3人を拘束しておればこの情報も流布されないはずであり(尤も情報操作は幾らでも可能だが)、また拘束もせずして未確認情報がどうして信頼できる情報となるのか、今に思えばブッシュ政権はイラクに大量破壊兵器があると断言してイラクを攻撃したが、これも誰かの「信頼できる未確認情報」に乗せられ、それに基づくものではなかったか。

どこの政府も国民も五感を研ぎ澄まし、あらゆる情報の真贋を見る眼が必要である。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
厚顔の美少年

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