★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

道祖神社を訪ねる(香川の神社60)

2017-09-27 02:57:31 | 神社仏閣
仕事からの帰りに道祖神社に寄りました。

中野天満神社と同じオーラを感じました。空襲後のコンクリートのオーラです。でも注連石には、明治四十四年とありました。

案内板に曰く
「道祖神社は猿田彦命を御祭神と戴き寛文六年(一六六六年)十一月十一日、松平初代藩主、松平頼重公によって高松市の総氏神様である石清水八幡宮の境外末社として創祀されました。道ひらきの神様であられる猿田彦命を御祭神に戴きましたのは、江戸までの参勤交代の道中のつつがない平安を祈願される為でありました。」
松平さんの参勤交代の無事のためにつくったらしいのです。猿田彦は忙しいですね。だいたい、参勤交代みたいないじめの無事をなんとかせいと言われてもね、徳川を倒した方がはやいのでは……。あ、松平か……。



「当時の社殿は昭和二十年七月四日高松市の空襲によりことごとく焼失いたしましたが、」

やっぱり……



「今年創祀三百三十年の記念すべき年を迎えるに当たり、昨今の交通事故の多発を憂い大神の御被護を祈って、新しく御社殿を改築申し上げた次第であります。平成八年十一月十一日 岩清尾八幡宮」


平成八年まで焼失してたのなら、三百三十年じゃないような気がするんだが、もはや松平の参勤交代もなくなったしどうでもよかったのであろう。と思ったら、「昨今の交通事故の多発」は、この神社がなくなったせいだったのである。どうみても、香川県民の凶悪な運転モラルのせいとしか思えないのであるが、猿田彦は是非香川県民に

1、黄色信号は「まあ急いで発進だ」の意味にあらず
2、赤色信号は「イケるかも」の意味にあらず
3、一時停止線は「徐行して踏み越え」の意味にあらず
4、直線道路は「八十キロ以上出してもいいよ」の意味にあらず
5、道路はあぜ道にあらず

等々を夢の中で説教して欲しい。言うこと聞かなかったら、その鼻で彼の車のボンネットに「ヘタレ」と書いてもいい。



「岩清尾八幡宮」の支店であった

 

ここは拝殿であろうか?



一瞬、喫煙所かと思ったが、これは賽銭箱であろう。

 

狛犬……こういうのは初めて見た。平成八年の狛犬は、こういう感じになってるのであろうか。今日は、ショックでうなされそうです。


角もあるよ……。「'96 YOSHI」とサインがあったから、これは狛犬というより「アート」なのでしょう。西暦……。もう元号はどうでもいいかもね。平成の次の元号が「希望」とかになったら、もう日本人やめたい気分だもん調べてみたら、高松市出身の大島よしふみさんの作品と判明。中野天満神社の牛さんも大島さんの作品です。あと「親切な青鬼さん」とかも……。見ているうちに、確かに、廣田八幡のバランスボール狛犬なんかより優しい気持ちになってきました。今日はスピード出さずに家に帰ろう。



本殿の右手に石あり。よかった石があった。



本殿が「やった~」みたいなポーズをとっているんですが、どういうことでしょう?中野天満神社の「いないいないばあ」といい、この神社のポーズといいやはり空襲後の神社はひと味違います。「やった~」じゃねえよ、さっさと交通安全を取り締まれよ、天狗さんよ。


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