川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

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宗教の役割の変遷

2024年11月06日 | 宗教
宗教には、有史以来、2つの役割があった:

A 献身・犠牲・規律
B 慈悲・情愛・赦し

時代が下るにつれ、おそらく経済レベルの上昇に伴い、Aの【献身・犠牲・規律】の割合が減ってきた。Bの【慈悲・情愛・赦し】の割合が増えてきた。

決定的なイベントが、フランス革命。18世紀後半。自由・平等・博愛。献身や犠牲なんて古いぜ。個人が頑張れば帝国も転覆できるんだ。やればできるんだ。

その流れを更に加速したのが、20世紀に広まった民主主義。人権。

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もともと、宗教って民主主義的。ブッダも孔子もイエスも、すべての人は平等だよ的に言っている。2500年前の、おっそろしく封建的な時代においては、イエスらの考えはメチャエキセントリックだった。

だからイエスは磔刑に遭った。ブッダも孔子も、生前には何も成し遂げることはできていない。

宗教のB面の慈悲・情愛とかって、近代の自由・平等・博愛とほとんど同じ。だから「宗教から赦しを除いたら民主主義になる」とさえ言える。


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