狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

クルクマその3。

2014年07月11日 18時10分57秒 | お花に関する日記




 本日7月11日は、東晋の恭帝が劉裕に禅譲して東晋が滅亡し宋が建国された日で、明の武将鄭和が第1次航海に出発した日で、マリー・アントワネットらが民衆に人気のあった財務大臣ジャック・ネッケルを罷免した日で、フランスの天文学者ジャン=ルイ・ポンが初めて彗星を発見した日で、アメリカ合衆国副大統領アーロン・バーと同財務長官アレクサンダー・ハミルトンが決闘を行った(ハミルトンは翌日死亡)日で、オーストラリアでアボリジニ・ヌンガー族の戦士イェーガンが彼の首にかけられた賞金狙いの白人少年により射殺された日で、御木本幸吉が真珠の養殖に成功した日で、サロモン・アウグスト・アンドレーが気球による北極飛行に出発して消息を絶った日で、ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国の支援を受けたモンゴル人民党が活仏ボグド・ハーンを君主とするモンゴル人民政府を樹立して中華民国から実質的に独立した日で、東京帝国大学に航空研究所・現 宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所が設立された日で、大日本生産党・愛国勤労党員らのクーデター計画が事前に発覚して約50人が検挙された日で、小倉米兵集団脱走事件が起きた日で、升田幸三王将・九段が大山康晴名人を破り棋界初の三冠となった日で、悪魔の詩の訳者が殺された日です。

 本日の倉敷は晴れたり曇ったりしていましたよ。
 最高気温は三十度。最低気温は二十五度でありました。
 明日は予報では倉敷は晴れのち曇りとなっております。





 上の写真に写っているお花は、「クルクマ」です。
 クルクマのお花に関しては、2012年7月20日の記事2011年7月9日の記事もよろしかったらご覧くださいませ。
 2012年と2011年のクルクマのお花の記事です。

 クルクマのお花の花言葉は、「乙女の香り」だそうです。

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『消えたシモン・ヴェルネール』

2014年07月11日 12時15分17秒 | 映画・ドラマに関する日記






 昨日の夜は、映画『消えたシモン・ヴェルネール』のDVDを観ていました。



 パリの郊外にあるジェレミーの自宅で彼の誕生パーティーが開かれていた。
 パーティーに集まっていた彼のクラスメート2名がパーティーを抜け出して近くの森を歩いていると、茂みの中に死体が横たわっていた。

 その2週間前。
 ジェレミーと同じクラスの同級生・シモンが行方不明となる。
 さらに数日後には同じクラスの女子生徒レティシアも消息がわからなくなる。
 学内が騒然として噂が飛び交う。
 同じクラスの男子生徒・ラビエも行方が分からなくなって……。
 一体ハイスクールで何があったのか?

 監督は、ファブリス・ゴベール。
 出演者は、ジュール・ペリシエ、アナ・ジラルド、アルチュール・マゼ、ロラン・デルベック、セルマ・エル・ムイジ、オドレイ・バスティアン、エステバン・カルヴァジャル=アレグリア、ヤン・タッサン、セルジュ・リアブキン、ロラン・カペリュート、など。






 物語は4つのパートに別れていて、4人の視点で同じ時間を繰り返して何が進行しているかを説明します。
 登場人物達は自分達の狭い範囲の中での情報を頼りに様々な憶測し噂話をしデマを飛ばします。
 観ている人は神の視点に立った気分で噂話やデマの発端を知りることになります。

 (以下、ネタバレ気味の内容なのでまだ観ていない人はご注意されたし)




 この映画は、観ている人に登場人物達が個々では知っていない情報を与えた上で発端となった最初の出来事の真相を推理させようと仕向けます。
 映画の登場人物よりも優位な情報を観ている人に与えて推理させようと仕向けて、観ている人を噂話やデマを述べている登場人物達と同じ次元に突き落とす。

 勘違いや悪意から噂やデマを述べている登場人物達と貴方も同じレベルでしょう? と製作者はおそらく囁いています。
 真相は知識の遥か外にあるのに勝手に真相を推理しようとしたでしょう? と製作者はおそらく囁いています。

 むぅ。意地の悪い皮肉のこもったメッセージです。



 確かに、私達の社会はこの物語に出てくる生徒達と同じようなものかもしれません。
 何かが起こった時、真相は私達の知識の外にあって調べなければ分からないのに不安から早く原因を知りたがり結論を出したがり結果として噂話やデマ話を広めてしまう。生贄となった人物を責め勝手に結論を出す。
 そして真相らしきことが分かったら噂話やデマ話のことは忘れてしまう。しかし噂やデマの影響は残る。

 この映画をミステリとして観ていたなら製作者の術中にはまっています。
 世の中とはこんなものだよ、という皮肉なメッセージ。でも痛快なメッセージ。


 面白かったですよ。
 私は好きな映画です。

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