道に迷って元の場所に戻ろうとしても戻れなくなる。

　本日７月９日は、１６２３年以来途絶していた日英間の通商再開を求めてイングランド船・リターン号が長崎に来航した日で、エカチェリーナ２世がロシア皇帝に即位した日で、在リトアニア日本領事代理・杉原千畝がユダヤ系難民に日本通過ビザの発行を始めた日で、サイパンの戦いが終結した日で、アラスカ州のリツヤ湾で高さ５００メートルの観測史上最大の津波を観測した日です。

　本日の倉敷は曇り空でありました。雨、降ってたっけ？
　最高気温は二十九度。最低気温は二十五度でありました。
　明日は予報では倉敷は午後から雨となっております。
　台風が近づいているようですね。台風の予想進路にお住いのお方はご注意くださいませ。





　本日は私はお仕事がお休み日でありました。

　今朝の事でございます。
　私・狐は近所の小路を独りでぶらぶらと歩いていました。
　周囲は人の気配はなく静まり返っています。狐は俯いて考え事をしながらふらふらと歩いておりました。

　ふと、顔を上げると目の前に脇に逸れる路地があります。
　この道は何処に続くのだろ？ 目的地への方角とは違うけど後で修正すればよいやと脇道に入って行ったのが運の尽き。
　道に迷いました。

　私・狐は方向音痴であります。方角が分かりません。
　それなのに知らない道があると入っていってしまう習性があります。そして高い確率で道に迷います。

　延々と同じ所をぐるぐると廻った挙句に全く逆方向の大通りに出てようやく場所を把握しました。
　途中で何やらおもしろげなお店があったのですが、そこにもう一度行けと言われても絶対無理。何処をどう進んだのか全く理解していないもの。

　長い長い散歩でありました。
　ただただ道に迷っただけなのですが、迷ったってよいではないか方向音痴だもの、と自分を慰めているところなのであります。

『悪の法則』

　昨日の夜は、映画『悪の法則』のＤＶＤを観ていました。

　弁護士の主人公は友人の誘いで麻薬の取引にかかわる。
　一度限りの取引と思っていたのだが、麻薬の運び屋が殺されて麻薬が何者かに持ち去られて……。


　監督は、リドリー・スコット。
　出演者は、マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデム、ブラッド・ピット、ロージー・ペレス、ブルーノ・ガンツ、ルーベン・ブラデス、ディーン・ノリス、など。

　サスペンス映画です。



　ハリウッドの映画のシナリオのフォーマットからは外れているのかな？
　一度しか見ていないのできちんと確認はとってはいないけど、主人公の行動が変わるポイントがかなりずれている、ような気がする。
　その点にまず吃驚。ワザとだよなぁ。あれって。


　残酷で容赦のない世界。対峙する相手の中枢となる人物が出てきていない。
　全体像を完全に把握している登場人物は存在していない。かなり広い範囲で理解している人物が１人出てくるけどその人物も全てを理解してコントロールしているわけではない。もしかするとその人物ももうすでに詰んでいるのかもしれない、と思わせてしまう。
　怖い映画。

　理解不能で対話不能で動き出したら止まらない何かに知らない間に触れていてその事に気が付かない。
　交渉したくても交渉の糸口さえ見つからない。対抗する術も許しを請う術も無い。
　そんな恐怖を見事に描いています。

　退治すれば全てが良くなる明確な悪というものは存在しなくて悪とはよく分からないものなのだよ、と言われているような気にさせられます。
　世界の全てを知ることは不可能で、私達はよく分からない世界でたまたま偶然生き延びているだけなのかもしんない。どんより。


　前半部分の会話が面白い。
　主人公と同じく私も「そんなことがあるのですかそんな世界があるのですか。ふむふむ」とお気軽に聴いていたのですが、そいつを後半部に突き付けられて「まぢっすか！？」と驚いてしまいました。
　「こんなシーンが出ますよ」という前振りだったのですが、私、「ふ～ん」とスルーしていたのです。愚かでした。

　何度も繰り返してみたくなる映画ですね。
　何気ないシーンに伏線がたくさん張ってあって確認したくなります。


　希望の無いお話なのでハッピーエンドでなければ映画ではないと思っているお方には向きません。
　でもって残酷な描写も出てきます。なので残酷なシーンが苦手なお方にも向きません。

　でも面白い映画です。
　私は好きな映画です。

８月９日から恒枝陶芸で備前焼作家・恒枝直豆さんの個展を開催いたします。

　お知らせです。

　８月９日から私の勤めているお店・恒枝陶芸で備前焼作家・恒枝直豆さんの個展を開きます。
　期間は８月９日から８月１８日まで。
　期間中は作家の恒枝直豆さん在廊（８月１２日のみ不在）です。

　恒枝直豆さんは備前で修行して現在は北海道富良野で活動されている備前焼作家さんです。
　素敵な作品を持ってきてくださるそうです。

　皆様。知り合いのお方をお誘い合わせのうえ、是非是非、当店に足を運んでご覧になって下さいませ。
　楽しめると思いますよ。