ヒマジンの試行錯誤

パソコンライフを楽しむ!

「イチローの脳を科学する」を読んで!

2009年02月27日 14時23分24秒 | 

「イチローの脳を科学する」  西野仁雄著  (幻冬舎新書)  定価:720円



【この本を読んだ理由】
WBCの開幕が間近かである。
イチローが日本にいて、試合に出る。
グッド・タイミングなので、この本を読んだ。


【読後感】
期待したほど面白くはなかった。

裏表紙より、著者の紹介。
“名古屋市立大学学長・理事長。
1941年、大阪府堺市生まれ。”
“はじめに”の中での著者の自己紹介によれば、
“専門は生理学。基礎医学の一分野。専攻は大脳生理学。
中学で2年間、大学では6年間、準硬式の野球部に所属。
60歳まで試合にでていた。
野球は観戦するのもプレーするのも大好き。”
とのこと。
イチローの父親との親交はあるようだが、イチローとの関係は不明。

本書を読んで得られた知識を若干紹介する。

脳は、20歳過ぎまでかかって構造的に完成されるようだ。
イチローの脳が完成されていった経緯に関する記述を参考までに抜き出すと、
“父親の宣之氏は元高校球児、3年生のとき夏の愛知県大会のベスト4まで進んだ方で、運動センスは豊かです。
この父の遺伝子を受け継いだイチローが中学校を卒業するまで、父は毎日午後3時半頃には家業を切り上げ、野球の練習を指導しました。
それは献身というより溺愛といえるほど子供のために野球環境を整えたといえるでしょう。”

“父とマンツーマンの二人三脚
・・・・・父の宣之氏は立派な野球道具一式を買い与え・・・・
  3年から6年までの4年間、・・・・自営する会社の仕事を中断し、・・・
・・・・・・正月の元日二日、バッティングセンターが休みなので、この日を除く一年363日、一日7、8ゲームの球、球数にして約250球を打ち込みました。
このように、小学生の時にすでに高校野球部の選手以上の密度の濃い、激しい練習をしていたことになります。”

“イチローの素晴らしい反射神経、動体視力、瞬間視力、柔軟な反応性、人一倍の負けず嫌いなどは、天から与えられた才能であり、遺伝子に基づくところが大きいと思われます。
その才能の上に、父親の厳しいけれども愛情に満ちた指導のもとに幼少期、青年期を徹底した野球づけという環境に身を置いたこと、その後も高校野球、プロ野球、メジャーリーグというさらにレベルの高い環境に身を置き、常に人一倍努力してきたこと。
すなわち、受け継いだ遺伝子、最高の環境、大きな愛情、そして何よりも誰にも負けない、たゆまぬ努力があって、現在のイチローが生み出されているのです。”

“3歳からボール遊びを始め、小学校3年から中学校3年という、脳が発達し、神経細胞が枝ぶりを広げる時期に、毎日徹底的に打つ・投げる・走るという野球の基本動作を繰り返し訓練したことによって、野球の運動に必要な神経回路が、他人よりも、より蜜により強く形成されているのです。”

“ですからイチローの脳は投げる、打つ、走るという体の動きを調節する脳部位やこれらと関連する脳部位が非常に発達しているのです。”

“イチローは、本拠地のシアトルのセーフコ球場で試合が行われるときは、試合開始の約6時間前に動き始めるようです。
・・・・・・・・・・・・・
イチローは高い目標を立て、それを達成するため、常に練習を積み重ねています。
すなわち<強い意志→行動→脳の変化>というサイクルを通して、自分自身の脳を常に鍛え、創り変えているといえるでしょう。”

本書のテーマは、『心の持ち方によって脳は創り変えることができる』ということだと著者は言う。
この本で、唯一、イチローには遠く及ばないわれわれ凡人に希望を持たせてくれたのは、以下の文章でした。

“しかし、成人や高齢者でも、脳の中に神経幹細胞が存在しているという事実は、大きな可能性を秘めています。
それは、神経幹細胞を活性化させ、神経細胞に分化させることによって、脳の働きを高められる可能性があるからです。
・・・・・・・・・・・
ドーパミンは大きな感動を受けたときや、物事を積極的に行うときに分泌されることがわかっています。
したがって、家や部屋の中に閉じこもるのではなくて、外に出て人と交わること、何事も楽しく、意欲を持って前向きに取り組むことが大事です。
このようなとき、ドーパミン系が活性化され、脳の働きを高め、神経幹細胞の働きを活発にします。”

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「凡人として生きるということ」を読んで!

2009年02月24日 09時40分15秒 | 

「凡人として生きるということ」  押井守著  (幻冬舎新書)  定価:760円



【この本を読んだ理由】
この本も新聞の文庫・新書の紹介欄を見ていて、タイトルに惹かれた。




【読後感】
著者は、
“1951年東京生まれ。
アニメーション・実写映画監督。”
私は著者の映画は、まだ観たことがない。

著者は、“あとがき”で、
“映画『スカイ・クロラThe Sky Crawlers』は、今の僕が若者に向けて放つメッセージである。
映画監督としては精いっぱいに本質をえぐり出し、若者たちの置かれた状況を映像に投影したつもりだ。”
と、述べている。
この映画も私はまだ観ていない。

著者が述べていることで、一、二、気になった文章を紹介すると、
“損得勘定で動く自分を責めてはいけない。
しょせん人間は、損得でしか動けないものだ。
無償の友情とか、そんな幻想に振り回されてはいけない。
そうすれば、この世界はもう少し生きやすくなる。”

“天才でない人間はどう生きるのか。
天才の身でない我々は、情熱を持ち続けることしか、この世を渡っていく術がないのだ。
金や名声を追っていけば、それが失われたときに人は堕落する。
だが、自分の美学と情熱があれば、富と名誉に煩わされることなく生きていける。”

これらの言葉の中に、自由で平凡な人生が最も幸福で刺激的だと知る、押井哲学の真髄が示されているらしい。
映画を観ないと、著者の言っていることに同感できるかどうかわからないような気がした。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この1週間に気になった有名人(106)

2009年02月23日 09時07分20秒 | 気になった有名人
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

脳トレ!

2009年02月22日 11時55分15秒 | 脳トレ!
先週のこたえは、『8』でした。
今週は、難問編です。


今週の問題。


いつものように、「新婚さん、いらっしゃい!」を見ながら、チャレンジ。
難問編でない場合は、新聞の問題に直接答えの数字を埋めていく。
今週は難問編なので、
広告の紙の裏に印刷がしてないものを利用して、問題を大きく書き写し、答えの確実な数字から順に埋めていく。
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
今回は、番組が終わってからだったが、何とか、解答ができた。


そして、これが私の解答。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

俳句サークル(’09.02)

2009年02月21日 09時20分37秒 | 俳句
昨夜、2月の俳句サークルがあった。
交通渋滞にはまり、10分ほど遅刻してしまった。
先生の都合で、終了も30分早く終わった。
それゆえ、全部で49句の添削が駆け足で行われた。
私の提出してあった宿題3句の添削結果は以下の通り。


(原句)揚げたての 小粒な牡蠣や 旬の味

(コメント)下の句「旬の味」がいまいち。別の表現で、それを表すと良くなる。例えば、・・・

(添削例)揚げたての 小粒能登牡蠣 酒くめり



(原句)久々に 潤目をあぶり 友と酒

(コメント)下の句「友と酒」があまりにも・・・・。
私は当初、「妻と酒」としていたのだが、単身赴任当時ではあるまいし、いつも一緒にいるのに「久々に」がおかしいと言われ、「友と酒」に変更したことを告白。
「妻と酒」の方がまだ良いと言われた。

(添削例)久々に 潤目をあぶり 妻と酒



(原句)シェービング 鏡に梅の 映りをり

(コメント)上の句「シェービング」は「シェービングの」が良い。
私は当初、「シェービングの」としていた。しかし、何度か詠みかえしているうちに、「シェービング」の方が良いように感じたのだが、・・・・・。
「映りをり」は、「映りけり」でも良いとのこと。

(添削例)シェービングの 鏡に梅の 映りをり

昨夜も、大分直され方が小さくなってきたようにも思えるのだが、やっぱり読んでくれる人の心を掴むには、遠く及ばないことを痛感して帰ってきた。
俳句の難しさ、切り口や表現の難しさを思いながら、相変わらず悩み続けている。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「iPS細胞」を読んで!

2009年02月19日 09時45分55秒 | 

「iPS細胞」  八代嘉美著   (平凡社新書)  定価:660円


【この本を読んだ理由】
このところ脚光を浴びている“iPS細胞”の基礎的なことを知りたいと思っていたとき、たまたまこの本に出合った。



【読後感】
著者の紹介:裏表紙より。
“1976年愛知県生まれ。 
東京大学大学院医学系研究科博士課程(病因・病理学専攻)在籍中。
研究テーマは造血幹細胞の老化・ストレスに関わる分子機構の解明。
医科学の発展に伴う生命観、社会意識の変遷に興味を持つ一方、生物科学を社会にわかりやすく伝えたいと考えている。”
(32歳の新進気鋭と見た)

この本の“はじめに”の中から、この本を読んで特に勉強になった箇所を拾ってみた。

その①:
“それは2007年、11月21日にはじまった。
「ヒトの皮膚から万能細胞/本格的な再生医療に道」(日本経済新聞)
・・・・・・・・・・・・・・
「ヒトの皮膚から万能細胞/再生医療本人の細胞で」(毎日新聞)
「ヒトの皮膚から人工「万能細胞」/受精卵使わず・・・多様に分化」(東京新聞)
朝刊各紙はほとんど同じ見出しを並べ、テレビ各局も大きく特集を組んだ。この日が<人工万能細胞>一色に染まった一日だったのは間違いない。”

その②:
“今回話題となった「人工万能細胞」。
それは京都大学再生医科学研究所・山中伸弥教授が発表したもので、正式な日本語では「人工多能性幹細胞(induced Pluripotent Stem cell)」、略して「iPS細胞」という。
多能性という難しそうな言葉は、私たちの体を構成する、いろんな性質をもったあらゆる種類の細胞になることができる、という意味であり、iPS細胞とは「大人の人間の細胞を原料に、いろいろな細胞になれる細胞をつくることができた」ということを示す名前なのだ。”

その③:
“私たちの身体は60兆のさまざまな種類の細胞で形づくられている。
・・・・・・・・・・・・・・・
たとえば脳の細胞は人間が生まれてから死ぬまで生き続けるが、腸の細胞は2~3日、皮膚の細胞は約1ヶ月の周期で入れ替わる。1日に死んでいく細胞は約15兆といわれ、その細胞を新しく生まれる細胞が補っているのだ。”

その④:
“ただ、細胞に再生する能力があるといっても、私たちの皮膚がいきなりほかの種類の細胞になれるわけではない。人間による操作を経なければ皮膚は多能性を得ることはできないからだ。”

その⑤:
“この分野に興味はあってもあまりにも前提となる知識が難解で理解できない、という声をよく聞く。なるほど再生医療の研究の最前線は専門用語にあふれている。医学、分子生物学、生化学。多岐にわたる分野の専門用語がごった煮のように用いられ、気がつけば研究者たちの会話は英単語だらけ。
その上、研究者たちは一般の人たちへ情報伝達を行うのが得意とはいえない。”

その⑥:
“つまり再生医療の現在を知るということは、生命の本質というロマンを知ることにもつながっている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
これまで治療することが難しかった病気に対して新しい選択肢を提供する、これが最も大きな成果となるだろう。そしてその果実はこれからの時代に新しい価値観や世界観を芽生えさせる種子になっていくはずだ。”

そして、“まえがき”の最後で、著者は、
“生命科学の最前線に、ようこそ。”
と前置きして、iPS細胞を理解する上で、その基礎となっている“ES細胞の研究”の紹介から本文に入っていくのである。
本文中で、勉強になった箇所も拾い出してみた。

その①:
“ES細胞。正式名称は“Embryonic Stem Cell”日本語で<胚性幹細胞>”。
難しい言葉だけれど、ES細胞の成り立ちを端的に示す名前であり、そしてその成り立ちはES細胞がなぜ万能といわれるのか、どんな問題点をもっていたのかを物語っている。”

その②:
“がん細胞は、本来46本あるはずの染色体の数が多かったり少なかったり、あるいは遺伝子のDNA配列が壊れてしまうなどの原因で正常な機能を失った細胞で、体内で異常な速度で分裂・増殖し、正常な細胞を押しのけて生体の機能を壊してしまう。”

その③:
“幹細胞は細胞分裂によって自分自身を増やしながら、分化した細胞をつくっていく。その性質は木の幹が枝葉を増やしていくさまに似ている。
・・・・・・・・・・・・・・
体性幹細胞は、おのおのが属している組織を構成している細胞をつくり出すことはできる。しかし、一つの幹細胞に種々の組織が入り組んだ複雑なものを構成する能力はない。
あくまでも組織を形づくる<細胞>レベルの再生であって、手の再生のような複雑な再生はできないことである。”

このように、長々とES細胞と幹細胞の紹介があった後、ようやく“iPS細胞の研究”の紹介に移って行く。

“6章 iPS細胞が誕生した!
2007年11月のヒトiPS細胞の成功は世界中に大きな衝撃を与えた。たった四つの遺伝子を導入するだけで分化した細胞が<多分化能>を取り戻すことができたからだ。
では、倫理的な問題をはらむ胚を使わずに、どうやって多分化能をもつiPS細胞をつくることができたのだろうか?”

第六章でのiPS細胞の解説をまとめてみると、
・まず、山中教授による、ES細胞のみが持っているタンパク質を解析すると言うアプローチが紹介される。
・そして、分化を維持する遺伝子"Nanog"の発見及びES細胞の機能の本質に係る4つの遺伝子(山中ファクター)の特定。
・更に、Nanogと山中ファクターの組み合わせによるiPS細胞の誕生。

“四つの遺伝子を組み込むことでできてくる細胞は多能性をもっているということができる。マウス人工多能性幹細胞、iPS細胞の誕生であった。
・・・・・・・・・・・・・・・
つまり、iPS細胞は生殖細胞を含むすべての細胞をつくる能力をもっていることも示された。こうして、iPS細胞がES細胞とほぼ同等の性質をもっていることが確かめられたのである。彼らの発見した四つの遺伝子は<山中ファクター>と呼ばれるようになった。”

ここのところが最も知りたいところであったが、ES細胞や幹細胞の紹介の場合より、さらに私にはその説明が理解し難かった。
ただ漠然と分かったことは、iPS細胞による実用面での研究は、まだまだこれからであるということ。
そして、iPS細胞の倫理上の問題は無いようであるが、がんの発生などの安全性の問題がある。
ということか・・・?

最後にもう一つ気になったことは、
表紙の帯でSF作家の筒井康隆氏の推薦があることだ。
筒井康隆の作品は、「七瀬ふたたび」(NHKドラマ)を昨年観た。
SF小説はあまり好きではないので、この作品もあまりいい印象がなかったことを思い出した。








コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

びっくり、今日も積雪10cm!!

2009年02月18日 09時04分17秒 | その他
今朝、起きてみたら新たに積雪10cm。
昨日は、ヒラリーさんが来て、中川財務大臣がやめた。
目まぐるしく動いている日本。
そんな国を清めるかのように今日も雪が降っている。


昨日一端少なくなった積雪の上に真っ白な新しい雪が積もった。
そして、さらに降っている。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今朝の積雪

2009年02月17日 11時08分45秒 | その他
春一番が運んできた早すぎる春の日和に、久々に寒波がやってきた。
今朝の積雪は数cm。
しかも、気温も零下らしく底冷えを感じる。
塀の上には5cmくらいの積雪があるが、道路は1~2cmくらいか。
路面には氷が張っていたようだが、朝の日差しで早くもシャーベット状に。



今朝の積雪の様子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この1週間に気になった有名人(105)

2009年02月16日 10時23分25秒 | 気になった有名人
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

脳トレ!

2009年02月15日 10時11分08秒 | 脳トレ!


先週のこたえは、『13』でした。



玄関の片隅の植木鉢に咲いていた花
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする