「“鈴木エイトが統一教会をカルトと呼んできたことが安倍元首相暗殺の原因”との旨を統一教会の顧問弁護士が発言及び発信している。」
って鈴木エイト氏がXで言ってます。
たしかに、エイト氏が家庭連合をカルト呼ばわりしたことは、暗殺の「一因」ではあっても、それが「原因」と断じるのは表現として、、、
って思って、これ誰のどこの記事かな、、、って思ったら、おそらく私の記事
こちら だ。
ちょっと反省。私が英語で書いたものに編集が入って、それを私が取り急ぎ邦訳したのがこの記事。翻訳だとやや文章の正確性への意識が劣る、、という悪い例でした。
※ ChatGPTやDeepLを使って日本語を書いてから英語にすればよかったかも、でもメインは英語だし、英訳する作業も手間だからなぁ
この私の記事を訂正するかは検討中ですが、これを機に、「原因は常に無数にある」と問題提起したい。
鈴木エイト氏が家庭連合をカルト呼ばわりするブログを書いていなかったら、あの暗殺犯はあの暗殺をしただろうか。
否、だろう。
これくらいの「条件関係」はある。暗殺犯はエイトブログ(やや日刊カルト新聞)の熱心な愛読者だった。この関係は鈴木エイト氏も自著で認めているようである。
だから「エイト氏によるカルト呼ばわり」は、暗殺の「一因」(数パーセントくらいの原因)にはなった。
ただ、それを「原因」って書いちゃうのは、今の私にも違和感がある。日本語の原因って、「主因」ってニュアンスだから。
でも、主因ではなく、単なる原因ないし一因ってのは、世の中の事象において、無数にある。
たとえば、私が不機嫌であるとする。
その「原因」(影響を与えた要因)は、、、
- 寝不足
- 過労気味
- 天気が悪い
- 寒い
- 栄養不足
- 家族の不機嫌が伝染した
- クライアントとの関係が、、
- スタッフとの関係が、、
- 親との関係が、、
- 今月の売上がやや低い…
- 税金の支払いでキャッシュフローが…
- 運動不足で太り気味で自己嫌悪
- お腹が空いている
- 変なウィルスをもらって免疫力が落ちている
- 覚醒剤を打っていない(打ったらみんなハイになる)
なんて、パッと思いつくだけでも10は簡単に超える。
たとえば、北欧には自殺者が多い。それは天候が悪いから。
この「因果関係」はよく知られている。だからスペインとかに移住する人が多い(私の知人にも複数名いる)。
藤原正彦の『若き数学者のアメリカ』でも、若いころに藤原正彦が、寒いシカゴで鬱っぽくなったけど、フロリダの温かい太陽の下に行ったら、ケロッと治った、ってくだりがある。
そこで一般化してみる。
すべての事象には原因が無数にある。
少なくとも、100個の原因がある。
そう言えるだろう。
それを「◎◎だから△△」って、原因があたかも一つのように言い切るのを、「春秋の筆法」という。
漢籍の『春秋』でそういう「道義的な断案」(『李陵』の表現)が多かったから、こう名付けられた。
春秋の筆法を、このブログでも何度も戒めてきたけど、鈴木エイト氏に指摘されて、私もしていたことに気づきました。鈴木エイトさん、どうもありがとう。
私の記事の「原」因を「一」因に訂正するか、検討しておきます。