水本爽涼 歳時記

日本の四季を織り交ぜて描くエッセイ、詩、作詞、創作台本、シナリオ、小説などの小部屋です。

世相ユーモア短編集 -87- やらねばっ!

2025年02月16日 00時00分00秒 | #小説

 やらねばっ! と意気込まないと、最近の世相は、やり辛(づら)くなっている。それだけ世相が油断のならない社会に突入している・・と言っても過言ではない。機械文明が進み、AI[人工知能]化されたロボットが人間のように話そうと、人類は先が読めない殺伐とした世界に突入している。核戦争によって放射能汚染された地球に、全生命体は住めるのかっ!! 地下ではどうかっ!! 海底ではどうかっ!! が問われている。今後、人類がやらねばっ! と意気込まなければならない最も重要な課題はAIなどの科学技術ではないと考えられる。AIロボットが完成しようと、人類を含む全生命体が地球上で生きられねば無意味になる…と、鉾倉は偉そうに腕組みをしながら考えていた。テレビ画面には、器用に話すAIロボットの映像が映し出されていた。
『死体の冷凍保存による治療も結構だし、AIロボットも結構だが、人類が核戦争で地球を死の星[プラネット]にすれば、意味ないんじゃないか?…』
 と、鉾倉は、また偉そうに思った。
 確かに、鉾倉さんがお考えの発想は正解なのかも知れません。地球で住めなきゃ、意味ないじゃん! ってやつでしょうか?^^

                   完


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