昨日の夜は、夢枕獏の小説『陰陽師 生成り姫』を読んでおりました。
夢枕獏の小説は、私は『羊の宇宙』とか『上弦の月を喰べる獅子』等が好きです。
でも迂闊に夢枕獏の小説に入り込むと、バイオレンスなお話も多いのでバイオレンスなお話が苦手なお方は御注意を。
この『陰陽師』シリーズは、安倍晴明ブームのきっかけとなったシリーズですね。
私は、この『陰陽師』シリーズの詩的で妖しい文章が好きであります。
岡野玲子によって漫画化されていますね。こちらも面白いっす。
今回の『生成り姫』の内容は「付喪神ノ巻」に収録されていた短編の「鉄輪」を長編化したものです。
誰の心にも鬼は住んでいる。そして人が鬼になることは止められない。
嫉妬心と執着心と恋心から鬼となった女のお話。
切なく悲しい物語。
博雅はよい漢だ~!! ってお話です。
面白かったです。